NHK-BS で放送されていた「BSエンターテインメント 50’S アメリカン・ヒッツ」を見た。(アメリカン・ヒッツと言いながら、イギリス生まれでアメリカではどうしてもブレークできなかったクリフ・リチャードが紹介されていたのはご愛嬌?) 50年代の音楽というのは、要はブルースやカントリーやジャズやドゥワップなどがロックン・ロールに収斂されていくプロセスなのではないか。あるいは端的に言ってしまえばエルヴィス・プレスリーが登場するまでのプロセスなのである。
ということで、エルヴィスは番組の最後に紹介されたのであるが、放送された映像は全て先日購入した DVD からのものだった。ちょっと残念。
また、そのエルヴィスから影響を受けたビートルズの音楽が、実はマディ・ウォーターズやレイ・チャールズあたりのブルースやソウルからも大きな影響を受けていたことを再確認できた。レイ・チャールズの《ホワット・アイ・セイ》かっこよ過ぎ。
紹介されていた多くの映像はリアルタイムの1950年代のものが多かったのであるが、スウィングなどでオン・ビート(1拍目と3拍目)で手拍子を入れている観客が多かったのが意外。(白人が多かった気がするので黒人のリズム感がどうなのかはわからないが。)アメリカといえどもオフ・ビートが強調されるリズム感というのは、まだそんなに長い間根付いているものではないらしい。
クリフ・リチャードといえば、数年前のウィンブルドンでサスペンドされたゲーム中にスタンドで歌を歌って拍手喝采を受けていたっけ。祝シャラポワ優勝。