GWは妻の実家へ帰省する。紀伊国屋書店は幸せだー ….. ということで買った本。
時の終わりへ メシアンカルテットの物語 (叢書・20世紀の芸術と文学)
第2次大戦中の強制収容所で書かれ、そこで初演されたという、オリヴィエ・メシアンの《時の終わりへの四重奏曲》について書かれた本である。
この作品はピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットのために書かれている。ピアノの初演者はメシアン自身で、他の演奏者は収容所で知り合った演奏家ということなのであるが、意外なことにこれらの演奏家への取材は今まで行われていなかったらしい。
メシアンの証言によって広められた作曲の経緯/初演の様子が、実は事実とは異なるということを他の演奏者へのインタビューによって確認している。
それ自体が「衝撃の事実!」というほど重大な内容ではないのだが、今までそれほど明らかになっていなかった(と思う)収容所でのメシアンの様子などがわかるという意味で面白い内容である。
何か最近欲しい本があったけど思い出せないなあ ….. と思っていたら、今朝の毎日新聞の書評で紹介されていた。ラッキー(笑)。「東京大学のアルバート・アイラー」や「憂鬱と官能を教えた学校」(あ、こっちはまだ読んでないや …..)での思想を発展させて、マイルス・デイヴィスという1ミュージシャンを論評している、ということになるのかなあ?
しかし厚い本だ。スノビズムの極致。背に目次が書かれている本なんてはじめて見た。
現代音楽の練習帖
ううん …..
著者が書いているように、決して現代音楽の入門あるいは解説本ではない。「現代音楽」(クラシックにおける1ジャンルとしての「現代音楽」ではなく、同時代音楽として聞かれている音楽)を題材とする、論理的な思考を行うためのトレーニング本か。
そんなに厚くないし軽く読めるかと思ったのだが、ちゃんと内容を咀嚼しようと思ったらかなりまじめに読まないといけなさそう。
(というわけで、まだまじめに読んでいない …..)