歌えなかった桐の葉

1月に亡くなった大学の先輩を追悼する「先輩と語る会」が新宿で開催された。 息子と妻と一緒に出かける。

最近は大学の吹奏楽団の OB 会が開催されていないので、先輩/後輩に会うのは久しぶり。 中には10年以上、ひょっとして大学卒業以来会っていなかった先輩もいらっしゃった。 「俺のおかげでお前らが会えたんだ。感謝しろよ。がはははは。」と天国で先輩がおっしゃっている声が聞こえるような気がする。

我々が行きつけだった(というか吹奏楽団の溜まり場だった)食堂のおじさんとおばさんも出席されて、故人のエピソードを披露してくれた。「鶏肉が好きだった」という話で思い出したエピソードがある。

我が吹奏楽団には年末恒例の「24時間麻雀大会」という催し物があった。 まあ、全然堅苦しいルールはなくて、24時間麻雀をして最後にもっとも点数が高かった人が優勝、というただそれだけの大会である。 (今から考えると、金曜日は吹奏楽団の練習が終わった後にその先輩の部屋でほぼ毎週徹夜麻雀が行なわれていた。何も年末に改まって大会を開催する必要もなかったと思うのだが …..)

私は大学3年生になる時にその先輩のアパートの隣の棟に引っ越したので、その年の24時間麻雀大会では私の部屋が「第2会場」になってしまった。私 の部屋で麻雀を打っていたら、その食堂でバイトをしていた同学年の女の子が差し入れということで鶏の唐揚げをたくさん持ってきてくれたことを覚えている。

ちなみにその年はその先輩が優勝してウイスキーをもらい、私は2位でお地蔵さんの貯金箱をもらった。(何なんだ、この差は。)

うちの大学の吹奏楽団では、演奏会の打ち上げなどで「桐の葉」という歌を歌って場を締めている。あらためて調べてみると大学の「宣揚歌」という位置付けらしい。 今回も出席者みんなで肩を組んでこの歌を歌った。 歌っている間、この歌を歌ったシチュエーションをいろいろと思い出していた。 変わったもの/変わっていないもの/失ったもの/手に入れたものを思い返すとこみ上げて来るものがあるなあ …..

そうやって人は年をとっていくのだ。

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