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西村朗作品集
最近は仕事しながら日本人作曲家のCDなどを聞いている。 西村朗:魂の内なる存在-西村朗協奏曲集[西村朗作品集 7] ちょっと前に購入したのだけど日記に載せそびれたCD。 サクソフォン、二十絃箏、ピアノをそれぞれソリストにした協奏曲3曲が収録されている。サクソフォン協奏曲《魂の内なる存在》のソリストは須川展也さんである。 確か、このサクソフォン協奏曲は NHK 交響楽団での初演がテレビ放送されたので、それを録画してみたのだと思う。この時もソリストは須川さんだった。テレビで見た時は、かなり密度の高い音楽の 中でほとんど吹きっぱなしの須川さんを見て恐れ入ったのだが、今回はあまりそういう印象を持てなかった。なぜだろう?絵がなかったからなのか?オケがいま いちだからなのか? ピアノ協奏曲《シャーマン》は西村作品にしては華々しい雰囲気を持った曲である。 しかし、西村作品はヘッドフォンで聞くより大音量で体感したほうがいいのかも。
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池野成の映画音楽
池野成の映画音楽 先日、日本人作曲家に関するホームページを見ていたら、池野成の映画音楽 というページにたどり着いた。 正直言って、池野成さんの名前も池野さんが音楽をつけた映画についてもほとんど知らなかった。しかし、このページに書かれている CD の制作経緯を読んでいると、ほとんどこの CD を聞くことが日本人作曲者愛好家の使命のように思えてきて、購入を申し込んだのである。 これからゆっくり聞いてみよう。
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伊福部/マイルス/ビリー・ジョエル
伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ NAXOS の日本人作曲家シリーズで登場した伊福部昭の管弦楽作品集。《シンフォニア・タプカーラ》や《SF交響ファンタジー第1番》あたりをロシアのオケ(ロシア・フィルハーモニー管弦楽団)がどのくらい凶暴に演奏してくれるのかが楽しみであったのだが、ちょっと期待外れ。 日本人(というか日本の伊福部ファン)に暗黙のうちに刻み込まれている「伊福部サウンドはかくあるべし」といった了解事項がこの演奏にはないのである。もちろん楽譜に純粋に向かい合えばこういう音楽が出てくることは納得しているのだが、《タプカーラ》を聞いていてもあっさりしていてなかなか血がたぎって来ないのである。(かといって、先日購入した「伊福部昭の芸術(8)特別篇 卒寿を祝うバースデイ・コンサート 完全ライヴ」の《タプカーラ》の第3楽章のように最初からオケが沸騰しているのもリスナーがついていけなくてちょっと白けてしまうのだが …) 音楽に国民性や民族性(やっぱりウィンナ・ワルツはオーストリアのオケじゃなきゃ、とかバルトークはやっぱりハンガリーのオケだね、とかいったドグマ)を持ち込むのはあまり好きではないのだが、やはり「血」が違うのかな、と思ったしだい。 ということで、淡々と盛り上がっていく《SF交響ファンタジー第1番》の後半のマーチメドレーが違和感なく聞けた。これは適度に抑制が効いていていい演奏だと思う。 ジャケットに青木繁「海の幸」を使ったのは秀逸。 マイルス・エレクトリック 〜 パフォーマンス・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト[DVD] 幻と言われている、1970年に開催された「ワイト島ミュージック・フェスティヴァル」に出演したマイルス・デイヴィス・バンドの完全演奏と、(それだけではDVD1枚分の時間が持たないので)周辺ミュージシャンのインタビューによって構成されたドキュメント。 マイルスがいわゆる「アコースティック」時代から「エレクトリック」時代へと方向を変えていった時期の演奏はなかなか映像がなかっただけにかなりうれしい。個人的にこの時期のアルバム(「イン・ア・サイレント・ウェイ」とか「ビッチェズ・ブリュー」とか)が結構好きなので。 とはいえ、前半のインタビューが長かったので力尽きて寝てしまった … まだライヴまでたどり着いていない … ビリー・ジョエルの紙ジャケ第2弾。リアルタイムで聞いていたのは「イノセント・マン」とかろうじて「ビリー・ザ・ベスト」くらいまでかな。
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ザ・シンプソンズなどなど(今日届いたCD)
The Simpsons: The Yellow Album 先日買った「すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。」という本で紹介されていて即注文したCD。いわゆる「ジャケ買い」というやつである。まあ見てください。 シンプソン一家が見事にビートルズの「サージェント・ペパーズ」をパロっている。 (中ジャケや裏ジャケも一応そんな感じ) ジャケットに写っている人たちはみんな一人一人ちゃんと名前のある登場人物で、中ジャケに説明されているのも凄い。まあ、音はどうでもいいな。 Do They Know It’s Christmas? 先日「ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★ [DVD]」を買ったのであるが、これのきっかけとなったチャリティ・レコード(そう、当時はレコードだった)「Do They Know It’s Christmas?」が20周年を機にリメイクされた。 2004年のニューバージョン、1984年のオリジナル・バージョン、それに1985年のライブ・エイドでのライブ・バージョンの3曲入り。 最近の洋楽には疎いので2004年バージョンで誰がどのパートを歌っているのかほとんどわからないが、U2のボーノが20年前と同じ部分を歌っているらしいことはわかった。1984年バージョンに比べると、バラードっぽく始まって、途中でラップを入れたりとかいろいろ曲調に変化をつけようとしているのがわかる。まあ、これはこれでいいのだろう。 不満が2つ。amazon.co.jp で見たジャケット写真はオリジナル通りのものだったのだが、送られて来たCDは別ジャケットだった。あのジャケットが欲しかったのに。それからオリジナル・バージョンってこんなに音悪かったっけ?2004年バージョンはそれなりの音をしているし、1985年のライブ・エイド・バージョンもかなりクリアになっているのに1984年バージョンだけがモコモコした感じである。 Euphonium Magic Vol.2/スティーブン・ミード スティーブン・ミードによるユーフォニアム・アンサンブルのアルバム。つまり一人で複数のパートを多重録音している。目当ては伊藤康英さんの《ユーフォニアム・パフェ》(フルート四重奏曲《フルーツ・パフェ》のユーフォニアム版)とミードの直筆サイン。 「おお、偶然にも《ザ・シンプソンズ》という作品が入っとるわい。」と思ったら、「ザ・シンプソンズ」のオープニング・テーマをユーフォニアム・アンサンブルに編曲したものだった。まさにシンクロニシティ。 MADE IN JAPAN de haske から出版されている日本人作曲家の吹奏楽作品を集めたCD。酒井格作品(《若草山のファンファーレ》《たなばた》《大みそか》《大仏と鹿》)がまとめて聞けるのがポイントか。個人的には旧作である《吹奏楽のための三つの断章》(桑原洋明)が聞けるのがうれしい。
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新宿TOWERで買ったもの
東京出張。 早く終わったら初台に寄って「明和電機 ナンセンス=マシーンズ展」を見たいと考えていたのだが、さすがにそんなに都合よく物事は運ばない。(再来週の出張時にはがんばろう) 結局(いつものように)タワーレコード新宿店に寄って終わりである。 Live at Tonic 1999 [DVD] [Import] 久しぶりにジョン・ゾーンの名前を見たなあ ….. 以前はショートカットでいかにもニューヨークの先端アーティストという風貌だったのだが、このDVDでは髪の毛を伸ばしていて、眼鏡を外した假屋崎省吾といった感じである。 そのジョン・ゾーンが率いる「マサダ」のライヴDVD。輸入盤だがオール・リージョン。 かなりこじんまりとしたライブハウスでの録画のようで、メンバーもかなりリラックスしているようだ。 いわゆるフリー・ジャズはあまり好きではないのだが、ジョン・ゾーンがやっている音楽はけっこう好きである。この「マサダ」はジョン・ゾーンの音楽 の中でも「真っ当」な方になるだろう。(「ペインキラー」とか「ネイキッド・シティ」はかなり覚悟が要ると思う …..)。トランペット、アルトサックス(これを担当しているのがジョン・ゾーン)、ベース、ドラムという編成でのユダヤの伝統音楽に基づいたインプ ロヴィゼーション。音階がどことなく中東風である。 CD の「マサダ」は普通のジャズ8割フリー・ミュージック2割くらいの割合なので比較的聞きやすいが、このライブではフリー・ミュージックの割合が3割〜4割くらいになっているように思える。 R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 [DVD] いまさらながらにクライバー追悼。 クライバーの「ばらの騎士」はウィーン国立歌劇場版とバイエルン国立歌劇場の2タイトルがあるのだが、 やはりウィーン・フィルの音でリヒャルト・シュトラウスを聞いてみたい。 バイエルンよりウィーンの方が現時点では入手が難しそう。(amazon ではバイエルンは見つかるがウィーンは見つからなかった) ということで、ウィーン国立歌劇場版を買ってみることにした。 クラシックのDVDは画質が悪いので心配していたのであるが、まあこのくらいだったら許せるな。そういう意味でも収録が新しいウィーンの方がよかったのかも。
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リベラ・ウィンド・シンフォニー
ビムス・エディションズ バンド・コレクション Vol.1 「響宴VII」の会場で予約したビムス・エディションズの楽譜の参考音源。演奏はリベラ・ウィンド・シンフォニー。諸般の事情により最初はCD-R で作成されたらしいのだが、プレス盤がリリースされた時にはプレス盤も送付してもらえることになっていた。ということで届いたのがこれ。 以前の CD-R 盤に加えて、黛敏郎の行進曲《黎明》と、團伊玖磨作曲/福田滋編曲の《キスカ・マーチ》が追加収録されている。また、ホームページによるとヘンリー・ウッドの《イギリスの海の歌による幻想曲》ではカデンツァが追加されているらしい。 この出版社は今後も意欲的に邦人作品を出版していくようなので(おそらくリベラ・ウィンド・シンフォニーの音楽監督であり、バンドジャーナルに興味深い連載を執筆されている福田滋さんが絡んでいるのだろう)、ぜひともこのあたりも音源としてリリースして欲しいものである。
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今日買ったもの
ロンドン・コーリング(紙ジャケット仕様) サンディニスタ!(紙ジャケット仕様) パンクあるいはニュー・ウェイヴというムーヴメントの中の代表バンドであるザ・クラッシュの代表作2枚。リアルタイムでは聞いていなかったのであるが、再発されたので聞いてみたいと思って購入。「ロンドン・コーリング」は確かどこかの雑誌(ローリング・ストーンズだったかな?)が選んだ1980年代の偉大なアルバムでかなり上位にランクされていた。 ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★ [DVD] 1985年にアメリカとイギリスで開催された、おそらく今のところ最大規模のチャリティ・コンサート「ライブ・エイド」のDVD。計16時間の演奏時間中約10時間が収録されている。 リアルタイムで見たのは大学の夏休みだったのかな?日本での進行(確かフジテレビの逸見アナウンサーだったと思う)がかなり割り込んできてまともに演奏が聞けなくてイライラしていたのを覚えている。だからちゃんと見なかったのか、記憶の中にはあまり残っていない。スティングが演奏した《孤独のメッセージ》(残念ながら今回のDVDには収録されていないようだ)くらいかな。 ちなみに特典映像ではアメリカ・イギリス以外の国の参加アーティストも紹介されていて、日本からはラウドネスと矢沢永吉の映像が収録されている。 まだ半分くらいしか見ていないのであるが、以下のようなシーンはかなりうるうるきてしまった。 冒頭の《Do they know it’s Christmas?》(バンド・エイド)や、それのアメリカ版である《We are the World》(USA for Africa)が懐かしい。以前は、いかにも二番煎じのアメリカ版はあまり好きではなかったのであるが、貫禄のあるヴォーカリストを揃えたあたりはさすが。特にボブ・ディランとかレイ・チャールズとか。 エルヴィス・コステロ。ギター1本で出てきて「北イングランドの古いフォークを演奏するぜ。」と言ってビートルズの《愛こそはすべて》を演奏する。 まだ直球勝負のU2。短い時間ながらステージ構成が見事。 かなりテンションの高いクイーン。こういう寄せ集めライブは進行がいいかげんになりがちだが驚くほど完成度が高い。 出演者も観客も「音楽で世界が変えられる」とは思っていなかっただろうが、一丸となって何かをやり遂げようとするパワーが確かにあった。今の時代にこういうパワーはないのか? TITAN 鈴木英史さんへの委嘱作である《カントゥス・ソナーレ》、ウィテカーの《クラウドバースト》などが収録されている。 最近、エリック・ウィテカーがお気に入りである。《ゴースト・トレイン》や《ラスヴェガスを食い尽くすゴジラ》などで注目を集めたせいか、イロモノ的な見方をされることが多かったのであるが、合唱での経験を生かした繊細な和声感覚はうるさいだけではない管楽合奏の魅力を聞かせてくれる。 《オクトバー》、先日購入したヘリオトロープ・ウィンド・シンフォニーのCDに収録されている《スリープ》、そしてこのCDに収録されている《クラウドバースト》、どれかは次の演奏会で取り上げてみたい。
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ビートルズのアメリカ盤
The Capitol Albums, Vol. 1 ビートルズのアメリカ盤ボックスが到着。 いろいろなところで取り上げられているが、紙ジャケットの意匠といい、レーベル面の印刷といい、いかにもアメリカらしい大雑把な作りである(笑)。 「曲」に関しては、すでに発売済のイギリス盤CDを聞けば全てフォローできるので、「意表をついた曲の配置」や「ミックス違い」、それにもちろんリマスタリングなどがこのボックスの存在価値になるだろう。 前にも書いたが、私は「赤盤・青盤」→「イギリス版オリジナルアルバム」という形でビートルズを聴いてきたので、初期のビートルズのアルバムは《アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア》とか《イット・ウォント・ビー・ロング》とか《ア・ハード・デイズ・ナイト》とかで始まらないと違和感があるのである。 カーステレオで聴き始めたのであるが、ほとんど予測がつかない節操のない曲順(米キャピタルが何らかのコンセプトを持って選曲しているわけがない)はシャッフルプレイのような感じで、それはそれで悪くない。 また、ステレオミックスとモノミックスが同時収録されているのもうれしい。(アメリカ盤のように11曲くらいしか入っていなかったら収録時間は30分くらい。)アメリカ盤では悪名高き擬似ステレオミックスが多数存在するので、モノミックスで聞いている方が落ち着く。リマスタリングもナチュラルな感じでいいのではないか。
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クイーンのライブCDとか華氏911とか
今日買ったもの。 [tmkm-amazon]B0002W5BVE[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0002W5BVO[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0002W5BV4[/tmkm-amazon] クイーンのライブCDを3枚。これでオリジナル・アルバムの紙ジャケ化は完了か?「ライブ・キラーズ」は高校時代に友達から借りて聞いた。アルバムとしてクイーンを聴いたのはこれが最初だったような気がする。 [tmkm-amazon]B0001X9D68[/tmkm-amazon] 最近は劇場公開からDVD発売への期間が極端に短くなっているような気がする。まさに「興奮冷めやらぬ」というタイミングでDVDが出た。劇場で見られなかったので購入。
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今日届いたもの
Computer Animation Video Album (Spec) [DVD] [Import] 先日のアメリカ出張で視察したショーで、とあるメーカーのブースがデモとして流していたDVD。オリジナル制作のものだと思っていたのであるが、たまたま係員がDVDを入れ替える時にタイトルが見えたので、それを頼りに探してみた。 アメリカのDVDショップでは見つからなく、インターネットで発注したものが今日届いたしだい。 日本のアマゾンでは別のタイトルになっているが、もともとは「ANIMUSIC」というタイトル。言ってしまえば打ち込みの音楽に合わせてCGが動くだけなのだが、そのアイデアがなかなか面白い。 例えば、次々と打ち出されるボールがドラムやヴィブラフォンの上でバウンドする様子や、魚の動きを思わせる物体がハープを弾いたりする様子が、バックで流れる音楽とシンクロしているのである。 味気ない音楽に目に見える運動性が加わっただけでこうも楽しくなるということは、通常の演奏でも視覚というのはかなり重要な要素なのだと思った。 DVDは輸入盤しかないようだがオールリージョンのようだ。