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のだめ第15巻

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

買ってしまいました。「のだめカンタービレ」第15巻。 限定版マングース付き。 「ぎゃぼ」って叫ぶそうなのだが、まだ試していない。

バカンスということでストーリーも小休止という感じ。 私は「バカンス」なるものをしたことがないので本当はどういうものなのかよくわからないが、解放感というか非日常感が感じ取れるエピソードなのがいい。

ピアノの森

職場の知人から借りていたにも関わらず、ずっと時間が取れなかったのであるが「そろそろ返さないといけないしなあ …」と思って読み始めた。

ストーリーや絵柄はかなりベタなのであるが、読み始めると止まらない。借りていた8巻までを一気に読んでしまった。

舞台はリアリズムに即しているものの実際にはまずあり得ない非現実感。私は中途半端なリアリズムやフィクションよりは徹底的な非現実感が好きなので、この非現実感が心地よい。

あとは、ストーリーの中で演奏されている音楽(作品の中では「完璧を超えた音楽」とも言われている)のイメージを喚起させる語り口のうまさ。これを読んだあとには耳で聞くことができる全ての音楽が空々しく感じてしまった。その一方で全ての音楽が誰かに向けて発せられているのであれば、どんな音楽でもいとおしく感じられてしまう。

また音楽を演奏する上での大事なことを示唆されたように思える。

読んでみて下さい。

ドレスデン日記(その1)

ドイツのドレスデンへ出張。 例によって名古屋からルフトハンザでフランクフルトに飛び、そこから乗り換えるというパターンである。

機内で読んだのは以下の2冊。

人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート

インストール (河出文庫)

先日、アウトレットで DVD を買ったので原作を読んでみたくなった。 映画の方は途中までしか見ていないのであまり断定的なことは言えないのであるが、けっこううまく原作を映画化しているのではないか。

夕方ホテルにチェックインして、ほとんどそのまま夕食。 あまりお腹も空いていないので、ミュンヘン風ポテトスープとターキーのバケット(と、もちろんビール)を注文する。 スープはジャガイモを裏ごししたもので、ソーセージの輪切りが入っている。なかなか美味。 ターキーのバケットはなぜかスイートチリソースがついてきた。 このソースは意外とターキーには合うが、日本で食べるものと比べて辛さより甘さが勝っているなあ。

浜松交響吹奏楽団第33回定期演奏会

なんか、例年に比べるといろいろな意味であっさりしていた演奏会。 演奏者の数もシェイプアップされたようだし、浅田さんのトークも控えめだったし(笑)。

第1部

  • アルフレッド・リード/アルメニアン・ダンス・パートI
  • 星出尚志/丘の上のレイラ
  • 星出尚志/北川木挽歌による幻想曲
  • 八木澤教司/太陽への讃歌 – 大地の鼓動

第2部

  • ポップスいろいろ

第3部

  • 天野正道/交響組曲「ガイア」より第2楽章

八木澤作品はやはりものすごく鳴る。

《丘の上のレイラ》はもっと人数を減らして演奏するべきだったのでは?

天野作品はやはりまとめて聞いてみないと。 少なくとも私は天野さんがプログラムノートで書かれているようなメッセージを音楽から感じ取ることは出来ていない。作曲者が自然言語で書いたメッセージと 音楽に託したメッセージが同じように聞こえるのか?あるいは聞こえるべきなのか?がよくわからない。語法的にはベルトーンのような感じでエコー効果を表現 した賛美歌風のメロディが印象に残った。(これがギョーム・ド・マショーの引用?)

帰り道、例のトンデモ本「人類の月面着陸は無かったろう論」に代表されるアポロ陰謀論に対すると学会のツッコミ本を買う。近所の本屋にはなかったのだが、さすが谷島屋にはあるなあ。

人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート

その後、ベアード・パパでフォンダン・ショコラを買っているところを団員に見られてしまった ….. いいじゃねーかよ、うちの近くのお店ではシュークリームしか売っていないんだから(笑)。

人類の月面着陸は無かったろう

人類の月面着陸は無かったろう論

会社の図書館で見つけて面白そうだったので借りた。 待ち行列になっている何冊もの本に申し訳なく思いながら、今日、髪の毛を切ってもらっている間に読んでいたのだが … 「なんじゃこりゃ?」

最初の方でそれらしい根拠(例えば月の石の成分分析は行なわれていないとか、NASA が公開した月面上の動画はキューブリックが極秘裏に撮影したものだとか)が示されるのだが、それが検証されることなく、あとはずーっとアジテーションや、 反論の引用の繰り返しに終始する。

「その手」の香りプンプンだったのだが、あとで調べてみると栄えある第14回日本トンデモ本大賞を受賞していることがわかった。突っ込みは以下の URL で見ることができる。

http://homepage3.nifty.com/hirorin/tondemotaisho2005taroron.htm

毎回美容院へ行くと居眠りしてしまうのだが、この本は面白かったので寝ずに読んでいた。普通に読んでいたら「貴重な時間を返せーーー」と叫びたいところ。

レコジャケジャンキー

CDジャーナルムック レコジャケ ジャンキー !

パロディ化されたレコード・ジャケットを集めたムック。内容も面白いが、マッハ55号のデザインによるカバーが凄い。

表紙がパッと見でビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のパロディであることは明白であるが、裏表紙もこのアルバムをパロっていて、しかもオリジナルの裏ジャケに載っている歌詞までパロっているのである。

例えば、タイトル曲が《サージェント・ジャンキーズ・ラヴリー・レコード・ジャケット・ブック》になっていたり、《ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド》が《ルージー・ゴーイング・トゥ・スクール・ウィズ・ドッグ》になっていたり(ちゃんと「LSD」になっている!)、《ア・デイ・イン・ザ・ライフ》が《ア・デイ・ホエン・ファブ・フォード・ゴーン》(ビートルズが解散した日)という替え歌になっている。

それだけでなく、内側もアルバム初回版を模しているし、おまけにポストカードもついてくる。当然「帯」もついている。

ちなみにマッハ55号というデザイン集団は「魁!!クロマティ高校」のDVDカバーデザインでものすごいことをやっている。ご覧あれ。

つらつらと休日

先週は東京へ「響宴」を見に行ったので週末は全然休めなかった。今週は久々にぼーっと休む。

午前中は食材などの買出しでショッピングセンターへ。

石ノ森章太郎変身ヒーロー写真集1971-1975

衝動買い。「仮面ライダー」「人造人間キカイダー」「変身忍者嵐」といった石ノ森章太郎原作の特撮ヒーローの写真集。かなり懐かしい気持ちでいっぱいになったのだが何かコンセプトが中途半端。

ブルーノート・コレクターズ・ガイド

決してブルーノート・レーベルのオリジナル盤をコレクションしようなどという不埒な野望を持ち合わせているわけではない。以前の日記にも書いたことがあるが、「開運!何でも鑑定団」ではコンプリート・セットに1200万円という値がついたのである。ひょっとして同じような金額を出せばシャトー・ムートン・ロートシルトのヴィンテージもかなり揃えることができるんじゃないかな?

ともあれ、そういう「コレクター道」に関する文章を読むのも面白いので買ってみることにした。(いつどこで読めるのだろう …..)

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久しぶりにカレーを作ろうと思って買出しに行ったわけなのだが、私が息子をあやしている間に妻が材料を買うという分担にした。下ごしらえも私が息子の機嫌を取っている間に妻にお願いした。野菜や肉を炒めて煮始めるところまでは私がやった。最後の仕上げをやろうと思っていたのだが、息子と一緒に寝てしまい、起きたらカレーはできていた。

さて、カレーを作ったのは誰でしょう?

メルローを開けてみたのだが、カレーに合わせるにはちょっとまろやかだった。スパイシーなカレーに合わせるにはもう少しスパイシーな赤がいい。

街中へ

最近、郊外型店舗が増えたために人が来ないと言われている浜松市の中心部であるが、ここ数日で人が集まりそうな商業施設がいくつかできた。それを見に行くというわけではなかったのだが浜松駅周辺に出かけた。

まずは浜松べんがら横丁が3月3日にオープンした。ラーメンと焼き鳥をテーマにした13店。こういう新しいものに群がるのは浜松人の習性なので最初のうちはかなり混んでいる。もう少し落ち着いてから行ってみよっと。しかし、わりとお洒落な感じの「UP-ON」というモールができたのもそんなに昔のことではないような気がするのだが、その隣りに全く違うコンセプトのものを作ってしまうあたりが何も考えていないような気がするなあ …

3月10日には浜松駅ビル「MayOne」の地下食品街がリニューアル。ちなみにこの駅ビルは5月1日に開業したから「メイワン」という名前がついているのだそうだ。その地下だから、新しくできた食品街の名前は「MayBOne(メイビーワン)」。「成城石井」が出店したのがポイント。

3月11日にはヤマハミュージック浜松店の新ビルがオープン。8階建てで、最上階にはちゃんとしたコンサートホールもできた。今までフロアが分かれていた CD/DVD と楽譜・書籍を一緒くたにまとめて並べているのが斬新といえば斬新な配置かも。人が多くて身動きしにくかったのと、売り場の配置をまだちゃんと把握していないのでこの売り方が合理的かどうかはまだ判断できない。

これらの相乗効果で、なるほど街中にはかなりの人が出ていた。

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村上春樹さんが原稿流出事件について書いている「文藝春秋」2006年4月号を購入。そういえば、小説などに限らず楽譜などもそうなのであるが、PC 上で「書く」スタイルが主流となってしまったからには、今後おそらく生原稿というものは存在しなくなってしまうのだろう。

ついでに「BRUTUS」No.59「動物園に来てみない?」も購入。

めまい(京都・大阪編その1)

仕事が嫌になったので(笑)休暇を取って旅行へ … というのは嘘で …

私の勤務先では、有給休暇とは別に毎年2日連続の休暇を取得することができる。毎年3月になってから「スケジュール的に絶対休めないじゃん …」ということで取得できないことが多かったので、今年は少し早めに確実に取らせてもらった。

最初は京都でゆっくり … と考えていたのだが、京都だとなかなか1歳の息子が遊べるような場所がないので、大阪まで足を延ばすことにした …

なのだが、まずは京都に立ち寄って行きつけの料理屋さんに顔を出す。こちらのお店には毎年一回くらいのペースで夕食を食べに来ていたのだが、息子が生まれたことでしばらく来れなかった。息子が生まれたときにお祝いをいただいたので、そのお礼もあったし、このお店が昨年末に移転したのでご挨拶にも伺いたかったし、まだ息子が小さいので食事というわけにもいかないので、せめてお昼のお弁当を買ってホテルに着いてから食べようということで、お弁当を予約して取りに行ったのである。

いろいろ話を聞くと、座敷ではけっこう小さい子供を連れてくるお客さんもいるらしい。(そういえば、今までカウンターでしか食事したことなかったからなあ …)次回はぜひ座敷で味わいたいものだ。

ということで、夕方大阪のホテルへ到着。妻と息子はさっそく寝に入ったので、一人で街中をブラブラする。

大阪に行くと梅田にある大阪駅前ビルの地下街へ行きたくなる。ほとんど迷路のような通りに沿って小さなお店がひしめきあっているところである。この中には何件か中古レコード/CD屋がある。特定のジャンルに強いというわけではないのだが、そこそこのレア盤はよく見かける。
以前来たときには教授の「Sweet Revenge」のクリスマス限定パッケージをかなり安価で買った記憶がある。通常のジャケットは青のバックに黄色のフェイクファーをまとった教授が写っているのだが、この限定版は赤のバックに緑のフェイクファーである。

今回はあまり買いたいモノがなかったのでそのまま帰ろうとしたのであるが、ちょっと奥に古本屋があって「サブカルチャーモノがどうのこうの」という宣伝文句が書かれていたのでちょっとのぞいてみることにした。

めまいがした。

夢の中では時々こういう状況が出てくるのだが、現実にこういう状況に遭遇するとは思わなかった。「まさか店頭にあるわけがないアイテムが」「まさかこれだけ揃っていることはないだろうという数で」「まさかこんな安いわけがないだろうという価格で」売られているというシチュエーションである。あわてて握りしめた。

  • 坂本龍一 1994 年 Sweet Revenge ツアーパンフレット
  • 坂本龍一 1995 年 D&L ツアーパンフレット

このあたり教授のコンサート見に行っていなかったんだよなあ …

  • 高橋幸宏 1986 年コンサートパンフレット

ポスターを折り畳んだ形の変形版。ソノシートつき。

  • YEN レーベルの LP ジャケットサイズ会報(?)
  • 音楽専科「YMO 特集号」

他にも YMO の再生コンサートパンフレットとか YMO の散開記念コンサートパンフレットとかもあったのだが持っているので買わなかった。

新日本プロレス

新日本プロレス「崩壊」の真相 (別冊宝島 (1260))

コンビニへ行ったところ本棚にあった。 パラパラとめくったところ、ちょっと面白そうだったので買ってみた。 一気に最後まで読んでしまった。

時代の流れがプロレスではなく格闘技に傾いていることもあって、以前ほどプロレスは見なくなった。そういうわけで 1/4 恒例のドーム興行がまだ続いている(そして、おそらく今年が最後だったらしい)ことも、新日本プロレスがゲームソフトメーカーに買収されたことも知らな かった。

そういう最近の事情を知らない私でも、「猪木」というキーワードに振り回されてきた(今も振り回されている?)新日本プロレスのビジネス的な裏事情がわかって非常に面白かった。

なぜ、国際プロレスが倒産したあと新日本プロレスに乱入してくることになったのか、なぜ、モハメド・アリ戦が終わったあとも猪木は異種格闘技戦を続けなければならなかったのか、がこれを読むとわかる。

順番待ちをしている未読の本たち、ごめんなさい …..

ちなみに、国際プロレスのボスはラッシャー木村だった。 国際プロレス軍団(ラッシャーとアニマル浜口と、もう一人誰だったっけ?)が新日本プロレスのリングに乱入をしてきて、ラッシャー木村がマイクパフォーマンスで宣戦布告を行なった。その時の第一声が、

「みなさん、こんばんは。」

である。私はこのエピソードでラッシャー木村を愛することができる。

そして、彼に敬意を表して、所属する吹奏楽団の挨拶(演奏会の打ち上げとか、新年会とか)を必ず

「みなさん、こんばんは。」

で始めている ….. のは誰も気付いていないだろうなあ …..

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(後日付記)国際軍団のもう一人は寺西勇でしたね。grok さんに教えていただきました。