ペンデレツキ/シマノフスキ

今日の通勤の音楽はポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキの《ポーランド・レクイエム》。

ペンデレツキ:ポーランド・レクイエム

今月「シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭」の一環として、この作品の演奏会がハンブルク市内の聖ミヒャエル教会で行われます。

聞きに行きたいと思ってCDを買っていたのですが、今まで聞いていませんでした。まだチケットも確保していなかったので「CDを聞いてみて気に入ったら演奏会を聞きに行くか」くらいの気持ちで聞き始めたのですが … 気に入りました。

ペンデレツキが、例えば《広島の犠牲者に捧げる哀歌》(弦楽合奏)や《ピッツバーグ序曲》(管楽合奏)に代表される前衛の時代から、いわゆる新ロマン主義的な作風へと移行してからの作品なので、かなり聞きやすい「現代音楽」です。

いわゆるミサ曲としてのレクイエムの構成にかなり忠実に沿っている(ように素人の私は思います)が、後半でもちろんもともとのミサ曲にはないポーランド語の讃美歌が挿入されているのが異質なのではないかと思います。それから全編を通じてかなり劇的な表現で、本来もっと穏やかであるべき「サンクトゥス」や「アニュス・デイ」ですら、緊張感に満ちた音楽になっています。

トータルで1時間30分ほどの演奏時間に耐えられるかどうかが課題ですが、この作品をペンデレツキ自身の指揮で、教会のような残響豊かな演奏会場で聞くのもいい経験だろうと思い、さっそく(全然さっそくではありませんが …)チケットを購入しました。よく考えたら演奏会は今週末の土曜日なのですが間に合うのか?

*****

ポーランドつながりということで、ブーレーズがウィーンフィルを指揮したシマノフスキの交響曲第3番《夜の歌》のCDがリリースされるようです。録音データを見てみると私が聞きに行った演奏会の音源(全てではないでしょうが)が使われるようです。記念に買ってみようかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください