すださんからゲルギエフが指揮した交響組曲《シェエラザード》を勧められたので、まずは手近なところで探してみることにした。そこで見つかったのが2005年にウィーンフィルを指揮したもの。ニコニコ動画にあった。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12794236
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12794369
まったく個人的な印象なのであるが、ウィーンフィルというのは指揮者を選ぶオケだと思う。私の数少ない実演とCDでの体験から思うに、指揮者がオケをコントロールできないと(オケが指揮者の言うことを聞かないと、と言い換えてもいい)おざなりな演奏しか期待できないように思うのである。もちろん、ウィーンフィルが醸し出す音色は他のオケには真似できない独特のものなので、おざなりでも「ああ、ウィーンフィルを聞いているんだ」という感慨に浸ることはできるのだが、どこか統制が取れていない、音が暴れているという印象を持つこともある。
そういった意味で、ゲルギエフはウィーンフィルに「言うことを聞かせられる」数少ない指揮者の一人なのだと思う。もちろん彼が指揮した演奏全てがそうであるとは限らないのだが、少なくともこの《シェエラザード》の演奏からは本気のウィーンフィルが聞ける。
(まあ、テンポが速めなので(特に第4楽章)いつになく必死に演奏しているからかもしれないが …)
おわかりだとは思いますが、僕が書いた「ゲルギエフ」はキーロフ歌劇場管弦楽団との演奏です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B001RRX3C2/
コンドラシン盤を聴いて「なんか違う」と思ったのであれば、カラヤンもデュトワも変わらないような気がしますねぇ。。。
すだ様:
はい。CDがキーロフとのコンビだということは承知しています。
ゲルギエフ/ウィーンフィルもコンドラシン/コンセルトヘボウも80%くらいは満足なんですが、
「まだその先があるだろう」という期待感があるのです。
まあ、これはどの作品/演奏に関してもいえることなのかもしれませんが …