」カテゴリーアーカイブ

中川俊郎

斜め読みしていた「作曲家がゆく 西村朗対話集」という本に、中川俊郎さんと西村朗さんの対談が載っていた。

その「鬼才」ぶりは以前からいろいろな情報で触れていたので(ちなみに上記の本では「見たい番組があったから」という理由で、自分がピアノを弾く演奏会のゲネプロにテレビを風呂敷に包んで持ち込んだというエピソードが披露されている)、ちょっと気になってウェブをツラツラながめているとCDが安くオークションに出ていた。「天才の感触」というCDをわりと簡単に落札できた。本日到着。

もともとは現代音楽畑の人なのだが、一時期かなりの数のCM音楽を作っていたらしい。それをまとめたのが「天才の感触」シリーズ。第3集まで出ており、確か大昔に「3」を聞いたことがあるはずだ。

民音現代作曲音楽祭で演奏された《合奏協奏曲第2番》も相当奇天烈な曲で賛否両論が巻き起こったらしい。聞いてみたいなあ。

西部吹奏楽連盟20年史

調子に乗って購入。

その昔(1981年まで)、九州支部は西部支部と呼ばれていた。その西部支部の20年を記念して1976年(昭和51年)に発刊された記念誌。

お目当ては支部大会の記録であるが、ちゃんと掲載されていた。賞が書かれていなかったり、全国大会のデータと違うものもあるが、まあ、とりあえず空白を埋める資料にはなる。

古本を検索していたら、岩波新書で絶版になっていて、ずっと探していた本があったのでポチッ、ポチッ。

  • 武満徹、大江健三郎/オペラを作る
  • 間宮芳生/現代音楽の冒険

田中圭一/本秀康/江口寿史

というわけで、この本が欲しかったのでついでに何冊か購入したのだが …

きつ過ぎる … この下ネタはきつ過ぎる … 書店で「この本探しているんですけど …」と言った自分が恥ずかしい … ちなみに、その書店では「版元品切れで取り寄せ不可、在庫を持っている店を探してみてください。」と言われた。

あとは、「レコスケくん」でお馴染みの本秀康さんの最新イラスト集。

無事、最終巻が発売された「すすめ!!パイレーツ完全版」の第4巻と、先日買い損ねた「塗り絵」を。

ONJO

大友良英さんの「MUSICS」に付いてきたDVDを前半だけ見る。(ちなみに書籍の方は息子を寝かしつけながら隣で読もうと思ったらお父さんも挫折 … 一緒に昼寝してしまった)

Error: Failed to retrieve data for this request.

初めて見る ONJO (Ootomo Yosihide New Jazz Orchestra) の演奏風景である。2007年10月13日の京都精華大学でのライヴをアンコールを除いて完全収録しているらしい。

演奏者は観客を取り囲むように半円形に配置されている。大雑把に言うとドラムが右横あたり、大友良英さんのギターが左横、ベースとヴォーカルがほぼ正面で、管楽器を中心とするその他の人たち(トランペット、トロンボーン、サックス、笙、ピアニカ、正弦波など)がそれらの間、という感じである。5.1ch で聞くと分離がよくて、耳慣れた配置と違い、なかなか奇妙な感覚である。

映像の方は、もともと公開を前提としていなかったので記録として3台のカメラで部分部分を撮影していたらしい。(もっとも1台のカメラで全体を撮影できるわけがないのであるが)これらの映像が分割配置されて一つの画面の中で展開される。つまりどういうことかというと、右横で鳴っているドラムと、左横で鳴っているギターと、正面ちょっと左で鳴っているトランペットが、正面にある画面に映っていることがあるのである。これも聴覚と視覚がねじれる感じがして、なかなか奇妙な感覚である。

音楽の方は、いわゆるフリー・インプロヴィゼーション。ほとんど点描的な「静」から始まって、どんどんうねりが全体に波及していく感じ。映像の方も最初はほとんど何も見えない(画面が分割されていることすらわからない)が、だんだん誰が何をやっているか見えてくる。全体的には、ちょっと前に出た2枚組x2のONJOのベストよりも「静」の比重が高い。

音だけ聞いていると間が持たないような気がするし、ステレオ(2ch)のみの音声でも、なかなかこの配置の面白さがわからないと思う。期待以上のクオリティである。おまけというには豪華過ぎる。

手塚治虫80歳

手塚治虫さんが生きていれば今日が80歳の誕生日だそうな。

最新号の「芸術新潮」誌で特集が組まれていたのはそういうことだったのね。ちょっと立ち読みしたら収録されている図版が素晴らしかったので購入してしまった。

手塚さんが亡くなったのは1989年の2月9日。ちょうど卒業論文を提出して、あとは発表会を終えるのみ、というタイミングだった。大学の研究室でだべっていたとき、同じように修士論文を書き上げた先輩が「手塚治虫ってさあ、毎週が修論提出の締め切りみたいだったみたいよ。」と言っていたのが記憶に残っている。

大学に入るくらいまでは手塚治虫を意識して読んだことはなかったのだが、大学時代の友人に借りて読んだ「アドルフに告ぐ」がとても面白かった。第二次大戦前後という設定が私の好みに合っていたということもあるのだが、この漫画が週刊誌(「文藝春秋」)に連載されていたということにも驚いた。なぜって、まずオープニングの回想シーンがぴったりとラストシーンに重なるのである。それからタイトルにもなっている「アドルフに告ぐ」、この言葉が重大な意味を持って登場するのはストーリーがかなり終盤に差しかかってからなのである。つまり、連載が開始された時点で、すでに手塚治虫の頭の中には遠く先にあるストーリーの結末がきちんと見えていたということなのだろう。

で、この「芸術新潮」を買った、ある意味最大の収穫は「田中圭一」という人を知ったこと。

以前から、会社の隣の席に座っているエンジニアのパソコンに手塚治虫調のイラストが貼ってあるのが気になっていた。

「バ、バグじゃない! … 仕様だ!」

「思ったとおり、とんでもないスケジュールだわ!」

てっきり、手塚治虫の過去の漫画に台詞を貼り付けただけだと思っていたのだが、そういう画風の漫画家がいるらしいことを以前教えてもらっていたのだ。(「だって、この女の子(上記の台詞をしゃべっている)の髪留め、よく見るとCD-Rになっているでしょ」との指摘があった。)

その田中圭一さんが「芸術新潮」の中で手塚治虫の画風について解説している。夏目房之介さんも同じようなことをやっているが、画力は圧倒的に田中圭一さんの方がすごい。

この画力でひたすら下ネタに徹しているコミックがあるらしいので、読んでみたいなあ … アマゾンには「才能の無駄遣い」という評価があった(笑)。

NEW COMPOSER

はいはい、原稿、原稿。

BCL10の曲目解説を鋭意執筆中なわけだが、参考資料として興味深いものがあったので、日本現代音楽協会の機関誌である「NEW COMPOSER」を取り寄せる。見たいのは一冊だけだったのだが、好きな言葉は「とりあえず全部」なもので …

http://www.jscm.net/nc.html

残念ながら Vol.1、Vol.2 は完売らしい。まあ、10年近く前に発刊されたものだから仕方ないよなあ。ヤマハミュージック銀座店あたりに眠っていないだろうか …

野茂/名演/JAMJAM

お買い物。

Number の野茂英雄特集をウェブで探してみるとけっこう品切れになっているようで、amazon だとプレミアがついて定価より高くなっている。早めに入手しておこう(とは言ってもすでに発売後1週間経過)と思って書店へ行ったら普通に売っていたのだが、浜松だから?

あと、私のホームページを参考にしていただいているらしい(笑)「一音入魂! 全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50 Part2」を。

それから大友良英さんのブログで知った「JAMJAM日記」を。

大友良英/TOKYO/北海道

(その1)

「Sweet Cuts, Distant Curves」

大友良英さんのブログで紹介されていたCD。Sachiko M さん(という呼び方もちょっと面白いなあ)と大友良英さんが韓国を訪れた際に現地のミュージシャンと録音したものらしい。「500枚限定」という言葉にひかれて、ついポチッと。

http://www.ftarri.com/cdshop/goods/balloonneedle/bnn-20.html

(その2)

それから、買うのを忘れていた映画「TOKYO」のサブテキストという位置付けのDVD。ミシェル・ゴンドリーとかレオス・カラックスとかでなかなか惹かれるものがあるのだが、いちばん見たいのはHASYMOの《Tokyo Town Pages》のレコーディング風景だったりする …

(その3)

古本屋さんのウェブをつらつらと見ていたら「北海道吹奏楽連盟40年史」という本を見つけたのでポチッと。

実は「吹奏楽コンクールデータベース」の北海道支部大会の成績は「北海道吹奏楽ネット」さんのコンテンツを転載させていただいている。こちらのページは第7回(1962年)の結果から掲載されているのであるが、ごくわずかだが欠けている情報があるのでこれで補完できればなあと。