バウハウス・デッサウ

浜松市美術館で開催されていた「バウハウス・デッサウ」展を見に行く。今日は最終日。

美術館に限らず、水族館や動物園でも、息子は気分しだいで展示会場を駆け抜けてしまうことがある。それはそれでゆっくり見れなくてもしょうがないね、という腹づもりではいたのだが、それなりに集中して見ていたようなので一安心。

動くものがあったりとか、建物のミニチュアがあったりとか、そのへんに食いついていた。それからバウハウスで作成された映像を放映しているスペースがあったのだが、ここで使われていた椅子が、ブロイヤーの「ワシリー・チェア」と、いわゆるバルセロナ・チェア。息子はワシリーの方にご満悦だった。

個人的には、カンディンスキーとかパウル・クレーがバウハウスで教鞭を取ったことがあるというのが新発見。

そういえば、思い出した笑い話。

ドイツには「バウハウス」という大規模なDIYチェーンがある。昨年ドイツ出張した時に同行者がデッサウのバウハウスを見に行った。(私も行きたかったのだがフライトの関係で NGだった)現地スタッフと「仕事が終わったらデッサウのバウハウスに行くんだ」という話をしたら、「ハンブルクにもバウハウスはあるのに、なんでわざわざデッサウまで行くんだ?」みたいな返事が返ってきたらしい。

その後、近くの浜松コンコルドホテルでランチバイキング。浜松市美術館は浜松城公園の中にあり、コンコルドホテルはその公園に隣接しているのである。このバイキングはお値打ち感があるし、「地産地消」ということで地元の野菜をふんだんに使っている姿勢も評価しているので、なかなか気に入っているのである。まだ4歳になっていない息子は(あれだけ食べるにも関わらず)無料だし(笑)。

今日の積志ウィンドアンサンブル(遠山先生合奏)

9月28日の吹奏楽トップコンサートで客演指揮をお願いしている、日本吹奏楽界の重鎮(と言っていいよな)遠山詠一先生による合奏。例によって話が長いのがアレであるが(笑)、指揮といい、話といい、参考になることが多い。

行進曲は指揮者によっていろいろな解釈があるので、下振りをしていてなかなか「色」をつけにくかったのであるが、遠山先生は短い時間の中にも「こう作りたい」という明確な意図を出されていた。ということで、克服すべき課題ははっきりしたのではないかな。

あと、「全国大会に出る」ということを目標にした上でいろいろな話をされていたので抵抗感を持つ人もいたかも知れない(うちのバンドは基本的に「コンクールに出たくない人」が入団してくる。浜松市内ではそういう住み分けができているのである)が、「自身を高める目標を設定して、それに向かうプロセス」として考えれば、「譜面を暗譜すれば周りの音が聞こえる」とか「全体的には何となくできて聞こえているが、一人一人が吹けていないともう一つ上の段階にはいけない」というのは至極真っ当なアプローチだと思うのである。

「10点満点で2点」らしいので、もうちょっとがんばらないとね。

細野補完計画(N.D.E.)

まだまだ続く細野補完計画。今日届いたのは「N.D.E.」。臨死体験(Near Death Experience)の略だそうな。

ビル・ラズウェル、ゴウ・ホトダ、寺田康彦とのコラボレーション。ディスコグラフィ的には「メディスン・コンピレーション」→再生YMOの「テクノドン」→そして、この「N.D.E.」と並ぶ。

次は「メディスン・コンピレーション」を狙うか。リアルタイムで聞いたのだが買っていなかったので。

just a 飲み会

いつもの面子で飲み会。うちの近所のお寿司屋さんで飲んだ。前回は私が海外出張中に予定を入れられてしまったので出席できなかったのだな。

キンキの煮付けも食べたし、大間産本マグロも食べたし、鱧の湯引き(梅肉添え)も食べたし、松茸のお吸い物も食べたし … 噂には聞いていたが最高だ!

コンクールDVDを見る

ふと《交響曲》(矢代秋雄)とか《交響三章》(三善晃)とかを「見たく」なったので、吹奏楽コンクール全国大会のDVDを引っ張り出して見てみる。基本的にコンクール実況盤は買わないことにしているのだが、コンクールでしか聞けない作品も少なからずあるので、たしなみ程度には持っているのである。

《交響曲》は2006年(第54回大会)の福島県立磐城高等学校吹奏楽部の演奏を聞く。コンクール自由曲としての矢代の《交響曲》は、通常第4楽章すなわちホルンのペダルトーンから始まるのだが、この演奏は第1楽章のテーマの提示から始まって、いつの間にか第4楽章のピッコロのデュオに移るのである。アレグロのテンポが若干急ぎ気味のようにも思えるが、全般的には奇をてらわない好感の持てる演奏である。冒頭部、それから – ソナタ形式でいうところの第2主題にあたるのかな? – のピッコロとファゴット(あるいはコントラバスクラ)が印象に残る。

《交響三章》は1999年の神奈川大学の演奏を聴く。このバンドの研ぎ澄まされた音色はかなり好きなのだが、ちょっと端整過ぎる気がする。もうちょっと匂い立つような色気があってもいいように思う。また、多くの演奏がそうであるのだが、クライマックスがまとまらない。

ということで、コンクールシーズンもそろそろ終盤。支部大会での代表選出も佳境に入っているようだが、何とか全国大会までには「デーサイ」化されたホームページにリニューアルしたいものだ。(忘れてしまっているわけではありませんよー。裏では着々と準備してますよー。)

細野補完計画(続き)

そういうわけで、中古で購入した細野さんの「Omni Sight Seeing」が届く。

「観光音楽」+「環境音楽」という評価もあったように、1曲の中で世界各地の音楽がヘテロなままで共存しているような感じ。(今風の言葉で言うと「マッシュアップ」?)融合しているわけではなくて、それぞれの素材が自分の境界線を主張しているのであるが、何かの拍子でその境界線がピタッとはまってしまったような不安定さを感じる。のちのソロ作「メディスン・コンピレーション」やYMO再生アルバム「テクノドン」に通じる無機質なビートとあいまって、シニカルな狂気を感じるのである。(顔では笑っているけど、頭の中では何を考えているのかわからない不気味さというか)非常に刺激的。

それから、ついに再発された岡林信康の初期3作。2枚目の「見る前に跳べ」ではっぴいえんどがバックを務めている。

このアルバムに収録されている「私たちの望むものは」を1970年の第2回全日本フォークジャンボリーで演奏した時の映像が残されていて、数少ない「動くはっぴいえんど」の記録として知られている。今でこそ、はっぴいえんどのボックスに収録されているのだが、以前は見たくても見られない状態だった。そこで、何の気なしにNHK-BSの番組(「フォーク大全集」とかそういうやつだったような気がする)にこの映像をリクエストしたら、番組中でメッセージが紹介されてしまい、しかもそれを妻の実家で見ていたという、どうでもいいエピソードあり。ちゃんと映像も放送してもらったし、この時代の証言には欠かせない佐野史郎さんもけっこう熱っぽく語っていたように覚えている。

超A級放送禁止歌と言われていた《手紙》も、まだちゃんと聞いたことがなかったんだよなあ。

細野/ライ・クーダー/ウェイン・ショーター/のだめ

….. だから、いろいろなところからいっぺんに荷物が届くと訝しがられるのだな …..

で、中古で購入した細野さんのユニット「Love, Peace and Trance」。今回は初回版特製ケース入り。(これ、帯はついていたのだろうか?)

それから、昨年からちょっと気になっていたライ・クーダーの近作2枚。最近気付いたのだが、ヴィム・ヴェンダースの「パリ・テキサス」のサントラでも弾いていたのね。

ついでにチマチマ集めているブルーノート・レーベルのRVGリマスター盤。今回はウェイン・ショーターを買ってみた。実は「Speak No Evil」を聞きたかったのだが品切れらしく、おまけのおまけで買ったこちらの「Adam’s Apple」が届いた。

遅ればせながら「のだめカンタービレ」第21巻を読む。なかなか面白い展開になってきた。

クライマーズ・ハイ(後編)

お、意外に時間が取れた。ということで、「クライマーズ・ハイ」の後編を見る。

流れはほぼ原作の小説通りなのだが、ちょっとはしょりすぎているというか、エピソードを詰め込み過ぎたためにそれぞれのエピソードに踏み込めなかったというか。後半盛り上がってほしいところで盛り上がらずに淡々と終わってしまった感じ。

細野補完計画

今月号の「STUDIO VOICE」(特集:細野晴臣の楽しみ方)を読んでいたら、アンビエント期の細野晴臣さんのアルバムをあまりちゃんと聞いていないことに気付いた。アルバムで言うと、1989年の「オムニ・サイト・シーイング」から、1995年の「ナーガ」「N.D.E.」あたり。

ということで、ちょっとこのへんのアルバムを集めようかなと思っていたりする。まずは手始めに入手したのがこれ。

甲田益也子、小川美潮、遊佐未森をヴォーカルにフィーチャーしたユニット Love, Peace and Trance である。