サンディエゴ日記(その2)

つつがなく初日の業務が終わる。

せっかくアメリカに来たのだから野球を見てみたいと思い、サンディエゴ・パドレスのホームであるペトコ・パークへ見に行く。 ちょうど今日からヒューストン・アストロズとの三連戦が始まったのである。

試合開始は午後7時5分。会場に到着したのは6時50分くらい。 だだっ広い駐車場の真ん中に忽然と野球場があるようなイメージを持っていたのだが、ビル街のど真ん中に違和感なくすっぽりと収まっているような佇まいである。1ブロック離れたら野球場があることに気づかないかも知れない。

最初に目についたショップでチケットを買おうと思ったのであるが、ペアしかないので一枚では売れないとのこと。 正規のチケットセンターに行ったほうがいいというアドバイスを受ける。

というわけでチケットセンターに並んだのであるが、試合が始まってからも長蛇の列。 とはいえ、係員のおばちゃんの指示でいわゆる「フォーク並び」が徹底されているし、大人数用の窓口と少人数用の窓口をちゃんと区別しているようで、意外に時間はかからない。こういうところを見ると、アメリカの合理性に感心する。

メジャーリーグといえばホットドッグ。 「Diego Dog」なるものがあったので注文しようとすると、サンプルを指差して「こんなんだけどいいの?」と言われる。 500 ml のペットボトル大のバンズを切り開いて、直径 1 cm くらいのソーセージをはさんで、野菜やらマスタードやらをのっけたものを想像していただきたい。食べるのに要した時間 30 分。夕飯はこれで済みました。

petcodiego_dog

ホットドッグ売りのおばちゃんと少し話をする。「日本から来たの?」「メジャーリーグ見るの初めてなの?」「ようこそ。楽しんでって。」「ここで日本が勝ったの知ってる?いい試合だったわよ。」 3月に開催されたワールドベースボールクラシックの準決勝と決勝が行われたのが、ここペトコ・パークらしい。 ここで王ジャパンが韓国とキューバをくだして世界一になったのだ。

試合は別にどっちが勝とうと関係ない(結局ヴィジターのアストロズが1対0で勝った)が、やはり雰囲気は楽しい。 ふだんはまったりしているのだが、見せ場になるとすかさず会場内のイルミネーションで「MAKE NOISE」「GET LOUD」という文字が出て、観客をあおる。攻守交替の時間もオーロラビジョンに観客の顔を写したり、チームのトリヴィアを流したりしている。隣に座った 女の子が妙にノリがよくて、踊りまくったり叫びまくったりしていた。

憧れの「7イニングス・ストレッチ」も体験することができて満足満足。

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