Category: 日記

  • カウントダウン

    今週末を利用して会社の引っ越しが行われる。今まではハンブルク中心部からタクシーで30分もかかる辺鄙なところにあったのだが(それでもぎりぎりハンブルク)、新しいオフィスは中央駅から一駅と、かなり街中になる。 うちからの通勤距離は格段に短くなるのだが、渋滞に飛び込んでいくような経路になるので、それが少し憂鬱ではある。 そんなわけで、全社ミーティングで引っ越しに関する説明が行われた。あらかじめ「効率的に進行するため申し訳ないけど説明は全部ドイツ語である」と言われていたのであるが、念のため出席してみた。パワポ(これも当然ドイツ語)の説明で30%くらいはわかったような気がするなあ … というか70%は理解できなかった … という方が正しいのかも知れないが。 そのあとの昼食で上司であるRalfと一緒になったので、わからなかったことをいろいろ質問してみる。理解できたと思っていたところは概ね正しかったのだが、やはり聞き取れなかった部分もかなりあった。 そんな話をしているうちにRalfがしみじみ語ってくれた。「ここでは10年を過ごしたことになるが(注:今のオフィスに引っ越す前はやはり市の中心部にオフィスがあった)、その間はかなりハードな時期だった(注:独立会社→アメリカの会社による買収→今の会社(私の派遣元)による買収という紆余曲折があった)。このオフィスを離れることによって、そういった苦い思い出は忘れられるだろう。そして、それが顕在化するかどうかわからないが、新オフィスへの引っ越しはそれぞれの社員に変化をもたらすだろう。」と。

  • 一周年

    妻と息子がドイツで暮らし始めて今日で丸一年。 妻は(当然ではあるが)どこにどんなお店があるのか、どうやって買い物をすればいいのかわからなかった。日本人学校で知り合った奥さん方にいろいろなところに連れて行ってもらって、今では新しく来た人たちを案内する立場になっている。 息子は、日本人学校(当時は幼稚部)に通い出した直後に同級生の誕生会にお呼ばれしたのであるが、大人も子供も含めた見知らぬ人の数に気圧されてしまって何も出来ずに帰って来た。今ではそのうちの一人ととても仲のいい友達であるし、いろいろな人たちと出会えたおかげで、心配されていた人見知りもなくなり、本当にドイツでの生活をエンジョイしているようだ。 正直、当初はずっと単身赴任である可能性もあったのだが、妻の英断によって家族3人で暮らし始めることができた。 私は全然知らなかったのだが、先日聞いた話。私の単身赴任中に、夏休みを利用して妻と息子がハンブルクに遊びに来たことがある。(詳細はこのへんの日記を参照していただけるとよろしいかと。)日本へ帰った時に息子が「なんだかわからないけど、目から涙が出てきた」と言ったそうで、それをきっかけに家族で一緒に住むことを考えるようになったのだとか。 家族はこのように、明らかに変わっているのであるが私はどうなのかなあ?

  • Last Dwenger

    来週末にオフィスが引っ越しをする。 ところで、今までは同じ建物の中にあるカンティーンで昼食をとっていた。ここは金曜日休業なので、毎週金曜日はだいだい会社から徒歩10分くらいのところにある「Dwenger」という(ここもカンティーンみたいなものかなあ?)ところで昼食をとっていた。 引っ越しは木曜日中に各自がパッキングを完了して、金曜日は業者が運び出しを開始するため特別休業。 前置きが長くなってしまったが、そういうわけで「Dwenger」での昼食も今日が最後ということになる。今週は引き続きイースター休暇を取っている人も多いし、体調を崩している人も多い。(週の後半から少し気温が下がったからかなあ?というか、イースター休暇中が暑過ぎた)いつも5〜6人のグループで行くのだが、今日は3人だけとなった。 上司のRalf曰く「さすがに、たぶんもう来ない、とは言えなかったなあ」。 ***** 妻と息子は週末に日本へ帰る人たちの送別会。私も夕食は今までお世話になった(単身赴任時代は最低週一回は通っていた)タイ料理レストランに挨拶に行こうと思っていたのだが、昼食を食べ過ぎて全然お腹が空いていない。早めに自宅に帰ってDVDを見ながらビールと軽食で済ませた。 挨拶は来週中に行きたいものだ。

  • 送別会

    現地法人から異動される方の送別会。お二人は日本に帰任されるのだが、もうお一方はワルシャワからロサンゼルスに転勤(専門用語でいうところの横滑り)ということらしい。日本で同じ事業部で顔を合わせていた方、以前私が開発を担当してした商品に営業、カスタマーサポートで関わっていた方、とどなたも遠からず縁のある方である。 場所は日本食レストラン「北海」。ローテーションで前回に引き続きたまたま今回も私が車を出す(つまり酒を飲めない)ことになった。お酌をしてもらう時に「あれ?お酒飲まれないんですか?」と言われた。悔しい … 最近、この種の飲み会は音楽がつきもので、しかも主賓が何かを演奏することになっている。今回もピアノの弾き語り、ピアノの自作自演(!)などがあったが、ワルシャワ駐在の方がお子さんが使われているおもちゃの鉄琴を使って演奏した(ワルシャワだけに)ショパンの《別れの曲》が心に染みる。

  • 深夜の視聴

    毎週末にそれぞれの家庭に配られる一週間のテレビ番組表には確かにSAT.1でUEFAチャンピオンズリーグ(すなわちFCバルセロナ対レアル・マドリード)を放送すると書かれていたのだが、放送予定時間になっても始まらないし、ウェブで確認しても全然別の番組が放送されるとある。やっぱり、放送権とかの関係で無理だったのかなあ? というわけで、なかなか眠れなかったのでだらだらとDVDを見ることにする。 まず、U2のアルバム「No Line on the Horizon」の付属DVD。こちらにも書いたがこのショートフィルムの冒頭はパリの風景から始まる。凱旋門とエッフェル塔を望む風景が朝から夜へと変わり、夜のパリの街を抜けて主人公が旅立つ … というストーリーになっている。(ちなみに最初の風景は凱旋門が左に、エッフェル塔が右にあるのでブローニュの森方向から映したものと思われる。) 前に見た時の感想にもあるが、ジム・ジャームッシュの映画にあるような、異邦人の視線で眺める都市の風景が好きで、この映像を見た時に漠然と「こんな視点でヨーロッパの街を訪れてみたい」と、それまでになく強く感じたことを覚えている。 そして、何の因果か、その数日後にドイツ駐在の内示を受けて現在に至る … というわけなのである。 パリを訪れた時にこの映像のことを思い出し、あらためて見てみたいと思っていたのである。 はい、次。 両親がドイツに来た時に持って来てもらった Perfume の東京ドームライヴ。今に始まったことではないが、よくぞ3人だけで大勢の観客と対峙できるよなあ、と感心する。数曲演奏した後でMC。MCもノーカットで収録されているようでだれる。それまでの曲の緊張感があったので、この落差はちょっときつい。また見直そうっと。 はい、次。 元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんが亡くなられたということで、NHKが追悼番組を放送するらしい。(まあ、もちろん海外放送のJSTVではやらないと思うけど)「わが愛しのキャンディーズ」というドキュメンタリーが5/8に放送される予定なのだが、なぜかこの番組が以前放送された時に録画していたので見てみることにする。 一応リアルタイムで見ていた世代なのだが、そんなに思い入れはない。年齢的にはピンクレディーにはまる年齢だったのだろう。キャンディーズにはピンクレディーのようなエロさもなかったし(笑)、子供ながらに「なぜ3人いるのにユニゾンでばっかり歌っているんだろう?」とも思った。この「ユニゾンの秘密」は最近 Wikipedia を読んで謎が解けた。 当然NHKの番組に出演している映像が多く流されるのだが、バックでトランペットを吹いている人はどう見ても新田一郎さんである。かっこいい。これもWikipediaで調べてみたところ、バックバンドを務めていたMMPがのちのスペクトラムになることがわかった。四半世紀前にトランペット小僧だった人はこれだけでも見る価値があるかも。どうでもいいけど「レッツゴーヤング」での演奏は毎回テンポが早くて歌いにくそう。 あと「普通の女の子に戻りたい」という発言で有名な解散宣言が、実はコンサートのエンディングで突然発表され、しかもスタッフはそれを全く聞かされていなくて、しかもその様子が映像に収められている、というのが印象的だった。 それから後楽園球場(東京ドームはまだなかった)で行われた解散コンサートのダイジェストも放送される。「解散コンサート」というと、どうしても山口百恵さんの解散コンサートと比べてしまう。彼女が《さよならの向こう側》というキャリアの最後を飾るに申し分のない楽曲を持っていたのに対して、キャンディーズの《つばさ》はちょっと弱いかな、と感じてしまった。

  • そして休暇は続く(らしい)

    休みボケの頭と少々疲れた体をひきずって仕事に復帰。 カレンダーの上でのイースター休暇は終わったのですが、現地の学校はまだ休みらしく、その親であるうちの社員も継続して休んでいます。うちのフロアの出席率は50%くらいかな?上のフロアの定例会は2人しかいなかったとか言っていましたが。 そういうわけで出勤/退勤時の道路もかなり空いていて快適です。 ***** ドイツでのイースター休暇に引き続き、日本はゴールデンウィークに突入、日本の休暇が明けたと思ったら、今度はうちの会社の引っ越しがあるため電話やインターネットの通信インフラが使えなくなる … ということで協業業務のコミュニケーションに支障が出そうな気配です。

  • りんご病

    週末から息子のほっぺにじんましんのような発疹ができていたのが気になっていました。 何か悪いものを食べさせたのではないだろうか?とか、最近日差しが強くなってきたのでそのせいか(実は真夏よりもこの時期の方が紫外線量が多いらしい)?とか、下手するとイースター休暇の旅行に出かけられないのではないか?とか。 妻が近所の方に聞いてきた話によると、日本人学校の小学部高学年で、いわゆる「りんご病」が流行っていたのだとか。 ちょこっと調べてみたところ、潜伏期間は10日~20日、発症した頃には人にうつす心配なし、特効薬はなくて発疹が引くのを待つだけ、ということなので、特に症状が悪化しなければ普段通りに遊ばせておくことにしました。

  • 4/17の徒然

    先週から気温が乱高下していますが、そろそろ高値安定かな?かなり日差しが強いですが、まだ風はちょっと冷たいです。でも、外出するにはTシャツ一枚でちょうどいいくらい。 今日は(やっと)妻の車のタイヤ交換。 前にも書きましたが、ドイツでは冬の間はいわゆる冬タイヤへの交換が義務付けられています。そろそろ(というか、今さらですが)冬タイヤを夏タイヤに交換しないといけません。私が乗っている車はディーラーにタイヤを保管してもらっていて、然るべきタイミング(今回はぶつけられた車を修理するタイミングでした …)にディーラーに交換してもらっているのですが、妻の車は成り行き上、タイヤを自宅で保管する羽目になってしまったので、タイヤ4本を車に積んでディーラーに持って行くよりも、自宅で交換した方が手っ取り早いと思っていたのでした。 が、旅行に行ったり、私の両親が訪ねてきたり、なんやかんや理由をつけて先延ばしにしていたり、となかなか交換するタイミングがなかったのですが、さすがに「今さら」という時期になって来たので、片付けることにしました。 例によって息子は手伝いたがります。作業中に近づいて来られると危ないので、「外したネジを持つ係」と「説明書を持ってくる係」に任命しました。ジャッキで車を持ち上げるのは初めて見たので、これにはかなり驚いていたようです。 その後、タイヤの慣らし運転を兼ねて、近所のガソリンスタンドへ洗車をしに。冬の間にたまっていた車の汚れを落としました。妻の車はグレイ(シルバー?)なのでなかなか汚れは目立たないのですが、一冬越すとやはり相当汚くなっていますね。 今日はガブリエルくんの用事があるということでサッカーは15分のみ … だったのですが、いつの間にかお隣に行って遊んでいました。

  • おいでませハンブルクへ(アフターメッセ編その2)

    今日は怒濤のトリプルブッキング。 昨日のメンバー(第1グループ)はとりあえずホテルからの送迎だけで打ち合わせはやはりパス。午前中から昼食をはさんで午後の前半までは別の方(第2グループ)との、どちらかというと技術寄りの打ち合わせ。その打ち合わせも途中で抜けさせてもらって午後の後半は第3のグループとのミーティング。 第3のミーティングがちょうどいいタイミングで終わったので、タクシーでロンドンへ向かう第2グループの方を見送り。その後、第1グループの方を乗せて仕事の打ち上げ会場へ。そういえば直接のミーティングはなかったけど、打ち上げ会場には勤務先現地法人でミーティングをしていた第4グループも来られていたのでした。 会場はおなじみスペインレストラン「ピカソ」。街の中心部にあるので路上駐車できるかどうか心配だったのですが、意外に近くに停めることができました。(例によって)残念ながらお酒は飲めないのですが、タパスとパエリアでかなり幸せでした。 そして、仕事の山がまた高くなる … と …

  • おいでませハンブルクへ(アフターメッセ編その1)

    Frankfurt Musikmesse 直後ということで、日本からフランクフルトへ来たついでにハンブルクにも寄って行く方が数人(数グループ)います。 今日はわりと密接に仕事をしている方たちとの集中ミーティング。後半はちょっと仕事が立て込んでいたので退席させてもらいましたが … (先週はメッセと有休、今週の前半は訪問者とのミーティングということで本来の仕事が少々滞っているので、少しでも時間を見つけて片付けておかないと …) 夕飯は日本からのグループとこちらの社内からのグループでドイツ飯を。通常のパターンだと日本人同士で日本食を食べに行くことが多いのですが、出張者が「日本食は嫌だ。ドイツ飯を食べたい。」「せっかくの機会なのでこちらのスタッフと一緒に飯を食いたい」とのことなので、こちらのスタッフに店のチョイスを頼みました。 店のアドレスを知らせるメールには「外から見たら絶対レストランとはわからないので、俺が店の前に立っているわ」と書かれていました。どんな怪しいところに連れて行かれるんだろう?と思っていたら、肉やワインを卸している店の直営店のようでした。確かに看板は本当に小さいし、1階では生ハムやワインがたくさん売られているし、地下の駐車場は駐車場というより納品や仕入れのトラックの荷物を上げ下げするところのようだし。 しかし、味は素晴らしかったです。一般的にドイツでは豚肉を多く食べるため、牛肉があまりおいしくありません。そもそも日本のような「霜降り」という概念がないので、ステーキ肉は脂分が少なく、質の悪い肉だと筋が多かったり、とても固かったりします。ここの肉は脂分が少なくても柔らかいし、くせもないので塩コショーだけで十分おいしいし、申し分ありませんでした。