コリリアーノ/交響曲第3番「サーカス・マキシマス」

ちゃんとした吹奏楽ネタを書くのはずいぶん久しぶりなような …..

現代アメリカを代表する(のかな?)作曲家ジョン・コリリアーノが初めて吹奏楽のために書いた交響曲第3番《サーカス・マキシマス(Circus Maximus)》のスコアと音源を入手。テキサス大学とその指揮者ジェリー・ジャンキンのために書かれ、2005年2月に初演された作品である。

ちなみに《ガゼボ舞曲集》は4手のためのピアノ作品からの作曲者自身による編曲なのである。

一応「大規模なウィンドアンサンブルのために」書かれた作品。ステージ上のバンドはほぼ4管編成(サキソフォンは含まれない)の吹奏楽編成なのであ るが、客席を取り囲むようにして11本のトランペットを中心とする別働隊が配置され、さらに客席後方には小規模なマーチングバンドが配置される。 詳細はこちらを。

タイトルは古代ローマにあったと言われる大競技場。 (イタリア語で「チルコ・マッシモ(Circo Massimo)」) コンサートホールという空間の中で、祝祭や催し物など雑多なエンタテインメントを描写するような試みであろう。 合計15本のトランペットによるやけくそのようなファンファーレとそれに導かれる tutti の喧騒、《春の祭典》を思わせるような野蛮な楽想と静寂、現代的なジャズ。 確かに吹奏楽(管楽器+打楽器)編成でなければ表現し得ないマッシヴ感がある。

CHANDOS でマルチチャンネルで録音されたらしい(確かにステレオではこの作品の面白さは伝えきれないだろう)のだが、演奏者の意向でお蔵入りになっているらしい。

ということで、どなたか日本初演しませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください