ビートルズ再発見

さてビートルズ。

土曜日も日曜日もアパートにいる時間はゲップが出るくらいビートルズを聞き続けました。いちばん興味があった中期、すなわち「Rubber Soul」「Revolver」「Sgt. Peppers」あたりのモノ盤から聞き始めて、あとはモノを一通り、それからステレオ盤の「Let It Be」「Abbey Road」「Past Masters」あたりまでを聞いてみました。

ちなみに MacBook へ Apple ロスレスで取り込んで BOSE の Companion 2 Series II で聞くという超お手軽なシステムなので、あまり偉そうなことは言えないのですが、少なくともモノに限って言えば今回のリマスターは満足いくものです。

音圧を上げて、ちょっと高音低音を持ち上げてやれば今風のメリハリの効いたリマスタリングもできたのでしょうが、あえてそうしていないところに好感が持てます。全体的な印象はちょっともやっとしていますが、ディテールがはっきりしてそれぞれの音の分離がよくなっているように思います。それによってあらためてはっとする瞬間も多々ありました。特に「Beatles For Sale」や「Rubber Soul」あたりのコーラスワークがいいですね。特に「For Sale」なんか今まで全然好きでなかったのですが、今回のリマスターによってかなり評価が上がりました。

今日の昼食時にも「私のハンブルクでのサバイバルキット」と言った(笑)Arnd とたまたま一緒になって、この話題で盛り上がりました。同席していた Heiko は「僕がいちばん好きなのは Revolver だけど(同感同感)、もう 20 年以上も聞いてないな」とのこと。Arnd は今ケン・バーンズが制作したドキュメンタリー「JAZZ」を見ているところで、昨日はマイルス・デイヴィスの「クールの誕生」を聞いたと言っていました。「50年も前に録音された演奏で、当然モノラルなんだけど、ステレオみたいに聞こえる楽器のバランスが素晴らしい。」と言っていました。「最近は50年代のジャズを「再発見」しているところなんだ。」と。(ケン・バーンズの DVD、確か持ってきていたよなあ … まだ半分くらいしか見ていないし …)

このビートルズのリマスター盤が出る前もずっとビートルズを聞いていたのですが、いわゆる考古学的な聞き方になっていたなあ、とちょっと反省しています。この曲の第1テイクはこれだとか、このリミックスは正規テイクとちょっと違っているとか。今回のリマスターでは音そのものを聞いてワクワクすることができているように思います。ビートルズがデビューしてもうすぐ半世紀(!)、ビートルズを聞き始めて30年(汗)、それだけの時を経ても「再発見」できるビートルズ、やはり恐るべしです。

今回のリマスターを配信するという話もあるようですが、24bit/192kHz でやってみては?

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