近所のCDショップが閉店するということで在庫品を20%引きで処分中。何枚か購入した。
リュート奏者のつのだたかしさん率いる古楽器グループ「タブラトゥーラ」のベスト盤。ちなみにつのだたかしさん、《メリー・ジェーン》でおなじみの歌手つのだ☆ひろさん、「恐怖新聞」「うしろの百太郎」でおなじみの漫画家つのだじろうさんは兄弟である。
この「タブラトゥーラ」は古楽器による編成なので基本的なレパートリーはルネッサンス期の音楽なのであるが(金管アンサンブルではおなじみのズザートの曲なんかもやっています)、無国籍な音楽(インド風のものやジャズ的なインプロヴィゼーションが入るものまで)もやっている。耳に入ってくる音自体は「癒し系」(そろそろ死語?)なのであるが、ちゃんと聞いているとかなり刺激的な音楽をやっている。
10年くらい前に彼らのレパートリーである《カレリア》という曲を聞いて非常に感銘を受けた。ワンコード(というかモーダルと言った方がいいのか)のシンプルな曲で、ゆったりとした 5/8 拍子の古風な舞曲。フィードル(ヴァイオリンの一種)とリコーダーがソロを取り、リュートやハープが伴奏をするというアイルランドあたりにありそうな作品である。
この作品を聞いてみたかったので。
まだ、このアルバムは入手できるんですね。とっくに廃盤になったと思っていた … LP では持っているのだが、このピクチャーレコードのデザインは素晴らしい。
例の「DVD-R 化計画」で、10年ほど前に WOWOW で放送された「HAJIME TACHIBANA DESIGN」というビデオが出てきたので、思い出した。
最初にきいたのは大学時代だから、かれこれ20年近く前か。いい意味であまり内容のない音楽だと思うのだが、不思議と印象に残る曲が多い。
ポール・マッカートニー関連の紙ジャケも出ているのだが、いまいち食指が動かない。とりあえず、一枚買ってみることにする(これで全部買うことになったアーティスト数知れず)。おなじみヒプノシスのデザインである。
著者のブルックス・ブラウンはコロンバイン高校銃撃事件の実行犯2名の友人である。日本ではあまり報道されていないが、アメリカではこの事件についてかなりマスメディアに露出していたようだ。また、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でも取材され出演している。まだちゃんと確認していないのだが、未成年者に銃弾を売らないようにとマイケル・ムーアが K マートに直談判に行った場面で「コロンバイン高校の生徒」として紹介されるメンバーの一人のようだ。
小学生の頃から犯人と友人だった著者だからこそ書けるであろう、普通のいじめられっ子が学校での大量殺戮を周到に計画するにいたった過程が丁寧に冷静に語られている。また、事件後、彼にかけられた警察からの不当な嫌疑や、それと戦い最終的に潔白が証明されるまでの記録も書かれている。
タイムリーであるが、悲劇的な結末に至るまで止めることができない心理的葛藤のプロセスは、佐世保市で起こってしまった不幸な事件と符合する点が多いような気がする。