月別アーカイブ: 2010年10月

イタリア・リヴェンジ日記(その3)

ローマでの3日目。息子がいちばん期待していた、それから我々が14年前に来た時に外側だけ見て中に入らなかったコロッセオへ。

ここも入場券を買うための長い行列ができていました … が、ここで威力を発揮したのが「ROMA PASS」。ローマ市内の交通(バス、地下鉄、トラム)に3日間乗り放題、最初に訪問する2つの観光スポットへの入場無料(それ以降は割引料金)というものです。これを持っていると入場券を買う列とは別の列から入場できるので、待ち時間はほとんどありませんでした。

その後、「エウロスターイタリア」でローマからフィレンツェへ移動。息子を連れての旅では鉃道移動は必須です(笑)。

フィレンツェのホテルでは booking.com からの予約確認が届いていなかったようで一悶着ありましたが、幸運にも料金据え置きでメゾネットタイプの部屋をあてがってもらうことができました。ドゥオモは目の前です。

夕食は、14年前にも訪れたドゥオモ近くのトラットリア「イル・カミネット」。以前来た時に比べるとずいぶんかしこまった雰囲気になっていました。この季節にフィレンツェに来たからにはやはり生ポルチーニ茸を使った料理を食べたかったのですが、残念ながらなさそうなので、プリモ・ピアットはチーズのリゾットを黒キャベツで巻いたもの。ほとんど日本で食べるちまきみたいな雰囲気ですが。それから、これもやはりフィレンツェに来たということでキャンティ・クラシコとフィレンツェ風ビーフステーキ(ビステッカ・アラ・フォイレンティーナ)を。こちらはちゃんと2人前を注文して3人で食べきりました。息子は食後にフルーツサラダを、我々は消化を助けるために食後酒のリモンチェッロをいただきました。

イタリア・リヴェンジ日記(その2)

イタリアに着いて2日目。今日はローマ市内を観光しました。小さい子供がいると美術館系はなかなか辛いものがあるので、今回は建物の見学に重点を置いています。バチカン市国のサンピエトロ寺院とサンタンジェロ城とトレヴィの泉へ行きました。

バチカンではできれば美術館の「最後の審判」くらいは見たかった(見せたかった)のですが、やはり待ち行列が長過ぎてパス。寺院のクーポラにも登ってみたかったのですが、こちらも行列が長過ぎてパス。結局、寺院の中を見ただけだったのですが、息子は巨大な天蓋や見事な装飾に圧倒されたようでした。個人的にはミケランジェロの傑作「ピエタ」をじっくり見れたことが収穫でした。

サンタンジェロ城は「聖なる天使」という意味。その名前や円形の美しい形、またプッチーニの歌劇《トスカ》の舞台になったり、映画「ローマの休日」に登場したり、と比較的穏やかな印象がありますが、要塞や牢獄として使われて来たきわめて実用的な作りになっています。ごつごつとした城そのものとそれを取り巻く城塞という構造から、私はトールキンの「指輪物語」に登場するミナス・ティリス(まあ、スケール感は全然違いますが)を連想したのですが、息子はレゴやプレイモービルといったブロックの城塞シリーズを連想したようで、リアルシミュレーションを楽しんでいたようです。

(妻とは「アミューズメントパークへ連れて行くよりはこういうところの方がイマジネーションが刺激されるのかなあ?」という話をしていました。)

ええと、月並みですが、「ローマの松」と「ローマの噴水」です(笑)。

これはバチカンのサンピエトロ寺院からサンタンジェロ城へ歩いていったところ。日本の松はすくっと立っているイメージですが、ローマの松は下の部分がごっそりと刈り込まれていて上の方にブロッコリーのような形に葉が残されています。

こちらはおなじみのトレヴィの泉。人大杉。

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さて夕食。ガイドブックで見つけた「カルボナーラがおいしい店」に行くことにしました。基本的には予約客しか受け付けていないらしいのですが、我々が比較的早めに行ったので1時間以内ならいいとのこと。「チーズとハムのコンビネーション」、それから「カルボナーラ」をシェアで … と言ったら1人前を2つの皿に盛り付けてもらえました。

ちょっと太めのスパゲットーニを使い髪の毛一本分の芯が残るアルデンテ、ベーコンではなくパンチェッタを使っていること、生クリームを使わずに卵黄だけで和えてあるのでしつこくなくパスタやパンチェッタそのものの味を堪能できる、といったあたりがポイントでしょうか。「おいしい」というより「驚き」でした。

イタリア・リヴェンジ日記(その1)

ハンブルク日本人学校の秋休み(10/11〜10/15)に合わせて、4泊5日の日程でイタリア(ローマとフィレンツェ)に行ってきました。本当はもう少し長い日程を取りたかったのですが、今年はなんやかんやで有給休暇があまり残っていないので3日間だけ有給休暇を使いました。

「リヴェンジ」というのは、最初にイタリアを訪れた14年前(だっけかな?)に達成できなかったことをやろうと思ったからです。それから、夏休みに訪れたスイスもそうだったのですが、前に妻と私で訪れたところを、息子を連れて追体験しようという意図もあります。

初日はまずハンブルクからローマへの移動。ハンブルクからローマへの直行便はエアベルリンしかありません。妻と息子がもう少しでマイレージプログラムを「解脱」するので、「修行」ということでハンブルク→ミュンヘン、ミュンヘン→ローマというルフトハンザの乗り継ぎ便で行きました。フライトを予約した当時、息子がここまでバイエルン・ミュンヘンのファンになるとは予想だにしていませんでしたが、乗り継ぎ時にバイエルン・ミュンヘンのTシャツを買えたのはラッキーだったかなと。

ミュンヘンでの乗り継ぎは1時間ほどディレイ。そういえば飛行場内のディスプレイではチリの鉱山落盤事故の救助活動の様子をずっと生中継で伝えていました。

夕刻にローマに到着して、まず最初のリヴェンジはピッツァ。前回は夏休みまっただ中ということもあってか、いわゆる観光客向けのピッツァしか食べられなかったので、トラステヴェレ地区にあるローカルなピッツェリアでちゃんとしたピッツァを食べたかったのです。

ということでオードブルに生ハム、それからピッツァはスタンダードなマルゲリータと、このお店のオリジナルらしい「トラステヴェレ」を。「トラステヴェレ」はサーモンとルッコラが乗っています。ハーフボトルのハウスワインもおいしゅうございました。

EURO2012予選第4戦:ドイツ対カザフスタン

先週の金曜日(10/8)から中三日でカザフスタンへ移動して、アウェイでの試合。

やはりシュヴァインシュタイガーは怪我(足首のじん帯損傷)ということで、第3戦と同じくシュヴァインシュタイガーの位置にトニ・クロースが入っています。

しかし、見るからに疲れていますなあ。凡ミスが多いし、カウンターにもなかなかついていけません。かなりカザフスタンに攻め込まれる場面が多かったのですが決定力のなさに助けられた感じです。

結局、自力に勝るドイツがクローゼ、(途中からクローゼの代わりに入った)マリオ・ゴメス、(久しぶりの)ポドルスキーのゴールで3-0で勝ちました。EURO2012の予選はここで一段落、次の予選ラウンドの試合は3月から行われます。

国内のブンデスリーガも週末の土曜日から再開。本当に代表選手は休む暇ありませんね。

アルゲリッチ第3の箱

マルタ・アルゲリッチのボックスが着々とリリースされています。第1弾がソロ作品、第2弾が協奏曲だったのですが、第3弾の室内楽ボックスが届きました。

で、まず聞き始めたのがこれ。バルトークの《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》、ラヴェルの《マ・メール・ロワ》と《スペイン狂詩曲》というカップリングです。

ちなみにラヴェルの作品はバルトーク同様、2台のピアノと2人の打楽器奏者のために編曲されています。

期待通り《マ・メール・ロワ》がいちばん楽しめました。アルゲリッチがソロで弾いたシューマン作品集の《子供の情景》でも感じたのですが、個人的にはちょっと力を抜いて幻想的な曲想を弾いた時のアルゲリッチが肌に合うような気がします。この《マ・メール・ロワ》のすっきりしたオーケストレーション、金属打楽器とピアノの余韻などが心地よいです。

バルトークは予想通りというか、かなり大仰な音楽になってしまっています。エモーショナルです。ただ、エモーショナルということは弛緩⇔緊張という、いわば「波」を繰り返すことによって曲を構成するということなのだと思いますが、こういう「波」はバルトークの音楽には不要なのではないかと思います。ぴんと一本通った緊張感がないとどうしてもリズムやフレーズが甘くなってしまうのではないでしょうか。どっかんどっかんやられてもちょっとな … という感じです。

すき焼きパーティー

ご近所(3軒隣り)の方からお誘いをいただき、一家ですき焼きパーティーに参加してきました。実はこのご家族は不思議な縁がある方です。

  • 1年くらい前にハルステンベックの住居を探し始めた頃、最初に不動産屋さんから紹介いただいたのが現在このご家族が住んでいる物件でした。駅にも日本人学校にも近いということでかなり気に入った物件だったのですが、当時日本にいた妻と相談している間に契約されてしまったのでした。結果的に回りまわって近くに住むことができたのですが …
  • 今年の夏休みにスイス旅行した際にグリンデルワルトで偶然出会ったご家族が、このすき焼きパーティーホストのご家族がミュンヘンにいらっしゃった時の友人でした。

で、今回のパーティーにはそのホストの方の語学学校の友人(もちろん我々は初対面)もいらしていたのですが、その女性が何と私と同じ高校の出身。以前、ドイツ人のボーイフレンドと帰国された際に私が生まれた町も回られたそうで、つくづく世界が狭いことを感じました。

さて、主役のすき焼きですが、ハルステンベックの肉屋さんで薄切りにしてもらった牛肉、ハルステンベックのスーパーマーケットで買ったポロ葱、白菜、しいたけ、それから買ってきた豆腐を自分で焼いた焼き豆腐、(これはさすがにドイツにはないので)日本のすき焼きのたれで、立派なものができました。

基本的にドイツでは薄切りの肉を食べるという文化がないようで、薄切りの肉を探す(あるいは店員にお願いする)というのはかなり難易度が高いそうです。ハルステンベックにある肉屋さんは、日本人が多く住んでいることもあってか、対応してくれるとのことでした。

それから卵ですが、こちらの卵は特に殻の部分にサルモネラ菌がついていることが多いので生で食べることはほとんどないそうです。というか、そもそも卵を生で食べる習慣がないのですが。すき焼きに使う場合には割り出した生卵を軽くお湯にくぐらせてから使うこともあるそうです。(私はチキンラーメンとかで結構生に近い状態で食べたこともありましたが …)

EURO2012予選第3戦:ドイツ対トルコ

ベルリンで行われたEURO2012の予選、ドイツ対トルコです。ホームのはずなのですがトルコの応援もかなりいます。

理由はよくわかりませんが(怪我かな?)、ボランチのシュヴァインシュタイガーが欠場、代わりにトニ・クロースがそのポジションに入りました。

時々危ないシーンはありましたが、最終的にはクローゼが2点、エジルが1点取って3-0で勝ちました。エジルはトルコ系移民3世ということで注目されていまして、試合前にはトルコ代表のアルティントップから「彼がトルコ代表ではなくドイツ代表を選んだのはビジネス(金儲け)のため」と批判されました。そのせいか、エジルがボールを持つとすごいブーイングがわきました。

ドイツだけではなく、ヨーロッパの各国代表は移民や帰化によって様々な人種が混じっている状況になっています。会社でこの手の話になると、数年前までは代表に「純血でない」選手が入ると国内の人種間のいざこざの火種になったということをよく聞きます。非常にデリケートな問題ですが、個人的にはあまり固執する必要はないんじゃないかと思いますが …

次は、来週の火曜日にアウェイでカザフスタン戦です。

iPod リフレッシュ計画

今さらですが、昨日 iPhone を復旧するために iTunes をいじっていたら「ビットレートの高い曲を 128 kbps AAC に変換する」というチェックボックスがあることに気付きました。
よくよく調べたら、今年の3月にリリースされた iTunes 9.1 からこのオプションが追加されたそうで。

ドイツに赴任することが決まってから、CD はドイツに持って行かずに聞きたい CD は iTunes に取り込んでいこうと思い、せっせと作業をしていました。
基本的に「Apple ロスレス」で取りこんでいるので、それをそのまま iPod に転送するとすぐにいっぱいになってしまいます、というか実際いっぱいになっています。

当初は新しいモノを聞きたい場合、すでに iPod に入っているファイルを消して、新しいファイルを取り込む … という手順でやっていたのですが、だんだん面倒くさくなって iPod に入っている音楽を繰り返し聞いていました。

私が iPod を聞くのはほとんど車の中なので 128 kbps AAC でも音質上問題はないと思いますし、いわゆる「現代音楽」は車の中で聞くには適さないし(笑)、ということで久しぶりに iPod 内のファイルの入れ替えをやっているところです。Mac のハードディスクに入っている音楽をどこまで転送できるかわかりませんが …

iPhone 復旧計画

というわけで、携帯は会社から支給されている SIM フリーの iPhone 3GS を使っているわけですが、iOS 4 から iOS 4.1 にアップデートした時に 3G が使えなくなってしまいました。

WiFi が使えない環境でウェブやメールサーバーにアクセスしようとすると「データ通信機能を起動できませんでした」というダイアログが出て接続できません。(確か、iPhone OS 3 から iOS 4 に上げたときも似たような症状に陥ってしまったような気がするのですが、あの時はどうやって復旧したのだろう?)

旅行中はやはり 3G が使えた方が何かと便利なのでとにかく復旧しておこうと思ったのですが、これがなかなかうまくいかない。ネットワーク設定のリセットや復元は当然のこと、わざわざ Mac で別アカウントを作って一旦まっさらな状態にしてから復元とかいろいろ試してみましたが全く改善されません。

で、結論。日本語で検索してもなかなか回答が書かれているページが見つからなかったのですが、この症状が出る時の英語のメッセージ「could not activate cellular data network. you are not subscribed to a cellular data service」でググってみたら以下のようなページを見つけました。

http://www.iphonedownloadblog.com/2009/08/29/could-not-activate-cellular-data-network-you-are-not-subscribed-to-a-cellular-data-service/

要はデータ通信のための新しい APN を作ってくれるものです。私の場合、キャリアは vodafone.de と契約しているので、このキャリアを指定して APN を作り、それを iPhone にインストールすると … 無事 3G を使えるようになりました。

次の iOS アップデートの時にも同じような事態に陥りそうな気がするので、自分用の備忘メモということで。

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バンドジャーナル編集部から送っていただいた今年の支部大会のプログラムが到着(わざわざすみません …)。週末あたりに欠けている情報を追記しようと思っています。

それから吹奏楽コンクールデータベースのデータ構造も再設計を思案中です。ううん、これは年末年始のヒマつぶしネタかな?