カーニヴァル

金曜日はいつものように Dwenger へ。Janne の「今日、うちの息子の幼稚園でパーティーがあるんだけど、息子はお姫様をやるらしいよ」という話から、話題はカーニヴァルへ。確かにこの時期のヴェネツィアのカーニヴァルは有名なのですが、それ以上のことは知らなかったのでちょっと調べてみました。

カーニヴァル(謝肉祭)はイースター(復活祭)の46日前にあたる四旬節の前に行われるお祭りなのだそうです。イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なので毎年日が変わり、今年は4月4日です。したがって今年の四旬節は2月17日になります。この四旬節の前日の火曜日を(ご存知の方はご存知の)「マルディ・グラ」といい、このマルディ・グラを最終日としておよそ1週間続くお祭りをカーニヴァルというのだそうです。

カーニヴァルは主にカトリック圏で行われるそうで、プロテスタント圏とは明確に取り組み方が違うのだそうです。同じ町の中でもカトリック系の人が多い地域は盛り上がり、プロテスタント系の人が集まる地域は何もしていない、ということもあるそうです。ハンブルクはプロテスタントの方が多いのであまり盛り上がらないのかなあ?

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夕食は久しぶりにご飯とみそ汁(とサラダ)という比較的日本的なメニューで。

ハンブルク生まれ

ブラームスやメンデルスゾーンなどの作曲家を輩出しているハンブルクですが、今日ひょんなことから(たぶん全く有名ではないと思いますが)ひょんな人がハンブルク生まれであることを知りました。

ダグマー・クラウゼ(Dagmar Krause)。ドイツ・アヴァン・ポップの歌姫と言っていいのかなあ?スラップ・ハッピーに加入後、ヘンリー・カウに吸収合併される形で加入、その後アート・ベアーズ、と、いわゆる「レコメンデッド系」の中核を担うバンドでヴォーカルをつとめます。とにかく、その唯一無二のヴォーカル・スタイルが非常に気に入っているのでありました。

(これもおそらくほとんどの方は知らないと思いますが)スラップ・ハッピーの代表曲《カサブランカ・ムーン》です。とはいえ、戸川純さんもカバーしています。映像は「カサブランカ」つながりだけで、本編とは全く関係ありません(笑)。

アート・ベアーズやスラップ・ハッピー以降のソロ・アルバムは軒並み廃盤のようで聞きたくても聞けません … 街中の怪しい中古レコード店に行けばあるかな?

また雪

朝起きたら、かなりの雪が積もっていました。出社する時に車に積もった雪を払いのけたら「さらさら」だったので、明け方から早朝あたりに降ったものと思われます。

ということは、除雪作業が十分に行われていないということで、アウトバーンは1号線(A1)に乗ったところから渋滞になり、いつも使っている出口(Stapelfeld)のちょっと手前からは完全に流れが止まってしまいました。おかげで普段は15~20分ぐらいで会社についてしまうところを、今日は1時間ちょっとかかってしまいました。下道を通ればよかったなあ。

電車→バスを乗り継いで会社に来る通勤者に聞いたところ、バスは一本キャンセルされたそうですが、電車はちゃんと動いていたとのことでした。

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夕食は久しぶりにペンネ・アラビアータと白ワイン。

新メニュー(進化するベトナム・フォー)

さすがに3日続けてカレーというのもどうなの?という感じなので、久しぶりに「Asia Lam」へ。

そういえば先月「来月から新メニューができるから」と言われて以来、行っていませんでした。 ということで、別のメニューが頭の中にあったのですが「新しい麺のメニューができたけどどう?おいしいわよ。」ということで、わけもわからず注文してみることにしました。「そのメニュー書いてもらえますか?」と頼んだところ、「牛肉のグヤーシュとライスヌードル」とのこと。グヤーシュ?一抹の不安がよぎりますが、まあ注文してしまったのでしょうがありません。アルコールフライを飲みながら待つことにしました。

雰囲気は以前からあるメニューのベトナム・フォーに似ていますが、細かく刻んだハーブやごろごろとした牛肉やにんじんやジャガイモが入っていて、スープはトム・ヤム・クンの辛さを抜いたような感じの魚介類ベースの味で、辛みよりも甘みや酸味の方が強い感じです。普通のベトナム・フォーがさっぱりとした味であるのに比較すると、もう少し主張のある味です。ともあれ、「グヤーシュ」と言ってしまうと特にアジア人には誤解を招いてしまうのではないかなあ?「rote pho(赤いフォー)」とかどうでしょう?

まあ、なんだかんだ言ってもおいしいです。ただ、この味は以前に食べたことがあるはずなのですが、なかなか思い出せません。アジアの国はそんなに行ったことがないのにどこでだっけ?と考えていて、やっと思い出したのが、浜松にあった「海鮮ラーメン アシアンヌードル」のアシアンヌードル。スープの味はかなり近いです。このお店、私の知る限りもう閉店してしまったのですが、ウェブ上にはまだ情報が残っているようなので、興味がある方は探してみて下さい。

この感動を何とか伝えたくてiPhoneの電子辞書をひきながら意思疎通を図りました(笑)。「これはメニューに載るんですか?」とか「また食べたいです」とか言ったつもりなのですが、うまく通じたんだろうか?「当面はランチメニューだけにするつもりだけど、注文すれば作ってあげるわよ。」と言われたような気がしています。

いただきます

ドイツでは食事を始める時に、テーブルにいる他の人たちに対して「Guten Appetit.」と声をかけます。直訳すると「よい食欲を」という意味なのですが、フランス語で「Bon appetite.」、イタリア語で「Buon appetito.」、英語で「Enjoy your meal.」のように「召し上がれ」という意味になります。

不勉強ゆえ、それ以外の言語で何というのか知らないのですが、日本人は(日本語では)「いただきます」と自分が食べることを宣言するわけです。それに対して、これらの挨拶は他人のことをおもんばかっているわけですから、何か文化が違うなあ、とあらためて思いました。

それはそれとして、(今さらですが)今日の昼食時に「Guten Appetit. と言われたら、どう返せばいいの?」と聞いてみました。パターンとしてはいくつかあって、

  1. 同じように「Guten Appetit.」と返す。
  2. 単に「Danke.」と言う。
  3. 「Ihnen auch.」と言う。

でいいということを教えてもらいました。3つ目は英語で言うと「The same to you.」とか「You too.」に当たる「あなたもね」ということになるそうです。

拳でドンドン

そういうわけで、ダン・タイ・ソンがショパンの前奏曲集作品28の第24番を拳でドンドンやっている動画がニコニコ動画にありましたので貼付けておきます。

Dの三連打の最初の一音は上から降りてくるアルペジオの最後の音になるわけですし、拳で叩くのは不可能だと思うのですが、一ノ瀬海は三発叩いたんでしたっけ?(すみません、コミックは日本に置きっぱなしなので)

カレーを作りました

まったりと過ごす日曜日。音楽を聴きながら惰眠をむさぼる幸せ。

先日買った「ドイツ・グラモフォン111」(55枚組ではなくて6枚組の方)をつらつら聞いていたのですが、けっこう55枚組に含まれていないものも入っていますなあ。まあ、挙げ始めるときりがありませんが、バーンスタインの自作自演によるキャンディード序曲(オケはロサンゼルス・フィル、アメリカの作曲家による作品集に入っていた演奏ですね、確か)、ジュリーニ/キャサリーン・バトルによるフォーレの《レクイエム》からの「ピエ・イエス」(これ、当時買って後悔しました …)とかが入っています。

で、衝撃を受けたのがマルタ・アルゲリッチによるショパンの前奏曲集 op.28。これは全曲が55枚組の方に入っていますが、6枚組には最後を飾る第24曲が収録されています。

ショパン:24の前奏曲集

漫画「ピアノの森」の中で主人公である一ノ瀬海がショパン・コンクールの一次審査でこの曲を演奏し、最後の低音のDの二分音符三発を拳で叩く(山下洋輔か!)というエピソードがあります。コミックで読んだ時にはこの曲を聞いたことがなかったので、ずっと聞きたかった作品でした。パブリックドメインのピアノ譜がウェブ上にあったので楽譜を見ながら聞いてみたのですが、最後はD mollの和音が鳴り、その和音の最高音から一気に6オクターヴ駆け降りて、ほぼ最低音のD(D1になるのかな?)が三つ鳴ります。アルゲリッチの演奏もとても情熱的でよいです。

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夕飯は昨日買ってきたカレーを。分量も適当、野菜もぶつ切り、カレーをおいしくするための下ごしらえもばっさり省略、市販のルーをしかも一種類だけ、ということで極めてシンプル、まるで「キャンプ場で作るカレー」みたいになってしまいました。日本食レストラン「あかり」のカツカレーも最近食べていないし、食べるカレーはタイ風ばかりだったので、こういう「いかにも日本的なカレー」を食べるのはものすごく久しぶりのような気がします。食べながら、カレーを食べた思い出がどんどんフラッシュバックして、子供の頃に母親が作ってくれた(そして、時々味が気に入らなくて「食べない」と言っては怒られた)あたりまで遡ってしまいました。久しぶりに実家とSkypeしたからかなあ …

引っ越し打ち合わせ

ブログを読んでいただいているみなさんもお気づきだったかも知れませんが、右上に表示されるカレンダーの曜日(特に毎月第1週目)がずれていることがありました。バグかなあ、と思っていたのですが、このたび WordPress をアップデートしたら直ったようです。以前のアップデートがうまくいっていなかったのかなあ?

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午後、そろそろ出かけようかと思っていたところで、高校時代の友人から電話が。よくある「飲み会の途中で、飲み会に来ていない知り合いに電話してみる」といった類いのやつです。彼らは当然新潟で飲んでいるし、私は当然浜松にいるものだと思って電話しているわけで、「いや、今すぐに来いと言っているわけじゃないんだけどさ(本当は新潟弁、以下略)」というオチがあるのですが、そこで彼らが予想だにしない展開が(笑)。

「お前ら、俺が今どこにいるか知ってんの?」「え、浜松じゃないの?」「ドイツにいるんだよ(笑)」「え(驚)?じゃ、この電話ドイツにつながってんの?」

というわけで、前回に引き続き、またしてもひょんなことから引っ越し挨拶になってしまいました。思い返せば、家族がしばらく日本に残るということで、海外赴任の挨拶は全然していませんでした。しかも昨年は喪中だったので新年のご挨拶も控えてフォーマルな喪中はがきだけで、しかも発送は全て妻任せ …

いきなり「電話代がかかる(笑)」ということで手短に話をまとめられてしまいましたが、彼らの近況も聞けたし、次回帰省した時に飲む約束もできました。いつも帰省しても連絡はしないし、たまに飲み会の連絡をもらってもすでに帰省先から浜松に帰ったあとだったりして、何回も「お前って、そういう奴だよな」と責められていましたが、いまだにこういったお誘いをもらえるのはうれしい限りです。(とか言いながら、次回帰省時には約束をコロッと忘れていそうで心配なのですが …)

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今日は、まず街中の「Asia Markt 味豊」で買い出し。お米が切れそうだったので補充しに行ったのですが、ふとインスタントカレーの「こくまろ」が目についたので買ってみました。ちなみに200gの辛口で3.95ユーロでした。その他、韓国ゆず茶や辛ラーメンなどを。

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そのあとはHalstenbekへ。新居が決まったので現在住まれている方との打ち合わせに行きました。駐在経験のある友人にも言われたのですが、多くの場合、日本の住居よりもドイツの住居の方が広いわけで、ドイツで住んでいる環境をそのまま日本に持っていくのは難しいわけで、もし必要なものがあれば次に入居する我々のために残していって下さるということで、その打ち合わせに行ったわけです。

その後、HalstenbekのEDEKAでさらなる食料の買い出し。午後5時過ぎに行ったのですが異様に静かでした。土曜日のこの時間だとすでに一勝負ついてしまった後なのでしょうか。

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徐々に体調も上向きになってきたので、かなり久しぶりに近所の「Conrad’s」へ。年末最後の日に行ったきりだから今年に入ってからは初めてになります。例によって「Große Weizen?」と聞かれたので「Ja, natürlich」と返すとウィンクしてくれました。おお、何か常連みたいです(笑)。

食事の方も久しぶりにガッツリいきたかったのでシュニッツェルを。初めて試す「champignonrahm schnitzel」を注文してみました。英語にするとマッシュルーム・クリームです。

(自分のためのドイツ語備忘録)

完全なブロークン・ジャーマンで「エスプレッソ下さい」と頼んでみたのですが、とりあえず通じたようです。本当は Ich hätte gerne einen Espresso. でいいのかな?Ich würde gerne einen Espresso haben. でもよい?

何とか週末にたどり着きました

仕事が詰まっていたり、ずっと風邪気味だったり、滑って転んで膝を強打したり、とても長く感じられた一週間でしたが、やっと週末です。昨日がっつり食事をとって素晴らしい演奏会を聞いたら体調は少しよくなりました … が、今日は先輩駐在員が風邪でお休みとのこと。ひょっとして風邪を移してしまったかなあ …

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結局、今週の夕食はずっと野菜の煮込みを食べ続けていたような気がします。お昼は社員食堂でそこそこ動物性タンパク質を摂っていたので栄養バランス的には問題ないはず …

演奏会その29: シュターツカペレ・ドレスデン

不覚。

毎日毎日似たような積雪情報をブログに書き綴っていたにも関わらず、今日はわざわざいちばん滑らない靴を選んで履いたにも関わらず、車に乗る時に滑ってすっ転んでいまい、左ひざを思い切り地面にぶつけてしまいました。シャーベット状の雪がつるつるの氷の上に積もっていたようです。すぐにでもその場にうずくまりたい気持だったのですが、さすがに雪の中に倒れこむわけにもいかず、何とか車の中に入って数分呻いていました … しばらくしたら痛みも治まったので今のところは大丈夫そうです。

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さて、昨年に引き続き、2回目のシュターツカペレ・ドレスデンの演奏会です。「ノルディック・コンサート」と題された北欧をまわるツアーのようで(ハンブルクは北欧かい!)、ノルウェーのオスロ(2/2)、デンマークのコペンハーゲン(2/3)、ハンブルク(2/4)、スウェーデンのストックホルム(2/6)という予定です。

ライスハレ周辺は意外に空いていたので、車は余裕で路上駐車できました。夕食はいつもの「Am Gansemarkt」で。アプフェルショーレ、サラダ、グヤーシュスープと控えめにしていた(前はこれにハンバーガーを注文していたりした)のですが、いい具合にお腹にたまります。

Sächsische Staatskapelle Dresden • Frank Peter Zimmermann • Neeme Järvi
Nordic Concerts

Thu, 08:00 PM / Laeiszhalle / Großer Saal

Sächsische Staatskapelle Dresden
Frank Peter Zimmermann Violine
Neeme Järvi Dirigent

Johannes Brahms: Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 77
Richard Strauss: Also sprach Zarathustra / Tondichtung frei nach Friedrich Nietzsche op. 30

残念ながら音楽監督のファビオ・ルイージは健康上の理由でキャンセルということで、代わりにネーメ・ヤルヴィが同じプログラムを振ることになりました。印刷物も全てヤルヴィに差し替わっていたので、代役は比較的前から決まっていたのかも知れません。ホール前で「チケット売ります」の人が多く見受けられたのは、ルイージ期待のお客さんが多かったからなのでしょうか。ホールの入りも7〜8割といったところで、ちょっと淋しいです。

演目はブラームスのヴァイオリン協奏曲と、リヒャルト・シュトラウスの交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》です。ヤルヴィというと「やるときゃやるぜ」といった感じの爆音系指揮者という印象があるのですが、さあ、どうなりますことやら。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲はカラヤンとアンネ=ゾフィー・ムターの演奏で予習していました。実はこの演奏、ブラームス箱とグラモフォン箱の両方に収録されています。ムターの多少ごつごつした演奏(録音マイクが近いのかなあ?)に比べるとフランク=ペーター・ツィマーマンの演奏はとてもまろやかに響きます。第2楽章の冒頭、オーボエの美し過ぎる(笑)ソロにからむ(ホルンも含めた)木管合奏は素晴らしいアンサンブルでした。ドレスデンの木管楽器はそれぞれの奏者の音が非常に立っていてものすごく存在感があります。それでいながら、まとまると束になった何とも言えない芳醇な音色になります。ヴァイオリン・ソロはちょっとポルタメントの使い過ぎが気になりました。第3楽章は前に前に行きたいツィマーマンと、どっしり行きたいヤルヴィの指揮があまり噛み合っていませんでした。まあ、それも些細な問題でしたが。

アンコールは知らない曲でしたがバッハのように聞こえます。無伴奏ソナタの中の1曲かな?ここであらためてツィマーマンの音色の存在感にびっくりしました。協奏曲の中で演奏している音の何倍も豊かに聞こえました。弱音部は、本当にホール全体が息を飲んでいるような緊張感でした。

後半は《ツァラトゥストラはかく語りき》。2管編成だったブラームスに比べると、4管編成になって(しかもテューバ2本、ハープ2台、パイプオルガンつき)ステージ上の人数もかなり増えます。弦も増えていたかな?この曲、冒頭の存在感があまりにも大きいせいか、ぶっちゃけそれ以降の音楽にそんなに魅力を感じません。まあ、曲想などは「いかにもシュトラウス」という感じなので、その雰囲気を楽しむことにしました。

前回同じオケでファビオ・ルイージの指揮で聞いた《アルプス交響曲》は端正に作りこまれた印象があったのですが、ヤルヴィはやはり隅々まで鳴らしてきます。それにしても、このオーケストラが「シュトラウス・オーケストラ」と言われている所以がわかります。音色といい、突出してきてほしい時に出てくる楽器のバランス感とか、「これしかない」というくらいリヒャルト・シュトラウスの作品にふさわしい感じがしました。途中、ステージの上でカラフルな流動体がうごめいていて、それが刻一刻と形を色を変えているようなイメージが頭に浮かびました。

ひょっとして、ルイージだったらここまで奔放な響きを聞けなかったかも知れません。綺麗にまとまる飽和点からほんのちょっとはみ出した奔放さはヤルヴィの指揮のおかげでしょう。まったくもってブラヴォーです。

さてアンコール。ヤルヴィが一言目に何と言ったのか聞き取れなかったのですが、二言目は「Andante Festivo」。シベリウスの《アンダンテ・フェスティーヴォ》です。弦楽合奏とティンパニのために書かれた小品で、「Festivo」というくらいなので一応祝祭的な意味合いの曲なのですが、懐想的で、どこかしんみりする雰囲気の荘厳な曲です。ものすごく大好きな作品で、しかもヤルヴィ指揮エーテボリ響の演奏を愛聴していて(以下の交響曲第5番のカップリングで収録されています)、しかもシュターツカペレ・ドレスデンの弦の響きでこの曲を聞けるなんて、想像だにしていませんでした。最初の音を聞いた瞬間、涙が出てきてしまいました。(分かる人には分かっていただけるかと思いますが、教授のコンサートのアンコールでいきなり《Aqua》が始まった時のような感覚です。)相変わらず彫りの深い演奏で、メインプログラム以上におおらかな表情の演奏でした。コントラバスが唸るような音は他のオケで聞けない音だと思います。

シベリウス:交響曲 第5番 [Import]

アンコール2曲目は知らない曲でした。《Andante Festivo》と違って曲目紹介をしませんでしたし、隣に座った夫婦は曲に合わせてリズムを取っていたりしていたので、一般的には有名な曲なのかも知れません。

ますます、このオケが好きになりました。ドレスデンまで聞きに行くか?(笑)