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江口マニア(エロマニアじゃないよ)

江口寿史さんの「すすめ!!パイレーツ」の完全版。

ジャンプコミックスが厚くなったヤツ(何て言うんだっけ?)とか文庫版をそこそこ買っていたのであるが、「雑誌連載時のカラーページをそのまま再現」「未収録原稿初掲載」「雑誌掲載順に掲載」ということなので、やはり買わずにはいられないのである。

(前にも書いたような気がするが)江口寿史さんは私にとってサブカルチャーの教師みたいな位置付けなのである。「すすめ!!パイレーツ」のコマの余白に書かれている本題とは全く関係ないイラストからYMOやクラフトワークを知った。たぶん「すすめ!!パイレーツ」を読んでいなかったらYMOを聞くことはなかった。ということは、私の人生が全く違うものになっていたということである。そういう意味でいちばん思い入れがある漫画なのだ。

表紙がちゃんとフルカラーで再現されているのもうれしいし、いわゆる「2色カラー」で書かれた回もそのまま再現されている。この「2色カラー」が多い時期は、すなわち人気があった時期なのだろう。(未収録原稿初掲載というのはさすがによくわからないが …)

ちなみに最終巻である第4巻はこれから出るらしい。連載がどう終わったのかはまったく記憶にないなあ。あと、どうでもいいことであるが集英社の週刊少年ジャンプで連載されていた「パイレーツ」の完全版が小学館から出ている。何となく違和感。

ついでに最新のイラスト集も。

ムーグ・ノイマン・バッハ(細野補完計画書籍編)

ふと頭に浮かび、「そういや、持っていないなあ。」と思ってウェブで検索してみると、手ごろな値段に売りに出ているのを発見して、ついポチッ。最近は届くのが早いねえ。

1988年出版とのこと。気には留めていた記憶があるのだが、この時期はいろいろとバタバタしていたので買うのを逸していたのかなあ…

甘利俊一、近藤譲、鈴木慶一、冨田勲、細野晴臣というそうそうたる顔ぶれが著者に名を連ねているが、全てが全て交差しているわけではなく、鈴木慶一さんと細野さんの対談、冨田さんへのインタビュー、甘利さんと近藤さんの対談、という構成になっている。

当然、この本のタイトルはダグラス・ホフスタッターの名著「ゲーデル・エッシャー・バッハ」を意識しているんだろうな。

この本、自分への大学合格祝いに買ってみたのだが、当然最後まで読み切れていない。今読めば、より「面白さ」を感じることができるのだろうとは思うが。あと、この本を読んだことでバッハの《音楽の捧げもの》に目覚めた。やはり、ニコレがフルートを吹いている《トリオ・ソナタ》は素晴らしいのである。

細野補完計画(書籍編その2)

さらに細野さん関連の書籍が2冊到着。

「OMNI SOUND」。1990年にリットー・ミュージックから出版された。タイトルからもわかるようにアルバム「オムニ・サイト・シーイング」と前後して発売された書籍らしく、それまでの音楽歴を振り返る内容。

「音楽王 細野晴臣物語」。こちらは1984年にシンコーミュージックから出版された。自伝的意味合いが強い著作のようだが、パラパラめくってみた限りではおちゃらけた感じ。最初と最後だけかなあ?

細野補完計画(書籍編)

着実に進んでいる細野補完計画。CDだけでなく著作物も入手しておこうと思い、いくつか古本屋に注文を出してみた。

まず、届いたのがこれ。「レコード・プロデューサーはスーパーマンを目指す」。

1979年(というからYMO結成の年)にCBSソニーから出版されたもので、後年徳間文庫から再発売されたようだ。

細野/ライ・クーダー/ウェイン・ショーター/のだめ

….. だから、いろいろなところからいっぺんに荷物が届くと訝しがられるのだな …..

で、中古で購入した細野さんのユニット「Love, Peace and Trance」。今回は初回版特製ケース入り。(これ、帯はついていたのだろうか?)

それから、昨年からちょっと気になっていたライ・クーダーの近作2枚。最近気付いたのだが、ヴィム・ヴェンダースの「パリ・テキサス」のサントラでも弾いていたのね。

ついでにチマチマ集めているブルーノート・レーベルのRVGリマスター盤。今回はウェイン・ショーターを買ってみた。実は「Speak No Evil」を聞きたかったのだが品切れらしく、おまけのおまけで買ったこちらの「Adam’s Apple」が届いた。

遅ればせながら「のだめカンタービレ」第21巻を読む。なかなか面白い展開になってきた。

夏休みの読書(その2)

これも以前から読みたいと思っていた「クライマーズ・ハイ」。(映画化されたからというわけじゃないよ)

数年前にNHKでドラマ化されたやつは途中までしか見ていないのだが、主人公(悠木)に佐藤浩市、その相棒(安西)に赤井英和というのはなかなか絶妙なキャスティングだったのではないかな。

いわゆる御巣鷹山の日航機事故を軸に、地元新聞社で起こる社内の人物間の葛藤が描かれている。フィクションとはいえ主人公と上司/部下との対立(波乱万丈)が多過ぎるのでは?という気がしないでもないが、実際の新聞制作の現場はこんな感じなのかな?あるいは、作者の記者としての経験を凝縮するとこんな感じになるのかも知れないが。

別の軸では、登山(谷川岳の衝立岩)を通して親子の関係について語られているが、登山に疎い私にとっては、その緊迫感が文章だけではよくわからない。こういうのは映像があった方がいいのだろう ….. というわけで、録画したドラマを見直して見ますかね。

夏休みの読書(その1)

以前から読みたいと思っていた平野啓一郎の「決壊」を読む。

案の定、帰省に持って帰った上巻はすぐに読み終えてしまい、自宅に下巻が待っているにもかかわらず、帰省先で下巻を買ってしまった。

噂には聞いていたが、本当に救いがない。引きこもり、無差別殺人、闇サイトなど、現代社会が抱える「闇」の部分を凝縮したような状況設定である。そのような状況の中で、被害者、加害者、それらを取り巻く人たちが「壊れていく」さまが描かれている。

読んでいて暗澹たる気持ちにある。しかし、作者が素材として選んだこういった事象はすでに実社会を生きる私たちのすぐ隣にあるのである。そういう社会でも、我々は生きていかなければいけないのである。登場人物の台詞を通して、作者はその意味を執拗に読者に問いかけてくる。重い、しかし考えさせられる作品である。読み終わった直後は、もう決して読み直すことはないだろうと思ったのだが、やはりもう一度読まなければいけないのかなという気になる。

余談。ここまで同時代性が強い描写(2ちゃんねるとか、グーグルとか、お台場のフジテレビとか)が多い作品は、例えば10年後や20年後にどういう読まれ方をするのだろう?

思い立ったが吉日

朝:

例年のように8時15分にサイレンが鳴る。広島に原子爆弾が投下された時刻である。今年は息子を保育園に送る車の中にいた。当然、息子はなぜサイレンが鳴るのか聞いてくる。説明にちょっと難儀する。

夜:

午後10時過ぎ、例によって妻と息子が寝たあとにつらつらとウェブを眺める。そういえば、今日はいろいろと発売される日なのであった。

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2008年 09月号 [雑誌]

最近何かと周辺が活気づいている細野晴臣さんの特集である。

そういえば、タワーレコードで買うと特典として別冊の小冊子(非売品)がもらえるのであった。タワーの通販サイトを見たところ、すでに特典終了でこの本自体も取り扱い終了になっている。おいおい、出足早過ぎませんか?

ということで、午後10時30分から車を飛ばして近所のタワーレコードに行き、無事ゲット。(今日はたまたま晩酌をしていなかったのでラッキーだった。)

それから、これ。

The City of Light

HASYMOのニューシングル。「NEWS 23」で使われているらしいことは知っていたのだが、そんな夜更けには我が家は完全に寝静まっているのでなかなか見る機会がなかった。

前のより、エレクトロニカな味付けが薄くなって、アコースティックな雰囲気が強くなっているような気がする。とはいえ、アンビエント・バージョンもいいんだよなあ。最近、お三方それぞれのソロ(あるいはユニット)も一所懸命聞いているが、やはり3人が集まると「そういう」サウンドになる。

サザンのハッピつき限定盤シングル(およびアナログ盤)はタワーレコードでは売り切れ。ウェブではまだ在庫があるところもあるようなので、そちらから買うことにする。

まあ、活動休止記念ということで。そういえば妻と西武球場にコンサートを見に行ったのは結成10周年のときだったから、20年前か …..

iPhoneの本体ソフトウェアが2.0.1にバージョンアップ。リリースノートくらいつけて欲しいなあ。何がよくなったのかまだよくわからない。

林光の音楽

小学館からダイレクトメールが届いた。モーツァルト、バッハ、武満徹に続いて、「林光の音楽」(全1巻)が発刊されるのだそうだ。

細かいところに突っ込むと、モーツァルト、バッハ、武満は「全集」と銘打たれていたのに、今回は「音楽」。全作品は収録されないのかなあ。また、同封されていた挨拶を見ると「本年7月末刊行の …」と書かれている。もう出ているのかよ。

パンフレットには収録曲が全部掲載されているわけではないのだが、残念ながらヤマハ吹奏楽団との仕事(作曲とか編曲とか)は収録されそうにないなあ …..