しかし、家族がいないと思いっきり生活が自堕落になりますなあ。よくこんな生活を10ヶ月も続けていたなあ …
CDの購入メモです。
Recomposed By Carl Craig & Mor
その昔、ブルーノートレーベルの作品をサンプリングして大ヒットしたUS3の「ハンド・オン・ザ・トーチ」というアルバムがありましたが、これは、そのクラシック編あるいはドイツ・グラモフォン編とでも言えましょうか。カラヤン指揮ベルリンフィルの演奏による《展覧会の絵》(ムソルグスキー/ラヴェル)、《ボレロ》《スペイン狂詩曲》(どちらもラヴェル)を「再作曲(Recomposed)」したものです。
上記に挙げた作品はほとんど原形をとどめないくらい(例を挙げるとThe ORBによるYMOの《東風》のリミックスのように)解体され、普通のテクノチューンに仕上がっています。聞き取れるのは《ボレロ》のスネアドラムのリズムとか、《展覧会の絵》の《サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ》のトランペット(「金貸してくれよ金貸してくれよ」)とか、《スペイン狂詩曲》に繰り返し現れる「F-E-D-Cis」の音形とか、そういったものです。
途中、アナログシンセっぽい音色が活躍するところは全然「Recompose」になっていないのですが、それ以外の部分では上記の素材が繰り返されながらゆったりと遷移していきます。遷移の途中でのリズムのずれなどが面白くて、意外に繰り返して聞いても面白いと思いました。
外観が特徴的なベルリンフィルハーモニーホールの写真を使ったライナーノートやCDを入れる内袋のデザインがなかなか素敵です。
ジュゼッペ・シノーポリがシュターツカペレ・ドレスデンを振ったシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンらの新ウィーン楽派の作品を収めた8枚組ボックス。そもそもはベルクのヴァイオリン協奏曲を聞きたくて購入したのでした。
レビューでは賛否両論だったのですが、そういうレビューの方が面白い演奏に出会える可能性は高そうです。シノーポリの繊細なアプローチ、シュターツカペレ・ドレスデンの美しい音色に賭けて買ってみました。