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実家に帰らせていただきます

ということで、お盆、孫の顔見せ、日本食材の買い出し、私が買ったCD/DVD/書籍の運び屋、などの目的で妻と息子が日本に一時帰国しました。

毎週金曜日は会社の食堂が休みなので外に昼食を食べに行くことになるのですが、今回はいつもと違うメンバーでインド料理のレストランへ行きました。ランチはバイキングということで4種類ほどのカレーが食べ放題です。

味は満足。今までタイ料理やベトナム料理のお店には入ったことがあったのですが、本格的なインド料理のお店は初めてでした。予想通りカレー自体の辛さはそれほど強くありませんが、付け合わせの漬け物のようなもの(何て言うんだろ?)が辛いので、これで辛さを調節できます。家族を連れてくることもできそうです。

夕食は久しぶりに「Asia Lam」へ。日本からの出張者を連れて来た時にはお姉さんが給仕をしていたし、先月家族を連れて来た時には改装中で7月いっぱい休業ということで入れませんでした。この店のおばちゃんに会うのはかれこれ4ヶ月ぶりくらいになります。「5月に家族がハンブルクに来たので、うちで食事をしないといけなくなってねえ …」という話をしたら「それで長い間来なかったのね(推測)」みたいな話になりました。

例によってアルコールフライのHolstenと、久しぶりにフォーを。やっぱりフォーはうまいです。

松平敬/モノ=ポリ

松平敬さん。バリトン歌手。今までウェブ上でその活動を垣間見ることはできていましたが、演奏に接することができずにいました。その松平さんのソロアルバムをようやく耳にすることができました。

MONO=POLI (モノ=ポリ)

まず特筆すべきはこのCDに含まれる全ての音が松平さん自身によって発せられていること。ファルセットも含めた歌唱で、最大16声部の合唱曲(リゲティの《ルクス・エテルナ》)を多重録音によって実現しています。

それから、そのミキシングについても松平さんの意志が最大限反映されていること。DAWを使って、各曲に適した残響(リバーヴ)、それぞれの声部の定位、それから各声部のピッチの微妙な修正(Melodyne というその筋では有名なピッチ修正用プラグインを使っているそうです)にいたるまで松平さん自身が行ったのだそうです。

ライナーノートの中で言及されていますが、コンサート活動を拒否したグレン・グールドが目指した「現実的には存在し得ない理想的な演奏」との共通性もあります。とはいえ、楽器を介在した演奏には何かしら演奏者の手の届かない領域があるわけです。例えば、ピアノの調律であったり、管楽器や弦楽器を製作する技術であったり。

そう考えると、声楽というのは演奏者の意図を100%(により近く)具現化することができるジャンルであり、そのように演奏者の意図が極限まで反映されたアルバムというのは、少なくともクラシックの分野では今までなかったように思えます。(J-POPだと山下達郎さんの「ON THE STREET CORNER」シリーズがすぐに頭に浮かぶのですが …)

そんなことを考えていると、このアルバムの「極上のマニエリズム」に対して深い敬意を表したくなります。通勤時の車の中で聞き始めたのですが、どんどんボリュームをあげていきたい衝動にかられました。このアルバムの白眉であろう上記の《ルクス・エテルナ》では、まさにこの世のものとは思えない響きが聞こえます。(実際、いかなる実演でもこの響きを再現することは不可能なのですが)

久しぶりにショッキングなCDに出会えました。

予断ですが、以前仕事でお世話になった方(副業の方ですが …)がプロデューサーに名を連ねていたのを見てうれしくなりました。

RVG from the USA

廃盤になったRVGリマスター盤を集めておりますが、amazon.de になかったので amazon.com から買った一枚が届きました。

Smoke Stack

ピアノトリオ(ピアノ、ベース、ドラム)にベースをもう一本加えた編成です。

ボウイングでソロを取るベースのメリスマがちゃんとしたスケールになっていなくて、この気持ち悪さが癖になりそうです。微分音好きなので。(単に音を外しているという可能性もなくはないですが …)

衝動予約

タワーレコードのメルマガを読んでいたら、こんなボックスが発売されるそうで。手近なオンラインショップを調べたところ、amazon.de (42.99ユーロ)よりも amazon.fr (39.95ユーロ)の方が安かったのですが、送料を加えると amazon.de の方がわずかに安くなるのでこちらで予約してしまいました。

Jazz Box Set: 25 Original Albums

コロンビアレーベルのジャズの名盤を25枚集めたボックスセットです。内容はというと、

  • ルイ・アームストロング『Louis Armstrong Plays WC Handy(1954年)』
  • サラ・ヴォーン『Sarah Vaughan In Hi-Fi(1955年)』
  • アート・ブレイキー『Art Blakey & The Jazz Messengers(1956年)』
  • ビリー・ホリデイ『Lady In Satin(1958年)』
  • マイルス・デイヴィス『Kind Of Blue(1958年)』
  • デイヴ・ブルーベック『Time Out(1959年)』
  • デューク・エリントン―カウント・ベイシー『First Time(1961年)』
  • ヘレン・メリル『Parole e musica(1961年)』
  • チャールズ・ミンガス『Tijuana Moods(1962年)』
  • チェット・ベイカー『Chet Is back(1962年)』
  • セロニアス・モンク『Monks Dream(1962年)』
  • ソニー・ロリンズ『Sonny Meets Hawk(1963年)』
  • マーシャル・ソラール『At Newport ’63(1963年)』
  • ポール・デズモンド―ジェリー・マリガン『Two Of A Mind(1963年)』
  • ベニー・グッドマン『Together Again(1964年)』
  • ジョージ・ベンソン『It’s Uptown(1966年)』
  • ニーナ・シモン『Sings The Blues(1967年)』
  • アート・テイタム『Piano Starts Here(1968年)』
  • エロール・ガーナー『Concert By The Sea(1969年)』
  • ハービー・ハンコック『Head Hunters(1973年)』
  • スタン・ゲッツ『The Best Of Two Worlds(1976年)』
  • ジャコ・パストリアス『Jaco Pastorius(1976年)』
  • ウェザー・リポート『Heavy Weather(1977年)』
  • ウィントン・マルサリス『Standard Time Vol.1(1987年)』
  • チャーリー・パーカー『Bird(1988年)』

マイルスの《カインド・オブ・ブルー》、ハービー・ハンコックの《ヘッドハンターズ》、ウェザー・リポートの《ヘヴィー・ウェザー》あたりはだぶってしまうのですが、サッチモ、カウント・ベイシー、ベニー・グッドマン、ニーナ・シモンあたりは聞きたかったけどなかなか手を出しあぐねていた人たちです。

自転車の練習

そして連休の最終日。

午前中と夕方、妻が昼食や夕食の用意をしている間に息子の自転車の練習に付き合って日本人学校まで往復しました。こぎ出しはやはり力が要るせいか少しサポートが必要ですが、走り始めてからはかなりスムースに乗っています。自転車に乗って日本人学校まで行き、日本人学校の正門前にある広めの歩道スペースで練習し、また自転車に乗りながら自宅まで帰ってくる、というコースです。今のところ、息子がこぐ自転車の最高速度が私の駆け足と同じくらいのスピードなので私にとってもいい運動になっています。

サイズとして、浜松市内の交通公園でよく乗っていた自転車くらいの大きさのものを買ったのですが、少々息子には大きい感じなので、近い将来に補助輪の外して練習するのであればもう少し小さいサイズを買ってあげた方がいいかなあ、と思っています。

シルヴァン・ショーヴォー

1ヶ月ほど前に注文していたCDが届く。

Nocturne Impalpable

会社の同じ職場の方から紹介してもらったシルヴァン・ショーヴォー(Sylvain Chauveau)のCD。かつて坂本龍一さんのお気に入りとして紹介されていたのだが、しばらく廃盤状態にあって今年になって再発売されたらしい。

ホームページはこちら:http://www.sylvainchauveau.net/sc_en.html

まだ全部聞いていないのだが、室内楽的な編成のアンビエントという感じ。教授の「1996」あたりを気に入る人は、これも気に入るのではないかな?

試しに妻に「これ、教授の新譜」と言ったら信じた。

アッコちゃん/クラスターなどなど

近くのCDショップの閉店セール。CD/DVDが30%引きで売られている。

はじめてのやのあきこ

アッコちゃんの最新盤。1曲のみ新曲で、あとはゲストを迎えたセルフカバー。

忌野清志郎とデュエットしている《ひとつだけ》が意外にはまっていてよかった。あと、最後に入っている《そこのアイロンに告ぐ》での上原ひろみとのピアノバトルも。

PRESTO(DVD付)

sketches & notations-SKETCH SHOW REMIXES-

クラスターII(幻星)(紙ジャケット仕様)

ツッカーツァイト(電子夢幻)(紙ジャケット仕様)

リバプール・オラトリオ DVD

知り合いの知り合いの送別会に参加。隣の席では、これまた知り合いの送別会が行なわれたりしていた。

シーナ&ロケットとか遠藤賢司とかカンタベリーとか

遠藤賢司 特得箱 (スペシャルBOX) “キング・オブ・ワッショイ”

待望の「東京ワッショイ」の紙ジャケ化。遠藤賢司の曲はほとんど聞いたことがなかったのだが、横尾忠則がデザインしたジャケットのかっこよさにしびれていて、ぜひ購入したかった。

このボックスは「東京ワッショイ」「地球防衛軍」という公式盤2枚とライブやシングル盤などのレア音源を収録した編集盤2枚組。近々公式盤だけが単売されるという話もあるのだが、ボックスの方が気合が入った作り方がされていると思い、こちらを買うことにした。実際、湯浅学氏やこのボックスを企画した和久井光司氏などの文章が載っているブックレットもついていた。

音の方はまだ方向性がつかめない。もともとはフォーク畑の出身らしいのだが、2枚の公式盤では四人囃子やプラスチックスに在籍していた佐久間正英がサウンドプロデュースを担当している。「東京ワッショイ」の冒頭を聞く限りでは1970年代後半から1980年代前半あたりのテクノ・ポップとかパンクの要素が感じられる。例えば初期の P-MODEL に通じるところがある。

また、このボックスで楽しみにしていたのが名曲と言われている《カレーライス》が聞けること。こちらはライブ音源が編集盤の方に収録されている。彼女がカレーライスを作っている間、自分が猫と一緒にテレビを見ているという歌なのだが、突然「どっかの誰かがパッとお腹を切っちゃったんだって」と歌われる。三島由紀夫の切腹事件のことらしい。淡々と情景を歌っている中で前後の脈絡なく突然歌われるのが面白い。いわゆる「四畳半フォーク」をシニカルに皮肉っているのかなあ。

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やっと「真空パック」がCD再発。残念ながらリマスタリングはされていないらしく音はいまいち。まあ紙ジャケだし、臓物はきちんと再現されているし、少しは許せるかな。

(だったら YMO の紙ジャケ再発の時もちゃんと臓物を再現してくれればよかったのに。)

リアルタイムで聞いていたのは「真空パック」だけだったので、今回もこれだけを買っておこうと思っていたのだが、YMO が関わったアルバムだけでも押さえておこうかと思ったらほとんど全部になってしまったので、とりあえず全部購入。来月はゲルニカ+戸川純関係。どうしようかな …

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ソフト・マシーンのファーストアルバムと、ジョン・ケイル、イーノ、ニコ、ケヴィン・エアーズらが共演したアルバムの紙ジャケ。音はどちらも所有済。特にソフト・マシーンのファーストアルバムの変形ジャケが目当て。

ソフト・マシーンはどんどん硬派なジャズ・ロックに変貌していくのだが、ファーストあたりはまだまだポップな面が押し出されていて聞きやすい。「サード」とかの方が緊張感はあるけどね。