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リング・リザウンディング

三連休中の読書。 勢いに乗ると500ページ近い本もあっという間に読んでしまうなあ …..

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング

史上初の試みである《ニーベルンクの指環》全曲録音(ショルティ/ウィーン・フィル)のプロデューサーであったジョン・カルショーの回顧録。

歌手のスケジュールに基づいた録音セッションのスケジュール調整、予算管理など、レコード録音の裏舞台を垣間見ることができる。また、ベームのバイ ロイトを批判したり、自分の役柄を勉強してこないジークフリート(結局この歌手は降ろされてしまう。さすがに仮名で書かれているが)など歯に衣着せぬ物言 いも痛烈。

さすがに「指環」4部作のおおまかなあらすじとある程度の役柄を理解していないと面白くないかも知れない。

….. などと偉そうなことを言っている私も実は全曲を見たことはありません …..

実は大学の図書館にこのショルティ/ウィーン・フィルの LP があったので何度か全曲制覇を試みたことはある。なので、《ラインの黄金》は複数回聞いたことがあるのだが、その次の《ヴァルキューレ》は何とか最後まで たどり着いたくらい、たぶん《ジークフリート》までは到達しなかったと思う。

で、大学在学中にパトリス・シェローが演出してブーレーズが指揮したバイロイトでの演奏が NHK-BS で放送された。これも全曲録画したのだがどこまで見たのかなあ …..

就職してから、サバリッシュ/バイエルン国立歌劇場の LD を購入した。これは確か《ライン》《ヴァルキューレ》と見て、《ジークフリート》は飛ばして《神々の黄昏》を見たような気がする。

数年前、安くなったのでレヴァイン/メトロポリタン歌劇場の DVD を購入したのだが、これも購入した直後に子供が生まれたので見る暇がなく、《ラインの黄金》くらいしか見ていない …..

というわけで、死ぬ前に一回くらいは全部見よう …..

マーチ「浜松」

前日のビアガーデンで息子が食べすぎで大変なことになったので午前中の予定は全てキャンセル。

午後から浜松市の「政令指定都市移行・市制施行96周年記念式」へ出かける。 林望さんが作詞し、伊藤康英さんが作曲した新しい浜松市歌がお披露目されるのである。うまく説明できないのだが、康英さんらしい大らかで優しい旋律である。

管弦楽版は歌とオーケストラの伴奏、という感じなのだが、吹奏楽版はあえて違う形式にしたという。 康英さんご本人もおっしゃっていたが、エルガーの《威風堂々》のように、前後に行進曲を置き、中間部のメロディに市歌をそのまま使うような構成になってい る。タイトルもずばりマーチ「浜松」。康英さん自身の指揮で、浜松市内の高等学校から選抜されたメンバーによる吹奏楽団で初演された。

終演後、久しぶりに康英さんご夫妻とお会いし、いろいろお話をすることができた。 (浜松市歌とマーチ「浜松」を収録した非売品 CD もしっかりいただくことができた。(小さくガッツポーズ)ちなみに CD ではマーチ「浜松」は浜松交響吹奏楽団が演奏している。) マーチ「浜松」はトランペットきつそうですね、という話をしたら、実はホルンが大変とのこと。ほとんど吹きっぱなしで「おいしい」対旋律を吹いているとのこと。

届いた DVD と買った本たち。

ケン・バーンズJAZZ [DVD]

「奥の細道」をよむ (ちくま新書)

音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書)

消える中間管理職 10年後に生き残る働き方 (アスキー新書 013)

打ち上げの打ち上げ

「定期演奏会の打ち上げ」の打ち上げということで、吹奏楽団の面子でビアガーデンへ。

外メシが好きで、しかも久しぶりにお姉さんたちにかまってもらった息子は明らかにハイになる。ポテトや枝豆をボリボリ食べて夜中は大変なことになりましたとさ …..

昼間買った CD たちなど。

オン・ザ・ショア(紙ジャケット仕様)

GOLDEN GRAPEFRUIT(初回限定盤)(DVD付)

日本の吹奏楽の祭典「吹楽IV」

パ-カッション アンサンブル 邦人作品集

ピアノの森 14 (モーニングKC)

吉田秋生/海街diary

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

やっぱり重い本ばかり読んだあとはバランスを取らないと。

本屋で見つけた、久しぶりの吉田秋生のコミックス。「夜叉」は内容がヘビーだし、途切れ途切れに読んだのでほとんど内容を覚えていない。

こちらは「ラヴァーズ・キス」あたりに通じる中編作品。 ….. と思ったら、ラヴァーズ・キスの登場人物も登場していた。 どちらの作品も、同じ鎌倉を舞台にしているからということらしい。

基本的には肩の力が抜けるストーリー(三姉妹の会話って、あんなにすさまじいテンポなのかね(笑)?)なのだが、時おり鋭い描写が楔のように差し込まれるのがアクセントになっていてよい。

ゴールデンウィークの読書

墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)

隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)

以前の日記でも取り上げた、1985年に起きた御巣鷹山のジャンボ墜落事故に関する本である。最近この事故に興味がわいたのは、このジャンボに搭乗していて犠牲者となってしまった方の遺書をとある雑誌で見かけたからである。

http://www.nomusan.com/~essay/essay_03_osutakayama.html

単身赴任の会社員が久しぶりに家族と過ごし、赴任先へ戻る飛行機で事故に遭遇した。 飛行機は「バーン」という爆発音の後、およそ30分間迷走した後に山腹に墜落する。 極限の恐怖の中で書かれた内容であることは疑う余地はないと思うが、そこに書かれているのは家族への感謝と励ましである。 そういう恐怖の中で、なぜこれだけの愛に満ちたメッセージを残すことが出来るのだろう?と思った。

私が、この事故について知りたいというモチベーションは、このような疑問によるものなのだと思う。

事故調査委員会の報告では、機体後部の隔壁が修理ミスによって飛行中に破損、それによって客室内の減圧が起き、客室内の空気が猛烈な勢いで隔壁から 流出して機体の尾翼を破損、それによって操縦不可能になった ….. ということなのだが、上記の本を読むとその報告の矛盾点がいろいろ指摘されている。

前者は事故からおよそ1年後に書かれた本。 生存者へのインタビュー、遺体の確認作業の様子など、事故の全容についてバランスよく取材されているが、時期的にも早かったせいか事故調査委員会の報告に対する検証は突っ込みが浅い。

後者は事故調査委員会の矛盾を丁寧に説明している。 隔壁の修理ミスによる減圧(つまり内的なエネルギー)ではなく、機体構造のゆがみから尾翼が破壊された(つまり外的なエネルギー)とする著者の推論は、一応納得できるものであるが、こちらについてももう少し説明した方が説得力が増すのではないか。

サーキットの狼

最近、友人から借りてはまっている。

1レースが完了するまでにコミックスで5〜6冊かかるので、一気に読まないと展開がよくわからなくなるのだが、一気に読むとけっこう疲れる。

あまり活字を追わなくても一気に読めてしまうスピード感は、実は漫画としてよくできているのかな?車以外の絵はあまりうまくないのだが(笑)。

幸宏さんとかミカバンドとか

オフィス・インテンツィオのホームページから購入したミカバンドのブックレットと、幸宏さんの昨年のライヴのパンフレットが届く。

(入金確認後2週間程度で届くというメールがあったのに1週間経たないうちに届くとびっくりするなあ)

ミカバンドの方は3冊がシュリンクされているので、もったいなくてまだ開封していない。

幸宏さんの方は、アルバム「BLUE MOON BLUE」の詩をご本人が翻訳したものなどが掲載されている。デザインが非常に美しい。