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送別会など(片山杜秀/RVG)

前の職場の上司の送別会。

今いる職場に比べるといろいろな分野の仕事をしている人がいるので、飲み会の雰囲気が多様だなあという感じ。(半年前までは私もその一員だったのだが。)

今のように、ストリクトに、ある方向に向かって業務を進める面白さもあるし、以前の職場のように意識的にアンテナを広げていろいろなものを探すという業務もそれはそれで面白さがある。

まあ、「どちらも知っている」ことが強みになれば。

帰ったら届いていたCDや本たち。

片山杜秀の本(1)音盤考現学

やっと片山杜秀さんの音楽本が出た。 (NAXOS の日本人作品集はこの人の解説を読むだけで1000円の価値があると思う。)

日本人作品のみならず近現代の作品を取り上げているが、その博識さ(とんでもない方向からの引用!)や肩肘の張らない諧謔さが面白い。

Sonny Clark Trio

ええと、こつこつ RVG リマスターのブルーノートを集めているわけですが …..(amazon は輸入盤を2枚買うと10%OFF)

色気のあるジャケットのおかげで(?)名盤の誉れ高い「クール・ストラッティン」の前年に録音されたらしい。「ソニー・クラーク・トリオ」という何 のひねりもないストレートなタイトルや、ピアノトリオという小さな編成のおかげでいまいち地味であるが、「クール・ストラッティン」に漂うおしゃれさに比 べると、もう少し無骨でハードなジャズが楽しめる。もっとも、後半の《Softly As In A Morning Sunrise》《I’ll Remember April》あたりは「クール・ストラッティン」に近い雰囲気があるが。

ドラムとベースは、マイルス・デイヴィスのバックでコンビを組んでいたフィリー・ジョー・ジョーンズとポール・チェンバースである。マイルスがプレスティッジ時代に演奏していたレパートリーとけっこうかぶっているのはそのせい?

Blowin’ the Blues Away

ええと、よくわかんないけど、とりあえず買ってみた。

ハンブルク日記(その1)

ハンブルクへの出張。

火曜日に出張が決定して、次の日曜日に出発するという緊急事態である。 エアチケットや宿泊の手配とか、必要な輸出申請書類の作成とかは他の人にやってもらったので、いまいち「行く」という実感がない。

旅程が全然頭に入っていないので、案の定、浜松駅からセントレアまでの直行バスの時間を間違えて乗り遅れる ….. 乗り場に着いたのが5分前だと思っていたのだが、バスの下にあるラゲッジスペースの扉が開いていない。 「いいかげん開けてもいい時間だよなあ …..」と思いながらバスを見ると「東京行き」と書かれている。 この時点で初めてチケットを取り出したら、バスは10分前に出発していたのであった。

幸い、このバスは浜松西インター近くの停留所で待ち時間があるので、妻にそこまで車を飛ばしてもらって余裕で間に合った。 寝坊して奥さんにセントレアまで送ってもらったという人もいたが、今後あまり笑えなくなるなあ …..

今回は余裕でチケットが取れたのでルフトハンザで行く。 おそらく、スターアライアンスのプレミア・エグゼクティヴとして乗るのはこれが最後だろう。 一応、ビジネスクラスのラウンジでぼんやり過ごす。

この便は給油に時間がかかっているとかで離陸が1時間近くディレイ ….. その影響かどうかわからないが、フランクフルトからハンブルクへの乗り継ぎもディレイ …..

機材はこの間乗ったフィンランド航空の方が綺麗なような気がするなあ。 テレビが遠いので映画を見る気にもならない。 やっぱりシートピッチは狭い。

機内食はウナギと牛肉の2種類。 これからしばらくは肉の生活になると思ったので、ウナギを選択。赤ワインと合わせる。 ウナギは予想に反してふっくらしている。悪くない。

このあと白ワイン(リースリング)と、久しぶりのベイリーズのアイリッシュ・クリームを飲む。 明らかに飲みすぎである。 短時間寝たがすぐに起きてしまう。なかなか眠れない。

機内で読んだ本。

親の品格 (PHP新書)

新聞広告で見て興味を惹かれたので読んでおこうと思い購入した。 一応、私が実践していることの多くが書かれていたのだが、それは筆者と私の価値観が一致していたからなのか、それとも、それが「理想」としてのコモンセンスなのか。

自分の子育てが裏打ちされたという点と、まだ気がつかなかった点に気づかされたという意味で読んだ価値はあった。

ハイ・フィデリティ (新潮文庫)

まあ、レコードおたくの恋愛ストーリーですな。

こういう、シニカルで、独りよがりで、強がりな男の言い分に共感する人は少なくないのか? こんなんでハッピーエンドになってしまっていいのかという気もするが、登場人物の誰もが悪者にならない後味のいい小説である。

インタビューで「あなたのベスト・ファイブ」を聞かれて、用意していたリストを思い出せなくてその場で思いついたものを言い、その後のインタビューはうわの空でリストを更新することばかりを考え、あげくの果てに後日差し替えのための電話までしてしまうエピソードは大笑い。

主人公の相棒の一人である中古レコード店員の振る舞いがジャック・ブラックみたいだなあ ….. と思っていたら映画版ではジャック・ブラックが演じているらしい。

*****

機内の朝食(?)も「サーモンの何とかソース」がこってりしていそうだったので、鶏の唐揚げと炊き込みご飯にした。

ハンブルクへの着陸時、バウンドしたはずみで持っていた(そういえば離陸時には電源を落とさないといけないのだ) iPod が床に落ち、その後の急ブレーキでおよそ15席前までスライディングしていった。(いやあ、あんなに滑ると思わなかった。) フライト・アテンダントさんが確保してくれたが、確か滑ってきた iPod を踏んで止めていたよな …..

で、ハンブルク到着。 少し雨が降っているものの意外に暖かい。前に来たとき(昨年の11月)より暖かいのでは?

シャトルバスで市の中心部まで行き、つつがなく前回と同じホテルにチェックイン。 夕食は、前回の出張と同じように初日にみんなで行ったドイツ料理屋に行くことにした。今回はひとりだが。 (イギリスにおけるパブ、イタリアにおけるバールのような、酒を飲んでがやがやと食事をする場所をドイツでは何と言うのだろう?)

hamburg1

時差ボケも取れないうちに日本時間午前4時(ドイツ時間午後8時)に肉を食べるのも自殺行為だと思ったので、フィッシュスープなるものを注文する。もちろんヴァイツェンも頼む。 フィッシュスープは大正解。白身の魚とかムール貝とか海老とか野菜を、ガーリックとバターとハーブで煮込んだものである。 ガーリックとバターの香りで元気になるような気がする。付け合わせのガーリックバケットも美味。

ヴァイツェン+フィッシュスープ 11.60 ユーロ

というわけで、幸先のよいスタートである。

カーヴドッチ

帰省したときの恒例行事、ワイナリー「カーヴドッチ」へ。

ここは猫が放し飼いにされている。 冬なので、あまり外には出ていないのかと思っていたのだが、かなりの数の猫がいろいろな場所をうろうろしている。

以前は失礼な振る舞いをして猫に怒られた息子であるが、今回はかなり打ち解けたようで「なでなで」している。調子に乗って「こちょこちょ」までやっていたが怒られはしなかったようだ。

2000年のピノ・ノワール、2004年のカベルネ・ソーヴィニヨンとセミヨンを購入。ベーカリー「パンデパン」の石窯で焼くパンもおいしい。

その後、(こちらもいつの間にか習慣になりつつある)神社でのお参り。 以前、神様に「いちご」をお願いした息子は、今回は「赤いブロック(レゴ?)」をお願いしたらしい。

森達也さんの「A ― マスコミが報道しなかったオウムの素顔」読了。 「結局、オウムはわからない」という結論は想定の範囲内。 「放送禁止歌」を読んだときほどの感銘はなかった。 ドキュメンタリー映画である「A」自体も見てみたいなあ。

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。

今年は珍しく早く起きたので、義姉夫婦にお供して、いわゆる「ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝大会)」を見に行く。

妻の帰省先である義姉夫婦の自宅がコースから徒歩10分くらいのところにあるので、新年の散歩がてら毎年見に行っているのだそうだ。ここはスタートして5分くらいのところなので、ランナーがばらけていない。集団となってあっという間に通り過ぎていく。

そういや、足かけ2年で読んだ本。

走ることについて語るときに僕の語ること

ランナーとしての村上春樹さんが書いたエッセイ。 走ることを通して、自分が老いていくことを冷静に分析/洞察しているように思える。 最近、漠然と人生の折り返し地点を過ぎているような気分になっている私にとってはかなり身につまされる。

妻の実家から私の実家へ移動。

今年は日本海側は雪が多いと聞いていたが、国境(「こっきょう」じゃないよ、「くにざかい」だよ)の長いトンネルを出たとたん、新幹線の車両内で一斉に「おー」という声があがった。降り続く雪で景色も見えない。

うちの実家は海沿いなので越後湯沢ほど雪は降っていないが、それでも積もった雪を握って息子にぶつけることができるくらい(笑)積もっていた。

神様からのお告げ

そういうわけで、まずは妻の実家に里帰り。 買い物に出たので、近くの紀伊国屋書店へ行く。

これだけの圧倒的な蔵書を持つ書店に足を踏み入れるのは久しぶりである。 (初めて訪れたお店なので「どこに何があるかわからない」という要因もあるのかも知れないが …..)

神様(何の神様かわからないが)が「もっと本を読め!」と言っているような気がする。 帰省先で本を買っても荷物になるだけだし、そもそも帰省中にそんなに読める時間が取れるわけでもないので、ぐっとこらえて必要最小限(分量も体積も)だけにする。

あんな本やこんな本も読みたいが、帰宅してからということで …..

「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

N響80年全記録

病気かな?

タワーレコードで楽しくお買い物

….. のはずだったのだが、最近「踏みとどまること」が多くなって、衝動買いができなくなっている ….. 病気だろうか?

坂本美雨ちゃんのニューアルバムも何となく見送ってしまったし、ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズの40年ぶり(!) のニューアルバムも何となく見送ってしまった。

ということで、買ったのは雑誌とか本とかだけ。

サディスティック・ミカ・バンドオフィシャル・ブック・ボックスセット

ミカ・バンドのオフィシャルブックボックスということで買ったのだが、これって幸宏さんの(というかオフィス・インテンツィオの)ウェブページで売っていたヤツに未発表録音 CD をつけたもの?

(後日付記)インテンツィオで売ってたもの(ライブ・パンプ)に未発表写真、映画での3人のインタビューの完全収録、それと対談なんかを新規で追加して収録したもののようです。

レコスケくんなどなど

近所のショッピングセンターで買い物。 例のごとく二手に分かれ、妻は生活必需品を購入し、私は息子を連れて本屋さんや CD 屋さんを物色する。

最近は息子も好みがはっきりしてきて、自分の気に入らない売り場に連れて行かれようとすると、

「お父さん、本、探さないで!」

とか

「お父さん、CD 探さないで!」

とか言う。

レコードダイアリー 2008

そんな息子が「これ買って。」と言ったのが、レコスケくんが表紙の「レコード・コレクターズ・ダイアリー 2008」。 だんだん好みが似てきたというか、息子が私の好みに毒されてきたというか ….. まあ、ほぼ毎年購入していたので今年も買うことにする。 (すでに、しっかり、息子の本棚に納まっていたりするのだが …..)

レコスケくん COMPLETE EDITION

お父さんはというと、発売を待っていた「レコスケくん」の Complete Edition を購入したのでした。

3/4 くらいは、以前出ていた「レコスケくん」に収録されていたり、「レコード・コレクターズ」誌に掲載されていたものをすでに読んでいたりで、個人的には「ボーナス・トラック」は少なかったのだが、やはり笑える。

iTMS の話なども出てくるのだが、私もやはり「音のみ」を購入するという習慣は身につきそうにないなあ。 まあ、ポップスレパートリーを指揮するために曲を知っておく必要がある場合、明らかにそのアーティストのアルバムを購入する可能性がない場合などは単品買いはするけどね、過去には氷川きよしとかオレンジレンジとか。

Visionaire No.53

Visionaire の No.53 が「SOUND」というテーマでいろいろなアーティストの楽曲を収録することになっていたのは以前から告知されていたのだが、(自動車の)MINI とのコラボレーションらしい。

http://www.press.bmwgroup.com/pressclub/jp08.nsf

12 インチのヴィニール盤が 5 枚と、MINI のミニカー型レコードプレーヤーがついている。 MINI は針とスピーカーがついていてレコードの上を自走して音を出すのだそうだ。

教授、デヴィッド・シルヴィアン、デヴィッド・バーン、U2、ヨーコ・オノらが参加しているということで、やはり買うしかないのである。

Visionaire 53: Sound