ツイン・ピークス第16章

無事バンドジャーナル誌の原稿も(一応)脱稿したので、やっと「ツイン・ピークス」の続きを見る。 (年末年始に貸し出すために、何とか年内に見終わってあげないと。私は帰省行脚なので年末年始はゆっくり見れないし。)

ファーストシーズン(第1章〜第7章)は人間関係が必要以上に絡まっていくので展開がたるい。 第10章を過ぎたあたりから、謎が収束し始める。

そして、全編のクライマックスとも言える第16章でローラ・パーマー殺しに関する謎が全て明らかになる。 すごく久しぶり(10年ぶりくらい?)に見直したのだが、留置場の中で犯人(ネタばれになるのであえて名を秘す)が告白する場面は圧巻である。

アンジェロ・バダラメンティが作曲した例のテーマに乗せて、クーパーに抱きかかえられた犯人がパーマーを殺めたことを告白する。 降り注ぐのは雨ではなく、故障した(というか、タバコの煙に過敏に反応した)スプリンクラーである。

美しく、可笑しく、悲しい。 デヴィッド・リンチの真骨頂である。

このあと後日談みたいな形で1話くっつければ、整った形で終わることができたのだろうが、さすがデヴィッド・リンチ、そんな期待通りのことはしてくれない(笑)。 打ち切りが決まった「ツイン・ピークス」は、もっと訳が分からない世界に進んでいくのでした。

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