日別アーカイブ: 2010 年 8 月 10 日

シンクロニシティーン

今日の通勤音楽は(やっと)相対性理論の「シンクロニシティーン」。

シンクロニシティーン

その昔、イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)というテレビ番組がありました。その番組の中で映画監督の大島渚さんが、「たま」(このバンドも好きだったなあ …)を評して言った言葉です。

優れた作品は、それがどうやって作られたかを考えさせないで、ぽっかり生まれたように見える。

私が相対性理論の「ハイファイ新書」を聞いて、そしてその前の「シフォン主義」を聞いて、頭に浮かんだのがこの言葉でした。

それから、先日日本に帰った時にした、相対性理論についての会話。

相対性理論はちょっとしたバランスで「あり」にも「なし」にも振れる。

「ハイファイ新書」は私にとって、とても微妙なバランスで「あり」に大きく振れていたのですが、「シフォン主義」は「なし」に大きく振れていたのでした。

(そういや、「相対性理論+渋谷慶一郎」って買ったんだっけ?)

ってなことを考えると、「ハイファイ新書」はぽっかりと生まれてきた名盤であり、この「シンクロニシティーン」は痛いほど生みの苦しみが伝わってきてしまうアルバムなのだなあと思います。

「前作とは違うものを作りたい」という意思はよくわかるのですが、結果として「ちょっと違うけど二番煎じ」という感覚がぬぐえませんでした。もうちょっと力を抜いた方がいいのでは?