今週は2日しか出勤していないわけですが、なんやかやで今週中に処理しなければいけない案件がたまっていました。まあ、とりあえず片は付いたかな、という感じです。
相変わらず日中でも気温は0℃前後。金曜日は社員食堂が閉まっているので、昼食は私の車で出かけたのですが、エンジンをかけたとたんに出勤時の音楽にしていた「相対性理論」がかかってしまいました(笑)。
一週間アパートを空けていたために冷蔵庫の中はほとんど空っぽ。ちょっと気合いを入れて買い出しをしました。健康診断の結果を受けて、意識的に野菜を摂ろうかと思い、ミネストローネの缶詰めを買ってみました。今日の夕食はこれとパスタを作って、あとはワインでも、と考えていました。
最近、日本では缶切りを使わなくても空けることができる缶詰めが増えているようですが、こちらではまだ昔ながらの缶詰めが多いように思います。ということで、初めて缶切りを使うことになりました。これが缶切りです。使い方わかりますか?
ハンドル部分を開くと、以下のように二つの歯車上のモノの間が開きます。ここに缶のエッジをはさむわけです。
で、これが閉まった状態。これでハンドルの根本に付いているダイヤル上のものを回してやると缶が開きます。
何回やっても全然力が入らないので「おかしいなあ?切れていないじゃん。」と思っていたのですが、ちゃんと切れていました。日本の(旧式の?)缶切りのように上蓋を空けるのではなく、エッジを横から切り取るような形になります。ちょっとわかりにくいかも知れませんが、かなり感動的に綺麗に切れます。日本のモノのように手を切る心配もありません。いやあ、素晴らしいです。
ペンネを茹でようと思ったら、このミネストローネはパスタ入りだったので茹でるのは止め、これと軽いおつまみとワインで夕食を済ませました。
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夕食後、映画「アメリカの友人」を見ました。
ヴィム・ヴェンダースの1977年の作品。ヴェンダース作品は11月にレルラ島さんが出張で来る時にまとめて持ってきてもらったのですが、まだ4枚中1枚(「ベルリン・天使の詩」)しか見ていません。それらをすっ飛ばして年末に日本で買ったこの作品を見てしまいました。というのは、この作品がハンブルクで撮影されたということを知ったからです。
ブルーノ・ガンツ(「ベルリン・天使の詩」でも主役でした)扮するハンブルクに住んでいる額縁職人がひょんなことから殺人を依頼され、それをひょんなことから「アメリカの友人」であるデニス・ホッパー扮する画商とうんぬんかんぬん、というストーリーです。
ブルーノ・ガンツはレーパーバーン近くのエルベ川沿岸のアパートに住んでいるようで、エルベ川の風景、エルベ川を越えるための地下トンネル、家族で訪れるハンブルガー・ドーム、などその近辺の様子が頻繁に映画の中に登場します。Uバーンの中で殺人を依頼されるのですが、これはレーパーバーンからハンブルク中央駅に向かうU3(Uバーン3番線)の中だと思われます。額縁職人のお店の周辺が映されるシーンでは「Lange Str.」「Kleiner Pinnas」という標識が見えました。とりあえず google map で「ランゲ通り」は見つかったのですが、「クライナー・ピンナス」の方は見つかっていません。まあ、これでだいたいの場所はわかりました。
映画の方は5点中3点くらいかなあ。殺人のシーンはヒッチコックへのオマージュかと思わせるようなBGMやストーリー展開で面白かったのですが、結局その殺人依頼を引き受けざるを得なかった主人公が置かれている状況が切な過ぎてあまり映画に入り込めませんでした。DVDのパッケージには「新鮮な感動を呼ぶクライム・サスペンス」と書かれていますが、あまり感動しなかったなあ。