元ピンク・フロイドのシド・バレット死去。60歳。
まともにアルバムに参加したのはファーストの「夜明けの口笛吹き」だけなので、「元」というカンムリが適当かどうかはわからないが、少なくともシ ド・バレットという存在がなければ《クレイジー・ダイアモンド(Shine On You Crazy Diamond)》や、この曲が収録されている「炎〜あなたがここにいてほしい〜(Wish You Were Here)」は生まれなかったのである。
シド・バレットがずっとマトモでいたら、ピンク・フロイドはどういう道を辿ったのだろう?
正直、ピンク・フロイドの頂点であろう「狂気」や「炎〜あなたがここにいてほしい〜」あたりは、あまりにも洗練され過ぎているような気がする。で も、ひねくれたサイケデリック・ロックである「夜明けの口笛吹き」のような路線が続いていたとしたら、21世紀まで支持され続けるバンドにはならなかった ような気もする。
せっかく、去年デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズが和解したのにね。