ここ数年恒例になっている浜松市主催のバンドクリニック。今年も汐澤安彦先生においでいただき、定期演奏会で取り上げる曲をご指導いただく。
今日は第一日目で、私の担当分では《春の猟犬》(アルフレッド・リード)を見ていただいた。
汐澤先生に指導いただいたことを確認するという意味で、一通り見ていただいたあとに私の指揮で通すことにしたのであるが …
はっきり言って、シュトレーゼマン先生にダメ出しをくらった千秋の心境である(笑)。(「誰が千秋やねん」という突っ込みは置いといて …)
もちろん汐澤先生がダメ出しをしたわけではないのだが、同じ演奏者を指揮して、こうも出てくる音が違うのかと思う。
一応、《春の猟犬》の中間部はよくできているというコメントをいただいたのであるが、汐澤先生が細かいフレーズを調整していくと何度も「はっ」とするような瞬間がある。
当たり前ではあるが、その直後に私が振ってもそんな音が出ないのである。
細部にまで自分が思い描くイメージを持つこと、そして、それを正しく演奏者に伝えるバトンテクニックを持つことの必要性をあらためて痛感した。
明日は《リンカンシャーの花束》(グレインジャー)。楽しみでもあり、怖くもあり。さて、どうなることやら。