BLUE MOON BLUE

というわけで幸宏さんの「BLUE MOON BLUE」をちゃんと聞いてみた。

BLUE MOON BLUE

やっぱりいいなあ。SKETCH SHOW をもっと人に優しくしたような音楽。 「癒し系」という言葉と、それを狙った音楽はあまり好きではないのだが、これこそ究極の「癒し系」である。 聞いているうちにどんどん心が穏やかになっていくアルバムはそうない。

YMOの中では教授が好きだった私は、幸宏さんの活動をあまり追いかけていなかった。 (ごめんなさい、ごめんなさい …..) リアルタイムで買ったのは、YMO絶頂期にリリースされた「音楽殺人」とか、スカパラとのコラボレーションが収録されているベスト「I’M NOT IN LOVE」くらいかも。

その「音楽殺人」の時には YMO での先鋭的な音楽をうまくポップにまとめているなあ、と思った。今回も SKETCH SHOW の音楽が根底にありながら、その上にうまく「幸宏」色を乗せているような感じ。

かなりの名盤だと思います。

ストーンズを聞こう(その4)

サタニック・マジェスティーズ(紙ジャケット仕様)

というわけで、問題作と言われている「サタニック・マジェスティー」。流行にのるべくサイケデリックなサウンドを目指したとか、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」に影響を受けてコンセプトのトータリティを目指したとか、ストーンズの本道から外れたアルバムと言われている。

ストーンズだと思わなければ面白い。ストーンズだと思うと苦笑せざるを得ない部分も確かにある。

いろいろな年代のストーンズを聞いていると、その時その時の流行を取り入れながらも、どうしてもにじみ出てしまう「ストーンズらしさ」というのが、このグループの魅力なのだと思う。そう考えると、このアルバムはアルバムのメインテーマであるサイケデリックと、その「ストーンズらしさ」の相性が悪かったということになるのだろう。

ちなみに「サージェント・ペパーズ」(と「マジカル・ミステリー・ツアー」もかな?)をパクったとしか思えないジャケットには、ビートルズの4人の顔が隠されているのだそうだ。紙ジャケCDではほとんどわからないが。

オーネット・コールマン/高橋幸宏

ダンシング・イン・ユア・ヘッド+1(紙ジャケット仕様)

先日、オーネット・コールマンの「アメリカの空」を買ったのだが、その時にいろいろ調べてみたら、こちらも昨年末にリマスタリングされて再発売されたことを知った。

この作品も例の「ハーモロディック理論」(結局よくわからんなあ …)に基づいて作られている。「アメリカの空」がオーケストラ編成なら、こちらはドラム、ベースにエレクトリック・ギター2本という変則的な編成。

「アメリカの空」のもっさりした雰囲気とは対照的に、2本のギターもコールマンのサックスも鋭くリズムを刻む。コールマンといえばフリージャズ、フ リージャズといえば好き勝手やりたい放題、と連想されるのだが、2つの《テーマ・フロム・ア・シンフォニー》はむしろミニマルっぽくリズムパターンやメロ ディが繰り返される。浮遊するコード感もフリージャズの持ち味なのかなあ?

最近、クラブシーンでも再評価されているというマイルス・デイヴィスの「オン・ザ・コーナー」のグルーブ感をさらにシャープにした感じ、というイメージで伝わるだろうか?本当にかっこいいです。「ジャズ来るべきもの」も聞きたくなった。

残りの2曲はモロッコの伝統音楽であるジャジューカのミュージシャンとの共演。 (ジャジューカといえばローリング・ストーンズの故ブライアン・ジョーンズもはまっていたらしい。)

BLUE MOON BLUE

音楽班の中でも評判がいいし、この間タワーレコードで試聴したときにもなかなか気に入ったので買ってみることにした。

進化バトン第80代目

mixi のタトルさんからバトンが回ってきました。
こっちのブログだと mixi から出てしまうんだけど、いいのかな …..

@趣味は??

CD/レコード集め。
いろいろな土地のいろいろなレコ屋に行くのが好き。

@生まれ変わるなら誰になりたい?

ピカソ

@最近観た変な夢は??

(何回も見た夢ですが最近も見たので …..)
演奏会の本番、指揮台に上がったら見たことも聞いたこともない曲のスコアが …..

@今はまっているお菓子は?

キットカット高木康政バージョン。
「ル・パティシエ・タカギ」の高木康政氏プロデュースの限定版キットカット。
いちばん新しい「キットカット タカギホワイト ブルターニュ」はホワイトチョコが苦手な私でも楽しめました。

@ご飯かパンか?

新潟県生まれなのでご飯です。

@愛するマンガを教えてください

– 南くんの恋人(内田春菊)
– BANANA FISH(吉田秋生)
– 童夢(大友克洋)
– レコスケくん(本秀康)

@無人島に持って行くCDを一枚だけ選ぶとすれば?

グレン・グールドが弾くバッハの《ゴルトベルク変奏曲》(1981年録音の方)

@次に回す人6人

mixi に戻したいので(笑)grok さん、お願いします。

【解答ルール】↓↓
※気に入らない質問を1つ削除して、
新しい質問を1つ加えてください。
※進化バトン(○世代目)の○のところを
カウントアップしてください。

ストーンズを聞こう(その3)

何とか毎日続いている。我ながら感心。

スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツVol.2)(紙ジャケット仕様)

今日はランダムに引っ張り出すのではなくて狙い打ち。八角形ジャケットで有名なベストアルバム。

さすが有名どころばかり揃っている ….. というか、以前買ったストーンズの結成40周年を記念してリリースされたベストアルバム「Forty Licks」に収録されていないのは11曲中2曲だけである。

その2曲《ダンデライオン(たんぽぽ)》《2000光年のかなたに》は時代的にかなりサイケデリックな雰囲気が漂っている。この2曲の次に、これまたサイケデリック的というかフラワームーヴメント的な《マザー・イン・ザ・シャドウ》が収録されていて、ストーンズの歴史の中での異質な流れがベスト盤の中で作り出されている。

王道だけではない、ちょっと毛色の変わったベスト盤という印象があるが、私はストーンズが作り出すサイケデリック・サウンドも嫌いではないので悪くはない。

というわけで、そろそろ問題作「サタニック・マジェスティー」でも聞くか。

*****

追加。

偶然見つけたのだが、2004 年に Human Audio Sponge が参加した SONAR の様子が BS 朝日で放送されていた。かなり前に放送されたものの再放送らしいが、あわてて録画することにした。まだちゃんと見ていないのだが、HAS 以外にもカーステン・ニコライ(Alva Noto 名義で教授とのコラボレーションもやっている)なども紹介されていた。楽しみ楽しみ。

ストーンズを聞こう(その2)

ということで連チャンで聞いてしまいました。買ってきたままのCD袋に手を突っ込んで「えいや!」で取り出したのがこれ。

ビトゥイーン・ザ・バトンズ(紙ジャケット仕様)

1967年に発表された通産9枚目のアルバム。初めてミック・ジャガー/キース・リチャーズのコンビによる楽曲だけで構成されている。ビートルズで言うと「ハード・デイズ・ナイト」みたいなものですか。それから、初期のプロデューサーであるアンドリュー・オールダムによる最後のアルバムということである。

1曲目の《夜をぶっとばせ(Let’s Spend The Night Together)》や3曲目の《ルビー・チューズデイ(Ruby Tuesday)》あたりが代表曲かな。

昨日聞いた「ベガーズ・バンケット」に比べると、まだ自分たちのスタイルを築くための模倣のステップなのかなあ、という気がする。いろいろなスタイルの作品があるのだが、まとまっていないように思う。

《ルビー・チューズデイ》のダルでダウナーな雰囲気はなかなか好き。

ストーンズを聞こう(その1)

せっかく買ったのでストーンズでも聞いてみよう。

ベガーズ・バンケット(紙ジャケット仕様)

1968年の作品。発売当時はトイレの落書きを使ったジャケットに対してレコード会社からクレームがつき、真っ白なジャケットでリリースされたらしい。

1曲目の《悪魔を憐れむ歌(Sympathy For The Devil)》とか6曲目の《ストリート・ファイティング・マン(Street Fighting Man)》あたりが有名曲か。前者はアフリカ音楽を思わせるパーカッションのリズムや掛け声が特徴的。後者はストレートなロックンロール。

これらの売れ線以外の曲はなかなか渋いブルースが揃っている。こういう渋い一面はベスト盤だけを聞いていると見えてこないんだよなあ。シングルでリリースされた曲ばかり聞いていると、ストーンズって雰囲気一発で何も考えていないような印象があるのだが(ごめんなさい、ごめんなさい …..)、こういう隠れた曲を聞くとアメリカ南部の音楽をちゃんと咀嚼しようとしていることが分かる。

曲によって音質の差はあるが、リマスタリングされた音はかなり生々しくてよい。

さあ、シリーズ「その2」はあるのか?

君はレコードに木工用ボンドを塗ったことがあるか?

(いや、タイトルそのまんまなんですが …..)

昔からレコードのクリーニングには木工用ボンドがいいとされている。 レコードの表面にボンドを塗って、乾いたところを顔面用パックと同じような要領でぺりぺりと剥いでやると、レコードクリーナーでは取り切れない溝の奥の汚れもボンドごと取れる ….. というわけである。

このボンドパックをしたまま数年間眠っていたレコードがある。 当時はまだCD化されていない音源だったので、できるだけいい音で CD-R にしたいと思ってボンドパックを施したのであるが、CD-R 化するタイミングを逸している間にCD化されてしまい、そのまま放置していたのである。

ちなみにこのレコードは坂本龍一さんの「LIFE IN JAPAN」という 12 インチシングル。 日本生命の販促用に制作された非売品である。 (しかし、こんなものまで CD 化されると思いませんでしたよ。)

部屋を掃除したところ目に入ったので、さすがにジャケットに戻してやらないとなあ … と思い、剥がすことにしたのだが …

硬い …

普通は1〜2日くらい置いたところで剥がすのであるが、これだけの歳月が経過していると完全に乾燥していて、まったく弾力性がなくなっている。 普通はレコード盤とボンドパックとの間にちょっと空気を入れてやれば気持ちよく剥がれるのであるが、パリパリなのですぐに割れてしまう。

どうにかこうにか剥がした抜け殻がこれ。 レコードプレーヤーの上に置いてみました。

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怖くてまだ音は聞いていないのであるが … 大丈夫だよなあ …

お買い物(デリコ/コールマン/ストーンズ/吹奏楽などなど)

いろいろやることが溜まってきたので、会社を休んで片付ける。

そのついでにお買い物。

アメリカの空

昨年の「響宴」で演奏された三浦秀秋さんの《SALTY MUSIC》がオーネット・コールマンのオーケストラ曲にインスパイアされて作曲されたという話を聞いたので、ぜひ聞きたいと思っていた。おそらくこの曲なのではないかな?ちょうどリマスター盤が発売されたばかりなので聞いてみることにした。

「ハーモロディック」理論に基づいて作曲されたとあるのだが、ライナーノートを見てもウェブでちょっと検索してもよくわからなかった。要はフリー・ジャズを説明するための理論なのか?

演奏はロンドン交響楽団。いわゆるフリー・ジャズっぽい部分は予想ほど多くなかった。前半は淡々とコード・プログレッションが進むのだが、弦楽器で作られる和音が面白い。ちょっと複調っぽい響きがするのも「ハーモロディック」理論なのだろうか?

LIVE PSYCHEDELICO

仕事が忙しい時期が続くと世間にも疎くなる。LOVE PSYCHEDELICO のライヴアルバムが発売されたことを知らなかった。

デリコのライヴを生で見たことはないのだが、初めて店頭販促ビデオで見たときや昨年リリースされた DVD を見たときの印象はあまりよくない。ライブならではのラフさがデリコの場合にはマイナスに働いて稚拙に聞こえてしまう。

この CD も想像していたほど悪くなかったが、やはりスタジオ録音のオリジナルバージョンを聞いていた方がいい。KUMI のボーカルはシャウトよりも繊細な歌い回しの方が似合う。

CAFUAセレクション2006 吹奏楽コンクール自由曲選「オペラ座の怪人」

大手レーベルがこの手の新譜(だけでもないが …..)紹介用 CD をリリースしなくなったので CAFUA やブレーンにはがんばって欲しい ….. という意味も込めて毎年買っているのだが、あまり聞こうという気が起きないんだよなあ …..

*****

さんざん迷ったあげく、ローリング・ストーンズの紙ジャケ22枚を買うことにした。今まで忙しかった仕事が一段落着いた自分へのご褒美とか、1970年代の紙ジャケを買ってしまったからついでに買わねばならないとか、なぜエルヴィスの紙ジャケは全買いしたのにストーンズは買わないのだ?などと自問自答しながらの決断(笑)。

さらに購買意欲を高めようと、今週はストーンズ40周年(!)記念ベスト「Forty Licks」を聞いていたのだが、初期のストーンズもなかなか面白い。ビートルズとタメを張っていたグループならではのブリティッシュ・ロック的な雰囲気があったり、アメリカ南部の泥臭いブルースの雰囲気があったりしている。

アキラのお父さん

宮川泰さんが亡くなった。

朝日新聞のおくやみ記事ではザ・ピーナッツの「恋のバカンス」やアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌の作曲者として紹介されているが、個人的には「ゲバゲバ90分!」のテーマが好きである。最近ではキリンビールの「のどごし〈生〉」で使われている曲である。

(あ、決してリアルタイムで「ゲバゲバ90分!」を見ていた世代ではないので …..)

最初に聞いた時はアメリカあたりの古い作曲家が作った正統的な行進曲だと思っていたくらい、よくできたマーチだと思う。

浜松にも何かと縁がある方で、浜松ポップス・オーケストラの指揮者としてのステージを何回か見たことがある。最近では息子である宮川彬良さんに交代していたのだが。

合掌。