基本的に高校の吹奏楽部の演奏会は聞きに行かない主義なのであるが、この演奏会はどうしても聞きに行きたかった。
第1部しか聞かなかったので、とりあえずそのプログラム。
- 樽屋雅徳/民衆を導く自由の女神
- デヴィッド・ギリングハム/ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス
- 伊福部昭(編曲者不明)/シンフォニア・タプカーラより第3楽章
- フローラン・シュミット/ディオニソスの祭
《タプカーラ》は吹奏楽版も管弦楽版も生で聞いたことはなかったし、《ディオニソスの祭》もなかなか生で聞く機会はない。これはぜひ聞かなければということで。
どの曲も「演奏してみました」という感じ。パート間のバランスとか音楽的に妥当な全体のテンポ設定とか、ほんのちょっと調整するだけでもう少し説得力のある演奏ができると思うのだが。
全体としては中等部(この学校は中高一貫)が演奏した《民衆を導く自由の女神》が人数が少なかった分すっきりして聞こえたように思える。
《タプカーラ》は前半と後半はやはり血が沸き立つのだが、中間部が意外と難しいのかな?ソリストで成り立っているような部分なのでもっと積極的に吹かないと曲が漫然と流れてしまう。最終部でピッコロトランペットに持ち替えたトップの女の子、ブラヴォー。あれがあったおかげで最後が締まった。
《ディオニソスの祭》はノーカットでやっていただけたのがうれしかった。(ひょっとして全曲を生で聞くのは初めてかも)また、サクソルン系の楽器もいろいろ集めてきていたようだ。この曲もサビの部分は何とかなると思うのだが、前奏や中間部のアゴーギクが揺れた中でのアンサンブルが難しい。木管低音はなかなか健闘していた。