日別アーカイブ: 2005 年 10 月 19 日

トーキング・ヘッズとかイーストマン・ウィンド・アンサンブルとか

東京出張。例によってタワーレコード新宿店へ。

あまり欲しいものもないなあ ….. と思っていたら、以前の日記(2005-09-18)で紹介したイーストマンの CD が出ていた。これは「TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION」と題された再発シリーズの中の一枚らしい。他にも面白そうなものがあったので買っておくことに。一枚1000円という安さだし。

ウインド・アンサンブルのための作品集

アート・オブ・トイ・ピアノ

いわゆる「おもちゃのピアノ」による作品集。現代作曲家によって書かれたトイ・ピアノのための作品も入っているし、かと思えばベートーヴェンの《月光》やサティの《ジムノペディ》やビートルズの《エリナー・リグビー》なども入っている。

ヘンツェ:ナターシャ・ウンゲホイエルの家へのけわしい道のり

もちろん聞いたことはない作品である(笑)。編成が奇天烈だったので面白そうだと思い購入。バリトン(もちろん楽器ではなく男声ソロ)、ピアノ四重奏団、金管五重奏団(フィリップ・ジョーンズ!)、フリー・ジャズ・アンサンブル、ハモンド・オルガン、打楽器(ツトム・ヤマシタ!)という編成。面白そうでしょ?

解説(片山杜秀氏!)にも書かれているが、ヘンツェによる《月に憑かれたピエロ》なのかなあ?

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今日はこのくらいでいいかな、と思っていたら以下のボックスを見つけてしまったので、ちょっと迷った末に衝動買いしてしまった。(冷静に考えたら amazon で買う方がずっと安いじゃん …..)

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トーキング・ヘッズの(ライブ盤を除く)スタジオ録音盤8枚をリマスターしたボックスセット。

デュアルディスクというものの存在を初めて知ったのだが、CD と DVD を両面張り合わせたものらしい。何でわざわざこんなものを作るのかよくわからないが ….. というわけでこのボックスセットは実際には16枚分のディスクがある。

CD 面はメンバーであるジェリー・ハリソンによるリマスター音源。(リマスターの出来はまだちゃんとした環境で聞いていないので保留)DVD 面にはそれらの 5.1 サラウンド・ミックスとドルビー・ステレオ・ミックス、それにライブ映像や静止画によるフォト・ギャラリーがボーナス・トラックとして収録されている。

文句ばっかりになってしまうが、5.1 サラウンド・ミックスはそれなりの意味があると思うが、DVD のドルビー・ステレオ・ミックスを聴く人がいるんだろうか?ドルビー・ステレオはいらないからその分ボーナス映像を増やすとか SACD にするとか、商品構成としてもうちょっと考えてもよかったのではないだろうか?(それとも今後そういうのが出るの?)

とはいえ、真っ白なボックスにたくさんの文字が浮き出ているボックスのデザインはなかなかいいし、ブックレットも充実している。

トーキング・ヘッズは以下のような秀逸なボックス(というかブック?)もあるので、なおさら微妙な位置付けの商品である。

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こちらはタワーレコードの書籍コーナーで見つけた。あまり目にすることのない出版社なので見つけたときに買っておこうと思い購入。内容もなかなか面白く、帰りの新幹線の中で読了してしまった。

30年ほど前に書かれたものなのだが、内容は全然古びていない。「岩城音楽教室」というタイトル自体が挑発的というか皮肉になっていて、教養主義とか権威主義に走っている音楽教育への警鐘を、子供を音楽家にしたがっている「ママゴン」(という表現にはさすがに時代を感じるが …..)への提言という形で書いている。

とはいえ、基本的には「音楽は内面から自発的に楽しむべき」という思想で書かれているので、音楽に携わっている人全てに対する教訓とも言えるだろう。

カラヤンのリハーサルの様子も紹介されているが、「独裁者」というカラヤンのイメージからは意外とも思える演奏者への細やかな気配りがあって面白かった。指揮者と演奏者の関係というあたりでも参考になることがたくさん書かれている。

….. ということで次回の合奏で私は変わるかも知れません(笑)。