[tmkm-amazon]4804761195[/tmkm-amazon]
教授が音楽を担当した映画「星になった少年」の原作。(というか正確に言うと原作を絵本化したもの)
この間の金曜夜の音楽番組「僕らの音楽 2」で教授と常盤貴子の対談もやっていたし、主演が柳楽優弥ということもあるし、ちょっと気になっていた。
実話だったとは知らなかった。
[tmkm-amazon]4804761195[/tmkm-amazon]
教授が音楽を担当した映画「星になった少年」の原作。(というか正確に言うと原作を絵本化したもの)
この間の金曜夜の音楽番組「僕らの音楽 2」で教授と常盤貴子の対談もやっていたし、主演が柳楽優弥ということもあるし、ちょっと気になっていた。
実話だったとは知らなかった。
ということで「のだめカンタービレ」をとりあえず12巻読了。まあ、期待に違わない面白さだった。
(本編とは関係ないけど、ちょっと帯がずれてしまうとどれが何巻かわからなくて困ってしまったのは私だけ?)
これを読んで音楽をやりたくなる人が増えているというのもわかる気がする。一応、私も指揮者をやっているわけなのだが、さらに高いレベルの音楽の愉しみ(ニュアンス的に「楽しみ」よりもこう書きたい)が伝わってくる。
しかし、もっとも心に突き刺さったのは第5巻で千秋の父がチャイコフスキーの《悲愴》について語るセリフである。この曲に隠されている秘密と謎についてこう言った。
チャイコフスキーは悲しくてもそれを言うことができなかったんだ
音楽の存在意義を一言で言い表している至言である。
以前、こんなことを考えたことがある。例えば、悲しい曲を演奏するときにはきっと自分の人生の中で出会ったいろいろな悲しいことを連想して演奏するのだと思う。それが人に言えないくらい悲しいことであっても、「音楽」という形に昇華されれば憚ることなくそれを表現することができるのである。
知人から借りて読んだ。
(おそらく)一部では有名な吾妻ひでおの作品。漫画が書けなくていきなり失踪してしまったり(しかも二度!)、アルコール中毒で入院していた時の状況を描いたもの。
深夜に残飯やシケモクをあさりに行ったりとか、毛布やビニールシートを拾ってきて雨風をしのぐとか、作者が実際に体験したホームレス生活が描かれている。
読んでいてかなり気分が落ち込んでくるのであるが、そういう生死に関わる出来事が完全に昇華されて描かれていることに驚く。(だって、自分がホームレスであったりアルコール中毒であったことをギャグにできますか?)それだからこそ、読者はそういう極限に置かれた精神状態をリアリティをもって感じることができるのだろう。
そういうわけで、ブルーノートの紙ジャケを探しているのだが、有名どころはさすがに見つからない。
そんな感じで amazon.co.jp を見ていたら、何と輸入盤(もちろんプラケース入り)ではリマスター盤が1000円で手に入るらしいことが分かった。東芝EMIから出ていた紙ジャケは約2500円なので、紙ジャケを2枚買うとこの輸入盤は5枚買えることになる。紙ジャケをプラケースで再販した国内盤でも1枚1500円である。
これはもう買うしかないと思い、何枚か買ってみた。紙ジャケには入っていないボーナストラックが入っていたり、セッションごとに収録されているためにオリジナルとは異なる曲順になっているものもあるが、このへんは好き好きだろう。私は貧乏性なので1曲でも多く入っていると得した気分になる。
注意すべき点もいくつかある。amazon.co.jp では US 盤と書かれていても実際には UK 盤のことがあるらしい。以下の4枚のうち、「ブルー・トレイン」を除く3枚は amazon.co.jp ではUS盤と書かれていたが、届いたのはUK盤だった。「ブルー・トレイン」はUS盤。
これなら特に問題はないのだが、タイトルによってはUK盤がCCCDになっている場合もあるらしいので要注意である。上記のようなことがあると、US盤だと思って買ったのに届いてみたらCCCDのUK盤ということもあり得るのである。
ちょっと調べてみたら、ハービー・ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は価格の安いUK盤(下左)がCCCD、ちょっと値段の高いUS盤(下右)が非CCCDだそうである。これはまだちゃんとUK盤/US盤と書かれているからいいけど。
… と思ってちょっと調べてみたら、US/UK という表記は amazon.co.jp が手配する業者の国籍なので、その国の盤であるとは限らないということである。
Speak Like a Child (CCCD) / Speak Like a Child
で、買ったものたち。
At the “Golden Circle” in Stockholm, Vol. 1
Genius of Modern Music, Vol. 2
どれもわざわざ紹介する必要のない名盤。
《サイドワインダー》は15年くらい前に(確か)ホンダのプレリュードのCMで弦楽四重奏バージョン(演奏はタートル・アイランド・ストリング・カルテット)を聞いたのが最初。ひょっとしてオリジナル・バージョンを聞いたのは初めてかも知れない。8ビートのこの曲は「ジャズ・ロックの走り」と言われているが、実は微妙にリズムがよれている。完全にロックのリズムになり切れていない感じ。
オーネット・コールマンの「ゴールデン・サークル」は今回いちばん聞きたかった作品。映画「スウィング・ガールズ」で竹中直人先生のオタク部屋にも飾られていた。
セロニアス・モンクも名前はもちろん知っていたものの、演奏はあまり聞いたことがなかったので。あまりにも奇抜なスタイルでの演奏であったために、ソロの自由度が狭められることを嫌ったマイルス・デイヴィスが「俺がソロを吹いているときにはバックで弾くな」と言ったのは有名な話。
コルトレーンの「ブルー・トレイン」はブルーノートに吹き込んだ唯一のリーダー作。後の求心性のようなものはまだあまり感じられない若い演奏である。
副読本として、こんなのも買ってみました。
午前中はサックスのパート練習に顔を出す。パート練習を見ると、かなり突っ込んだ指摘や確認ができるのでありがたいのだが、こればっかりはいくら時間があっても足りない。指摘されたところは抽象的な形にして(例えば、こういうパターンのフレーズが出てきたら同じようなアーティキュレーションやデュナーミクで演奏するとか)別の部分に応用する力をつけて欲しいものである。これを「水平展開」と言う。
午後からは食材の買出しのついでに、先日読み始めた「プレイボール」の続きを探す。とある書店に買いに行ったところ、全11巻のうち5巻と6巻がなかったので、とりあえず1〜4巻を買ってきて読んだ。5巻以降を買おうと思って何件か書店を回ったのだがどこにもない。その中でこんな本を見つけてしまったので買ってしまった。
同時代の日本人作曲家のエッセイは多くあれど、作曲家が生み出した作品あるいは音楽観に徹底的に焦点を合わせた書物はなかなかない。しかも、作曲家本人が携わっているとなればなおさらである。この本で西村朗さんの作品により一層近付けそうな気がする。
西村朗さんといえば《巫楽》という吹奏楽作品がある。アジア的な祝祭を表現するために吹奏楽という編成が効果的に用いられていると思う。氏の表現している世界を考えると、吹奏楽(もっと具体的に言うと管打楽器アンサンブルか)という編成を選択する余地はまだあると思えるのだが … 書いてくれませんかね?
ちなみに室内楽編成だと、管打楽器(それぞれ2本のクラリネット、オーボエ、バスーン、ホルンと2人の打楽器奏者)を伴奏にした《フルート協奏曲》がある。
また、分かる人には分かると思うが、この本の装丁は、カメラータからリリースされている一連の西村朗作品集のジャケットデザインも手がけている杉浦康平氏によるものである。書店でこの本を手にとって、それらの CD との統一されている世界観にクラクラした。
[tmkm-amazon]4276236908[/tmkm-amazon]
まず、タイトルで興味を引かれ、中身をパラパラと見たところ、なかなか面白かったので購入した。管楽器という切り口で、時代を問わず、地域を問わず、スタイルを問わず、ディスクを紹介したガイドである。おそらく、これだけのジャンルを横断的に語れる人はそういないだろう、というくらいの多彩な音楽が紹介されている。これを機にまた興味が広がっていけばいいと感じている。
また、それゆえの掘り下げ具合の甘さや、記述の間違いなどもあるが、まあこれだけの内容のものが作られたということを考えれば、少しは目をつぶろうかなという気にはなる。
とはいえ、具体例を挙げずに批判するのも何なので、いくつか挙げさせていただく。
[tmkm-amazon]B0007WZX94[/tmkm-amazon]
[tmkm-amazon]B0007WZX9E[/tmkm-amazon]
[tmkm-amazon]B0007WZX9O[/tmkm-amazon]
[tmkm-amazon]B0007WZX9Y[/tmkm-amazon]
これで終わりか?ロジャー・ウォーターズが脱退したあとのピンク・フロイドの紙ジャケ4タイトル。ストーム・トーガソン(元ヒプノシス)のジャケット・アートがやはりよい。ポスターやステッカー、LPのセンターレーベルなど付録も満載。「鬱」は海岸に本物のベッドを約700個実際に並べて撮影したもの。「P・U・L・S・E」はCDは2枚なのであるが、オリジナルLPのフォーマットにのっとった4枚分のジャケットつき。
帯のデザインも東芝EMIから出ていたタイトルと共通性を持たせている点がよい。(ただし価格は今回のソニーの方が断然安い)
[tmkm-amazon]B00006S2DN[/tmkm-amazon]
雑誌「PEN」の表紙に使われたCD。アンディ・ウォーホールにも影響を与えたといわれるデヴィッド・ストーン・マーチンによるデザイン。
[tmkm-amazon]B000851JB6[/tmkm-amazon]
見たとたんにグッときてしまい、欲しくなってしまった。完全にジャケ買い。意外と近くのショップに売れ残っていたのでゲットした。
[tmkm-amazon]B0007WAENO[/tmkm-amazon]
伊福部昭の吹奏楽作品である《吉志舞》と、管弦楽作品の代表作である《交響譚詩》、《シンフォニア・タプカーラ》《SF交響ファンタジー第1番》が収録されている。
[tmkm-amazon]B000803FMM[/tmkm-amazon]
邦人作曲家による新作(天野正道、鈴木英史、清水大輔、福島弘和)や、比較的懐かしいレパートリー(スミスの《ルイ・ブルジョワの賛美歌による変奏曲》やチャンスの《呪文と踊り》)などバランスの取れたシリーズ。
昨年は買いそびれていたのだが、今年は買ってみた。
妻が友人から借りてきたエッセイがなかなか面白かったらしい。(結局私は全然読まなかったのだが …..)
その作者が高野優という方で育児に関するコミックやエッセイをたくさん出しているらしいことを知った。この4冊はシリーズらしいのでまとめて買って読んでみた。
以前、とある出版社から出版されたいたものを、出版社を変えて書き下ろしエッセイを加えて再出版したもの。ということで、後年書かれたエッセイは手馴れた感じのエッセイらしいエッセイなので、まあよくあるエッセイという感じ。(全然説明になっていないな …)
コミックの方は3人の女の子を育てていく様子が時間を追って描かれている。子供が増えるにつれ、また子供が大きくなるにつれ、ストーリーも絵柄も壊れていくのが面白い。きっと相当なパワーを持っていないと太刀打ちできないのだろう。
ここに描かれているうれしいことや悲しいことに素直に共感できるのは、やっぱり人の親になったからなのかなあ … とふと思う。明らかに涙腺が緩くなっています。
[tmkm-amazon]4152083263[/tmkm-amazon]
職場の上司からすすめられた本。タイトルや装丁はかわいいが、れっきとしたビジネス書である。
やる気のない職場を活気あふれる職場に変えるにはどうすればいいのか、ということが寓話の形でかなりわかりやすく説明されている。舞台は魚が飛ぶことで有名なシアトルのパイク・プレイス(http://www.os.rim.or.jp/~housetre/index_144.htm)。メグ・ライアンとトム・ハンクスの映画「めぐり逢えたら」にもちらっと登場する。
同じことを手を変え品を変え説明しているハウトゥー本もあるが(それはそれで有効な手段だとは思う)、この本は4つの秘訣をシンプルに披露しているだけである。ページ数も少ないし1時間くらいで読めてしまうのではないかな。
職場だけでなく、人と人とが関わるコミュニティ(例えば身近な例だと社会人吹奏楽団とか)における雰囲気作りには参考になるのではないかと思う。