Category: CD/DVD

  • FINALE 再び

    突然 CD が届いた。 [tmkm-amazon]B00005HIW3[/tmkm-amazon] すっかり忘れていたのであるが、海外のショップにバックオーダーをかけていたものが入荷したということで発送されたものである。過去のメールをほじくり返したら、注文を入れたのは7月中旬だった。 詳細は日記のバックナンバーを参照してください。 新品未開封。あるところにはあるものだ。

  • CINEMAGE

    Cinemage 海外でのみ発売された教授のアルバム「CINEMAGE」のプロモーション盤。 左が一般発売盤で右が今回入手したプロモ盤である。 内容は大ざっぱに言うと映画音楽「など」のオーケストラ版。「など」と書いたのは、「音楽図鑑」に収録されている《Replica》や、バルセロナオリンピックの開会式のために書かれた《El Mar Mediterrani(地中海)》も収録されているから。 過去の音源からの編集盤であることは間違いないのだが「あれ?こんな音源今までに出ていたっけ?」と思わせる音源が多い。調べてみたら映像作品「PLAYING THE ORCHESTRA 1997 “f”」からの音源借用らしい。《戦メリ(というか Forbidden Colours)》はオーケストラ演奏にデヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルをオーバーダブしたものと思われる。(だって、こんなのやったことないはず。) 教授の映画音楽はとても久しぶりに聞いたのだが、《戦メリ》→《ラスト・エンペラー》→《リトル・ブッダ》→《嵐ヶ丘》という流れはやはりよい。メロディといいオーケストレーションといい、いかにも映画音楽というゴージャスさがある。これで《シェルタリング・スカイ》も入っていると個人的には申し分なかったのだが。

  • ビョークと夷撫悶汰

    70% OFF の DVD セールをやっているショップがあった。ちょっとのぞいてみたところ「まあ、このくらいの値段だったら買っておいてもいいかな」と思える DVD が何枚かあったので購入。 ペイガン・ポエトリー [DVD] / ヒドゥン・プレイス / ビョーク [DVD] やはり、ビョークのアルバムの中では「ヴェスパタイン」がいちばん好きである。その中でも、この《ペイガン・ポエトリー》はいちばん好きな曲である。 ということで、シングル DVD を買ってみた。オビにはこう書かれている。 その”愛”はくるおしく、身体中に突き刺さる ビデオクリップの内容はまさにそのまま。痛い(笑)。 《ヒドゥン・プレイス》は、その「ヴェスパタイン」の1曲目。こちらもなかなかドキッとするクリップではあるが、ちょっとワンパターンかな。 どちらもタイトル曲のビデオクリップの他にオーディオトラック2曲入り。 なんか、ビョーク関連のCD/DVDはバーゲンで買ってばかりいるような気がするんだが、世間的にはそんなに支持されていないのかな? ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD] ビョーク主演の映画。ジャケ裏のストーリーを読むと、なんか救いがなさそうなんだけど … (こうして、未視聴の DVD がまた増えていく …..) 夷撫悶汰レイト・ショー [DVD] 桑田佳祐扮する夷撫悶汰が歌うジャズのスタンダードを集めたコンサート。1996 年の AAA (Act Against Aids) でのステージである。 もはやルーチンワークと化したサザンの音楽には全く興味がなくなっているのだが、AAA での桑田佳祐のライブは面白い。個性的というか好き勝手な選曲でやっているのが、逆に桑田佳祐という人の趣味がわかって面白いのである。 2000年の「桑田佳祐が選ぶ20世紀ベストソング」では吉田拓郎からモーニング娘。まで歌ってしまったり、2001年の「クワガタムシ対カブトムシ」では全曲ビートルズ・カバー(しかも発表年代順、しかも全部ジョンが作曲した曲、しかもアンコールは全てジョンのソロ曲)を披露したりと、とにかく楽しい。 このあたりも DVD で出してもらえるとうれしいのだが、権利関係がいろいろと大変なんだろうなあ …

  • ジョン・ケージの吹奏楽曲

    John Cage: Fifty-Eight ジョン・ケージの最晩年の作品。 すでに廃盤になっているらしく、なかなか見つからなかったのだが、アメリカの中古ショップで見つけた。 58人の管楽器奏者のために書かれている。 編成はピッコロ(3)、フルート(4)、アルト・フルート(3)、オーボエ(4)、コール・アングレ(3)、Bb クラリネット(4)、バス・クラリネット(3)、バスーン(4)、コントラバスーン(3)、ソプラノ・サクソフォン(3)、アルト・サクソフォン(3)、 テナー・サクソフォン(3)、バリトン・サクソフォン(3)、ホルン(4)、トランペット(4)、トロンボーン(4)、テューバ(3)。 「fifty-eight (58)」という数字は、この作品を委嘱した吹奏楽団があるオーストリアのグラーツにある州庁舎のアーチの数に由来しているらしい。 このCDには初演の様子が収められているのだが、ライナーノートに載っている写真を見ると、それぞれのアーチの下に管楽器奏者が陣取って、聴衆を取り囲む ような形で演奏したようだ。そういうわけで聴衆のヒソヒソ話や子供の声、いろいろな日常音も収録されている。(まあ、ケージの作品なのだからそれでいいの だろう。) いわゆる「偶然性の音楽」の範疇に入るのであろう。奏者がそれぞれ任意の長さで演奏する持続音が折り重なって予期しない和音が響くのを楽しむのがいいのだろう。 特にクライマックスがあるわけでもなく、終わりだからといってマッシブに響いたりするわけでもなく、淡々と持続音が交歓されるような音楽である。さすがに総演奏時間45分(それも基本的には任意なのだろうけど)はちょっと冗長。 (後日付記)ケージには「Quartet for Concert Band and Amplified Voices」という1976年に書かれた吹奏楽曲もあるそうです。NAPP さんに教えていただきました。

  • 小曽根真/塩谷哲

    面白いCDが出た。左が「小曽根真」と「塩谷哲」のデュオのCD、右が「塩谷哲」と「小曽根真」のデュオのCDである(笑)。 お二人は所属しているレーベルが違うわけで、異なるレーベルで一つのコンサートを収録したライブをリリースするという試みである。 デザインも凝っていて、かなりシンメトリーを意識している。 それぞれのジャケットの裏側はもちろんお相手の写真(つまり相手側のCDの表ジャケット)になっている。しかも塩谷盤のジャケットは通常のCDと同じ右開 きなのであるが、小曽根盤は逆に左開きとなっている。お互いに相手の盤にライナーノートを寄せていたり、細かいところにもかなりこだわっている。 一点差があるすれば verve から出ている小曽根盤は SACD ハイブリッドであるというところか。 タワーレコードで2枚購入すると、さらにアクトテイク3曲を収録したCDがもらえる。 ***** 吹奏楽関連の話をすると、塩谷哲さんが子供の頃に書いた「A DEEP(海溝)」という曲が、その昔ニューサウンズ・イン・ブラスのシリーズとして発売されたことがある。 ヤマハが JOC(ジュニア・オリジナル・コンサート)の優秀曲を吹奏楽編曲して発売していた頃の話である。

  • ディランとデリコ

    忘れた頃にまたリリースされたボブ・ディランの紙ジャケット。ファーストアルバムである「ボブ・ディラン」と、初期のアルバム「時代は変わる」、それにベスト盤2枚。前回の全員プレゼントでもらったボックスに入らないんだけどどうすればいいんでしょう … 今年の初めにリリースされたデリコのベスト盤「Early Times」。9月末までの期間限定という話を聞いたことと、発売日に買ったナンバリング入り限定盤を開封するのがもったいなかったので通常盤を買うことにした。 ベスト盤とは言いながら、全てのシングル盤が収録されているわけでもないし、時系列に並んでいるわけでもない。今まで作り上げてきた素材に新曲2曲を合わせて、また違った形のオリジナルアルバムを作ってみたという感じ。やはり、それなりに進化していることを感じる。

  • 明和電機

    明和電機のナンセンス楽器【初回限定版】 [DVD] 近所のタワーレコードで陳列棚からはみ出していたので気付いた(笑)。 明和電機の楽器シリーズ「ツクバ」のデモンストレーションと、それらを使ったライブの変遷を紹介しているDVD。 内容は明和電機の展覧会/展示会で見たことがあるような気がする。バカバカしいアイデアの楽器を真面目にデモしているところもバカバカしくてよい。やはり、実際に使用しているところを見ないと。 初期のライブは打楽器主体でインダストリアルな雰囲気がよかった。 初回限定版はカセットテープ2本付き。  

  • イーストマン/ハンスバーガーの名盤

    ついにこんな盤が CD 化されるのか! [[amazon2][B004Q84XR8]] ハンスバーガー/イーストマン・ウィンド・アンサンブルのコンビがドイツ・グラモフォンに残した貴重な録音が初 CD 化。 なかでもジョン・ウィリアムズの《シンフォニエッタ》は貴重な音源。ジョン・ウィリアムズも吹奏楽オリジナル作品、しかもかなりシリアスな作風なモノを書いていたのである。 (後日付記:今では普通に手に入りますが、当時はタワーレコードの独自企画での発売でした。2012/8/30)

  • フォルマント兄弟ピザを頼む

    Computer Music Journal – Sound and Video Anthology 会社の図書館で見つけた DVD。 「Computer Music Journal」という少々お堅い雑誌に付録としてついているもので、日本におけるコンピューター音楽の状況を紹介するような内容になっている。監修しているのは国立音楽大学の莱孝之先生。 本当は昨年の芥川作曲賞を受賞した三輪眞弘さんの《村松ギヤ・エンジンによるボレロ》についての情報をウェブで探していたのであるが、こちらも引っかかったのである。 フォルマント兄弟とは、その三輪眞弘さんと佐近田展康さんによるユニット。 DVD には、この兄弟が2003年11月に行った《兄弟deピザ注文》というパフォーマンスが収録されている。 これは宅配ピザ屋に電話をかけ、人工音声によるコミュニケーションでピザを発注するという、史上初(!)の試みである。 もちろんライブなので、ピザ屋さんと人工音声のやり取りに対する観客の反応、無事注文を終えたあとの三輪さんのガッツポーズ、30分後、無事ピザが到着した際の拍手喝采、などが面白い。 以前、《SendMail》という三輪さんのパフォーマンスを見たことがある。 楽器が演奏する楽音をアルファベットに変換して電子メールを作成するというものである。ご丁寧にモデムをコントロールするためのATコマンド(って、もう 知っている人少ないんだろうなあ …..)も「演奏」してプロバイダに接続するところ(って、電話をかけてプロバイダに接続したことがある人も減っているんだろうなあ …..)から始めるのである。私が実演に接したのは曽我部清典さんのトランペットによるバージョン(確か version 3?)だったのだが、初演はサクソフォンだったらしい。この初演は CD 化されている。 どちらも、技術的な試みとユーモアと社会風刺が絶妙のバランスで成り立っている作品だと思う。

  • YMOのコピーバンド

    ライヴ パブリック・プッシー 「Yセツ王(ERO MAGIC ORCHESTRA)」は「OMY」と並ぶYMOコピーバンドの代表格である。 「OMY」がパロディという形でYMOをコピーしているのに対して、Yセツ王は直球勝負というかそのままYMOの演奏を再現する形でコピーしている。 というわけで、このアルバムは「PUBLIC PURESSURE 公的抑圧」を完全にコピーしたもの。 演奏面からいうと、《TONG POO》のオープニングのボソボソ声、《THE END OF ASIA》のアウトロ、《COMSIC SURFIN’》のイントロの MC、《BACK IN TOKIO》の雰囲気などかなり細かいところまで再現しようとしているし(このくらいしないとYMOファンは唸らない?)、ジャケットはもちろん、イン ナーにある海外プレスの引用や、第1回ワールドツアーにおけるメンバーの日程表などもパロっている。 なんでエロでなければならないのか(笑)、という必然性はさておき、こういうノリは嫌いではない。 当たり前ではあるが、YMOのオリジナルを完全にコピーすることは不可能であるから、Yセツ王の演奏には確実に「違い」がある。 その違いにがっかりするか、ニヤリとするかが、YMO に対する愛情の試金石ともいえるのではないだろうか。 オリジナルの「PUBLIC PRESSURE」が持っている、あまり広くないライブ会場でやっているという空気感もよく再現されていると思う。 リアルタイム世代として語らせてもらえば、この「PUBLIC PRESSURE」は、YMO が大ブレークする直前にリリースされたライブアルバムで、個人的にも初めて聞いたYMOのアルバムである。上記の空気感というのは、ブレークする前の、ま だほんの少しアンダーグラウンドというか非主流な雰囲気を漂わせていた YMO 自体にも通じる空気感であって、そういう空気感はリアルタイム世代でなければ感じることができなかったのではないか。 YMO に対する愛情の試金石とはそういうことでもある。 ボーナストラックは高橋幸宏のソロアルバム「音楽殺人」に収録されている《BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL》を下敷きにしたオリジナル曲。それにプラスチックスやP-MODEL を隠し味に加えたような典型的なテクノポップ・サウンド。