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ハンブルガーSV対バイエル・レバークーゼン
いつものように休日ということで8時30分起床。相変わらず週末は怪しい雲行きです。例によって午前中に洗濯を済ませて、午後からちょっと買い物に出かけました。 特にこれといった用事はないのですが、秒針が5秒おきに動くようになって腕時計の電池が切れそうなので、これを交換しに行きました。まあ、デパートなら間違いないだろうということで街中のカールシュタットへ。時計売り場で訊いてみると地下2階に時計の修理をするところがあるそうなのでそちらに。数時間待たされるとか、一旦預けて来週取りに来なければいけないとかというケースを想定していたのですが、時計を預けて5分もかからないうちに電池交換が完了してしまいました。(日本国内で電池交換を頼むと1時間くらい待たされていたような気がするのですが、あれは何だったんだろう?) 食材は特に急いで買う必要もないと思ったので、CD でも漁ろうかと思って中央駅近くの家電ショップ「SATURN」へ行くことにしました。そういえば、途中にわりと有名なタイ料理のレストランがあることを思い出したので、昼食はそこで食べることにしました。「Sala Thai」というお店です。 ランチセットのパド・タイ(ライスヌードルのタイ風焼きそば)+スープにアルコールフライのビールを注文しました。このアルコールフライは初めてかな?多少甘みがありますがすっきりとした味です。スープは酸味と辛みが効いています。トム・ヤム・クンと酸辣湯の中間のような感じです。パド・タイはさっぱりした味。付け合わせのレモンと、唐辛子+ナンプラーのソースを少し加えるとちょうどいい辛さの味になりました。 勘定を済ませてトイレへ行くと、この店を訪問した有名人のサインパネルが飾られていました。NENA って知ってます(笑)? ***** SATURN で買ったものです。 Nielsen: Symphonies Nos. 1-6 前から聞きたいと思っていた、デンマーク生まれの作曲家カール・ニールセンの交響曲集。3枚組で10.99ユーロでした。ブロムシュテットはサンフランシスコ交響楽団とのコンビによるニールセン交響曲全集の評価が高いようですが、これはその前に録音されたもので、オケはデンマーク放送交響楽団です。 WORKS OF IGOR STRAVINSKY ストラヴィンスキーの作品を集めた22枚組。基本的には作曲者の自作自演ですが、一部ロバート・クラフト指揮による録音も含まれています。確か、以前9枚組の自作自演集も買ったはずなのですが、内容は微妙にダブっていて微妙にダブっていないようです。なので、どちらも持っていないといけないのかなと。 一時ストラヴィンスキーに凝っていたことがあって、船山隆さんの著書「ストラヴィンスキー―二十世紀音楽の鏡像」の巻末に載っていた作品リストと、レコード芸術別冊のクラシックレコード総目録を付き合わせて、聞くことができる作品と音源のない作品をチェックしていました。特に後期の宗教作品は現在でもほとんど CD が出ていない状況だと思いますので、この価格(39.90ユーロ)でそのあたりを俯瞰できれば安いものかなと。 Neu! せっかくドイツにいるので、いわゆるクラウト・ロックを代表するバンドの一つ「NEU!」のアルバムを買ってみることにしました。日本にいた時は紙ジャケ化を待っていて買っていなかったのですが、まあ、安かったので … そういえば、クラフトワークのオリジナル・アルバムのリマスター盤も並んでいました。私はボックスを amazon.de に注文済なので買いませんでしたが。 ***** サッカーは午後6時30分キックオフということなので、午後5時少し前にアパートを出発しました。サッカーのチケットも演奏会のチケットと同じように公共交通機関の運賃が含まれているので電車で行くことにしました。途中、どこかの駅で乗り換えないといけないなあ、と思っていたのですが、ホームに入ってきた電車は試合会場の HSH ノルトバンクアレーナ最寄りの Stellingen 駅行き。試合がある日に運行される特別列車のようです。 だんだん、どこから見てもサポーターという人たちが乗り込んできます。私もそうですが、青いマフラーをした人が多いです。レプリカのユニフォームを着ている人もいるのですが、厚手のセーターなどの防寒具の上からユニフォームを着ると肉襦袢に見えますね(笑)。 Stellingen 駅からスタジアムまではシャトルバスも出ているのですが、ほとんどの人は歩いていきます。公式ホームページには徒歩約10分と書かれていますが、実際にはもう少しかかるんじゃないかな。 ちなみにこのスタジアムは高原直泰がハンブルガー SV に所属していた頃は「AOL アレーナ」と呼ばれていましたが、2007/2008 シーズンから HSH ノルトバンク(銀行ですね)が命名権を取得したので HSH ノルトバンクアレーナと呼ばれています。 以下、私のサッカー観戦経験はジュビロ磐田スタジアムと(決して満席ではない)エコパアリーナしかないことを前提にお読み下さい。ひょっとして大規模なサッカー専用スタジアムでは当たり前のことなのかも知れないので … 入場前には簡単なボディチェックがあり、それから入場ゲートがあります。ゲートにはチケットのバーコードを読み取るセンサーがついていて一人ずつしか入場できないようになっています。 まず感動したのは全ての客席が完全に屋根の下にあること。よほどの大雨が降らない限り濡れることはなさそうです。(ジュビロ磐田スタジアムで雨に濡れながら何度も寒い試合を見ているので …)風も吹き通らないので想像していたより寒くありません。むしろ、客席の外側にある売店とかトイレの方が吹きさらしになっていて寒い気がします。あと、このせいかどうかわかりませんが、観客の声がスタジアムの中をよく回ります。声援はもちろん、ブーイングや指笛の大きさは半端ではありません。いやがうえにも興奮します。 さて試合ですが、結果はスコアレスドロー。得点シーンが見られなかったのは残念ですが(HSV は今期ブンデスリーガで初の無得点試合)、それよりも内容が悪かったです。現在チームの得点王であるクロアチア代表のフォワード、ムラデン・ペトリッチが負傷で欠場していたからかも知れませんが、とにかくフィニッシュまでいけません。対戦相手のバイエル・レバークーゼンに比べて中盤でのボール支配率は圧倒的に高かったのですが、ゴール前で縦に入れるスペースはないわ、クロスを入れても危なげなく相手にクリアされてしまうわ、で、まるで暗黒時代のジュビロ磐田を見るようでゴニョゴニョ […]
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演奏会その11: ギャラクシー・ホテル
しかし、週末になると雨が降りますなあ。朝からずっと降り続いています。 とはいえ、今日は買い出しに行かないといけないので洗濯をして午後から車で出かけることにしました。ちなみにドイツでは(特にアパートでは)基本的に部屋干しです。なので、雨が降っていようと晴れていようと特に構わず洗濯しています。一年を通して湿度が低い(というか日本のように異常に湿度が高くなることがない)ので、部屋干しでもすぐに乾いてしまいます。 ということでお昼過ぎに出発。まずガソリンを補給してからいつものアルスター湖沿いの有料駐車場に停めました。そして買ったもの。 来週初めてスタジアムに行くので、ハンブルガー SV のマフラーを買ってみました。 明日聴きに行く演奏会の予習用。マリス・ヤンソンス指揮サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ミハイル・ルディのピアノによるラフマニノフの交響曲/管弦楽曲/ピアノ協奏曲集。なぜかチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も収録されています。 Rachmaninov: Orchestral Works Symphonies 1-3 / Piano Concerto 1-4 / Isle of Dead ASIA MARKT で食材いろいろ。韓国海苔を買いだめしました。それから「エバラ焼き肉のたれ」だけではなくて、韓国製の焼き肉のたれも試してみようと思い、一つ買ってみました。 ***** さて、昼食を食べるところを探してうろうろしていたところ、タイ料理のお店があったので入ってみることにしました。「CHA CHA」というお店で「ハンブルガー・ホフ」というショッピングモールの中にあります。(例によって)アルコールフライのビールと、エビとパイナップルのカレーを注文してみました。ちなみにこのカレーの辛さは3段階の2です。 このアルコールフライは初めて飲んだような気がしますが、かなり甘みが特徴的です。普通の食事の時にはあまり飲みたくありませんが、こういう辛いものを食べる時にはいいのかも知れません。カレーはドイツ基準の辛さではなく、普通に辛いです(笑)。対面に座っていたドイツ人も似たようなものを食べていたのですが、汗ダラダラでした。場所柄、価格は少々高めで味はかなり洗練されています(=量も中庸)が悪くはないです。メニューも豊富でライスヌードル系もあるので、また来てみようかなと思っています。 ***** 夜は《ギャラクシー・ホテル》という音楽劇を見にカンプナゲル(Kampnagel)へ。以前の演奏会でわりと気に入ったブルクハルト・フリードリヒが音楽をつけるということで見に行きました。 カンプナゲルはこんなところで、倉庫を改造したようなホールがいくつもあります。いかにもアンダーグラウンドとかサブカルチャー的なイベントが行われそうな場所です。軽い夕食は隣接しているレストランで。 ベックスのアルコールフライ(車で行ったので)は特徴のない味なんですよねえ。ピッツァ・マルゲリータはなかなかいい感じ。そういえば、日本にいた頃、同期で昼食を食べていると、よくピッツァの「パリパリ派」と「モチモチ派」で討論になったことを思い出しました。私は「パリパリ派」なので、このピッツァは OK です。 ***** 《ギャラクシー・ホテル》は 20:00 開演でしたが、直前まで開場されませんでした。中に入ってみると中央にステージがあり、それを取り囲む三方が客席、残りの一方が演奏者の席になっていました。演奏者はヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、キーボード、打楽器の6名、それらの音をライブエレクトロニクスとしてコントロールするエンジニアがいます。 中央のステージはホテルの一室を石膏細工で復元したような舞台。ベッド、浴槽、ソファ、デスクなど全てが真っ白で、全ての輪郭が手作りのように曖昧になっています。この中で大人2名と子供1名が劇を繰り広げるわけですが … まあ、そもそもドイツ語もわからずに見に行くということに無理があったのですが、ドイツ語がわかってもあまり面白くなかったようです。当日の物好きな(笑)観客は50〜60名くらいだったのですが、少なくとも2名は途中で退場しました。 劇の半分くらいは「Stop」「Start」という合図ともに3人がステージの中を将棋やチェスの駒のように動き回ります。この劇は村上春樹さんの小説もモチーフにしているということは事前に知っていたので、青白く映し出される非現実的な部屋の中を動き回る様子は「TV ピープル」みたいだなあ、とか考えてみたりもしました。 音楽も伴奏に徹しているような感じであまり面白くありませんでした。マルチチャンネルで音像を移動させるライブエレクトロニクスは初めてだったような気がするので、その部分は新鮮でしたが。 ううん … まあ「こういうのもあるのか」と意味では勉強になりましたが … 正直、お金を払って見るものではないなと … ***** 帰り道、なにげに NDR (北ドイツ放送)のクラシック番組を聞いていたら、ハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで優勝した三浦文彰さんに関する番組を放送していました。 ***** 今週末はヨーロッパ各地でワールドカップ予選が行われているため、ブンデスリーガはお休み。ドイツはロシアに勝って本選出場を決めました。
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今さら伝説を紐解いてみますか
個人的には、ビートルズのアンソロジー・シリーズが発表された時以上の衝撃です。 ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX (おっさんホイホイですか、そうですか …) 1959年生まれの山口百恵さんが芸能活動をしていたのは1973年から1980年まで、つまり14歳から21歳までです。YouTube にあった引退コンサート(あの白いマイクを置いて立ち去るというパフォーマンスが有名)が21歳で行われたのにもびっくりしましたが、《横須賀ストーリー》が17歳、《プレイバック Part2》が19歳だったということにもあらためて気付かされました。 彼女の活動期間は完全にリアルタイムで体験しているのですが、当時それほど熱中した記憶はありません。今から思うに、初期のいわゆる「青い性」路線をリアルに感じるにはまだ幼く、その後の正統派として成熟する時期は、すでに歌謡曲よりも他の音楽に興味が移っていたのだと思います。たぶん、もう数年早く生まれれば全く印象が違っていたのでしょう。 というわけで、このボックスについては山口百恵さんを通して見る「ザ・ベストテン」の方に興味があります。歌だけではなくてトークも入るそうですし、全出演回ということなので、スタジオからだけでなくいろいろな場所からの中継も入るはずなので、あの頃の雰囲気を思い出せるのではないかと期待しています。百恵さんの歌だけだったらたぶん買わなかったと思いますが … それだけでは何なので、あらためて彼女の歌を聴いてみようと思ったんですが、配信されていないんですね … ということで YouTube を見まくったのですが、あの圧倒的な、そしてワン・アンド・オンリーな存在感は伝説と呼ぶにふさわしいのではないかと思いました。
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バンド・オブ・ブラザース
そういうわけでドイツ統一記念日です。 街中で何かやっていたのかも知れませんが、相変わらず小雨がぱらつく天気だし、お店はほとんど休みらしいし、まだアルカイダのテロ予告期間は終わっていないし(ドイツの総選挙終了後2週間以内とのこと)ということで、自宅および自宅周辺でまったり過ごしました。 なぜか急に「バンド・オブ・ブラザース」が見たくなって DVD を見ることにしました。第2次大戦で活躍した実在のアメリカ陸軍パラシュート部隊(あらためて気付きましたがパラシュート部隊って陸軍なんですね)を描いた作品です。もともとはアメリカのテレビ番組として制作され、日本では WOWOW で放送されました。えらく気に入ってしまったので DVD ボックスまで買ってしまった作品です。 バンド・オブ・ブラザース コンプリート・ボックス [DVD] もともと「戦争映画」などは好んで見る方ではないのですが、(あ、でも「プラトーン」は見たなあ)これは自分自身も小隊に属しているような視点から戦争というものを考えさせられる作品です。トム・ハンクスとかスティーヴン・スピルバーグとか「プライベート・ライアン」に関わった人たちもこの作品に関わっていますし、作品のトーンも似ています。ちなみに「プライベート・ライアン」の冒頭はノルマンディに上陸する際の様子が描かれていますが、この「バンド・オブ・ブラザース」の登場人物たちは、その上陸作戦を支援するために飛行機からフランス本土に降下したのでした。 この作品の持つリアリスティックな表現と比較すると、「プライベート・ライアン」はエンタテインメントなんだなあ、と思ってしまうわけです。
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マイルス・デイヴィス・ストーリー
今週は「おうちでごはん」週間ということで、先週末に作り置きしておいたものを食べるようにしているので、外食していません。週末に連チャンで演奏会に出かけるということもありますし。 Arndとジャズの話をしていて、「じゃあ、貸してやるよ」ということで借りたのが「The MILES DAVIS Story」というDVD。 Miles Davis Story [DVD] [Import] 関係者のインタビューなどからマイルスの生涯を振り返る内容だそうで、未公開のライブ映像も断片的に見られるということです。てっきりヨーロッパ仕様(PAL / リージョン2)かと思っていたら、アメリカ仕様のリージョン1。私は今のところDVDはMacBookで見ているのですが、例の「5回までリージョン変更できるよ」メッセージが出てしまいます。VLCでもうまく再生できませんでした。さて、どうしたものか …
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アンソロジーを見る
シルバーウィークということで日本とのやりとりがほとんどなく、先週までの超ハードスケジュールと比べると、ちょっと仕事に余裕があります。 「ビートルズ祭り」ということで、アンソロジーのDVDを引っ張り出してきて見ていたのですが、久しぶりにワインを飲んだら見ている途中で寝てしまいました … ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX 通常盤 ビートルズのデビュー以前といえば、ハンブルクでの演奏活動に触れないわけにはいかないわけで、 DVD でも当時(1960年代前半)のハンブルクの映像が使われています。最初に見た時(かれこれ10年くらい前になりますか …)には当然細かいところまでは意識していなかったのですが、改めて見てみるとレーパーバーン周辺はもちろんのこと、ハンブルク港やアルスター湖がちらっと映っていたりして、今の景色と比べるとなかなか興味深いものがありました。 そういえば、アパートから会社へ行く途中に Studio Hamburg というエリアがあります。そういう名前のスタジオが本当にあるのか、あるいは単なる地名なのかは未だによくわかりませんが、ビートルズとしてのデビュー前にトニー・シェリダンのバックバンドとしてビート・ブラザース名義で録音をしたのは、この Studio Hamburg らしいです。 アーリー・テープス・オブ・ザ・ビートルズ
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ビートルズ再発見
さてビートルズ。 土曜日も日曜日もアパートにいる時間はゲップが出るくらいビートルズを聞き続けました。いちばん興味があった中期、すなわち「Rubber Soul」「Revolver」「Sgt. Peppers」あたりのモノ盤から聞き始めて、あとはモノを一通り、それからステレオ盤の「Let It Be」「Abbey Road」「Past Masters」あたりまでを聞いてみました。 ちなみに MacBook へ Apple ロスレスで取り込んで BOSE の Companion 2 Series II で聞くという超お手軽なシステムなので、あまり偉そうなことは言えないのですが、少なくともモノに限って言えば今回のリマスターは満足いくものです。 音圧を上げて、ちょっと高音低音を持ち上げてやれば今風のメリハリの効いたリマスタリングもできたのでしょうが、あえてそうしていないところに好感が持てます。全体的な印象はちょっともやっとしていますが、ディテールがはっきりしてそれぞれの音の分離がよくなっているように思います。それによってあらためてはっとする瞬間も多々ありました。特に「Beatles For Sale」や「Rubber Soul」あたりのコーラスワークがいいですね。特に「For Sale」なんか今まで全然好きでなかったのですが、今回のリマスターによってかなり評価が上がりました。 今日の昼食時にも「私のハンブルクでのサバイバルキット」と言った(笑)Arnd とたまたま一緒になって、この話題で盛り上がりました。同席していた Heiko は「僕がいちばん好きなのは Revolver だけど(同感同感)、もう 20 年以上も聞いてないな」とのこと。Arnd は今ケン・バーンズが制作したドキュメンタリー「JAZZ」を見ているところで、昨日はマイルス・デイヴィスの「クールの誕生」を聞いたと言っていました。「50年も前に録音された演奏で、当然モノラルなんだけど、ステレオみたいに聞こえる楽器のバランスが素晴らしい。」と言っていました。「最近は50年代のジャズを「再発見」しているところなんだ。」と。(ケン・バーンズの DVD、確か持ってきていたよなあ … まだ半分くらいしか見ていないし …) このビートルズのリマスター盤が出る前もずっとビートルズを聞いていたのですが、いわゆる考古学的な聞き方になっていたなあ、とちょっと反省しています。この曲の第1テイクはこれだとか、このリミックスは正規テイクとちょっと違っているとか。今回のリマスターでは音そのものを聞いてワクワクすることができているように思います。ビートルズがデビューしてもうすぐ半世紀(!)、ビートルズを聞き始めて30年(汗)、それだけの時を経ても「再発見」できるビートルズ、やはり恐るべしです。 今回のリマスターを配信するという話もあるようですが、24bit/192kHz でやってみては?
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続おいでませハンブルクへ(その5)
集中ミーティングの最終日。たくさんの宿題が残りつつも、とりあえずつつがなく終わりました。 ミーティング開始前に受付から「amazon.com から荷物が届いている。仕事上の荷物なのかプライベートなものなのかわからない。プライベートなものだったら関税を立て替えているから払って下さい。」という連絡が。もちろん、ビートルズのステレオボックスとモノボックスですが、意外と早く届きました。以前のブログで「関税とかを取られたとしてもさすがに10000円の価格差が逆転することはないと思って amazon.com で買うことにしました。」と書きましたが、本当に 10000 円近くの関税を取られるとは思いませんでした(涙)。結局、この2つのボックスのために支払った総額は、 本体:429.95 米ドル = 40583 円(カード決済ベース) 関税:70.57 ユーロ = 約 9500 円(本日のレートベース) ということで、ほぼ50000円ということになりました。微妙ですが、まだドイツで買うよりは安かったはずです … 同僚に「何それ?試作品?」とか聞かれて、ビートルズのCDだということを説明したら、「お前のハンブルクでのサバイバルキットだな(笑)」と言われました。はい、これを聞きながら冬を越します(笑)。 夕食は開発部門主催でのミーティングの打ち上げ。レーパーバーンにあるレストランで開催されました。レーパーバーンはハンブルクでもっとも規模が大きい歓楽街です。新宿歌舞伎町のようなもの、という話が何回も出てきました。私がレーパーバーンに来たのはビートルズ博物館「BeatleMania」を見に来た時以来2回目です。 一応、ドイツの郷土料理のようなものがメニューに載っています。幹事の Stefan は「前に来た時より大分メニューが増えているなあ」みたいなことを言っていました。一通りメニューを解説してもらったところで、私は「sauerbraten」を頼んでみました。肉の塊を数日酢に漬け込んでおいて、その後煮込んだものだそうです。それにベリー系のソースをつけて食べます。確かに肉は柔らかくなっているのですが、脂肪分なども全て抜け落ちているので肉がかなり締まっている感じです。英語で「chewy」という説明を受けましたが、まさにそんな感じです。 ドイツ人の出席者はレーパーバーンの近くに住んでいる人が多いようで、最後は日本人3人でSバーンの駅に向かいました。日本から来ている友人が先に降りるので、電車の中での挨拶。「じゃあ、また。気をつけて帰って。」とか言いながら握手をして別れるのが、何とも気恥ずかしいというか、不思議な感覚です。
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カッターナイフ
昼食を食べに行くグループはだいたい面子が決まっているのですが、今日は珍しくフランス人の Yvan が一緒。久しぶりに話をしました。例によって「夏休みはどこか行った?」「家族が来たの?ハンブルクはどうだって?」「気に入っていた?それはよかった」みたいな話をしたあと、話題は宗教へ。(前も Yvan と宗教の話をしたような気がするなあ …)「日本ではどんな宗教が多いの?」と聞かれたので「Buddhist が多いのかなあ?大部分の人はプラクティカルじゃないと思うけどね。私も一応 Buddhist だけど、先祖が Buddhist だったからそうなっているだけで …」と答えたら、「実は今 Buddha に関する本を読んでいるんだけど …」とかで、「神を崇めるのではなくて、自分自身の内なるものを信仰対象にしたから仏教は支持を得たんじゃないかなあ?」と言われました。うぅ、すみません、私には難しすぎます … 昼食(今日は4人で行ってみんながシュニッツェル)時もマルチカルチュアルな話が。フランス(Yvan はフランス人です)では自宅でエスカルゴを調理することがあるのだとか。場合によっては野生(?)のエスカルゴをつかまえてきて、不純物を抜くために数日餌を与えないようにしておいて、それから調理するのだそうです。あれが動いている様子を見たら絶対食べられないような気がするんですけどね。 例によって「ドイツ語勉強しているの?」という質問が(汗)。「名詞とかは少しずつ覚えているんだけど文法が全然わかんない」と言ったら「多少文法が違っていても俺たちわかるから、とりあえず使ってみろよ」というありがたいお言葉が。そのようにします … ところで、ドイツでなかなか見つけられなかったものに「カッターナイフ」があります。引っ越し荷物を開けようとしてちょっと困りました。スーパーマーケットで探してもないし、デパートの文房具売り場で探してもないし。庶務の女性に聞いたところ、ドイツでは主にカーペットを切る時に使うので Teppichmesser (そのまま Carpet Knife という意味です)と言うのだそうです。先輩駐在員に聞いたところ「え?昨日文房具屋に行ったけど売ってたよ」とのこと。そういえば、帰り道に大きな文房具店があることを思い出したので寄ってみることにしました。 まあ、このくらい大きな文房具屋になると、さすがに売っています。この店だけなのかも知れませんが、ハサミの近くではなく、ホチキスとかパンチの近くにあったので探すのに時間がかかりましたが。今までの苦労は何だったんだろう? ということで一件落着。 そういえば、クラフトワークがオリジナルアルバムのリマスターボックスをリリースするそうで、初めて amazon.de でポチッ。 The Catalogue
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ビザ
(久しぶりに海外赴任ネタです) 実はまだビザを取得していません。ドイツは3ヶ月まではビザなしでも滞在できるので、基本的には入国してからビザの申請をすることになります。私の場合は会社の Human Resource Section(日本でいう人事部なんでしょうなあ)が手配してくれているので、私は何もしなくてもいいのですが、今日いきなり連絡があって「最終学歴の証明書が至急欲しいんだけど …」と言われました。ドイツに来る際に確認して「要らないと思うよ」と言われたので持って来なかったのに … というわけで、急遽実家に連絡して、大学の卒業証明書を申請してもらうことにしました。FAX や電子メールや電話ではダメで、郵送でしか受け付けないとホームページに書かれていたので。 3ヶ月以内にビザを取れなかったらどうなるんでしょうね?いったんドイツ国外に出て再入国しないといけないのでしょうか? 昼食は以前わけもわからずに食べた「Brathering」(ニシンのマリネ)でした。 帰宅すると、前回のコンサート後に問い合わせたブルクハルト・フリードリヒの CD が届いていました。 演奏会で聞いた作品に比べるとアコースティックな趣きの作品が多く収録されています。《unter,druck》という作品は金管楽器と打楽器による作品。クセナキスの《アクラタ》を思い出してしまいました。 問い合わせに対していただいた返事によると、10月にハンブルクで音楽劇《ギャラクシー・ホテル》の初演を予定しているのだそうです。村上春樹さんなど複数の作家をモチーフにしているとのことです。この時に、前回の演奏会で聞いた《The Musicbox Project III》などを収録した CD を販売するということなので … 行ってみるかなあ …