月別アーカイブ: 2004年6月

汐澤先生合奏

浜松市アクトシティ音楽院主催のバンドクリニックの一環で指揮者の汐澤安彦さんにご指導いただく。見ていただいた曲はウォレン・ベンソンの《落葉》 と H.オーウェン・リードの《メキシコの祭り》である。午後2時から午後5時半過ぎまで、休憩をはさんで正味3時間ほどの長時間に渡ってご指導いただいた。

《落葉》については「難しい曲やりますねえ。」とか「どこから見つけてきたの?」などのコメントをいただく。「いいですねえ。こういう曲を取り上げ るのは。」とも言っていただいたので、バンドのしての姿勢については評価していただいているのではないかなと思う。作品は抽象的な作風だし、旋律も無機的 だし、ダイナミクスも p が中心なため、どうしても音楽がこじんまりとしていたのであるが、旋律の歌い方などを細かく説明されていくにつれ、音楽がどんどん表情豊かになっていく。

《メキシコの祭り》については「第1楽章のテンポが速くなるまでが難しいですね。」とおっしゃっていたので、この部分にかなりの時間が割かれた。

なんか、昨年ご指導いただいた時と同じような指摘ばっかりだったような気がするのだが、まあそうやって少しずつ向上していけばいいと思う。指摘され た部分がすぐに演奏に反映されるというのは、もちろん汐澤先生が演奏者の持っている潜在能力をうまく引き出しているということが言えるのだが、逆にうちの バンドもまだまだ潜在能力がある、言い換えればまだまだ「いい演奏」ができる余地があるというということを再確認できたイベントであった。

閉店セール

近所のCDショップが閉店するということで在庫品を20%引きで処分中。何枚か購入した。

コレクション

リュート奏者のつのだたかしさん率いる古楽器グループ「タブラトゥーラ」のベスト盤。ちなみにつのだたかしさん、《メリー・ジェーン》でおなじみの歌手つのだ☆ひろさん、「恐怖新聞」「うしろの百太郎」でおなじみの漫画家つのだじろうさんは兄弟である。

この「タブラトゥーラ」は古楽器による編成なので基本的なレパートリーはルネッサンス期の音楽なのであるが(金管アンサンブルではおなじみのズザートの曲なんかもやっています)、無国籍な音楽(インド風のものやジャズ的なインプロヴィゼーションが入るものまで)もやっている。耳に入ってくる音自体は「癒し系」(そろそろ死語?)なのであるが、ちゃんと聞いているとかなり刺激的な音楽をやっている。

10年くらい前に彼らのレパートリーである《カレリア》という曲を聞いて非常に感銘を受けた。ワンコード(というかモーダルと言った方がいいのか)のシンプルな曲で、ゆったりとした 5/8 拍子の古風な舞曲。フィードル(ヴァイオリンの一種)とリコーダーがソロを取り、リュートやハープが伴奏をするというアイルランドあたりにありそうな作品である。

この作品を聞いてみたかったので。

太陽さん

まだ、このアルバムは入手できるんですね。とっくに廃盤になったと思っていた … LP では持っているのだが、このピクチャーレコードのデザインは素晴らしい。

例の「DVD-R 化計画」で、10年ほど前に WOWOW で放送された「HAJIME TACHIBANA DESIGN」というビデオが出てきたので、思い出した。

最初にきいたのは大学時代だから、かれこれ20年近く前か。いい意味であまり内容のない音楽だと思うのだが、不思議と印象に残る曲が多い。

ヴィーナス・アンド・マース(紙ジャケット仕様)

ポール・マッカートニー関連の紙ジャケも出ているのだが、いまいち食指が動かない。とりあえず、一枚買ってみることにする(これで全部買うことになったアーティスト数知れず)。おなじみヒプノシスのデザインである。

コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

著者のブルックス・ブラウンはコロンバイン高校銃撃事件の実行犯2名の友人である。日本ではあまり報道されていないが、アメリカではこの事件についてかなりマスメディアに露出していたようだ。また、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でも取材され出演している。まだちゃんと確認していないのだが、未成年者に銃弾を売らないようにとマイケル・ムーアが K マートに直談判に行った場面で「コロンバイン高校の生徒」として紹介されるメンバーの一人のようだ。

小学生の頃から犯人と友人だった著者だからこそ書けるであろう、普通のいじめられっ子が学校での大量殺戮を周到に計画するにいたった過程が丁寧に冷静に語られている。また、事件後、彼にかけられた警察からの不当な嫌疑や、それと戦い最終的に潔白が証明されるまでの記録も書かれている。

タイムリーであるが、悲劇的な結末に至るまで止めることができない心理的葛藤のプロセスは、佐世保市で起こってしまった不幸な事件と符合する点が多いような気がする。

閉店セール

近所のCDショップが閉店するということで在庫品を20%引きで処分中。何枚か購入した。

コレクション

リュート奏者のつのだたかしさん率いる古楽器グループ「タブラトゥーラ」のベスト盤。ちなみにつのだたかしさん、《メリー・ジェーン》でおなじみの歌手つのだ☆ひろさん、「恐怖新聞」「うしろの百太郎」でおなじみの漫画家つのだじろうさんは兄弟である。

この「タブラトゥーラ」は古楽器による編成なので基本的なレパートリーはルネッサンス期の音楽なのであるが(金管アンサンブルではおなじみのズザートの曲なんかもやっています)、無国籍な音楽(インド風のものやジャズ的なインプロヴィゼーションが入るものまで)もやっている。耳に入ってくる音自体は「癒し系」(そろそろ死語?)なのであるが、ちゃんと聞いているとかなり刺激的な音楽をやっている。

10年くらい前に彼らのレパートリーである《カレリア》という曲を聞いて非常に感銘を受けた。ワンコード(というかモーダルと言った方がいいのか)のシンプルな曲で、ゆったりとした 5/8 拍子の古風な舞曲。フィードル(ヴァイオリンの一種)とリコーダーがソロを取り、リュートやハープが伴奏をするというアイルランドあたりにありそうな作品である。

この作品を聞いてみたかったので。

太陽さん

まだ、このアルバムは入手できるんですね。とっくに廃盤になったと思っていた … LP では持っているのだが、このピクチャーレコードのデザインは素晴らしい。

例の「DVD-R 化計画」で、10年ほど前に WOWOW で放送された「HAJIME TACHIBANA DESIGN」というビデオが出てきたので、思い出した。

最初にきいたのは大学時代だから、かれこれ20年近く前か。いい意味であまり内容のない音楽だと思うのだが、不思議と印象に残る曲が多い。

ヴィーナス・アンド・マース(紙ジャケット仕様)

ポール・マッカートニー関連の紙ジャケも出ているのだが、いまいち食指が動かない。とりあえず、一枚買ってみることにする(これで全部買うことになったアーティスト数知れず)。おなじみヒプノシスのデザインである。

コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

著者のブルックス・ブラウンはコロンバイン高校銃撃事件の実行犯2名の友人である。日本ではあまり報道されていないが、アメリカではこの事件についてかなりマスメディアに露出していたようだ。また、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でも取材され出演している。まだちゃんと確認していないのだが、未成年者に銃弾を売らないようにとマイケル・ムーアが K マートに直談判に行った場面で「コロンバイン高校の生徒」として紹介されるメンバーの一人のようだ。

小学生の頃から犯人と友人だった著者だからこそ書けるであろう、普通のいじめられっ子が学校での大量殺戮を周到に計画するにいたった過程が丁寧に冷静に語られている。また、事件後、彼にかけられた警察からの不当な嫌疑や、それと戦い最終的に潔白が証明されるまでの記録も書かれている。

タイムリーであるが、悲劇的な結末に至るまで止めることができない心理的葛藤のプロセスは、佐世保市で起こってしまった不幸な事件と符合する点が多いような気がする。

BCL3脱稿

ノヴェナ バンド・クラシックス・ライブラリー3」の曲目紹介を脱稿。

実は、このシリーズは作品が複数収録されている作曲家が多い。チャールズ・カーターとかフランシス・マクベスとかアルフレッド・リードとかスウェアリンジェンとか。レックス・ミッチェルにいたっては《海の歌》《大草原の歌》《序奏とファンタジア》とそれぞれに一曲ずつ収録されているのである(となると、第4集にはやっぱり「あの曲」か?)。

そもそも多くが古めの曲なので資料もそんなにないし、とりわけ教育的作品の場合には曲の周辺データも少ない。データがあったとしても曲の背景などが語られている場合は少なく、せいぜい作曲年度や委嘱の経緯などがわかるだけだ。そういうわずかな資料から曲目紹介を書くのは、実はかなり大変である。

曲そのものの音楽的な流れを言葉で追いかけて「曲紹介」とするのはあまり好みではないので、それは極力避けたつもりである。曲紹介を読んでいただいて、その作曲家の他の作品への興味が生まれるような書き方を心がけた。この文章を読んで、CD を買っていただける方がどのくらいいるのかわからないが忌憚のないご意見をいただければと思う。

なお、シリーズで重複する作曲家についての紹介はなるべく重複を避けたので、シリーズ全部お買い上げいただいた方がより楽しんでいただけるかと(^_^;)。