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身辺整理

町内会の廃品回収があったので書類の整理。 不要な雑誌類や大昔に資料用にコピーした紙類を処分することにした。 (大学時代に「世界名曲全集」からコピーしたオネゲルやプロコフィエフやショスタコーヴィチの作品解説が出てきた …..)

ついでに CD も売りに出すことにした。 リマスタリングや紙ジャケ化で買い直したモノたちである。 「BOOK OFF」とかだと機械的に値付けされると思ったので、CD 専門店に持ち込む。 22 枚で 8500 円ほど。かなりの傷モノや輸入盤も含まれていたので概ね満足。 先日買い換えたジョン&ヨーコの前衛三部作などは一枚900円で買い取ってもらえた。

で、売り払ったお金で買ったのが(笑)以下の CD。

坂本龍一イン・ザ・ナインティーズ‾ザ・マーク・プラッティ・リミックス

まあ、いわゆる「アルファ商法」という奴か。アルファ時代の教授のソロ音源、つまりシングル「WAR HEAD」、アルバム「B-2 UNIT」「左うでの夢」あたりを使ったリミックス。ほとんど原型はとどめておらず、「WAR HEAD」のヴォコーダーとか印象的なフレーズが時々顔を出すダンス・ミュージック。ベースになっているリズムとかスクラッチのようなエフェクトを多用し たフレーズなど時代を感じる。

吹奏楽ベストテン(4)

吹奏楽ベストテン(6)

まあ、安かったので資料として …

パッチギ

自伝大木金太郎 伝説のパッチギ王

年末年始の読書用にと思っていたのだが、どこにも売っておらず、amazon で購入。

力道山の弟子であり、アントニオ猪木やジャイアント馬場の先輩にあたる大木金太郎(本名:キム・イル)が韓国のスポーツ紙に連載していた自伝。残念ながら翻訳版の出版直前に亡くなってしまった。

私がプロレスを楽しんで見ていたのは猪木・馬場の全盛時代だったので、大木金太郎はすでにベテランの域も超えた年齢だったように思う。まさに「老体に鞭打つ」ような感じで一本足頭突きを繰り出すファイトスタイルはユーモラスでもあり哀しくもあった。

本 では、やはり力道山についての記述が多い。いまだに謎に包まれている力道山の死についても触れられている。なので、私がリアルタイムで体験した「その後」 の話はあまり登場しないし、韓国プロレスのための尽力した「さらにその後」も少ない。あまり話したくない時期なのかもしれないが、このあたりについてもう 少し突っ込んだ話が出てくればもっと面白くなったのだろう。全体的には少し淡白。でも読んでよかった。

あけましておめでとうございます

えっと、昨年最後に読んだ本。

NICE AGE YMOとその時代―1978‐1984

年末年始の読書用に購入したもの。最近、YMO 関連で多くの優れた文章を書いている田山三樹さんによる著作。

前半は、年表によって YMO の活動全体を俯瞰しつつ、主なトピックに主観的なコメントを入れているというもの。ピンク・フロイドの「狂気」の日本盤ライナーノートを参考にしたものらしい。

後半は YMO ゆかりの人たちへのインタビュー。音楽評論家の北中正和氏へのインタビューに関しては、田山氏が期待していたような流れに持っていくことができていないも どかしさを感じるが、全般的にはいいポイントをついた人選だと思う。初期の YMO にサポートメンバーとして参加した渡辺香津美さん(当時細野さんが渡辺さんに渡していたという連絡帳の存在!)とか鮎川誠さんとか(鮎川さんは本当に「真 空パック」を肯定しているのかなあ?)、プログラミングを担当していた松武秀樹さんとかレコーディング・ディレクターだった寺田康彦さんとか。

でも、個人的にいちばん面白かったのは、教授の傑作ソロ・アルバム「B-2 UNIT」の製作時期に教授との関わりが深かった後藤美孝氏へのインタビューである。(余談ではあるが昨年のベスト7にあげたフリクションの「軋轢」は教 授のプロデュースのもと、後藤氏が主催するPASSレコードからリリースされた。)

のだめもいいけど

「のだめ」もいいけど、「ピアノの森」もね。

ピアノの森 13 (モーニングKC (1554))

書店に行ったら見つけた。ちょうど発売されたばかりだったらしい。

ストーリーはほとんど忘却の彼方。ストーリーを思い出そうと第12巻から読み返してみたのだが、それでもよくわからなかった ….. 次の巻が出るまではしばらく時間がありそうなので(第12巻から第13巻までは8ヶ月)また最初から読み返してみないと。

しかし、ショパン・コンクールをこれだけ細かく描いているところをみると、先はまだまだ長そうである。

….. ということでネットを調べていたら、「PLUTO」ももうじき第4巻が出るそうだ。こちらも楽しみ。

レコード・プロデューサーの仕事

一枚のディスクに―レコード・プロデューサーの仕事

日本国内のクラシック音楽レーベルであるカメラ−タ・トウキョウの代表が書いたエッセイ(のようなものか)。

最近のクラシック音楽の CD はいろいろな理由でライブ・レコーディングが多くなってきていて、昔のようなセッション録音が少なくなっている。(このあたりは職場の忘年会でもちょっと 話題に挙がったのだが、クラシックの録音が基本的に一発録りだと思っている方が意外に多かった。)

そういうライブ・レコーディングが多くなると、セッションの中で演奏家と共に理想の音楽を作り上げていく「レコード・プロデューサー」という仕事の意味がなくなってきている、という話である。

ただ現実を考えると、「セッションとライブの差」が制作側が考えているほど大きなものであると考えている聴衆というのは昔も今もそんなに多くはない気がする。

名もなき毒

名もなき毒

久しぶりにゆっくり本を読める時間が取れるな、と思って選んだのがこの本。新刊で出たときに買って(夏休みくらい?)まだ読んでいなかった。妻は先に読んでいて、内容について話し合いたいから早く読めと言われていたのである。

宮部みゆきさんは「火車」を読んで面白いと思い、いくつかの代表作(「蒲生亭事件」とか「クロスファイア」とか「理由」とか「模倣犯」とか)を読み始めてみたのだが、何だかんだで中断してしまい、完読するのは久しぶりかも知れない。

無差別連続毒殺事件と、主人公の職場にいた「困った人」を巡る二つのストーリーを中心に物語が進む。「毒」というキーワードにいろいろな意味を持たせようとしたために、これらのストーリーがちゃんと収斂されていないように思うが、登場人物のキャラクターがよく描かれているし、(「火車」もそんな感じ だったと思うのだが)社会的なシステムの中での強者と弱者の「軋み」から生まれる哀しさの描き方には本当に心打たれるものがある。

他の作品も読み直したいなあ …..

おいものたいそう

ピーマン村体操CDブック (ピーマン村の絵本たち)

息子を連れてタワーレコード(というか、タワーが入居しているショッピングセンター)に行ったのは、このCDブックを探していたから。ここに収録されている《おいものたいそう》という曲が保育園のお遊戯に使われていたので探していたのである。

当然タワーにはあるはずもなく、その隣りの書店にもなかった。息子が「おいものたいそうしーでぃーぶっく」と連呼するので、amazon に注文することにした。土曜日の深夜に注文して、日曜日に発送、月曜日に到着した。早いなあ。

本に載っている振り付けが保育園のものとは全然違うのであるが、まあいいか。

クパティーノ日記(その6)

帰国の日。ちょっと早めにサンフランシスコ国際空港へ。 いつも空港へ行くときに思い出すのだが、ダウンタウンから空港へ向かう途中にキャンドルスティックパークが見える。 照明灯がケーキに立てたロウソクに見えることからこの名前がついたらしい。 もともとはメジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツのホーム、現在はNFLの49ers のホームになっているらしい。 それよりもなによりも、ビートルズが聴衆の前で行なった最後のライブ会場として有名である。

で、早めにチェックイン。 空港内をうろうろするが、我慢できなくて海鮮湯麺を食べる。 かろうじてエビは入っていたが、練り物(カニカマとかホタテカマ(?)とか)を入れるのはやめて欲しいなあ。馬鹿でかいブロッコリーを入れるのもやめて欲しいなあ。 スープはそれなり、麺もそれなりだったので何とか許せるレベルではあったが …..

満席だとかでビジネスクラスへのアップグレードはなし。 久しぶりにユナイテッドのエコノミーに乗ったぜ。

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そこそこ寝たら目が冴えたので本を読む。 (何せサンフランシスコ名古屋間は約11時間) 村上春樹訳の「グレート・ギャツビー」。 大昔に別の訳を買ったのだが、最初の方で挫折したんだよな、確か。 村上訳で読んでも冒頭は少々まどろっこしい気がする。 しかし、こういう展開で、こういう純粋で哀しい結末になるとは思わなかった。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

読んでいて、具体的なイメージが頭に浮かびやすかったのは、村上氏があとがきに書いているような「村上氏がこれまで個人的に抱いてきたイメージを明確」にしているからかも知れない。

めくらやなぎと眠る女

「めくらやなぎと眠る女」は村上春樹さんの初期の短編。 「蛍・納屋を焼く・その他の短編」という短編集に収録されている。私は長い間このタイトルを「めくらうなぎと踊る女」だと思い込んでいて、頭の中に妙なイメージが浮かんでいたのだった ….. という話はどうでもよくて …..

Blind Willow, Sleeping Woman

「Blind Willow, Sleeping Woman」というタイトルの短編集が今年の7月に英語圏の国々で発行された。日本版にはない独自の編集がされた短編集としては「The Elephant Vanishes(象の消滅)」に続いて2作目となる。(「象の消滅」はその後逆輸入されて日本語版が出た)

久しぶりにオークションサイトを眺めていると、この本にプレミアがついて大変な様子である。

まず、限定1000部の豪華装丁本がある。1冊ごとに著者である村上さんのサインが入っている。それだけならばまだいいが、通常の初版本でも85冊だけサインが入っているものがあって、そちらは豪華装丁本より高い値がついているようだ。

もうちょっと早く気付いていればもうちょっと安い値段で買えたのになあ …..

横浜にて

出張で横浜へ。

3ヶ月ごとに世界各地で開催されている会議への出席。(4月はドイツのドレスデン、7月はアメリカのサンディエゴだった。)会う人たちの顔ぶれや会議の雰囲気に反応した身体が勝手に時差ボケ状態(笑)。午前2時に目が覚めてしまった。

放送禁止映像大全

夜は時間がすっぽり空くので何か本を読もうと思い、近くの書店で購入。 (どたばたで出張の用意をしたので家からは何も持ってこなかった …)

放送禁止というと、ウルトラセブンの「遊星より愛をこめて」とか、怪奇大作戦の「狂鬼人間」などが有名なのだろうが、他にもさまざまな要因で放送/ 発売できない映像作品がたくさんあるのだ。マニアに言わせるとここに書かれている内容は「浅い」のだろう。私も、比較的知っている(つもりの)上記2作品 については情報が足りないと感じた。まあ、1作品について見開き2ページなのでしょうがないか。取り上げている作品の多さで勝負というところ。

表紙は福岡名物「にわか煎餅」のお面かなあ? レトロかつ、無邪気な中に何となく不気味な雰囲気を漂わせているところが本の内容にマッチしている。

「にわか煎餅」のお面は、夕食を取った九州ラーメンの「一風堂」の壁にも飾られていた。 シンクロニシティ?