あけましておめでとうございます

えっと、昨年最後に読んだ本。

NICE AGE YMOとその時代―1978‐1984

年末年始の読書用に購入したもの。最近、YMO 関連で多くの優れた文章を書いている田山三樹さんによる著作。

前半は、年表によって YMO の活動全体を俯瞰しつつ、主なトピックに主観的なコメントを入れているというもの。ピンク・フロイドの「狂気」の日本盤ライナーノートを参考にしたものらしい。

後半は YMO ゆかりの人たちへのインタビュー。音楽評論家の北中正和氏へのインタビューに関しては、田山氏が期待していたような流れに持っていくことができていないも どかしさを感じるが、全般的にはいいポイントをついた人選だと思う。初期の YMO にサポートメンバーとして参加した渡辺香津美さん(当時細野さんが渡辺さんに渡していたという連絡帳の存在!)とか鮎川誠さんとか(鮎川さんは本当に「真 空パック」を肯定しているのかなあ?)、プログラミングを担当していた松武秀樹さんとかレコーディング・ディレクターだった寺田康彦さんとか。

でも、個人的にいちばん面白かったのは、教授の傑作ソロ・アルバム「B-2 UNIT」の製作時期に教授との関わりが深かった後藤美孝氏へのインタビューである。(余談ではあるが昨年のベスト7にあげたフリクションの「軋轢」は教 授のプロデュースのもと、後藤氏が主催するPASSレコードからリリースされた。)

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