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ロックの学校

映画「ロックの学校」の DVD を借りてきて見る。

偶然、テレビで紹介されていたのを見て面白そうだと思った ….. のだが、劇場で見るまでもないと思って DVD 化を待っていた映画である。

天使にラブ・ソングを」 のロック版というか、先日放送された「笑ってコラえて」のアメリカ版とでも言おうか。(極悪「サウンド・オブ・ミュージック」という人もいた。いちばん的確かも。)臨時教師(ニセ)が小学生にロックを教えてコンテストに出てしまうというストーリーである。

設定自体は「絶対にあり得ない」と思うくらい突っ込みどころ満載なのだが(何もかもが中途半端な設定が逆にバランスが取れているのかも)、何も考えないで楽しめる映画だった。

一度でも「音楽をやっていて楽しかった」と思える瞬間があった人はきっと共感するところがあるのではないだろうか。最初はほとんど私利私欲のために小学生にロックを教え込んでいたジャック・ブラック扮するニセ教師であるが、結局は純粋な楽しみを知ってしまった小学生に逆に手玉に取られてしまうという図式が面白い。映画としても「音楽を通じてうんぬん」というお題目を訴えずに、ひたすら楽しげなバンド演奏を強調したのがよかったのではないか。よくありがちな内紛とか葛藤とか挫折とかがほとんどこの映画には見られないのである。

例によって音楽クラス(アメリカの場合はほとんど吹奏楽と言っていい)が「つまらないもの」のステレオタイプとして描かれているけどね。

クイーンのライブCDとか華氏911とか

今日買ったもの。

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クイーンのライブCDを3枚。これでオリジナル・アルバムの紙ジャケ化は完了か?「ライブ・キラーズ」は高校時代に友達から借りて聞いた。アルバムとしてクイーンを聴いたのはこれが最初だったような気がする。

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最近は劇場公開からDVD発売への期間が極端に短くなっているような気がする。まさに「興奮冷めやらぬ」というタイミングでDVDが出た。劇場で見られなかったので購入。

 

ベジャールの映画を見る

映画「ベジャール、バレエ、リュミエール」を見る。稀代のバレエ振付師モーリス・ベジャールの新作「リュミエール(光)」が上演されるまでを追ったドキュメンタリーである。

原題は「B comme Bejart」。「いろはのい」ならぬ「ベジャールのB」という意味である。またこのバレエで使われているバッハ(Bach)と2人のシャンソン歌手バルバラ(Barbara)とジャック・ブレル(Jacque Brel)の「B」でもある。

この映画はリヨンの古代ローマ闘技場(もちろん野外)で行われた初演に、それに至る練習風景やバレエ上演中に流された映像の編集の様子などがインサートされながら進行していく。

最初から最後までほとんど同じテンポと構成ですすんでいくので、ドキュメンタリーとしてはかなり淡々としている。また上演自体がそのドキュメンタリーによって寸断されているので、バレエとしても入り込めないうちに映画が終わってしまったように思える。

素材としては申し分ないのだから、もっとうまい作り方があったんじゃないのかなあ?最初に流れた「ボレロ」にいちばんワクワクしてしまった。

その日に届いたもの

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実は以前発売されていた特典ディスク付きの5枚組と勘違いして購入してしまった。これは「パートI」から「パートIII」までの本編のみが収録された4枚組のボックスセット。

映画館で「パートIII」を見てけっこう気に入ってしまい、その後レーザーディスクで前作を見てみようと思った。ところが私が購入したレーザーディスクは特別編集版で、「パートI」と「パートII」の全てのエピソードを時代順に並べ替えたものであった。

なので、私は「パートI」と「パートII」で起こる全てのエピソードは知っている(はず …..)のだが、実は映画としての「パートI」と「パートII」はまだ見たことがないのである。

「パートII」から16年を経て制作された「パートIII」は、前2作に比べると完結編を飾るべきスケール感に欠けていたと思う。しかし、マーロン・ブランド扮する初代ゴッドファーザーのようなカリスマ性を持った人間がピラミッドの頂点に君臨するというヒエラルキーが現実的問題として難しくなってきていたという時代的背景があったのではないかと思う。それはマフィアの世界だけでなく政治やビジネスにおいてもそうであろう。

事実、マーロン・ブランドは「幸せな老後」とも呼ぶべき真っ当な形で人生を終わったし、2代目のアル・パチーノは孤独の中で風に吹かれる落ち葉のように生涯を終えた。そしてファミリーを継いだのは血のつながらないアンディ・ガルシアである。実はこんな企業けっこうあったりしません?

ロームミュージックファンデーションSPレコード復刻CD集

近代日本音楽ファンを狂喜させた前作(http://www.rohm.co.jp/rmf/mf_cd-j.html)は残念なことに非売品であったのだが、今回は念願かなって一般発売されることになった。

喜び勇んでさっそく購入したのであるが、残念ながら非売品だった前作の方が明らかにインパクトが強い。今後もこのシリーズは発売されるそうなので、ぜひ前回のものをそのまま一般発売して欲しい。何せ山田一雄(当時は山田和雄)指揮の《交響譚詩》(伊福部昭:ひょっとして初演?)や歌舞伎座で行われた皇紀2600奉祝演奏会の実況録音が収録されているのである。この演奏会のために日本政府はリヒャルト・シュトラウス(ドイツ)、イベール(フランス)、ブリテン(イギリス)、ピツェッティ(イタリア)、ヴェレシュ(ハンガリー)に作品を委嘱した。(アメリカは対日関係の悪化を理由にこの依頼を拒否、ブリテンの作品《シンフォニア・ダ・レクイエム》は皇室の行事にふさわしくないとの理由で日本政府から拒否された。)

ちなみに購入はこちら(http://www.onsei.co.jp/rohm/index.htm)から。

「10ミニッツ・オールダー」視聴(その1)

10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャル [DVD]

少し時間が出来たので、先週購入した 「10ミニッツ・オールダー」 のDVDを見る。短編集だとこういう時に「つまみ見」ができるので助かる。8編が収録された第1部「トランペット」から見始める。収録順にアキ・カウリスマキ、ヴィクトル・エリセ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジム・ジャームッシュまで。

(ヘルツォークの作品だけは違うのであるが)上記の他の作品は基本的には作品の長さと等しい10分間の物語である。日常的な時間の流れから10分間だけを切り取り、そこに小さなドラマを提示している。ストーリーはあってないようなものなのだが、それぞれの監督が切り出す10分間のシチュエーションにも個性があって楽しめる。

カウリスマキの作品は、そこはかとなく漂うユーモアがジャームッシュの作風に近いところも感じる。エリセの作品はある家族の物語。内容はちょっと怖い。様々な情景をモンタージュしながら時間を進行させてゆく。モノクロームでありながら美しい映像である。ヘルツォークの作品は、ブラジルの未開民族を発見するというドキュメンタリー形式で取られているのだが、そもそもこれが事実なのかフィクションなのかよくわからない。ジャームッシュの作品は、ある女優が撮影の合間にトレーラーハウスの中で過ごす10分間の休憩シーン。グールドが弾くバッハの《ゴルトベルク変奏曲》(ちなみに死の直前に録音された新盤)をBGMに様々な関係者が訪ねてくるエピソード。

お買い物

お買い物。

ベートーヴェン「第9番」 (DVD): 〜青春讃歌 Vol.3〜 / 常総学院高等学校吹奏楽部

付録に弱いので(笑)、初回特典の「第9」CD盤(本編はDVD)をゲットするために購入した。

好評につき売切れです

2ヶ月ほど前に vol.1 を買ったのであるが、まだ1枚も見ていないうちに vol.2 が出てしまった。こちらの方が「モダン・タイムス」「殺人狂時代」「ライムライト」といった名作が収録されているので、こちらを先に見てしまうかも知れない。

「ライムライト」は「おかしくて悲しい」チャップリンの総決算ともいえる作品。「かつての名声を引きずっている老芸人」という役柄がチャップリン本人の歴史とも重なる。この映画の最後にあるチャップリンとバスター・キートンによる劇中劇のパントマイムは非常に気に入っている場面である。場面としてはとてもおかしいのだが、チャップリンの喜劇精神の最終到達点のような気迫が感じられて息を飲む場面である。こころなしかチャップリンの目つきが違う。

好評につき売切れです

ううん、CCCD だったか ….. 気が付かなかった …..

ウェストサイド物語

某DVDショップの金券が1000円分ほどあって、しかも有効期限が今月末。何とか消化しようとむりやり購買意欲を引き出す(^_^;)。

普段はそれほど考えずにバカバカ買っているくせに、こういう邪な購買意欲の場合はなかなか決まらない。普通に買う場合とくらべて実質的な支出が少ないにも関わらず、どうも貧乏臭く考えてしまうのである。

ウエスト・サイド物語 コレクターズ・エディション [DVD]

で、結局買ったのが「ウェストサイド物語」のコレクターズ・エディション。よくあるように2枚組仕様で、本編が一枚、特典映像が一枚である。ミュージカルである(ミュージカルのストーリーに厳密さを求めるのは野暮というものである)ということを差し引いても、この映画のストーリーにはちょっとついていけないのであるが、やはりバーンスタインの音楽は素晴らしいと思う。冒頭をちょっと見ただけであるが、期待以上に画質もよく、楽しめそうである。

ちなみにニューヨークのいろいろな町並みを俯瞰しながらのオープニングは、ヒッチコックの「サイコ」のオープニングなどでも有名なソール・バスによるものであった。そう言われればそういう匂いがするが、今まで気がつかなかったのでちょっとびっくり。「ウェストサイド物語」の内容にはそぐわないような気もするが、非常にクール。

ボウリング・フォー・コロンバイン

「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見に行く。(田舎なので3日間しか上映されないんだ、これが。)

ボウリング・フォー・コロンバイン マイケル・ムーア アポなしBOX [DVD]

アメリカの銃社会を題材にしたドキュメンタリー映画で、今年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した。また、授賞式でのスピーチで監督のマイケル・ムーアが「ブッシュ、恥を知れ!」とイラク侵攻を痛烈に批判したことでも話題になった。

タイトルは、デンヴァー州のコロンバイン高校での生徒による銃乱射事件から採られている。この事件の実行犯である二人の高校生はボウリング部員であり、事件当日の朝もボウリングをしていたのだそうだ。

閑話休題。吹奏楽関連でもこの事件を題材にした作品がいくつかある。全日本吹奏楽コンクールで演奏されて話題になったデヴィッド・ギリングハムの《アンド・キャン・イット・ビー》や、フランク・ティケリの《アメリカの哀歌(アメリカン・エレジー)》など。

受賞スピーチのように誰かを糾弾するという激しいアジテーションはなく、ウィットを交えながらなぜアメリカで銃犯罪がなくならないかを真面目に分析 している。見終わった後に変に重苦しい感情が残らないのも、制作側がドキュメンタリーといえどもエンタテインメントであることをわかっているからなのでは ないか。

一つの結論として導き出されたのが、「不安」を抱かせて一般市民をコントロールしようとする権力(政治であったりマスコミであったり)の存在であ る。確かに「銃」の問題だけに限らず日本でもこのような傾向はあるのかもしれない。以前から感じていたことなのであるが、ちょっと前に少年たちの間でバタ フライナイフが流行ったのはマスコミが過剰に報道したのが原因ではなかったのか?最近、集団自殺が連鎖的に発生したのもマスコミ報道が関係していなかった と言えるのか?「初回限定盤だから早めに買わないと手に入りませんよ」と購買意欲をあおるのも、消費者に「不安」を植え付けていることになるのではないか (笑)?

アメリカでは犯罪発生率が確実に減少しているのに対して、ニュースで犯罪報道が放送される率は増加しているのだそうである。銃乱射の実行犯がファン だったということで槍玉に挙げられたマリリン・マンソンのインタビューもあるのだが、失礼ながら至極真っ当な意見を表明していることに驚いた。一方、撮影当時全米ライフル協会の会長だったチャールトン・ヘストンはインタビューの途中で言葉を濁して退席するのであるが、「大人の世界」に生きている人としては あの行動が最善だったのだろう。マリリン・マンソンが言っていたように「原因を誰かに押しつけておけば」楽なのである。そういうシニカルなパラドックスも マイケル・ムーアの狙いなのだろうか?

浜松南高校第10回定期演奏会

基本的に高校の吹奏楽部の定演というのは見に行かないのであるが、いろいろ事情があって見に行った。(武道館で行なわれる方の?)マーチング大会では過去に何回も全国大会に出場しているので、その筋ではいくらか知名度があるのではないだろうか。

第1部「クラシック・ステージ」第2部「ドリル・ステージ」第3部「企画ステージ」第4部「ポピュラー・ステージ」というてんこもりの構成。マーチングの方で鍛えているだけあって、音の立ち上がりのよさや開放的な明るいサウンドは魅力的である。クラシック・ステージでは時として荒く聞こえたりバランスが悪くなったりすることもあるが、そのへんをうまくまとめてやればもっといい演奏ができるバンドだと思う。また、多くのメンバーがそこそこのソロが取れるというのもいい。いかにも「譜面を間違えないように吹いてみました」というソロではなく、自分なりに消化していることがわかるソロである。最初にも書いたように昨今の高校吹奏楽部の様子はよくわからないのであるが、これだけ強烈なヴァイタリティを表現できたら、演奏の良し悪しに関係なく聴衆を動かすことはできると思う。ブラヴォー。

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中古DVDショップを物色。

散り行く花 (トールケース) [DVD]

映画創成期の巨匠グリフィスの作品。1919年制作。グリフィス作品には欠かせない名女優リリアン・ギッシュも出演している。「ゴダールの映画史」にも引用されている。ここで見つけたのもシンクロニシティか?いつ見るかはわからない(だいたい数年前に買ったグリフィス作品「国民の創生」「イントレランス」もまだちゃんと見ていない)が、とりあえずライブラリとして持っていたい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー・ボックスセット [DVD]

リリースされた直後から買おうかどうしようか迷っていたボックスセットであるが、中古で値段も手頃、状態もかなりよかったので購入することにする。LDでは全部持っているんだけど。

モンスターズ・インク [DVD]

これもライブラリに加えておきたかった作品。

Wingspan: Hits and History

輸入CDバーゲンで。数年前にリリースされたポール・マッカートニーの2枚組ベストアルバム。どちらかというと「ジョン派」なのであるし、ジョン以外のソロ・ビートルにはあまり興味はないのだが、ポールのソロ作でも何曲か気に入っているものはあるので買っておく。

Last Smile

I will be with you

ラヴ・サイケデリコのシングルは、タイトル・チューン以外の曲がアルバムに収録されないことが多いので、シングルはレンタル落ちを安く買っている。