リンカンシャーの花束

そろそろ解禁してもいいかな?

9月に行なわれる積志ウィンドアンサンブルの演奏会でグレインジャーの《リンカンシャーの花束》を取り上げることになった。

確か、昨年フレデリック・フェネルが亡くなった時には取り上げることが決定していたように思う。ちょっと時期外れになってしまうが、個人的には追悼という意味合いが強い。

私の《リンカンシャー》のスコアにはフェネルの直筆サインが入っている。「フレデリック・フェネルのコンダクターズ・クリニック」に参加したときにサインしてもらったものである。手持ちのスコアの一冊だけにサインをもらおうと思っていて、やはり「これしかない!」と思ったのが《リンカンシャー》である。

サインをもらった時に「実はまだ指揮したことがないんです。」という話をしたら「難しいけど、きっと楽しいと思うよ。」という言葉をいただいたことを覚えている。

今回もまた団員の皆さんにわがままを聞いていただいて、ほぼグレインジャーの指定通りの編成で《リンカンシャー》を演奏できることになりそうである。残念ながらバスサックスは集められなかったが(某有名楽器メーカーにもないらしい。東京ディズニーランドで吹いているアンサンブルはあるんだけどね)、コントラバスーンも使えることになりそうだ。

団員の皆さんにも言ったのであるが、「ウィンドアンサンブル」を標榜するからには避けては通れない曲だと思っている。この先何回もやる機会はないと思うので一期一会のつもりで悔いのない演奏をしたい。

私が中学生や高校生だった頃には、まだこの曲でコンクールに出てくる団体があった。その時はちっとも面白い曲だと思わなかったのだが、この曲を好きになったのはいつだったんだろう?そういうわけで若い団員がこの曲を「よくわからない変な曲」と言ってもあまり責めることはできない(笑)。まだ、少し時間があるので好きになって欲しいと思う。

つづく(かも?)

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