Category: CD/DVD

  • バンド・クラシックス・ライブラリー 7

    毎回曲目解説を書かせていただいているブレーンの「バンド・クラシックス・ライブラリー」シリーズ。 第7弾の原稿を脱稿。今回は邦人作品集です。お楽しみに。

  • あいのて終了

    やはり、NHK 教育テレビの「あいのて」が終了してしまった。 身近なものを楽器にして遊ぶということでかなり苦情も多かったらしいが、いい番組だった。 で、3/28 に「あいのてコンサート」なる番組を放送していたらしいのだが、見逃してしまったので再放送はないものかとウェブを検索していたら、出演していた仲村瑠璃亜ちゃんのブログ(http://ameblo.jp/07041226/)にたどりついた。 何でも「君に幸あれ」という歌を歌った CD-R を限定 1000 枚だけ販売するらしい。 好きな言葉は「初回限定」の私なので、さっそく注文してみた。 ちなみに、もう売り切れです。

  • 春はお別れの季節です

    やはり、何かと送別会の類が多い。 所属する吹奏楽団のトランペットパートの一人が、4月から一年間(本当に帰って来れるの(笑)?)東京で研修するということで送別会。 開始は午後8時からというので、時間をつぶすためにザザシティ地下のイケヤへ。 いつ開店したんだろう?特に書籍売り場はかなり広い。 で、こんなものを見つけました。 ロジャー・ニコルズ & ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「全ての渋谷系(もう死語?)はスモール・サークル・オブ・フレンズに通ず」ということで、1967 年にリリースされたソフト・ロックの名盤。フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴは確実にこのアルバムの下流にある。 最近再発されたのでゲットしておこうと思い、いろいろ探したのだが見つけられなくて諦めていた一枚。ちなみにこのお店にはもう一枚残っています。 古いアルバムを初めて聞くときには、そのリリース時期に驚かされることが多いのだが、このアルバムも 1967 年にリリースされていたとは信じ難い。このアルバムは今から 40 年前の耳にどう聞こえていたのだろう?

  • 電気の武者

    最近、紙ジャケのリイシューが目立つ。 以前入手できなくて見送っていたものがまた発売されるとなると、やはり欲しくなりますなあ。 電気の武者 まあ、正直《ゲット・イット・オン》くらいしか知らないのだが、意外にこのジャケットはヒプノシスのデザインなのだそうだ。 ヒプノシスは70年代〜80年代くらいに主にプログレ関係で注目されていたデザイン集団。代表作は数限りなくあるが、有名どころはこのへんかな?実はユーミンのアルバムジャケットもデザインしていたりする。

  • 出火吐暴威/爆裂

    結局、デヴィッド・ボウイの紙ジャケを全買いしてしまいましたとさ。 (ムーンライダーズの時は踏み止まったのになあ …..) 名盤と言われている「ジギー・スターダスト」や「ロウ」が「評価」だけではなく、自分としても非常に気に入った音楽であったことが大きな理由である。こういった流れを聞いていると、「レッツ・ダンス」はあまりにもポップすぎるのかも。 爆裂!ニュー・ウェイヴ 1980 あちら(「テクノロイド 〜 JAPANESE 80’s NEW WAVE SAMPLER」)が江口寿史なら、こちらはしりあがり寿である。テクノだけでなく、1980年代のニューウェイヴ・ムーヴメントを代表するバンドを集めたコンピレーション。 とにかく、(ピチカート・ファイヴや POLYSICS もカバーした)プラスチックスの《GOOD》のシングル・バージョンが収録されているがうれしい。 聞き直してみると、全体的にリバーブが効いたウェットなミックス。同曲の別ヴァージョンが収録されているアルバム「ORIGATO PLASTICO」は全体に乾いたミックスが施されているので、それで印象が違っているのかも。

  • サイトウ・キネン

    HD レコーダーの中身を整理しつつ、ちょっと前に録画した昨年のサイトウ・キネン・オーケストラの演奏会を「つまみ見」する。 オーボエと笙のための《ディスタンス》(武満徹)、内田光子のソロによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》、そしてショスタコーヴィチの交響曲第5番である。 工藤重典のような人がソロを吹いているのも凄いことなのであるが、それよりも吉野直子がハープを弾いていることの方が贅沢に思えてしまう。 ショスタコの5番、とりあえず第4楽章だけ見てみる。 アレグロはかなり軽快なのだが、中間部へ移行する部分や、最後の「強制された歓喜」はかなり重々しい。 昨年末に聞いたサンフランシスコ交響楽団の演奏と比べると、小澤の指揮の方が湿り気を帯びている分、重心が低いように思う。そのあたりが日本人ならではの感性であって、自分にしっくりくるのかなあ、と思ったりして。

  • そういう性格なんです

    すみません、人から CD を借りてもなかなか聞かないんです ….. すみません、人から本を借りてもなかなか読まないんです ….. (かといって、自分で買った CD をすぐ聞いたり、自分で買った本をすぐ読んだりするかというと …..) 以上、前振り。 1年ほど前、知人からかなり貴重な吹奏楽のレコードをたくさん借りた。 具体的にいうと、 ソニーの「武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル」シリーズ CD 時代になっても、ミッチェルの《スターフライト序曲》やラニングの《シンフォニア・フェスティーヴァ》などはこのシリーズの LP でしか聞けなかった。 シュワントナーの《…そして、どこにも山の姿はない》を初めて聞いたのはこのシリーズの第2集。 渋いサリナックの《異教徒イベリア人の讃歌と舞曲》なども貴重な録音。 ソニーの「コンクール自由曲集」 キングの「オリジナル吹奏楽曲集」 山田一雄が懐かしい名曲を振っている。 東芝 EMI の「吹奏楽オリジナル名曲集」 朝比奈隆によるジェイガーの《交響曲》やショスタコの《祝典序曲》、大栗裕による《小狂詩曲》の自作自演。 などである。 中学校の頃は、このへんのシリーズが音楽室にあって(おそらく吹奏楽部顧問の私物だったと思われる)選曲のために聞いていた思い出がある。今の耳で聞くと他愛もない曲が多いのだが、懐かしさはそのあたりを美化してくれる。 で、1年も経っているので当然のことながら、そろそろ催促が来る。 (そういう性格なので)当然のことながら、ほとんど聞いていない。 では、どうするか? 「早く返さないといけない」「いつ聞けるかわからない」、この相反する要件を満足するためには「いつでも聞けるようにコピーしておく」という手段を取る。 ということで、数日前から猿のようにレコードをファイルに落としている。 レコードプレーヤーからデジタル録音しようとすると、今の環境では DVD レコーダーしか近くにない。 結局、DVD レコーダーで DVD-RAM に録音 → PC に持ってきて AC-3 音声から WAV に切り出す → とりあえずアルバム単位で切り出す ….. という作業をやっている。 しかも、レコードプレーヤーがある部屋と、PC で作業する部屋は離れているので、PC で作業をしながら […]

  • 身辺整理

    町内会の廃品回収があったので書類の整理。 不要な雑誌類や大昔に資料用にコピーした紙類を処分することにした。 (大学時代に「世界名曲全集」からコピーしたオネゲルやプロコフィエフやショスタコーヴィチの作品解説が出てきた …..) ついでに CD も売りに出すことにした。 リマスタリングや紙ジャケ化で買い直したモノたちである。 「BOOK OFF」とかだと機械的に値付けされると思ったので、CD 専門店に持ち込む。 22 枚で 8500 円ほど。かなりの傷モノや輸入盤も含まれていたので概ね満足。 先日買い換えたジョン&ヨーコの前衛三部作などは一枚900円で買い取ってもらえた。 で、売り払ったお金で買ったのが(笑)以下の CD。 坂本龍一イン・ザ・ナインティーズ‾ザ・マーク・プラッティ・リミックス まあ、いわゆる「アルファ商法」という奴か。アルファ時代の教授のソロ音源、つまりシングル「WAR HEAD」、アルバム「B-2 UNIT」「左うでの夢」あたりを使ったリミックス。ほとんど原型はとどめておらず、「WAR HEAD」のヴォコーダーとか印象的なフレーズが時々顔を出すダンス・ミュージック。ベースになっているリズムとかスクラッチのようなエフェクトを多用し たフレーズなど時代を感じる。 吹奏楽ベストテン(4) 吹奏楽ベストテン(6) まあ、安かったので資料として …

  • アトランティック/岩城宏之/椎名林檎

    夜になっても二日酔いが完全に抜けず。三日酔いに突入か ….. 雑誌「レコード・コレクターズ」2007年3月号の「アトランティック・レコード」の特集を読んでいたら、アトランティックのジャズを聴いてみたくなった。 もちろん、昨年末にリリースされたジョン・コルトレーンやオーネット・コールマンは買っていたのであるが。 鬼才トリスターノ(紙ジャケット仕様) 1950年代、主に黒人ミュージシャンを中心としたビバップのムーヴメントに対して、白人を中心したムーヴメントであった「クール・ジャズ」の名盤らしい。 スタジオ録音4曲とライヴ録音5曲が収録されているのだが、このスタジオ録音がすごい。4曲のうち2曲は通常のピアノ・トリオ編成なのだが、ベースとドラムを先に録音しておいて、それにトリスターノのピアノを重ねて録音するという形が取られているらしい。楽器間のせめぎ合い(いわゆるインタープレイ)もないし、意図をもって曲を終わらせるということもできない。(ちなみにどの曲もフェードアウトされている。当たり前である。あとで上に乗っかるピアノのことも知らずにベースとドラムだけで曲の長さを決定することはできないし、すでに録音されているベースとドラムをピアノが終わらせることもできないのである。)他の2曲は伴奏もピアノ(と若干のシンバル)で行なわれている。 とにかくピアノの演奏(インプロヴィゼーション)を聞かせたいということなのだろう。今から半世紀も前にこんな手法でジャズが録音されていたという事実に衝撃を受けた。それら4曲のあとに続くライヴの演奏になるとほっとする。 直立猿人(紙ジャケット仕様) こっちはかなり前に友人に借りて聞いた覚えがあるのだが、内容が記憶に残っていない。また聞き直そう。 ムソルグスキー:展覧会の絵[ジュリアン・ユー編曲] NAPP さんの日記で紹介されていた盤。湯浅譲二さんが絶賛したというジュリアン・ユー編曲の《展覧会の絵》を聞いてみたかった。 和声の変更や副旋律などの追加も伴ったかなり大胆な編曲。室内楽用のかなり小さな編成向けの編曲なので、必然的にラヴェル編曲とは印象が異なる。ラヴェルが色彩感豊なシンフォニックなサウンドだとすれば、この編曲は繊細な色彩感にこだわった細密画のような印象である。 編曲者が北京出身ということで、旋律に中国的な節回しが加えられていたり、鍵盤打楽器の使い方に中国音楽を思わせる部分があるのもご愛嬌かと思うが、必然性はあまり感じられないなあ。 余談。オーケストラ・アンサンブル金沢の CD は価格が安いものが結構あって気に入っていたのだが、これはレギュラー・プライス 🙁 武満徹:弦楽のためのレクイエム で、岩城さんの CD を探していたらこんなものを見つけた。NHK 交響楽団とともにキングに録音した初期の演奏を「追悼盤」としてリリースしたものらしい。 当時、キングのプロデューサーだった方の追悼文がついているのだが、これが面白い。岩城さんと、奥様であるピアニストの木村かをりさんとの共演「ピアノと鳥とメシアンと」が日本の芸術祭賞を逃したのであるが、そのレコードをメシアンに送ったのがきっかけで、(皮肉にも)1975年のフランスACCディスク大賞を受賞したということである。 ピアノと鳥とメシアンと これも聞いてみたいが現在品切れ中らしい。 平成風俗(初回限定盤) 斎藤ネコとの共同名義ではあるが椎名林檎久々のソロ名義作品。 最初の2枚のソロアルバム「無罪モラトリアム」と「勝訴ストリップ」はかなり気に入っていて、どちらもヘビーローテーションだったのだが、アルバム「加爾基精液栗ノ花」やシングル「りんごのうた」が CCCD でリリースされたあたりから「ちょっと頭打ちかな?」と思い始めて、東京事変はほとんど聞いていなかった。 斎藤ネコも気に入っているアーティストの一人なので、今回は期待して買ってみることにしたのだが ….. ううん、微妙。 (旧作のリアレンジも含めて)斎藤ネコの編曲による生オケをバックに歌うという企画はなかなかいいと思うのであるが、「それだけ」という印象もまた大きい。歌がバックに負けてしまっているところもあるし、ソングライティングにしても椎名林檎という存在が希薄。

  • RYDEEN 79/07 に寄せるアンビバレントな思い

    今月は全然日記を書いていないなあ ….. というわけで。 まあ、当然のことながら YMO の《RYDEEN 79/07》を iTMS から購入して聞いているわけなのだが ….. 「79/07」って、てっきり 1979 年 7 月だと思っていて「何で、こんな中途半端な月をタイトルにしたんだろう?」と考えていたのだが、何のことはない 1979 / 2007 というわけなんですね。 (ちなみに 1979 年 7 月というのは、YMO 海外デビューとなるロサンゼルスのグリーク・シアターでのライヴ(チューブスの前座)の 1 ヶ月前である。) で、この《RYDEEN 79/07》なのだが、私は「否定派」である。 某所でも宣言したように(笑)、YMO の魅力は「時代の要求に応えない」ところにあると思っているので、この曲はとてもオールドファンにおもねっているように見えるのである。「HAS は YMO じゃない」と言っていたところにこの曲が出てきたら「え?」と思ってしまう。 ….. とか言っているが、「YMO でなければなし得なかった音楽ではない」と偉そうなことを言って切って捨ててしまった「テクノドン」も数年後に聞き返したらたいそう気に入ったという過去 があるので、《RYDEEN 79/07》も何回か聞き直したらもっと気に入るかも知れない ….. 「BGM」や「テクノデリック」も何回も聞いたものなあ …..