ジェイガーの交響曲

「Band Power」に、タッド・ウィンド・シンフォニーが演奏するジェイガーの《吹奏楽のための交響曲(第1番)》が収録されたCDが再入荷したとのこと。発売した時に買い損ねたら品切れになってしまい、ずっと悔しい思いをしていたのである。

好きな言葉は「とりあえず全部」なので、今まで出ている5枚をまとめて買ってみた。しかし、どう考えても今月は買い過ぎだな。怖くて購入枚数数えていないけど。(… と妻に言ったら「あなたの口から買い過ぎという言葉が出るとは思わなかった」と言われた。いいんです、もうじきボーナスだから。)

ジェイガーの《交響曲》は、今所属しているバンドで初めて乗った演奏会のメインだった。当時はまだオーボエがいなかったのでトランペットでオーボエソロを吹いた。また、一昨年の定期演奏会ではメインとして指揮をした。第1楽章と第2楽章(特に第1楽章)からは、ショスタコーヴィチの交響曲第5番(余談だが私は「革命」という副題で呼ぶのが大嫌い)の影がみてとれる。この、ほの暗いセンチメンタリズムはいかにもジェイガーらしくて好きである。鈴木孝佳さんの音楽作りも好きなので、どのような演奏になっているか楽しみである。

このシリーズの第5集に収録されているヴァン=デル=ローストの《カンタベリー・コラール》にはチャイムが追加されているらしいが、UNLV(ネヴァダ大学ラスヴェガス校)のバンドの演奏(CDはこちら)でも同じようなことをやっている。前者が本当に「チャイム」かどうかは未確認だが、後者は「鐘」の音である。おそらく別に録音したものを再生していると思われる。(前者は未確認だが後者は)クライマックスのコラールに重ねられているのだが、確かに効果的な使い方である。

さあて、いつ聞くかな …

定期演奏会選曲

ぼちぼち来年の定期演奏会向けの選曲が始まっている。

ぶっちゃけ、今回は邦人作品を集めた演奏会になりそうである。そう思って以前の演奏会記録を見返してみると、前回「邦人作品特集」を組んだのはもう6年も前のことなのだ。ちなみに以下のようなプログラム。

第1部
・兼田敏 / 吹奏楽のためのパッサカリア
・伊藤康英 / 吹奏楽のための古典幻想曲
・鈴木英史 / ソング・アンド・ダンス
・保科洋 / 古祀
第2部
・小柴秀樹 / 吹奏楽のためのリリカル・エピソード
・小長谷宗一 / ウィンドアンサンブルのための幻想曲「不思議な旅」
・大栗裕 / 吹奏楽のための神話(天岩屋戸の物語による)

作風、編成、作曲年代にバランスが取れた素晴らしいプログラムだったと自画自賛している(加えて本番の出来もよかった)のだが、兼田敏さんの《パッサカリア》、保科洋さんの《古祀》、大栗裕さんの《神話》という王道中の王道である「切り札」を一気に3枚も使ってしまったので、なかなかネタ探しに苦労している。

全体的なバランスを取るために、あえて「他の選曲委員が出しそうにない曲」をリストアップしている(色鉛筆でなかなか減らない色をあえて使う … と同じ方法論ですね)のだが、「こいつはこういう曲ばかりをやりたがる」と思われてしまっているようで、ちょっと思案中。(さすがに私もこんな曲ばかり集めた演奏会は開きたくない …)

というわけでリクエスト募集中。

ちなみに中橋愛生さんの《科戸の鵲巣》は私を含めて複数の人がプッシュしていたのだが、「お家の事情」でどうも出来そうにないのが残念。

今日買ったもの(電クラ/りんご/コリリアーノ)

ええと、「届いたもの」ではなくて「買ったもの」です。

私がCDを物色しているうちに、息子がどこかの棚から見つけてみて「これ、ききたい」と言った。「クラオタ」かつ「鉄ちゃん」というニッチなニッチなマーケット向けの作品か?

クラシック作品(例えば、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタであったり《G線上のアリア》であったり、ベートーヴェンのピアノソナタ《月光》であったり、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲であったり)のフォーマットの中に鉄道に関連する楽曲(例えば《恋の片道切符》であったり《銀河鉄道999》であったり、駅の発着メロディであったり、新幹線の中で流れるチャイム音であったり)をはさみ込むという趣向。

おそらく元ネタを知らないと笑えないのであろうが、我が家ではそこそこ楽しめた。ピアノで弾いた大阪地下鉄御堂筋線の発着メロディで大爆笑している一家というのもどうよ(笑)?音楽だけだと息子も反応しないだろうと思ったが(案の定、無伴奏ヴァイオリンソナタは「つまんない」と言った)、適度に駅アナウンスなどの効果音が挿入されているので楽しめたようだ。

《G線上のアリア》ならぬ《山手線上のアリア》は、《G線上のアリア》の上に山手線上の各駅のメロディがうまく乗っかっている。ボーナストラックでは、そこにゲーム「電車でGo!」シリーズの車掌役でおなじみ(らしい)立川真司さんによるアナウンスが入っている。各駅のメロディがフラッシュバックされる構成が絶妙で、なんか感動してしまった。

ちなみに、息子はこの「電クラ」と一緒に、ちゃんと続編の「電クラ 2」も持って来ていた。買おうかどうしようか思案中。

国内アーティストによるビートルズ・カバー集。発売されるたびに買おうかどうしようか悩んでいたのだが、「赤盤」「青盤」「白盤」がボックス化されて、価格も安くなったし、ボーナスディスクもついたし、ということで買ってみた。ちなみにビートルズのように赤盤が前期、青盤が後期、というわけではなく、赤盤が女性、青盤が男性によるカバーである。白盤はビートルズ解散以降のソロ作品のカバー。

というわけで、ジョン・コリリアーノによる《ボブ・ディランによる7つの詩》が収録されているCD。当たり前であるが、詩が使われている以外にボブ・ディランとの接点は見出せない。コリリアーノの作品として聞かなければいけないのであるが、そんなに聞いているわけではないしなあ …

今日届いたもの:そろそろ打ち止め?(バッハ/マイルス/コーポロン)

「あ、忘れてた。これ欲しかったんだ。」→「3枚買うと25%(ないしは23%)引きか … もう2枚買うか。」→「品物到着」→「最初に戻る」

という悪循環におちいること、はや?回。

鈴木雅明さんとバッハ・コレギウム・ジャパンのコンビによるバッハの宗教曲がボックスで出た。それぞれ評判がよかったと記憶しているし、《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》《ミサ曲ロ短調》《クリスマス・オラトリオ》《復活祭オラトリオ》《昇天祭オラトリオ》が入って10枚組が6000円程度で買えるという値段も魅力的。買っておくことにする。

以前に聞いたことがあるのって《マタイ》だっけ?《ヨハネ》だっけ?学生の時の初バイトが演奏会のドアマンで、そのときの演目がどちらかの受難曲だったはずだ。

マイルス・デイヴィス1971年のベルリンライヴのDVD。(アフロで、まだ全然ハイソではない極悪キーボーディストであるところの)キース・ジャレットが在籍していた頃のもので、ワシントンDCの「セラー・ドア」で行われたライヴのおよそ1年後の演奏である。

ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターらを擁した、いわゆる「黄金のカルテット」から、進化するマイルスの最終形である、いわゆる「アガパン・バンド」への途中にある、この時期のマイルスバンドはけっこう好きである。ジャズというフォーマットの極北までたどり着いてしまった「黄金のカルテット」から、ジャズというフォーマットを逸脱して完全なる即興音楽へとなだれ込んでしまった「アガパン・バンド」、その間にある「溶解しかかった」フォーマットのドロドロさ加減が好きなのかも知れない。

で、この時期のライヴがカラー映像で見られるのである。画質などもかなり怪しいブートレッグまがいのブツであるが、大手CDショップから買ったんだ、文句あるか、ということである。

で、3枚買うための埋め草(笑)。KLAVIER とか GIA だと緊張感溢れるレパートリーを録音し続けているコーポロンであるが(そういえば今年の新譜はまだかいな?)、NAXOS からリリースされているこの盤は多少肩の力が抜けたレパートリーなのかなと。まあ、いまさらだが買ってみた。

GAME 以前

かしくんから、「チョコレイト・ディスコ/Twinkle Snow Powdery Snow」のDVDを見せてもらう。

(息子は反応すらしなくなったので、お父さんは一人で見るのでした。)

このDVDは限定マキシ・シングル「ファン・サーヴィス [sweet]」についていたもの。リリースはアルバム「GAME」のおよそ1年前の2007年2月14日、結果的に「GAME」に収録されることになる3枚のシングルの最初のものになる。

ミーハーな私は「GAME」以後のPerfumeしか知らないので、この2つのPVからは確実に坂を登っているPerfumeが見てとれる。もちろん現在の視点からだから言えることなのだが、かしゆかのキャラがまだ振り切れていない。どことなく中途半端なのである。あと、振り付けもよく見ると少し気恥ずかしい気になる。

それを考えると「GAME」へと上り詰めた段差はかなり大きいように思う。ここまで来る道程は長かったけど、最後に一気に駆け上った高さはかなりのものになっている。ということで、今が頂点でありプラトーであるのだろう。次あたりのアルバムでさらに段差を越えてしまうと私は本当に驚いてしまうだろう(ちょっと期待)。

今日の教訓:カミングアウトしておくといいことがあるよ。

サンキュー、かしくん。早くDVD(これ↓)貸すね(笑)。

今日届いたもの(ベリオ/諸井誠)

ということで、今日届いたもの2枚。

例のシャイー/コンセルトヘボウによるベリオの《シンフォニア》。近所のタワーレコードになかったので通販で買うことにした。

こちらは諸井誠作品集。特に2枚目は邦楽器を用いた作品ばかりだったので苦手だなあ、と思っていたのであるが、《尺八と弦楽合奏、打楽器の為の協奏三章》が意外に面白かった。あと《対話五題~二本の尺八のために》でいきなりブルージーな音階(いわゆるブルーノート?)が出てくるのはなぜだ?

CakePHP 1.2 RC3 のバグ

(寝る前にこんなを見つけてしまったら解決するまで眠れないではないか …)

週末、私のホームページで使っている CakePHP 1.2 を RC2 から RC3 に上げてみたのですが、以下のようなバグがあったようです。

https://trac.cakephp.org/ticket/5603#comment:3

吹奏楽コンクールデータベースでは、自由曲一覧(例えばこんな感じ)や作曲者一覧(例えばこんな感じ)は20項目ずつ表示してします。そして、いちばん下にあるナビゲートバーでページを前後することで、次の20項目、あるいは前の20項目を表示できるようにしています。

この機能を「ページネーション(pagination)」というのですが、この機能にバグがあり、ページ送りが正しくできていませんでした。とりあえず手動でコードを修正しました。不具合に遭われた方、申し訳ありません。

今日届いたもの(イーノ/フリップ/ドーハム/クセナキス/ベリオ/栗コーダー)

ドカッと。

ブライアン・イーノとロバート・フリップの共作2枚。最近、国内盤が紙ジャケットでリリースされたのであるが、2枚合わせると輸入盤は国内盤のほぼ半額で買えてしまう(およそ国内盤7000円に対して輸入盤3500円)。さすがにこれだけの価格差があると輸入盤でいいよなあ、と思う。

ケニー・ドーハムの名盤2枚。「静かなるケニー」の方は最近行きつけのコーヒー屋さんでかかっていて「お、なかなかいいじゃん」と思ったので。「アフロ・キューバン」はタイトル通り。いくらラテン系打楽器を多用しているとはいえ、ベースになっているのはブルーノートの正統的なジャズ。

そういえば、すっかり忘れていたタマヨ&ルクセンブルク・フィルのコンビによるクセナキス管弦楽作品集の第5弾。今までのリリースは世界初録音が多かったのだが、今回は比較的初期(1950年代後半から1960年代前半)の作品が収録されている。《メタスタシス》とか《ピソプラクタ》とか。

ちなみに鈴木英史さんの《ライフ・ヴァリエーションズ》がパクッたのではないかと一時話題になった、クセナキスの管弦楽曲《ジョンシェ》はこのシリーズの 第2弾に収録されている。(ちなみに私は全然似ているとは思えない。これがパクリだったらアレはどうなる(笑)。)曲も演奏も面白い(情け容赦ないバーバ リズムといった感じ)と思うので興味ある方はぜひ。

で、ベリオのセクエンツァは宣言通り、mode 盤を買ってしまいました。

栗コーダーカルテットの新譜。前作「笛社会」は全曲インストゥルメンタルで音像も演奏もタイトにまとまっていたが、本作ではゲストヴォーカルをフィーチャーした歌モノが多い。結果、全体的にテンポがゆったりとして大らかな感じがある。

田中圭一/本秀康/江口寿史

というわけで、この本が欲しかったのでついでに何冊か購入したのだが …

きつ過ぎる … この下ネタはきつ過ぎる … 書店で「この本探しているんですけど …」と言った自分が恥ずかしい … ちなみに、その書店では「版元品切れで取り寄せ不可、在庫を持っている店を探してみてください。」と言われた。

あとは、「レコスケくん」でお馴染みの本秀康さんの最新イラスト集。

無事、最終巻が発売された「すすめ!!パイレーツ完全版」の第4巻と、先日買い損ねた「塗り絵」を。