ビートルズ/ペルト

amazon.deから買ったビートルズとアルヴォ・ペルトのCDが到着。jpc.deに注文したところバックオーダーで数日間待ったのだが、amazon.deではどちらも在庫があったのでjpc.deをキャンセルしてamazon.deで注文し直したしだい。

THE BEATLES 1962 – 1970

昨年リマスターされた新音源での「赤盤」「青盤」。それぞれのデジパックを簡易ボックスに入れたパッケージがamazon.deは30.99ユーロ。やはり私はこれらのベスト盤からビートルズに入ったので、この曲順がしっくりくる。

昨年の090909ではモノラル盤の方を聞き倒していたので、ステレオミックスも実は新鮮だったりする。

細かいところを言えば、オリジナルアルバムでは前の曲とクロスフェードする《A Day in the Life》とか、後ろの曲とクロスフェードする《Back in the U.S.S.R.》あたりが初めてお目見えしたミックスということになるのか。

Tabula Rasa [Deluxe Re-issue]

20年くらい前のペルト・ブームの火付け役になった盤 … だったと思う。これはペルトの生誕75周年を記念してブックレット付きでリリースされたもの。最近、いわゆる「デラックス・エディション」はなるべく買わないようにしていたのだが、ブックレットにはペルトの自筆譜も収録されているということを知って、あわてて注文した。

自筆譜はカラーで紹介されているし、その他にも収録されている全曲のスタディスコアも収録されているし、ECMからリリースされているペルト作品のディスコグラフィー(もちろんカラー)もあるし、でブックレットの内容は期待以上だった。

自筆譜が載っているのが、2本のヴァイオリン、プリペアド・ピアノ、弦楽合奏のための《タブラ・ラサ》。静謐な響きによるパターンを繰り返しながらじわじわクライマックスを作っていく、という形式は(他の作品にも見られるのかも知れないけど)《深き淵より》と似たものを感じる。楽譜を見ながら聞いていると、繰り返されるパターンの間に置かれるG.P.がちゃんと時間的に少しずつ短くなっている(つまりはどんどん切迫していく)のがよくわかる。一方、弦楽合奏の上に2本のヴァイオリンが乗っかってフレーズを交換する、という図式は音だけではなかなか捉えにくいのでは?とも思った。

私の大好きなペルト作品集「アルボス(樹)」も同じような体裁で出してくれないかなあ?このアルバムに収録されている同名の金管アンサンブル作品の楽譜を以前探したところ、同じ編成の楽譜はなく、リコーダー(3本だったかな?)とトライアングルという編成の楽譜しか出版されていなかった。これはこれで聞いてみたい気はするのだが …

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