車検/カロ・エメラルド

会社に行くついでに妻の車を車検に出した … のだが、いろいろ手間取って日本とのテレビ会議に間に合わなかった。その顛末。

(この車は、日本人の担当者がいるということでデュッセルドルフで買ってハンブルクまで陸送してもらった。そして車検の予約もこの担当者にお願いした。)

そもそも、予約を入れることができたディーラーはハンブルクの東の端。うちはハンブルクの西側(をちょっとはみ出たところ)にあるので、ほとんどハンブルクを横断することになる。小一時間かかってしまった。

ディーラーについて受付に行くと、「Ein moment, bitte.」と言われて15分ほど待たされる。

車検担当らしき人が来たので、無料で点検を受けられるというクーポン(上記のデュッセルドルフの店で出してもらった)を見せると「これはうちの店のものじゃないから使えない」と言われる。おいおい、そんなはずねーだろ、と思っていたら、目の前でデュッセルドルフのお店に確認してくれて、「必要な費用はここからデュッセルドルフのお店に請求することになったから(推測)。」とのこと。とりあえず一安心。

「で、予約はいつにする?」と言われる。いや、そうじゃなくて今日の9時から予約したから来たんだけど … という話をしたら、書類の山から私の名前を見つけて、「ああ、そうね。」という返事。

代車はちゃんと用意されていたみたいで、とりあえずこれは問題なかった。(ふだんはオートマに乗っているので、ギアが入っているのに気が付かずいきなりエンジンを始動させてエンストしましたが …)この時点で9時55分。会議が始まる5分前。ひとまず会社に電話をして会議の代理進行を依頼する。

… ううん、何だったんだ?この無駄な時間は …

夕方、点検の終わった車を取りに行く。受付のお姉さんはあまり英語が得意ではなかったようで、コミュニケーションに四苦八苦したが何とか自己負担分の支払いは済ませることができた。しかし、ドイツ人に「Alles klar. (= all clear = 万事 OK)」という言葉を使うと受けるのはなぜだろう?

代車に乗ったことでFMラジオを聴くはめになったのだが、こういう時に思いがけず自分にとってグッとくる未知の音楽に出会えることを考えると、「ながら聞き」もいいものだなあ、と思う。カーステの液晶画面に曲名とアーティスト名が表示されるのもありがたい。ちょうど日本からこの「ラジオ放送から文字情報を取得して表示する」仕組みである RDS (Radio Data Service) についての質問を受けたところだった。シンクロニシティか?

ということで、この気に入った音楽というのは Caro Emerald の “A Night Like This” という曲。オランダ出身の女性シンガーで、この曲を含むファーストアルバムがけっこうブレークしているらしい。キャバレー・ソングを現代風の味付けで歌っているような感じで、なかなかよい。このスタイルを「ジャズ・シンガー」と呼ぶのには少し(最近のノラ・ジョーンズをジャズ・シンガーと呼ぶのと同じくらい)抵抗があるけれど。

と、思い出すと、私はこういったキャバレー・ソング(カバレット)っぽい雰囲気を持った曲も好きなのかも知れないなあ。ハンブルク出身の歌姫ダグマー・クラウゼが歌うスラップ・ハッピーの《カサブランカ・ムーン》とか、加藤和彦さんのアルバム「うたかたのオペラ」に収録されている《ルムバ・アメリカン》とか。クルト・ヴァイルの《三文オペラ》もそうかなあ?

 

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