-
YMOなどなど
いよいよ今週末アメリカでYMOがライブを行う。1980年以来31年ぶりだそうな。さすがに見に行きませんが。 まあ、個人的には YMO に限らず、こういう同窓会的なライブには懐疑的なのだが。 ***** 7/27に「TECHNODON」が再発されるそうな。当時シングルのみに収録されてた《ポケットに虹がいっぱい》の英語版が追加収録される予定だとか。 再生YMOの先行シングルだった《ポケットに虹がいっぱい》はアルバム「TECHNODON」に収録するには明らかに曲調が浮いていた。それをアルバムの中で《CHANCE》のエンディングから曲間なしにつないでしまうというアイデアはなかなかよかったと思うのだが、英語版を追加するとなると、そのあとにもう一度あのフワフワしたオープニングを聞くことになるわけである。これはちょっと収まりが悪いのではないかなあ。 それよりも「TECHNODON Deluxe Edition」とかにして、 Disk 1: TECHNODON(オリジナルフォーマットのまま) Disk 2: TECHNODON LIVE(オリジナルフォーマットのまま) Disk 3: まだDVD化されていない東京ドーム公演の映像 Disk 4: 当時リリースされたリミックス盤2枚+《ポケットで虹がいっぱい》英語版が収録されたボーナスディスク の4枚組とかにすると歓迎されるのではないかと思うのだが。 しかし、もう再生コンサートですら18年前の話なのね …
-
今日届いたもの
Grieg: The Complete Orchestral Music (いろいろな方から「ボックスばっかり買ってんじゃん」と言われていますが …) ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの管弦楽作品を集めた8枚組のボックス。オーケストラはグリーグが生涯のほとんどを過ごした地であるベルゲンのベルゲン・フィル、レーベルはお隣のスウェーデンのBISである。 グリーグの管弦楽作品集というと、グラモフォンからネーメ・ヤルヴィとイェーテボリ交響楽団の演奏が廉価で出ているし、評判もよい。最初はそちらを買おうと思っていたのだが、「録音が新しい」「ヤルヴィというと粘性の高い演奏という印象があるので、もう少しすっきりした演奏を聴きたい」「BISレーベルの瑞々しい録音に期待」「BISの方が枚数が多い(笑)」ということで、こちらの全集を買ってみることにした。 会社に届けてもらったので、帰りの車の中で《ペール・ギュント》を聞いてみる。《ペール・ギュント》というと、一般的に知られているのは「組曲」なのだが、もともとは劇音楽として書かれたものなので、セリフや歌などが入っている。この全集に含まれている演奏は、厳密にいうと全曲版ではなく最近作られた演奏会用バージョンらしいのだが、セリフなどの音楽以外の要素がカットされているだけであらすじを追うのには支障ないらしい。とはいっても物語はノルウェー語で展開されるので耳で聞いているだけでは全くわからないのであるが … とりあえずCD1枚分の《ペール・ギュント》の前半を聞いての感想。上にも書いた「組曲」に収録されている《朝》や《山の魔王の宮殿にて》や《ソルヴェイグの歌》などの旋律がそこかしこに使われているのがわかった。それから、録音や演奏については上に書いたような期待通りだったので概ね満足。演奏はやや荒削りなところがあるが、民族的な雰囲気が出ているともいえるだろう。 ホワッツ・イット・オール・アバウト パット・メセニーの新譜。ある意味ギミック満載ともいえた前作「オーケストリオン」とは対照的にギターソロ、しかも全てスタンダード作品を弾いている。 《サウンド・オブ・サイレンス》とか《イパネマの娘》とか《アンド・アイ・ラブ・ハー》とか、パット・メセニーが弾いたらどうなるか興味ある曲が多かったので買ってみた。 夕食をとりながら「ながら聞き」をしたのであるが、これだと単に耳ざわりのいいイージーリスニングにしか聞こえないなあ。もうちょっと聞き込んでみないと。 日本盤にはボーナストラックとして《ラウンド・アバウト・ミッドナイト》も入っているそうで、これも聞いてみたいなあ。
-
「吹奏楽のページ」更新しました
http://www.musicabella.jp/ 表面的にはほとんど変わっていませんが、かなり大規模な構造変更をしました。それにともなって作曲者/作品のアクセスカウントもリセットされています。ご了承下さい。 それから、コンクールデータベースの修正と細々としたデータ追加を行いました。メールそれからブログ上でご指摘いただいた方々、ありがとうございました。また、ご指摘いただいてから更新までにかなり時間が空いてしまったことをお詫びいたします。 現在トータル21135件のデータが登録されています。一応、北海道支部大会についても全ての情報を入力しましたが、参考にした「北海道吹奏楽連盟40周年記念誌」でも曖昧な部分があります。特に初期の大会について情報をお持ちの方はお知らせ下さい。
-
3年目
というわけで、一昨年の昨日ドイツに着いて、一昨年の今日から今の会社で働き始めた。早いもので今日からドイツ生活3年目に突入というわけである。 昨年はこんなことを書いていたのであるが、この一年は最初の一年以上にあっという間に過ぎてしまったような気がする。 プライベートにおけるドイツ生活とか、会社における役割とか、とにかくがむしゃらにやっていた一年目と比べて、この二年目は自分のいるべきポジションが何となく安定してきて、自分のために用意されているスペースへの収まりがよくなっているように思える。 何となく、生活の仕方とか、仕事の仕方がわかってきたと言えるのだろうが、その反面、このまま安定していてはいろいろなことをやり残してしまうのだろうなあ、というぼんやりとした不安もある。 いつ「帰って来い」と言われるか分からないという意味で、今がドイツ生活における何合目なのか知る由もないが、まあ、もうちょっとアクティブにやってみましょうかね。
-
今日買ったもの
最近、息子が宇宙に興味を持っているようなので、BBCの「Wonders of the Solar System」と、ついでに「Wonders of the Universe」というブルーレイディスクを注文してみた。まあ、同じくBBCが制作した「Planet Earth」の素晴らしさに味をしめたわけなのだが。(ソーラーシステムというと太陽光発電のようですが(笑)、太陽系の意味です、念のため。) それから最近お気に入りのデヴィッド・シルヴィアンの新作。 ダイド・イン・ザ・ウール~マナフォン・ヴァリエーションズ [日本盤、解説/歌詞・対訳付] 「マナフォン・ヴァリエーションズ」という副題からも明らかなように、前オリジナルアルバム「マナフォン」を再構成したもの。 アレンジとして日本人作曲家の藤倉大さんなどが参加している。
-
恐竜のいるプール
日曜日。妻はハンブルク日本人学校で行われる英検の手伝いがあるとかで、朝早くから出かけて行った。 息子とちょっと遅い朝食をとったあと、昨日の約束通りプールに行くことにした。今週末から学校の授業としてプールがあるらしい(日本人学校にはプールがないので電車を使って他の施設に行くのだそうだ)ので、昨日買ったゴーグルを使ってみるとか、濡れた水着を早く着替えられるかとか、それなりに目標がある。 行ったのは、先月「ドイツニュースダイジェスト」で紹介されていたところ。 http://www.newsdigest.de/newsde/content/view/3501/60/ 屋内と屋外に競泳用のプールがあり、もう一つ屋内に子供用のプールがある。(お父さんとしてはサウナにも行きたかったのだが、息子はまだ無理そうだったのであきらめた。)子供用のプールは古代のジャングルをイメージしたような作りで、そこかしこに大きな恐竜の模型がある。 息子はというと、新しいゴーグルにはご満悦だったのだが、顔を長い間水につけておくことはまだ怖いようだ。水に恐怖心をもっても困るので少しずつ慣らしていくしかないのかな。とりあえずは水の中を歩き回っているだけで楽しいようだ。 この施設には簡単な食事がとれるコーナーもある。(水着を着たまま食事ができるスペースがあるのだが、我々は着替えてから行った。)カリーブルストがうまい。久しぶりに食べたせいなのか、本当においしいのかよくわからないが。 しかし、息子と一緒に水の中を動き回っているだけで、かなりいい運動になる。水泳をしたあとの心地よい気怠さはけっこう好きである。「帰ったら昼寝するぞ。」「え〜、しないよ。」とか言っていたのだが、車に乗ったらあっさりと寝てしまった。
-
ボルシア・ドルトムントのDVD
来週の月曜日 6/13 はイースターから50日後の「Pfingstmontag」という祝日になっている。先々週はコペンハーゲン、先週はロンドンへ遊びに行っていたので、さすがに今週末はゆっくりするつもりである。(日曜日に妻の用事が入ってしまったので遠出はできないという事情もあるのだが …) というわけで、ある程度まとまった買い出しが必要なので、近所にあるショッピングモール(ELBE Einkaufszentrum)へ行く。 まずは、そろそろプールが始まる息子のためにゴーグルを買う。その後は例によって食材を買い込む妻と、私と息子の二手に分かれてモール内をぶらぶら。 ここには大規模家電ショップ「SATURN」もあるのだが、CD 売り場はあまり充実していない(特にジャズやクラシック)。ここで息子は iPad の算数パズルに熱中していた。 最近はキオスクのようなところでサッカー雑誌を探すのが習慣になっている。今日ものぞいてみたところ面白そうなものを見つけた。 100 Minuten Meister-DVD über den BVB(ボルシア・ドルトムントの 100 分 DVD) http://www.bild.de/sport/fussball/borussia-dortmund/meister-dvd-im-handel-18093982.bild.html ボルシア・ドルトムントの今シーズンのハイライトが収録されているようだ。10ユーロだったので買ってみることにした。 それから、今日のハイライト。息子のドイツ語の授業の宿題。アイスクリーム屋さんで、 「いわゆるダブル(zwei kugeln)を注文して」 「片方はチョコレート、片方はレモン味にして」 「『クリームはいるか?』と聞かれたら『いらない』と答えて」 「最後にお金を払う」 という会話を行うのが宿題なのだそうだ。 おばちゃんと無事にコミュニケーションできてアイスを手に入れることができた。「一人で食べるのが宿題だから」といってお父さんにもお母さんにも分けてくれない(笑)。しょうがないから我々も買って食べる。 ***** 帰宅して、さっそく DVD を見てみる。各試合ごとにゴールシーンを中心に振り返るような内容。ブンデスリーガ前半戦の時期にはハイライト番組も見ていなかったので、あらためてゴールにからむ香川の活躍を見ることができた。 それ以外にも、今シーズンからドイツ代表に呼ばれるようになった若手のゲッツェ、グロスクロイツ、ヴェンダー、ポーランド代表のレヴァンドフスキ、パラグアイ代表のバリオス、それから来シーズンからレアル・マドリードへ行ってしまうトルコ代表のシャヒンなど、タレントが揃っているのでどのゴールシーンも見応えがある。
-
ロンドン日記(その1)
ドイツではイースターの39日後(イースターは日曜日なので39日後は必ず木曜日になる)は「キリストが昇天した日」ということで休日になる。学校などは次の金曜日も休みになるので、子供がいるお父さんお母さんも金曜日は休暇を取ることが多く、結果的に多くの家庭が4連休を取ることになる。 我が家も「イースターの続編」のような位置付けでロンドンへ行ってみることにした。 まずは簡単な記録。 6/2(木): 午後にロンドン到着。簡単な買い物とパブでの夕食(+もちろんビール) 6/3(金): ロンドンの少し北にあるドレイトン・マナー・パークという遊園地へ。この遊園地の中にきかんしゃトーマスのテーマパークである「トーマスランド」がある。 6/4(土): 「サッカーの聖地」ウェンブリー・スタジアムでEURO2012予選のイングランド対スイス戦を観戦(ルーニーは出ていないけど)。 6/5(日): 世界最大の観覧車(だった)ロンドン・アイに乗ったあとハンブルクへ帰る予定だったのだが、休日のロンドンの地下鉄事情を甘く見ていたせいで帰りの便に乗り遅れ、ロンドンでもう一日過ごすことに … 6/6(月): ロンドンから無事ハンブルク行きの飛行機に乗ったはいいが、ハンブルク上空の天候不良のために空港に着陸できず、ブレーメン空港に緊急着陸。30分ほど待たされたあと何とかハンブルクへ飛び立った。自宅に着いたのは午後9時30分 …
-
原発の話
昼食はRalfとハンバーガーショップへ。 「ドイツ、2022年までに脱原発 連立与党が合意」という話題を振ってみたら、「来年はどうなっているかねえ?」というわりと呑気な返事が返ってきた。 以前からそういう話は出ているし、実際に代替エネルギーをどうやって確保するのか?とか、まだまだ不透明な部分が多いらしい。ニュースで報道されているような “big decision” ではなく、わりと「様子見」的なとらえ方をされているようだ。 日本のように自然災害による原発事故はあまり懸念されていなくて、それよりも老朽化した発電所の事故の方が心配らしい。
-
2つで十分ですよ(でも5つ買いました)
amazon.com に注文していたブルーレイディスクが到着。 ブレードランナー アルティメット・コレクターズ・エディション [Blu-ray] ブレードランナーの「ファイナル・カット」「ワークプリント」「オリジナル劇場公開版」「インターナショナル劇場公開版」「ディレクターズ・カット」の5バージョンに特典映像が入った5枚組。 珍しくアメリカでも日本語字幕が入っているそうだし、安かったし(アメリカからの送料含めて $33 くらいだったから今のレートだと3000円弱)、未だにどのバージョンを個人的な決定版とするか判断に迷っているし、でこのセットを買ってみたわけである。 個人的にいちばん思い入れのある映画かも知れない。さすがに製品版ビデオテープは買わなかったが、レーザーディスク(これは「オリジナル劇場公開版」?)は買ったし、DVD も買ったし、今回のブルーレイディスクも買った。最初の劇場公開版(これは「インターナショナル劇場公開版」?)も見に行ったし、ファイナル・カットの劇場公開も見に行った。 古い映画をブルーレイディスクで見るのは初めての体験である。冒頭の、未来都市を遠巻きに眺めるシーンはなかなかのものなのだけど、今までの解像度の低い画面と比べると特撮部分と背景のマットペインティングの部分の境界がはっきり見えてしまう。まあ、映画を見進めてストーリーに没入していけばだんだん気にならなくなるのだけれど。 そういえば、「ファイナル・カット」を映画館で見た時には、それまであったデッカードのモノローグや後日談として実はレイチェルが死ななかったという説明がなかったことに違和感を感じたのであるが、今回はそんなに気にならなかった。どうやらファイナル・カットを個人的な決定版としてもよさそうだ。 さて、この映画、何といっても素晴らしいのは、ルトガー・ハウアー扮するレプリカント、ロイ・バティが死ぬ際のモノローグである。(ちなみに、それまで仲間の敵としてハリソン・フォード扮するブレードランナー、デッカードを追い詰めていたのであるが、最後の最後にあわや転落死、というデッカードの命を救うのである。)そして、このセリフ。一説によるとルトガー・ハウアーのアドリブなのだそうで。 I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I’ve watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to […]