第1部
- ジャック・スタンプ/ガヴォーナ・ファンファーレ
- デヴィッド・ギリングハム/フォスターズ・アメリカ
- ヴァーツラフ・ネリベル/フェスティーヴォ
- グスターヴ・ホルスト/第二組曲
第2部
- レックス・ミッチェル/大草原の歌
- エリック・ウィテカー/オクトーバー
- アルフレッド・リード/オセロ
アンコール
- リロイ・アンダーソン/シンコペーテッド・クロック
- バリー・グレイ/サンダーバード
演奏会直後に「よくも悪くも練習通り」とコメントしたら、昨年の演奏会でも同じことを書いていた …..
えっと、今だから話せる話。
今年は珍しく暗譜でいけそうだったので、最初から指揮者用の譜面台を出さないことにした。(ひょっとして副指揮者くんには密かにプレッシャーをかけたことになっていないかちょっと心配)
まさか《オクトーバー》を暗譜で振れるようになるとは思っていなかったのだが、曲の構成というか流れが頭に入ると意外と問題なく振れるものだ。この曲は全体にいい感じの流れができたのではないかな。演奏者のお子さんがこの演奏を聞いて涙を流したと聞かされてすごく感動。
実は《大草原の歌》のように拍子もテンポも一緒で曲想がいきなりコロコロ変わる曲の方が暗譜しにくいのではないかと思っていた。これは次の曲想の兆 しとなるモチーフをちゃんと目立たせることによって次の展開への準備とした。テンポの速い部分では、テンポが定まったらそのまま突き進めるように音楽を大 きく取って(基本的には叩き止め+撥ね上げか大きな2拍子)音楽の流れを邪魔しないようにした。 (この日は全体的に少しテンポが前のめりになる傾向があったので、アレグロになった直後はテンポを抑えなければならなかったけど)
《ガヴォーナ・ファンファーレ》は、もうオープニングに置いただけで成功である。 この曲で演奏会を始めることによって、聞いている方々に大きなインパクトを与えることができる。演奏は(やはり)中間部のフーガでテンポがばらついてしまった。
《オセロ》。1楽章と2楽章はなかなかいい出来だったが、だんだん演奏者がばててきているのがわかった。第1楽章で「入れ込み」過ぎたかなあ?後半 楽章はやはりテンポが前のめり気味で少し淡白になってしまったか。汐澤先生の言葉を借りるならば「音楽が熟する前に動いてしまった」ような。
《第二組曲》は、演奏者との「対話」が楽しめた。こういう雰囲気は初めて感じたかも知れない。第4楽章はユーフォニアムのソロとテューバのソロを経 て、テューバとピッコロの掛け合いで終わるのであるが、テューバのソロを振っている間、早く曲が終わって欲しいような、終わって欲しくないような不思議な 高揚感があった。 (実は、あと1秒拍手が長く続いていたらもう一度ステージに戻るつもりだった。拍手が終わったあとにステージに出て行くのも間抜けなので止めてしまったん だけど。)
….. といったあたりが今思い返してみての感想。
終了後、いろいろな人と話をしたが、すっきりした顔の人が多かった。 それなりにうまくいったのかなあ? 誰も泣かなかった演奏会というのは久しぶりではなかろうか(笑)。
それはそれとして、演奏面は依然克服すべき課題がたくさんある。 それを聞きに来てくださった方にズバリと指摘されてしまうのはどうかと思うが、逆に考えると演奏者としての我々が捉えている問題が正しいということも言えるのか。
まあ、また来年がんばりましょう。
huey くんはじめ、聞きに来てくれた(そして、アンケート用紙において打ち上げでの格好のつるし上げネタを提供してくれた(笑))友人たち、本当にありがとう。
そして、朝7時からの町内会の草刈りに私の代わりに行ってくれ、私が家に置き忘れた白シャツを本番前に届けてくれた妻にも感謝。