海外のオークションで見つけたので何も考えずに入札しておいたらかなり安価で落札できた。
「MENTAL SPORTS MIXES」というタイトルから、1995年の福岡ユニヴァーシアードのために書かれた音楽を集めた半ば幻のCD「GOOD SPORT」(http://www.tls.org/~maz/ymo/list/hosono/good_sport.html)からのリミックスだと思っていたのだが、実はアンビエントなアルバム「オムニ・サイトシーイング」や「メディスン・コンピレーション」からのリミックスだということ。
スラップ・ハッピーの2枚目のアルバムが紙ジャケでリリースされたので購入。もっとも、最初に制作されたモノは斬新過ぎてドイツのポリドールが発売を拒否、再録音されてヴァージンから発売されたという曰くつきのアルバムである。(最初に制作された方も今月紙ジャケ再発予定)
私がスラップ・ハッピーを好きになるきっかけとなった「Desperate Straights」よりも前のアルバムだし、上記のような事情で売れ線狙いなので、かなり聞きやすい。
スタイルとしては、例えばタンゴやオールディーズなどオーソドックスなものを拝借しているのだが、アレンジはどこかひねくれている。それがもう一回ひねられて表面上は聞きやすい音楽になっている二回ひねり状態。この、ほんの少し居心地の悪い状態がユーモラスである。
エキセントリックになる前のダグマー・クラウゼの伸びやかな歌声も美しい。
Teaching Music Through Performance In Band, Volume 5 – Grades 2-3
Teaching Music Through Performance In Band シリーズもついに第5巻まで来てしまった。タイトルの通り、ユージン・コーポロンを中心とした監修者が「吹奏楽の演奏を通して音楽を教える」ためのメソッド/心得などをいろいろ披露している。(どこかの出版社が邦訳出さないかなあ …..)
圧巻は各巻の半分ほどを費やして紹介されている優れたレパートリー。グレードごとに選ばれていて、それぞれの曲には作曲者の略歴、曲の成り立ち、楽曲分析などが詳しく書かれている。
また、各巻には、そこで紹介されているレパートリーを収録した CD も副教材として用意されている。通常は「Grade 2-3」と「Grade 4-5」の2セットがあるのだが、第5巻についてはまだ「Grade 2-3」しか出ていないようである。先月は馬鹿買いしてしまったので、とりあえず本は買わずにこの CD だけを買ってみた。演奏は例によってコーポロン指揮の北テキサスウィンドシンフォニーが担当している。
まあ、Grade 2-3 なので注目すべき作品は少ないのだが、マイケル・ドアティ、デヴィッド・ギリンガム、デヴィッド・マスランカといった実力派の作曲家たちもちゃんとこの難易度の作品を書いているのである。