最近、個人的に盛り上がっていたので買ってみた。
アット・サン・クェンティン(レガシー・エディション) (DVD付)
最近、その生涯が映画「ウォーク・ザ・ライン」でも取り上げられたカントリー歌手(なのかな?)ジョニー・キャッシュがサン・クエンティン刑務所で受刑者を前に行なったコンサートを収録した CD 2 枚組に、イギリスのテレビ局が制作したドキュメンタリーの DVD を追加したもの。
あまり自分から接することはなかったが、そもそも私はカントリーが好きなのかも知れない。ビートルズの《夢の人(I’ve just seen a face)》はビートルズの中でも結構好きな曲だし、LOVE PSYCHEDELICO の《LIFE GOES ON》も気に入っている。
で、このアルバム。 カントリーってもっとお気楽な音楽かと思っていたら、ここに収められているレパートリーはかなりシリアスなシチュエーションを歌っている。 刑務所に対する悪態を歌った曲とか、刑期を終えて妻や子供たちに会いに行く状況を歌った歌とか、自分に「スー」という名前(普通は女性の名前)をつけて蒸発してしまった父親を探して殴る話とか …..
こういう曲を刑務所に入れられている人たちの前で歌うわけである。 自分自身も刑務所に入っていた経験があるジョニー・キャッシュだからこそ、単なる慰問演奏に終わらず、受刑者を煽ってみたり、看守をからかってみたり、敬虔な曲を崇高に歌い上げたりして、聴衆の心をつかんでいるように思える。
買って正解。期待以上に面白かった。 映画も見たくなった。