あらためてリンカンシャー

威風堂々(The Best of British Vol.1)

オーディオ機器の配置換えをしたので、久しぶりにちゃんとした環境で CD を聞いてみた。この CD はかなり前に買ったのだが、封を切っていなかった …

さて、《リンカンシャーの花束》。全体的にかなり遅めのテンポで、特に第2・第3楽章などの緩徐楽章にその傾向が顕著である。細部の表現にはかなりこだわっているようで、各楽章の決めの和音や第3楽章の最後の複調の掛け合いなどは今までの録音にはない面白さが聞ける。しかし、切れ味に乏しい。この曲にあまり馴染みのない人が聞いたら、少し腰の重い聞き栄えのしない演奏ととらえてしまうのではないかと思う。(ただでさえ、この曲の「渋い魅力」はとっつきにくいものがあると思うし …..)

例えば、レイニッシュの RNCM ウィンドオーケストラ盤(CHANDOS)や、フェネルのクリーヴランド管楽器セクション盤(TELARC)などを聞いてから、この録音を聞いた方がこの録音の魅力を味わえるのではないだろうか。

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