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あなたが私にくれたもの

今年もいただきました。ありがとう。

音楽図鑑坂本竜一―エピキュリアン・スクールのための (1985年)

1985年に発売されたビジュアル版「音楽図鑑」。当時、貧乏生活を送っていた私は躊躇したあげく買わなかったのであるが、その後はなかなか手が出せなかったのである。

ちなみに音版「音楽図鑑」は、その前年にリリースされている。(LP が 2 種類発売されたのはご存知?)YMO 散開後初のソロとして発表されたこのアルバムはリラックスした雰囲気の中にもクオリティの高い曲が揃っている名盤である。何でも50曲近いストックから選 ばれたものらしく、その中の何曲かは日本生命のプロモーション非売品「LIFE IN JAPAN」で聞くことができた。(今は CD で聞ける)

奥村靫正デザインなので、先日見に行った「WORKSHOP MU!」の展覧会で2冊展示されていた。私がボソッと「2冊あるなら1冊売ってくれればいいのに …..」と言ったのを同行の友人が聞いていて、オークションで落札してくれたのだそうだ。

「アレ」より先にもらっていたら私は涙を流していたでしょう。本当にありがとう。

(余談1)

息子はミキティの「アレ」を見て「かわいい」と言っていました。 自分以外に「かわいい」と言ったのは初めてです(笑)。

(余談2)

来年は富士フイルムの非売品テクノバッジとか …..
あ、TECHNOPOLIS 2000-20 のパンフレット「SUTRA」もいいなあ …..
YMO 弁当とかだったら私はあなたの犬になります …..


alva noto + ryuichi sakamoto -insen-

「alva noto + ryuichi sakamoto -insen-」を見に東京へ。

まずは同行者のかしくんおすすめの店で昼食を食べようということで神田神保町界隈へ。ちょうど「神田古本まつり」という催し物が行なわれていて、歩道などにも古書を売り出すお店が溢れている。出版社も露店を出していて、多少コンディションが悪い本を格安で売っている。とりあえず「第三帝国と音楽家たち―歪められた音楽 (叢書・20世紀の芸術と文学)」を半額で購入。

それから三省堂の8階で中古レコードフェアをやっていたのでのぞいてみる。ヒカシューの「そばでよければ」というピクチャーレコードを発見して購入。1985年にリリースされたアルバムらしいが存在すら知らなかった。

そのあとかしくんおすすめの某(あえて名を秘す)中古CDショップをのぞいてみる。価格も安いし(しかも最終土曜日は全品200円引き)品揃えも適度にマニアック。YMO 周辺を中心に今まで聞いていなかったものをまとめて購入。(それでも5000円でお釣りがくるんだもんなあ …..)

La pensee

THE SHOW Vol.4 yohji yamamoto collection music

BTTB

非売品プロモ盤

Low Power(非売品プロモ盤)

music for 陰陽師

ブライアン・イーノと雅楽のコラボレーションらしい。リリース当時は躊躇して買わなかった。

ストーカー 逃げきれぬ愛

Sister M(実は娘の坂本美雨ちゃん)が歌った《The Other Side of Love》は教授が作った屈指の名メロディだと思っています。確か買ってなかったよなあ …..

Tin Pan(Tin Pan)

松任谷正隆以外のティン・パン・アレーのメンバー(細野晴臣、林立夫、鈴木茂)で2000年に再結成された「ティン・パン」のアルバム。これも買いそびれていたらあっという間に廃盤になってしまったような気がする。レイドバックな感じとリアルタイムのデジタルな感じが交じり合っている。

その後は原宿へ移動。「ドゥファミリー美術館」で開催されていた「WORKSHOP MU!」の展覧会を見に行った。我々の世代だとやっぱり YMO 第2回ワールドツアーのポスターとか細野晴臣さんのソロアルバム「S・F・X」のポスターとかが印象的である。

一通り見た後で隣の「EX’REALM」でお茶(じゃないなあ ….. みんな酒飲んでたもんなあ …..)をしているところで grok さんと合流することになった。お店に入って来た grok さん曰く「さっき(立花)ハジメさんが(美術館に)入って行ったよ」とのこと。(注:立花ハジメさんは WORKSHOP MU! のアシスタントをしていた)もう一度美術館に戻って師匠らしき人に説明しているハジメさんを遠巻きに眺める。ハジメさんは坊主頭だったので、おそらく普通にいたら気付かなかったと思う。grok さんありがとう。

で、「渋谷公会堂」改め「サントリー C.C. レモンホール」へ。ポスターとパンフレットは当然のことながら購入。昨年のヨーロッパツアーの DVD も売られていたので購入。とりあえずは会場限定での発売。来年くらいに一般発売になるらしい。

コンサートは ….. すみません、4曲目くらいで寝ました …..音も映像もかなりスタティックなので …..(どこかにセットリストがアップされていないかなあ。アルバムで予習していたので「聞いたことがある」とは言えるのだが、どれがどの曲かはさっぱり …..)

映像は教授が弾くピアノの音にリンクしていて、数年前に恵比寿ガーデンプレイスで行なわれた岩井俊雄さんとのコラボレーションに似たような側面もある。アンコールは 3 回やってくれたが、結局教授は一言も喋らず。

アンコールを含めても 1 時間 30 分ほどの長さだった。もっと長い方がいいとか、教授の体調に配慮して短かった?という話もあるが、ああいう雰囲気のライブはこのくらいの長さでいいのではないかな。

別の列車で昼食へ(あるいは電気的対位法)

タワーレコードのポイントカードが溜まったので何かを買いに。

ONJOプレイズ・エリック・ドルフィー・アウト・トゥ・ランチ

先日書いた、エリック・ドルフィーの「OUT TO LUNCH」を大友良英率いるONJO(Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestra)がカバー(リメイク?)したもの。まだ聞き込んでいないのだが、例えば1曲目は原曲の冒頭にあるフレーズが聞かれたと思ったら、あとは原曲から遠く離れた世界の音楽のように聞こえる。(妻曰く「悪魔のような音楽」)

さて、もう一枚何を買おう?と思ってふと頭に浮かんだのがこれ。最近会話に出てきたのが記憶に残っていたのかな?


ライヒ/ディファレント・トレインズ
クロノス・カルテット(弦楽四重奏団)による《ディファレント・トレインズ》とパット・メセニーの多重録音による《エレクトリック・カウンターポイント》が収録されている。表ジャケには線路、裏ジャケにはその構図を模したギターのフレットが並んでいる。初期の作品(例えば《カム・アウト》とか《ピアノ・フェイズ》とか)では反復の細かなずれが大きなうねりのように聞こえてくるのが面白かったのだが、それに比べるとこのあたりの作品はずいぶん大らかになっていてポップに聞こえる。《ディファレント・トレインズ》とクラフトワークの《アウトバーン》の距離は近い。

のだめカンタービレ 16巻 限定版 (Kodansha Comics Kiss―講談社プレミアムKC)

おっと、もう発売していたんだ。そうね、ドラマも始まるもんね。とりあえずシャーペン付きを買った。やっぱり千秋は千秋なのである。(ああ、そうですか。私もそうですか。)最後の最後で思いがけない展開。

ブルーノート

最近、またブルーノートでも聞いてみようかと思い、こんな本を買ってきた。

超ブルーノート入門―ジャズの究極・1500番台のすすめ (集英社新書)

超ブルーノート入門完結編―4000番台の至福 (集英社新書)

「マイルスを聴け」とは違い、少し落ち着いた文体になっている。 見開き2ページで1500番台/4000番台の各アルバムを紹介している。 解説の最後にある勿体つけた言い方が意味不明(分かる人には分かるのか?)だが、各アルバムが作られるまでの大まかな背景を知る上では重宝する。

(この本の冒頭で「ジャズはマイルスとブルーノートだけ聴けばよい」と書かれているが、私はまさにそんな聴き方しかしていない …..)

で、CD ショップに行くと東芝 EMI から「ブルーノート名盤 RVG コレクション」なるシリーズが発売されていた。これって amazon で 980 円(一部は 1600 円くらい)で売られている輸入盤と同じ音源?

ちなみに、ちょっと前に1500円でどかっと売っていたブルーノートのシリーズは RVG によるリマスタリングではなく、その前のマスターを使っている。なので、私はこのシリーズを買わずに輸入盤の RVG エディションで揃えようと決めたのである。

輸入盤 RVG は曲順/構成/ジャケットがオリジナルと異なっている場合もあるので、そのへんが批判されることもあるらしいのだが、音質とコストパフォーマンスを考える とこれがベストの選択肢かなと思うのである。あと一部タイトルは CCCD になっているらしいのだが、これも買い方で回避できるだろう。

以下、コルトレーンがブルーノートに残した唯一のリーダー作「ブルー・トレイン」のジャケット画像なのであるが、輸入盤 RVG (左)はわざわざカタログ番号を現在のものに変えている。東芝盤(右)はオリジナルのまま 1577 である。

ジャケットがオリジナルと全く違うのであればそれはそれで OK なのであるが、こういう懲り方は無駄な努力のような気がするんだなあ …..

あ、そうだ。こんな本も買ったんだった。

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー (セオリーBOOKS)

実はけっこう前から男前豆腐店のファン。 味に自信があるからこそ、こういう大胆なマーケティング戦略が取れるんだろうな。

「い」は「いけず」の「い」、「し」は「しぶちん」の「し」

いろいろお役所へ行かなければいけない用事があったので(とても忙しいんだけど)有休取得。

余った時間でいろいろとお買い物を。

ウェブで見かけた情報をもとに100円ショップ「キャンドゥ」へ。 CD の収納に愛用しているフラッシュ・ディスク・ランチが、ここで売っている「マルチボックス L サイズ」にぴったり収納できるそうなのである。 サンプルを一個持って行って店内で入れてみると、確かに感動的にぴったりである。 いくつか買って試してみることにした。 欠点は恥ずかしいくらいポップな外観か。 単色とか半透明にしてくれればいいのに。

予約していた CD を取りに行ったついでに何枚か。

モダン・タイムズ(初回生産限定盤)(DVD付)

ついにリアルタイムでディランを聞くことになってしまった。そういえばふだん聞いているディランって30年くらい前の声なんだもんな。想像していた音域より1オクターブ下で歌い始めたのでちょっと違和感(笑)。

しかし凄くかっこいい。最近のヘビーローテーション。スタンダードなロックンロールやブルースのスタイルを下敷きにしたシンプルなバッキングなのだが、最初から最後まで聞かせる曲ばかりが揃っている。

1曲目《サンダー・オン・ザ・マウンテン 》、6曲目《ワーキングマンズ・ブルース #2 》がお気に入り。

GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition

最近、xx 周年を機に大滝詠一の過去のアルバムが再発されている。「Niagara Moon」でかなりはまってしまったので、それ以来追いかけているのである。

クレツマー・クラシックス

浜松市内の吹奏楽団がブロッセの《タンタン》を取り上げるそうなので予習のために買ってみた。

山下毅雄を斬る

例の期末恒例半額セールのワゴンから。前回は見かけなかったので補充されたのかな?大友良英、それからゲストの面々に惹かれて買ってみた。

*****

書店へ。 うぅ、読みたい本がいっぱいあるよぅ。

しぶちん京都

新刊が出たら迷わず買う作家(?)のひとり。アジアを歩き回っている時期のやつは面白かったのだが、この京都シリーズはそれに比べると少しパワー不足。ま あ結婚されて落ち着いたらしいのでバッグパッカーもやってられないのかな。そういえば友人で子供が生まれる前に奥さんに頼み込んでインドへ一人旅したやつ がいる。

誰か Somebody (カッパノベルス)

最新作「名もなき毒」はさっそく買ったのだが、まだ読んでいない、というか妻に先に読まれた。これは、その「名もなき毒」に続く作品だということを知ったので買ってみた。たぶん妻に先に読まれるのだろう。

宮部みゆきは「火車」ではまってからミステリーの代表作はほとんど買っているのだが、なぜか中断せざるを状況になってしまって最後まで読み通せた作品がほとんどないのである。

日本の電子音楽

日本の電子音楽

今日 amazon から届いた本。

作曲者や関係者へのインタビュー、ディスコグラフィや作品リストといった内容。 どちらかといえば資料的な側面が強いのかな?

電子音楽in JAPAN」とあわせて読めば完全無欠かも。

で、この本をパラパラめくっていたら、例の「音の始原を求めて」シリーズの第4集が昨年発売されてすぐに回収になったらしいことが書かれていた。

で、ちょっと調べたらこの第4集は9月に再発されるらしい。 曲目を見ると小杉武久の《Catch Wave ’71》がマイケル・ランタの作品に差し替わっているようだ。このへんが回収の原因?

噂の《東京1969》(一柳慧)が聞けるのが楽しみ。

幸宏さんとか(今日買ったもの)

新青年 [DVD]

薔薇色の明日

WILD&MOODY

tIME aND pLACE

四月の魚

新青年 [DVD]

高橋幸宏ライブ 1983 ボーイズ ウィル ビー ボーイズ [DVD]

YMO散開前後にリリースされた幸宏さんのソロアルバム。この時期の幸宏さんはリアルタイムでは聞いていなかったので修行します。

cure jazz

菊地成孔さんの名前を最近よく聞くのだが、作品自体は聞きあぐねていた。UA とのコラボレーションをリリースしたということなので買ってみようと思ったしだい。

EPIC YEARS THE SINGLES 1980-2004

佐野元春の EPIC 時代のシングルを集めたベストコレクション。12 インチでリリースされたものは除くということなので《クリスマス・タイム・イン・ブルー》とかは入っていないのかな。残念。アルバムバージョンと微妙にミックスが変わっていたりして面白い。

シンビオシス -長生淳 トランペット協奏曲集-

長生淳さんのトランペット協奏曲《シンビオウシス》の管弦楽版が収録されているというので買ってみた。よく見ると DVD オーディオと通常の CD の2枚組。うちでは DVD オーディオが再生できる環境であるにも関わらず 192 kHz サンプリングのオーディオソースがなかったので、その真価を体験できずにいた。このアルバムで聞き比べができるかな。

来週から出張するので飛行機の中での読書用の本を探す。

武満徹―その音楽地図 PHP新書 (339)

はじめての『指環』―ワーグナー『ニーベルングの指環』聴破への早道 (オン・ブックス21)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

実は4月にドイツに行った時にもこの本を持っていったのだが、5ページくらい読んだところで寝てしまい、その本を飛行機の中に置いてきたしまったのである。リベンジ。

水曜日に休んだら何をしよう?

訳あって有給休暇を取得。

ずっと前から予定されていたことはいえ、かなりグロッキーの状態だったのでちょうどいいリフレッシュになる。

録画しておいた「スペイン対フランス」を見る。 スペインが勝つと思いきやフランスの貫録勝ち。 録画した試合を見るときには適当に早送りすることが多いのだが、これは見入ってしまった。

フランスのベテランのがんばり。 誰もが「ジダン最後の試合」はできるだけ後ろにしたいと思っているのだろう。

次はブラジルとの準々決勝。 この組み合わせは1998年フランス大会の決勝を思い出す。 ジダンの華麗なヘッド二発でブラジルを圧倒した試合だ。 まだまだ本気を出していないブラジルとモチベーションのあがってきたフランス。 これも楽しみ。

決勝トーナメントに入ってからことごとく予想が外れているのだが、紙一重でどちらにも転ぶ可能性があるということなのだろう。

*****

ほぼ一日息子と付き合わないといけないので車に乗せてつれ回すことにする。

まずは、どうしても「PLUTO」の原作である鉄腕アトムの「地上最大のロボット」が読みたくて、「PLUTO」第1巻の豪華版を買う。

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

第1巻はそのアトムのエピソードがついてくるのでまだ付加価値は高いのであるが、第2巻以降の豪華版の付録ははっきり言ってしょぼい。第1巻を豪華版で買ってしまうとそのあともズルズルと … となりそうなので怖いのであるが、今のところは大丈夫そうだ。

その「地上最大のロボット」はシンプルなストーリーだし、年少の読者を想定しているせいかセリフもいくぶん説明的なのであるが、やはり素晴らしい。 また、これを読むと「地上最大のロボット」のプロットの「PLUTO」への配置と、「地上最大のロボット」に登場するロボットに関する「PLUTO」でのストーリーの膨らませ方の見事さがわかる。

***

立ち寄ったCDショップのワゴンセールで買ったもの。1枚280円。

Uh-Oh

デヴィッド・バーンのソロ・アルバム。 トーキング・ヘッズの頃に比べると、わりと素直にラテンとかファンクを消化しているように思える。直球勝負しながらもわずかにトーキング・ヘッズの残像が見える。物足りないと言えば物足りないが、リラックスして聞くにはいいのだろう。

Strawberries Oceans Ships Forest

ポール・マッカートニーが変名で出したテクノ・アルバム。 どんなんだろう?

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夕飯はお寿司とシャルドネ。辛口のシャルドネは魚介類に合う。 幸せで飲み過ぎてしまいました。

PLUTO

オランダ敗退 … 日本が予選敗退した時よりへこんでます … 前にも書いたけど、今大会はオランダとポルトガルに注目していたのでもうちょっと上で当たって欲しかったなあ。おまけにもうちょっとゲームコントロールできる審判でやって欲しかったなあ …

噂に聞く手塚治虫×浦沢直樹の「PLUTO」を借りて読む。素晴らしい。

「鉄腕アトム」のエピソードの一つ「史上最大のロボット」を下敷きに浦沢直樹が新しいストーリーを展開しているものらしい。

最初から遥か遠くにある終末を見据えたストーリー展開。表現的にはかなり抑制されているように思えるが、裏に隠れている壮大なストーリーに対しては、このくらいの穏やかな語り口の方がかえって緊迫感がある。原作も読んでみた方がいいのかなあ?

突然、アトムやウランやお茶の水博士といったお馴染みのキャラクターが顔を出すのが面白い。

最初の方はそれぞれのロボットの短いエピソードが挿入されるような形になっているのだが、音楽を扱った「ノース2号」のエピソードが印象的。

映画化すれば確実に「ブレード・ランナー」より売れそうな気がする。

今日の積志ウィンドアンサンブル

午前中、髪の毛を切りに行く。 本当に髪の毛を切ってもらっている時くらいしか本を読めない今日この頃。

村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 (PHP新書)

三島作品はほとんど読んだことがないので、表題のような筆者の考察の妥当性は評価できないのだが、解読の手法として面白いことは面白い。さすがに全てを鵜呑みにすることはしないが「解読とこじつけは紙一重である」ということを意識させられる。

そういえば、その昔、マーラーの交響曲の系譜とショスタコーヴィチの交響曲の系譜の類似性を指摘する作曲者がいた。最初に古典的な構成を持った曲を 書いて、声楽を使って、純音楽に戻り、大規模な作品を書いて、最後はまた純音楽に戻る、という流れが似ているというのである。これはそれなりに納得すると ころがあったのだが、そのあとでマーラーの交響曲とワーグナーのオペラを比較した時には「さすがにそれは無理があるだろう」と思った。

*****

積志ウィンドアンサンブルの練習はジェイガーの《交響曲》の合奏。

部分部分をチェックして、全曲を通して終わろうと思ったら全然時間が足りない。 「漫然と通すよりは本当に集中してやった方がいい」と途中で判断して、チェックポイントのチェックだけにした。部分部分を取り出すとうまくいくのだが、20分以上音楽を積み重ねて到達した時にちゃんとベストの演奏ができるかどうかが課題である。集中力を失ったときのちょっとしたミスで流れががらっと変わってしまう危険性についてはサッカー日本代表が身を持って示してくれたし :-P。

伊藤康英さんが浜松交響楽団の創立30周年のために書いたファンファーレの楽譜と参考演奏CDを入手。