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  • 県庁の星

    [rakuten]surugaya-a-too-plus:10041857[/rakuten] 県庁のエリート職員がスーパーで働くという設定が面白そうだったので読んでみた。実際、静岡県では公務員が人事研修と称して民間企業で働く研修があるらしいのだが、他の地方公共団体もそうなのだろうか? (妻の知人の高校教師はデパートで働いたことがあるらしい) 当然のことながら、主人公である県庁のエリート職員は「お役人」としてのステレオタイプな行動や言動を行なう。それがスーパーという環境の中でどう反作用して、どう作用していくかというのがこの小説の肝だというところは読む前から想像できていたのだが ….. いわゆるハッピーエンド(と言っていいんだろうなあ …..)なので、読後感がかなり救われる。そういった意味で読んでよかったと思う。仕事をしていく中で、いかにコミュニケーションが大事かというあたりは多少参考になったかな。

  • のだめ最新刊

    [rakuten]surugaya-a-too:13468715[/rakuten] ということで最新刊。 あまり順風満帆じゃつまんないなあ ….. と思っていたところ、なかなか面白そうな試練がいくつか登場。 真面目な話、今回の定期演奏会を指揮するに当たって、このコミックから得た教訓がたくさんあった。今後の千秋の動向にも参考になる点があるといいな。 なお、今回のしおりは留年太郎でした。(前回の CD ブックは千秋) そういえば、こんな本も買ったのでした。 [rakuten]surugaya-a-too-plus:10300572[/rakuten] 初めて読んだのは雑誌「ダ・ヴィンチ」2005年9月号の付録「別ダ」だった。で、この間の定期演奏会で、このエッセイが好きな団員(女性/既婚)に、 「トニーの理屈っぽさって、○○ちゃん(彼女のダンナ)に通じるものがあるよね?」 と話を振ってみたところ、 「でしょう?そうなんですよ。」 と、力強く同意されてしまった。 ということで、もう少し読んでみたくて一冊買ってみることにした次第。 国籍が違うということはおそらくあまり重要ではなくて、ある男女が一緒に生活するということは多かれ少なかれ思想や慣習や主義主張のぶつかり合いであって、それが楽しかったり喧嘩の原因になったり ….. ということなのだ。

  • ぎゃぼ

    [tmkm-amazon]4063646467[/tmkm-amazon] 何か売れているみたいですねえ。 「のだめカンタービレ」で使われている音楽を集めたCD。この場面ではこういう音楽が流れているのだ、ということを確認するためのCDであって、曲を鑑賞するためのCDではないはずだ。 にも関わらず、このCDブックを買ってしまったのは、やはり作品中で登場する架空の作曲家による架空の作品《ロンド・トッカータ》を収録しているからなのである。 [tmkm-amazon]B0009NSCX0[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0009NSCXK[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0009NSCZS[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0009NSCZI[/tmkm-amazon] CANの紙ジャケ第2弾の4枚。だんだん落ち着いてきているなあ。

  • まったりと大掃除

    夏休みなのだが、なかなか遠出ができないので毎日少しずつまったりと大掃除をしている。CDは前の日記でも紹介したようにフラッシュ・ディスク・ラ ンチなどを使えば省スペース化が可能なのであるが、紙類(書籍とかスクラップとか)はやはり物理的に処分しないと空間が空かないのである。 そんなわけで、今後読む可能性がほとんどない本や、今後読みたくなっても文庫を買うくらいで済ませられる本を持って「BOOK OFF」へ。まあ価格的にはこんなもんかな。 で、店内をうろうろしていて見つけた本。 バンドミュージック・インデックス552 1988年に出版された(らしい)。秋山紀夫さんが吹奏楽曲についての簡単な紹介を書いている本。一時期かなり本気で探していたのであるが、すでに絶版で手に入れることができなかった。思いがけず見つかってうれしい。価格もかなり安かったし、しかも夏休み期間中のセールとかでさらに安くなっていた。 最近、ミュージックエイトからも秋山さんが書かれた「吹奏楽集プログラム・ノート/秋山紀夫が選んだ689曲」という本が出ているが、こちらは増補版のような感じなのだろうか? 買う前に内容をチェックすべくパラパラとページをめくっていたら、最終ページに某有名吹奏楽団のメンバーの名前が書かれていた(笑)。その方の所有物だったらしい。

  • 教授ライブ@ICC

    ICCで行なわれる教授のコンサートを見に東京へ。 新宿でお昼を食べるときはよくアルタ地下の「ハイチ」を使っていたのであるが、なくなってしまったようなので新宿センタービルにあるお店の方へ行 く。もちろん注文するのはドライカレーとコーヒーのセット。わりと広いのだがお客さんの喫煙率が高いのがちょっと難。それからコーヒーが普通のコーヒー カップに入ってくるのもちょっと興ざめ。アルタ地下のお店はもうちょっとこだわりのあるカップだったのだが ….. とはいえ、いくつかあるお店の中では新宿駅からいちばん近そうなので、とりあえずはここを使うことになるのだろう。 そのあとは、まずディスクユニオンの各店をのぞく。Yellow Dog から出ているビートルズのレット・イット・ビー・セッションのCDが組物で安くなっているやつ(もちろんブートレッグ)とか、晩年のフランク・ザッパがア ンサンブル・モデルンを指揮した「イエロー・シャーク」の映像盤(もちろんブートレッグ)とかに心惹かれる。しばし逡巡するが、前者は買ってもまず聞かな い気がするし、後者も公式に出ている「イエロー・シャーク」や「グレッガリー・ペッカリー」をまず聞けっちゅう話だよなあ ….. と思い、結局買うのをやめた。 その後は例によってタワーレコードの新宿店へ。 いちばん欲しかったのは先日職場の後輩から聞かせてもらって激しく感動したフェネスの「ライブ・イン・ジャパン」だったのだが、残念ながらこれはなかった。 ということで、当てもなく買ったのが以下の3枚。 The Wire 20 years 1982-2002 「WIRE」という雑誌の創刊20周年を記念して2002年に作成された3枚組のコンピレーション。フリーとかアヴァンギャルドとかアンダーグラウンドとかエクスペリメンタルとかといった言葉でくくれそうなアーティストの名前が並んでいて面白そうだった。 エンニオ・モリコーネ(あの「ニュー・シネマ・パラダイス」からは絶対想像できない音楽!)とか、フェネスとか、アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテンとか、大友良英とか、ジョン・ケージとか、ビョークとか。 John Zorn: Rituals ジョン・ゾーンが作曲したオペラ(と言っていいのかなあ?)。1人の歌い手と10人の演奏者のためのモノドラマ。楽器編成はフルート(ピッコロ、アルトフルート持ち替え、以下同)、クラリネット(バスクラリネット、Ebクラリネット)、バスーン(コントラバスーン)、トロンボーン、2人の奏者による各種打楽器、ピアノ(ハープシコード、チェレスタ、オルガン)、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス。 5楽章からなり、計30分ほどの演奏時間である。演奏者もいろいろな動作を要求されているシアトリカルな作品らしい。1998年にバイロイト・オペラ・フェスティバルで上演された際には賛否両論だったらしいが、音を聞く限りそんなに絶賛するべきものでも拒否反応を示すべきものでもないように思える。ジョン・ゾーンの作品を聞くのだったら「マサダ」とか「ネイキッド・シティ」の方が面白い。 ローリー・アンダーソン―時間の記録 CDサイズの書籍にCDが付録としてついているもの。 上記の教授のライブは、そもそもICCで開催されているローリー・アンダーソンの回顧展「時間の記録」の一環として行なわれるイベントなのである。この本はその展覧会のプログラムのような位置付けになろうか。 どうもパフォーマンス・アートというと眉に唾をつけながら見てしまうのだが、ローリー・アンダーソンの場合はテクノロジーを使って、それをわかりやすく示しているのが受けているのかなあ? ***** そんなこんなで教授のライブである。 矢坂健司さんのブログで 見たように、基本的にラップトップを使っての即興演奏。ステージは左からスクーリ(基本的にベース+ギター?)、ジャンセン(ラップトップ)、教授(ラッ プトップ)、フェネス(ギター+ラップトップ)、小山田(エフェクター+ギター)。約3O分遅れの開演で、1時間ほどのノンストップの即興演奏。これは穏 やかな部分が多くて正直ときどきウトウト。それもなかなか心地よい。アンコールはかなり激しかった。 まさか《BEHIND THE MASK》や《TONG POO》などを期待してきた人もきっといないと思うし、こういう肩の力を抜いたライブ(リハはなく、ほとんどぶっつけ本番だったらしい)は「その場にいる」ということが大事なのだと思う。

  • 教授強化月間

    Switch (Vol.20No.12) Switch (Vol.22No.1(2004January)) 雑誌「SWITCH」で教授が表紙になっている2冊(正確に言うと以下の理由で3冊)を購入。 特に2002年12月号(Vol.20 No.12)の方は、その頃に発売された究極のベスト盤3枚を収納できる紙ケースがついている。当然、使用版と保存版の2冊を買いましたとさ。

  • XTC

    久しぶりにXTC のホームページをのぞいてみたら、XTC の関連書籍のバーゲンをやっているそうで、それらを買うとアンディ・パートリッジとコリン・モールディングの直筆サインがついてくるらしい。 ということで買ってみた。 [tmkm-amazon]190092403X[/tmkm-amazon] こちらは各アルバムの各曲にメンバーがコメントをつけたもの。かなり曲を聞きこんでからでないと、読んでも面白くないかもしれない。邦訳あり。 [tmkm-amazon]0711991057[/tmkm-amazon] こちらはXTCのバイオグラフィらしい。こちらも邦訳あり。 [tmkm-amazon]B00005AV1R[/tmkm-amazon] まあ、ついでなのでCDも買ってみた。メンバーが「デュークス・オブ・ストラトスフィア」と変名でリリースしたミニアルバムとフルアルバムをまとめたもの。

  • 星になった少年

    [tmkm-amazon]4804761195[/tmkm-amazon] 教授が音楽を担当した映画「星になった少年」の原作。(というか正確に言うと原作を絵本化したもの) この間の金曜夜の音楽番組「僕らの音楽 2」で教授と常盤貴子の対談もやっていたし、主演が柳楽優弥ということもあるし、ちょっと気になっていた。 実話だったとは知らなかった。

  • ぎゃび

    ということで「のだめカンタービレ」をとりあえず12巻読了。まあ、期待に違わない面白さだった。 (本編とは関係ないけど、ちょっと帯がずれてしまうとどれが何巻かわからなくて困ってしまったのは私だけ?) これを読んで音楽をやりたくなる人が増えているというのもわかる気がする。一応、私も指揮者をやっているわけなのだが、さらに高いレベルの音楽の愉しみ(ニュアンス的に「楽しみ」よりもこう書きたい)が伝わってくる。 しかし、もっとも心に突き刺さったのは第5巻で千秋の父がチャイコフスキーの《悲愴》について語るセリフである。この曲に隠されている秘密と謎についてこう言った。 チャイコフスキーは悲しくてもそれを言うことができなかったんだ 音楽の存在意義を一言で言い表している至言である。 以前、こんなことを考えたことがある。例えば、悲しい曲を演奏するときにはきっと自分の人生の中で出会ったいろいろな悲しいことを連想して演奏するのだと思う。それが人に言えないくらい悲しいことであっても、「音楽」という形に昇華されれば憚ることなくそれを表現することができるのである。

  • 失踪日記

    知人から借りて読んだ。 失踪日記 (おそらく)一部では有名な吾妻ひでおの作品。漫画が書けなくていきなり失踪してしまったり(しかも二度!)、アルコール中毒で入院していた時の状況を描いたもの。 深夜に残飯やシケモクをあさりに行ったりとか、毛布やビニールシートを拾ってきて雨風をしのぐとか、作者が実際に体験したホームレス生活が描かれている。 読んでいてかなり気分が落ち込んでくるのであるが、そういう生死に関わる出来事が完全に昇華されて描かれていることに驚く。(だって、自分がホームレスであったりアルコール中毒であったことをギャグにできますか?)それだからこそ、読者はそういう極限に置かれた精神状態をリアリティをもって感じることができるのだろう。