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少々大変な休日
例によって洗濯しながら二度寝。こちらの洗濯機は洗濯→脱水だけでも2時間前後かかるんですよ。 昼は近所のドイツ料理店「Conrad’s」のサンデーバイキングを、と思っていたのだが、残念ながら今週はやっていないとのこと。まあ、せっかく来たので別のものを頼むことにする。昼間っから、いわゆるノンアルコール(こちらではalcholfrei、アルコールフライといいます)のビールを飲むことにする。文句あるか。先日のソフトボール飲み会で「アルコールフライのビールはうまいものとまずいものがあるので気をつけた方がいい」というアドバイスを聞いていたのだが、これはおいしい部類だと思う。 メインはmatje(にしん)の酢漬け。ハンブルクの名物料理である。前回クリームソース添えを食べた時にはいまいち好みに合わなかったのだが、今回はクリームを塗った黒パンの上に乗せた、いわゆるオープンサンドのようなものを頼んでみた。matjeだけで食べるよりはこちらの方がずっとおいしいなあ。 そのあと、日曜日はほとんどのお店が休みだし、ひょっとして街中は空いているのではないか、という判断のもと、ガソリンを補給してからちょっと車でぶらぶらする。ちなみにガソリンスタンドは休日でも開いていて簡単な食料はここで買える。日本におけるコンビニのような役割を担っているのである。セルフ給油なのでガソリンの入れ方などは同じなのであるが、料金の払い方が違う。日本ではお金を入れてその分だけ(もしくは満タン分)給油できる形だが、こちらでは後払いなので、レジに行って使った給油所の番号を申告してお金を払う。やろうと思えば「入れ逃げ」しやすいシステムだと思うんだけど、誰もやらないんですかね? で、詳細は恥ずかしいので省略しますが、結果的に右前輪をパンクさせてしまいました。幸い、パンクしたのが自宅の近くだったのでとりあえず自宅まで帰ってタイヤを交換する。ジャッキとかレンチとかが見つからずに非常に焦るが、スペアタイヤの下に隠れていた。普通トランクの内側とかについてません?会社から支給されている車なので、とりあえず明日会社に行って指示を仰ぐことにする。 もともとの予定では、ちょっと遠出して夕飯を食べようと思ったのだが、スペアタイヤでうろうろするのも怖いので、またご近所のギリシャ料理店「OLYMPIA GRILL」へ。どうやら顔を覚えてもらっていたようで、「何飲む?またWarsteinerにする?」とか言われる。今日は別のビールを。 グラーシュズッペを頼んでみるが、前回の「豆のスープ」と同じような感じ。本場ハンガリーのとはかなり違うなあ。ちょっとはずれ。メインはちょっと少なめにと思い、ピタ(なんて言うんだろ、ナンのようなものですね)とその上にギロをのせたものを頼む。構成はケバブと同じような感じになる。前回と比べると付け合わせが減っただけでメインの分量はほとんど変わっていないような気がするなあ。 最後に「何か飲むもんいるか?シュナップス(食後に飲む蒸留酒)とかどうだ?」と言われたので、優柔不断な日本人はシュナップスを頼みました。会計の間違いなのかもしれないけどシュナップスは計上されていませんでした。おごってくれたのかなあ?もう一回来て試してみよう(笑)。
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演奏会その2:黄金の20世紀
前日寝たのは午前3時くらい(前日じゃねえな、当日だな)なのだが、律儀に午前8時に目が覚めてしまう。さすがにもう少し体を休めたいので、洗濯を仕込んでもう少し寝る。 今日は、まず予約した演奏会のチケット(今日の分も含めて)を引き取りに行って、そのついでにいくつか買い物、いったんアパートに戻ってきて、あらためて演奏会に出かける、という計画にした。まずはハンブルク歌劇場のチケットオフィスに行こうと思うのだが、やはりHasselbrookとBerliner Torの間のS1(Sバーンの1号線)は動いていないようなので、この間は連絡バスに乗る。Berliner Torからハンブルク歌劇場最寄りのGänsemarktまでは乗り換えなしに行ける。 ということでハンブルク歌劇場。グスタフ・マーラーが一時ハンブルク歌劇場の音楽監督として在任していたらしく(そうだったっけ?)、正面の壁にレリーフが飾ってあった。チケットオフィスは左手の奥にある。窓口によるとオンラインのチケットサービスが故障して動いていないらしくチケットの発券ができなくなっているとのこと。「今日の分はすでに発券されているかも知れない」ということで探してみてもらうが、やはりまだのようで「開演前にライスハレのチケット売り場に行ってくれ」とのこと。ううん、何しに来たんだか。演奏会案内とか機関誌をもらって帰る。 そのあとはOCSハンブルクに行ってみる。日本の商品をいろいろ売っているところである。ここで土曜日に日本風のパンを売っている(デュッセルドルフから持ってくる)ということを教えてもらったのでちょっと買ってみようと思ったのである。そのあとはデパート「カールシュタット」に。一泊旅行に使えるくらいの大きさのカバンを買う。やはり秋冬は昼の時間が極端に短くなるのでちょっとした観光には適さない。日が長い時期のうちに近場(一泊旅行圏内)の観光地は回っておこうかなと思ったわけである。以前、アメリカ駐在中の友人とメールをやり取りした時に言われたのであるが、やはりヨーロッパでは日が長い時期はアウトドアに出かけ、長い冬はインドアの演奏会とかを楽しむのではないかと。そういうわけで、これからの季節はちょっとおでかけした方がいいのかも知れない。とりあえずケルンに行ってみたいと思っているのだが。 で、いったん出直して演奏会。今日の演奏会は通常のコンサートホールであるライスハレであるが、ここも最寄り駅はGänsemarktである。少しだけお腹に入れておこうと思うがライスハレ周辺にはあまり選択肢がない。土曜日なのでそもそも空いている店が少ないのかも知れないが。ライスハレの向かいにあるイタリア料理店に入る。とりあえずお酒はやめておいてアプフェルショーレ、それからラビオリのレモンソースを頼む。お店のロケーション上、多少高めなのはしょうがないか。味はなかなかよい。(ハンブルクのイタリア料理店の多くはあらかじめ麺を茹でてあるらしいので、そういうところに比べれば …) 実はライスハレの前で簡単な食べ物や飲み物が売られていることにあとで気がついた。次回からはこれでいいや。チケットはかなりギリギリで入手できたが、あわてて別の席に座ってしまい、怒られる。 今日の演奏会は「黄金の20世紀」と題されたハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の特別演奏会。20世紀前半に作曲された作品のうち、ジャズとか映画音楽とかに関連のある作品を集めた演奏会である。かなりリラックスした雰囲気で、鮮やかな色のドレスを着ている女性奏者もいるし、黒シャツに赤い蝶ネクタイという男性奏者もいる。音楽監督のシモーネ・ヤングはノースリーブでほとんど背中丸出しといういでたちで棒を振る。 フリートリヒ・ホレンダー/映画「嘆きの天使」のメロディによるマレーネ・ディートリヒ・メドレー フランシス・プーランク/管弦楽組曲《牝鹿》より〈アダージェット〉、〈ラグ―マズルカ〉 ジョージ・アンタイル/ジャズ・シンフォニー ベルトルト・ゴルトシュミット/管弦楽組曲より〈シャコンヌ〉、〈タランテラ〉 ドミトリ・ショスタコーヴィチ/バレエ音楽《ボルト》より〈官僚の踊り〉、〈荷馬車引きの踊り〉 ボフスラフ・マルティヌー/ジャズ ダリウス・ミヨー/屋根の上の牡牛 アルテュール・オネゲル/夏の牧歌 クルト・ヴァイル(モートン・グールド編曲)/ベルリン組曲(〈マック・ザ・ナイフ〉、〈スラバヤ・ジョニー〉、〈ビルバオ・ソング〉) ジョージ・ガーシュウィン/3つの前奏曲より第2番、第1番 アンコール スコット・ジョプリン/メイプルリーフ・ラグ マルティヌー/ジャズ (不明) シモーネ・ヤングについては名前は知っていたがその演奏は聴いたことがなかった。正直、女性指揮者ということで多少の先入観があったことは確かなのだが、そんな先入観がまったく無意味だったと思わせるくらい私好みだった。全体的にはかなり手堅くまとめているのだが、大胆に歌わせるところと、きっちりリズムを刻ませるところのコントラストが明確だし、その指示も的確、また無理にオーケストラをドライブせずに、自然に生まれる流れを大切にしているような感じである。 ちょっと調べてみたら、アンタイルの《ジャズ・シンフォニー》は前任指揮者インゴ・メッツマッハーがやっていた「Who is afraid of 20th century music?」で取り上げられていた。全般的には第1部の方がにぎやかな作品が多くて面白かった。個人的に面白かったのはゴルトシュミットの管弦楽組曲。ヘンテコなリズム・オスティナートに乗っかった作風が映画「サイコ」のサウンドトラックを彷彿とさせる。ヴァイルの作品はグールドの編曲によってちょっと毒がなくなってしまったかな。マルティヌーのジャズという作品は初めて聞いたのだが、演奏者による歌などが入っていて面白い演出。ミヨーの《屋根の上の牡牛》も初めて聞いたかな、サンバのリズムの鮮やかな部分を中心とするロンド形式(?)、あるいはこの部分とミヨー得意の複調旋律が登場する抒情的な部分が交代で出てくるような構成。 演奏会はシモーネ・ヤング自身の解説をはさんで進められるのだが当然ドイツ語。ときおりお客さんの笑いを取っているのだが、何を言っているのか全然わからないのがちょっと悔しい。アンコール一曲目ではメイプルリーフはカナダの国旗に描かれていますうんぬんかんぬん、ピッコロ奏者がカナダ出身でうんぬんかんぬんと言っていた(推測)。ピッコロ奏者がおもむろにカナダ国旗を取り出して譜面台に貼り付けて演奏スタート。そういえば「カナダ人のバッグパッカーはバッグに国旗をつけているのですぐわかる」というジョークを思い出す。 何よりもこの演奏会でよかったのは、指揮者と演奏者と聴衆の結びつきのようなものを感じられた点である。この演奏会はシーズン(2008年〜2009年シーズン)の定期演奏会を全て終えたあとでの特別演奏会、いわば「シーズン最終戦のあとのファン感謝デー」のような位置付けなのである。指揮者はコンサートマスターをはじめとする演奏者をねぎらい、演奏者は指揮者をねぎらい(当然団員から花束が送られた)、聴衆は指揮者と演奏者におしみない拍手を送る(ちなみにシモーネ・ヤングはオーストラリア出身なのでオーストラリアの国旗を振っているお客さんもいた)、といった構図に、このオーケストラがこの街(つまりこの街の人たち)に根付いていることを感じる。東京や大阪だとこういう感慨を感じることができるのかなあ?浜松では100年かかってもできない気がするが。
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飲み会
昨日に増して暑いなあ。ハンブルクといえども少々蒸し暑い。こんな蒸し暑い日に部屋にこもってほぼ丸一日検討会を行う。さすがに心身共にバテバテになる。 仕事のあとは先日のソフトボール大会の打ち上げ。新入りなので顔見せのために参加させていただく。来年の参加は丁重にお断りさせていただいたのだが、トランペットで応援なんて話も出てきた。なんかトランペット3本くらいは集まるみたいで。ギタリストはいるし、ドラマーはいるし、ベーシストはいるし、ばっちりじゃないですか、みたいな話になる。 なんだかんだで7時30分から深夜12時まで飲み続けていた。問題は終電である。一応時間的には大丈夫らしいことを聞いたのだが、駅までの方向を間違えて家までたどり着けないと命に関わるので、駅までは先輩駐在員についてきてもらう。無事Uバーン(いわゆる地下鉄)で中央駅(Hauptbahnhof)まで行って、あとはSバーン(いわゆる近郊電車)に乗り換えれば最寄りの駅に着けるはず。電車の行き先も確認したし、このまま無事帰れると思って電車に乗っていたのであるが、隣のBerliner Tor駅でかなり長く止まっていた。アナウンスが流れ(当然何を言っているかはわからない)降りた人もいたが、降りない人もいる。まあ、このまま待っていればすぐに発車するだろう、と思ったのだが、扉を閉めた電車は逆に走り出して、再び中央駅に向かってしまった。中央駅で降りて、もう一度確かに最寄り駅に止まるSバーンに乗る。今回もやはりBerliner Torで何かアナウンスがあり、今度はほとんどの人が降りて行く。これはついて行った方がいいと思ってみなさんについていく。どうも立て看板を見るとHasselbrook(私のアパートの最寄り駅)までうんぬんかんぬん、バスの160番乗り場でうんぬんかんぬん、と書いてある。おそらく、そこから代行バスが出るのだろうと思って、みなさんと一緒にバスに乗ってみる。案の定、無事Hasselbrook駅近くで降ろしてもらうことができた。そこから10分ほど歩いて午前1時30分頃無事自宅に到着。心底疲れました。 どうでもいいけど、こんな時間に若い女性が瓶ビール(やはりBECKSとかHOLSTENが多かった)を持って数多く電車に乗っているのにちょっと驚きました。なので、深夜でも(酔っぱらいは結構歩いているけど(あ、私もだ))けっこう安全です。
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お散歩2題
暑い暑い。ハンブルクでもこんなに暑くなるのか。今日は最高気温28℃だそうな。やはり通常ではこんなに暑くなることはないらしい。 今日は体もなまっている気がしているし、午前中の仕事も煮詰まってきていたので、昼食後に、以前 Heiko に教えてもらったウォーキングコースを歩いてみることにした。会社がある地域は、以前、軍の演習場だったらしく、ちょっと建物から離れると、かなり広い敷地の中に狭い舗装道路が何本か敷かれていて(戦車の通り道だったらしい)、その周りはうっそうとした草地になっている。車は入ってこれないし、一度中に入ると道路以外は草木しか見えないので、リフレッシュにはちょうどいいよ、と赴任間もない頃に教えてもらっていたのだった。 今日もそのルートを歩いていたら、このルートを教えてくれた Heiko が乗った自転車に追い抜かれたし、上半身裸で歩いている社員ともすれ違った。けっこう利用している人は多いのかな。外を歩いたら汗ダラダラになるかと思ったら、意外に心地よい。日差しは強烈なのだが、湿度は低いし、風は涼しいし、木陰に入るとかなり快適である。 夕食は近所のドイツ料理レストラン「Conrad’s」へ。 今日飲んだのはリュプツァー(Lübzer)というピルスナー。最後に残る風味がヴァイツェンに近いような気がする。あまり苦みはなくすっきりした感じ。スープはいわゆる「ビーフブイヨン」か。いろいろなところのメニューに載っているが食すのは初めて。メインは軽く食べようと思ってカリーブルストにした。でも、これでも多いなあ。ポテトが少なめでサラダが多めなのは助かる。ソースはかなりスパイシーだが悪くない。先日食べたパンフィッシュよりは繰り返し食べたい味である。さて、メインディッシュを少なめにしたのは、この「Erdbeerbecher」(直訳すると「ストロベリーカップ」)が食べたかったから。ちなみにカップから上にはみ出しているのはほとんど生クリームです(普通こんなに要らんだろう …)。その下にバニラアイスクリームと旬のイチゴが隠れています。今日の食事は、英語が話せる女性店員のヘルプもあってかなり楽しめました。 で、そのあと近所にある公園を散歩してみようと思ったわけです。 こんな感じで門が少ししか開いていないので「入っていいもんなんだろうか?」とずっと思っていたのですが、歩行者や自転車が吸い込まれるように入って行くので、まあ、大丈夫なのだろうと。 中に入るとかなり開けている広場があって、ビール飲んだり、とうもろこし焼いたり、カップルが超ラブラブしてたり、おばあさんが独りでベンチに座っていたり、なかなかいい雰囲気です。ここも木々がうっそうとしているので、本当に意識的に「日光を浴びている」んだなあ、とあらためて思います。 今日は日差しが強過ぎるのでちょっとアレだけど、夕暮れ時にこういうところでボーッとするのもいいかも知れません。
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待望のカツカレー
ドイツ人の習性なのか、うちの会社の従業員の習性なのか、昼食を取る時間が遅い。私はだいだい7時くらいに朝食を食べているので、12時頃にはお腹が減ってくる。すぐにでも食堂へ行きたい。だけど、周りの誰も動きだそうとしない。12時30分を過ぎてやっとゾロゾロと食堂に来る感じである。 さて、今日は日本料理のレストラン「あかり」に行くことに決めていた。さすがに毎日毎日「ドイツ基準」の量の夕食を食べていると体重(ひいては体調)が心配である。週に1〜2回はアジア系(がいいかなあ?)の食事を取りたいなあ。ということで先輩駐在員に宣言したところ、「あのへん車停めにくいよ」とのこと。確かに全然空いていなくて、ぐるぐる回って1ブロック以上離れたところに停めざるを得なかった。こういうのを毎日毎日やっているドイツ人はストレスにならないんですかね?それとも町中に行く時は公共交通機関を使うのかなあ? で、「あかり」と言えばカツカレーである。出張でこの店に連れてきてもらった時に食べてかなり感動したので、久しぶりに食べてみたいと思ったのである。見ていただければわかるようにお米とカツとルーの体積比が1:1:1くらいなのだが(笑)「ちゃんと煮込まれた日本的カレー」が泣かせる味である。ちなみに車で来たのでビールではなくアプフェルショーレを飲む。 やっと住所が決まったので、郵便物を受け取ることができるようになった。そろそろ、秋からのコンサートシーズンのチケットを予約することにした。当然ウェブ画面はドイツ語なのでわからないところはgoogle翻訳にコピペしながら読み進める。何とかなるもんですなあ。とりあえず 今週末の土曜日のハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。クルト・ヴァイルとかガーシュウィンとか20世紀の比較的ポピュラーな音楽を集めているらしい。数年前にも大晦日に似たようなことをやっていましたなあ(笑)。 ハンブルク・バレエの「ロシア・バレエ団へのオマージュ」。ロシア・バレエ団によって初演された作品を集めたステージ。ストラヴィンスキーの《春の祭典》が「見られる」! ハンブルク歌劇場の「トスカ」。初オペラはよく知っている演目がいいなあ、と。進行中のリング・チクルス(ワーグナーの《ニーベルンクの指環》)の《ジークフリート》も見てみたいのだが、ちょっと修行しないと。 そして、ベルリンフィル!「やはり指揮はラトルがよい」「ハンブルクから聞きに行くので一泊しないとちょっと厳しい。なので土曜の夜の公演がよい」という条件で探したら、ベルクの《ルル》の抜粋、パウル・デッサウの作品、ショスタコーヴィチの《交響曲第4番》という、なかなか面白そうなプログラムになりました。 を予約してみました。
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ご近所探検隊:ギリシャ料理
うちからHasselbrook駅へ行く途中にあるギリシャ料理のレストランで夕食を取ってみた。インビス(テイクアウトのお店)と兼ねているらしい。 ビールはヴァルシュタイナー(Warsteiner)。ジョッキで来るかと思ったらビンだった。このビールはピルスナーなのだが日本のビールよりは少し苦みがあっていい感じ。ピルスナーは日本で飲んでいるビールと印象があまり変わらないのでちょっと敬遠気味なのだが、これだけ個性的だと面白い。 翻訳機を使ったら「豆のスープ」とのこと。トマト風味は薄味だが少しとろみがついたスープで、豆(何ていう豆だっけ?白くて小さいやつ)や細かい野菜が入っている。 実はムサカを食べてみたかったのだがメニューになかったようなので、メインはギロとスブラギのコンビネーション。サラダはつけあわせです。オリーブオイルがたっぷりかかっているのがいかにもギリシャ料理っぽくていいですねえ。ギロはトルコ料理におけるケバブのようなもので(そういえばドイツでケバブ食べていないなあ)吊るしてあぶった肉(今回は豚っぽい)を薄くこそいだもの、スブラギは肉(こちらは羊肉っぽい)の串焼きです。かなりさっぱりしていておいしいんだけど例によって尋常じゃない量です。普段よりもビールのサイズを小さくしたくらいでは太刀打ちできません。 ドイツ料理よりはあっさりしているし、生野菜をたくさん取れるし、値段もそこそこリーズナブルだし、また来よっと。
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引っ越し
午前中は会社に行ってちょこっと仕事、午後からはアパートの契約と引き渡し。 ちなみにこういうところです。ゲストルームもあるので気軽に遊びにきて下さい。管理人は老夫婦で、管理会社がリフォームして内装に手を入れているような感じである。私が入居する部屋も、外見の古さとは対照的に内装はモダンデザインにリフォームされている。隣の部屋はまさにリフォーム中であった。ここはヨーロッパによくある家具付きで、ソファやクローゼットはもちろん、タオル、寝具、台所用品、食器、洗濯機なども完備されている。昨日、必要になりそうなものをリストアップしていたのであるが、それもほとんど買う必要がなくなった。 「入居の片付けがあるだろうから、契約したあとは会社に戻って来なくてもいいよ。」というありがたいお言葉をいただいたので、せっせと片付けや整理を行う。引っ越し荷物は、スーツケースと、航空便で会社宛に送った段ボール箱3箱である。車は中央分離帯に停めたので、いちいち荷物を持って道路を横断しないといけない。いったん全ての荷物を横断させてから部屋に運び込もうと思って、アパートの外にまとめて置いておいたら、たまたま外に出てきた管理会社の人が私の部屋の前まで荷物を運んでくれる。なんていい人なんだ。「Danke shoen」だと物足りないと思ったので「Vielen Dank(心情的には Vie-e-e-e-e-e-e-e-len Dank という感じ)」というと「Nicht zu danken」と返される。英語で言うと「Nothing to thank」ということで、「感謝されるほどのことでもないよ」という意味らしい。 一区切りついたあとで在ハンブルク日本領事館へ行く。在留届を提出した際に依頼していた、日本の運転免許証のドイツ語訳を引き取るためである。とりあえずは日本の免許証と国際運転免許証で運転しているのであるが、近いうちに(入国して6ヶ月以内に)日本の免許証と引き換えでドイツの運転免許証を作ってもらう必要がある。6ヶ月以内なら無条件に交換してくれるのだが、それを越えてしまうと正式な手順で免許を取得しなければいけないらしい。確かドイツって3回落ちると一生運転免許を取れないんじゃなかったっけ? 無事ドイツ語訳を受け取ったあと「せっかく領事館に来たんだからついでにやっておくことはないかいな?」といろいろ物色していたところ、「在外選挙制度」というものがあるらしいので申請しておくことにした。これは、 海外在住期間が3ヶ月を越えた時点で、日本の当該選挙委員会に申請書類が送られて、 それによって作成された「在外選挙人証」が領事館に送られて、 それが私に郵送される という流れになっているらしい。領事館の担当者によると「まあ、今年中には届くと思いますよ。」とのこと(苦笑)。それまでは投票できないんですか。 その後、さすがにアパートには備え付けられていなくて比較的優先度が高いものを買う。「体重計」である(笑)。ま、とりあえず1kgくらいしか増えていなかったのでほっとしていますけどね。 夕飯は近くのドイツ料理のレストランへ。実はアパートの下見に来た時に昼食を食べた店です。 ビールはホルシュテン(Holsten)。これもピルスナーですね。外を歩き回って喉が渇いていたので味はあまり覚えていません(笑)。 エビのクリームスープですが、あれ、この前これ食べた? それから、例によってハンブルク名物パンフィッシュ。ううん、いまいち。魚は一種類のみだったし、本来マスタードソースのはずが、なんかカレー風味のソースになっていた。味は悪くないけどだんだん飽きてくる。 ハンブルクは今いちごが旬なので、隣の席のおばさんたちも食べていたいちごの盛り合わせを食べたかったのだが、当然到達不可能。今度来て食べよっと。
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ソフトボール大会
今日はハンブルク日本人会によるソフトボール大会。こちらに来て間もない私はとりあえず応援のみ参加ということにさせていただいた。天候は昨日から曇り空で時おり小雨もぱらつく。先輩駐在員からは「中止かどうかはっきりしない時には電話して」と言われていたのであるが、このくらいの天気だったらハンブルクなら決行するんだろうなあと思い、会場へ行く。 会場はわかりにくいと言われていたのだが、前もってもらった案内通りに走ったら問題なくたどりついた … が、予想通り駐車スペースがない。ハンブルクに住んでいる日本人ほとんどが集まるということでものすごい車の数である。(とはいっても、昨年パナソニックの駐在員がかなり大挙して帰国したそうなので、昨年よりは参加者が少なかったのだそうだ)ということで、例によって駐車スペースを探す。だんだん路上駐車の「さじ加減」がわかってきたような気がする。道路に特に駐車スペースの指定がない時には「物理的に車が収まるかどうか」も重要な要素であるが「そこに駐車することが顰蹙かどうか」も重要な要素だと思っていた。日本だったら絶対あり得ないような停め方をしてある場合もけっこうある。最近は、「とにかく1台通過できるスペースが確保できれば駐車してもよい」と考えるようにしている。まあ、それでいいのかわかりませんが。 ソフトボールは、もちろん企業ごとのチームが多い(中には一社で複数チームエントリーしている企業もある)のであるが、ハンブルク日本人学校の教員チームとか、日本人学校の中学生のみで構成されたチームなどもある。当然のことながら「親睦」が目的なのであるが、かなり気合いが入っているチームもある。私が所属する企業のチームもそう。毎週1回終業後に練習しているのだそうだ。「駐在員候補が複数いる場合は運動神経がいい人を選んでいるのではないか」という冗談も出るくらい、隙のないチーム構成である。「来年はぜひ参加して下さいね」とか言われても、私のレベルだと目に見えて足を引っ張ってしまうなあ。もちろん、他にもそのくらい(それ以上?)練習を積んでいるチームもあるわけで、弊社は惜しくも準決勝で負けて3位だった。 夕飯。とりあえず画像だけで。
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買い出し
しかし、テレビはマイケルばっかりですなあ。どういうコメントがついていたのかわかりませんが「SMAP x SMAP」に出演した時の映像がドイツの番組の中でも流されていました。 細々(こまごま)としたものを買い出しに。 まずは「MediaMarkt(メディアマルクト)」という電気屋へ。町の中心部にある「Saturn(サターン)」まで車で行くのはちょっとしんどそうだったので断念した。まず欲しかったのは、iPod を自動車で聞くための FM トランスミッター。FM の周波数帯が日本と違って混んでいるようなので、とりあえず適当な周波数を選んでもいろいろな放送局の電波と混信してなかなかうまくいかなかった。あとヘアドライヤー。ホテルについていなかったし、今後も必要になるので。 昼食は(例によって)かなり軽く済ませたかったので、近くにあったマクドナルドに入ってみることにした。日本でも最近はほとんど入っていなかったので何年ぶりだろう。ハンバーガー(ハンブルガー・ロイヤル・ベーコン)とサラダとドリンクのセットで€5.79。他の食品の物価と比べると少々高めかな。サラダとドリンクはかなりビッグサイズなのでお得感はありますが。味は私の記憶にある日本のマックの味とそんなに変わらない気がする。 そのあとはIKEAの下見に行くことにした。実際に家具を買うのはアパートに入居して、部屋の寸法を測ってからだと思ったので、とりあえずどんな感じなのかな、ということで。隣にはBAUHAUSというDIYショップがあったので、まずはこちらでメジャーを買うことにした。あまりに広過ぎるので自分で探しても全然わからない。何とか英語が通じる店員さんに教えてもらって無事買うことができた。 IKEAも広いですねえ。基本的に入口と出口は別なので、入り口から入って長い長い順路を経ないと出口(会計)までたどり着かない。 夕食。ホテルで食べようと思ったら満席で、しかも時間がかかりそうだったので、昨日の昼食と同じくRahlstedt駅近くのアジア料理店へ。店主は店の中で新聞を読んでいるし、ひょっとしてすでに閉店かと思ったら「どうぞ、どうぞ」とのこと。こんなんでいいんかいなと思うのだが、やはり週末の夜に外食することはあまりないのだろうか。普段は混み合うRahlstedt駅前でもかなりひっそりしている。まあ、こういうアジア系の店は、普通のドイツ料理屋が開いていない平日の夜遅くとか週末でも開いているから助かるのだが。 で、メニューであるが、そういえば、今まで見落としていたのだがベトナム料理のフォーがある。頼んでみたら「これだけ?」みたいな聞かれ方もしたのだが、いいんです、軽い食事の時は徹底的に軽くしないと。で、味の方はかなり本格的(といっても、私はベトナムでフォーを食べたことはないんだけど…)。苦手な人も多いようだけど、私はパクチー(香菜)の香りが結構好き、というかこれがないとアジアっぽい雰囲気がないのである。 でも、さすがにもうちょっと食べたい(飲みたい)気がしたので、会社近くのスーパーマーケットに寄ってビールとおつまみを買う。「BECKS」はハンブルクに近いブレーメン産のピルスナー。ドイツではいちばんポピュラーなのだとか。330mlのビンで65セントである。日本円にすると100円しないんですねえ。おつまみは、いわゆる「しょっぱ系」のせんべいとかがないのが残念。(あとで思い出したんだけどポテチとかを試せばよかったなあ)結局、ミックスナッツを買う。これも日本のカリカリした感じではなく、しっとりとしたナッツ類が多い。ミックスナッツだけでなく、ナッツにレーズンや乾燥させたベリー類が混ぜてある種類もあったのだが、酒に合うのかなあ?
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初演奏会(China Spectacular)
昼食は社長と先輩駐在員と。前に行ったRahlstedt駅前にあるアジア系の料理屋である。チキンナゲットのようなものが付け合わせについた焼きそばを注文する。チキンナゲットはスイートチリソースをつけて食べるのだがなかなか美味。 週末だし、そろそろ多少なりとも生活が落ち着いてきたし、町の中心部での運転も慣れてきたし、ということでコンサートに行ってみることにした。 北ドイツ放送交響楽団(NDR)による「China Spectacular」という演奏会。中国の作曲家による作品を中国人が指揮するコンサートである。(ただ、理由はよくわからないが指揮者の Long Yu は交代になっていて、代役のペーター・ルンデルが振っていた)。 場所はNDRのホームグラウンドのライスハレではなく、カンプナゲル(Kampnagel)というところ。多少覚悟はしていたが、やはり会場近くに駐車スペースはない。結局3ブロックくらい離れた住宅街に止めることができた。ドイツでは町中でも道路脇に駐車スペースが確保されていて、そこが空いていれば無料で停めることができる。有料駐車場に入れるのは「最終手段」らしい。なので、日本ではあまり必要のない縦列駐車のテクニックが必要とされるのである。ドイツに来てから日本での10年分くらい縦列駐車をしているような気がする。smart のような車がヨーロッパで売れるのはすごくわかる気がする。 で、そのカンプナゲルは倉庫を改造したようなところイベント施設のようだ。他のフェスティバルも行われているようで、芸術系大学の学園祭のような雰囲気がある。チケットは€16で全席自由。チケットを購入したあとで軽い食事。アップルシューレとトマトスープを食す。 入場してみると、会場は倉庫の中に仮設スタンドを作って観客席を作ったような感じ。スペースの半分をオーケストラが占め、もう半分が観客席になっている(なので、観客席はけっこう傾斜がきつい)。私が座ったのは前から2列目で中央からちょっと上手寄りだったのだが、指揮者までの距離は5mくらいである。 譚盾(タン・ドゥン)/The Intercourse of Fire and Water (Yi1) 陳其鋼(チェン・キガン)/ヴェールを取られたイリス(Iris devoilee) タン・ドゥンの作品は1994年作曲(1995年改訂)ということなので比較的古い作品である。編成や奏法的にも(後年の作品に比べると)それほど奇抜なことはやっておらず、わりとオーソドックスなチェロ協奏曲である。「陰と陽の思想」がうんぬんかんぬんと解説には書いてあるみたいだがよくわかりません。 チェン・キガンの名前は初めて聞いたのだが(ちなみに会場に来ていました)、北京オリンピックの開会式のための音楽を書いたりして、最近注目されているらしい。北京からフランスに渡ってオリヴィエ・メシアンに師事したとのこと。この作品は2人の女性歌手(一人はクラシック的な唱法、もう一人は京劇かな?)と3つの民族楽器(琵琶、二胡、琴)のための協奏曲。 曲はというと、タン・ドゥンの作品がかなり楽しめた。知名度が高くなってからのタン・ドゥンの作品はシアトリカルな側面が強くなって、うさん臭いというか眉に唾をつけたくなるのですが、この作品は音楽的に面白い。チェロは予想通り非西洋的な奏法(ポルタメントとか音程感のない琵琶のような奏法とか)が多く引き込まれた。一方、チェン・キガンの方はこれだけのソリストを集めた必然性があまりないように思う。「中国的なもの」のショーピースのような感じ。全般的には穏やかな曲想で、そういったところの弦の持続和音は確かにメシアンに通じるものがあるのかな、という気がするが、曲全体を通して考えるといささか単調かなと。 これだけ近くでオーケストラの演奏を「見る」機会はそうそうないと思うのだが、特に弦楽器奏者の「動き」を感じられるのは面白い。タン・ドゥンの作品では各楽器のトップ奏者が細かいパッセージを掛け合いする部分があって、それがだんだんパート内でのユニゾン、それから弦全体でのユニゾンに広がって行くのである。この広がって行く様子が弦楽器奏者の「運動」として目に見えるのはかなり感銘を受ける。あと、うまいオケはちゃんと「鳴る」せいか、やはり音が大きい。うるさい大きさではなく、ちゃんと響いているという感じがするのである。 会場に置かれていた演奏会案内のパンフレットを見ると、鼻血が出そうな演奏会がたくさんある。楽しみ楽しみ。
