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逆立ち
この時期のハンブルクの日の出は午前8時15分前後だそうです。いつもはこのちょっと前くらい、夜が明けきらないうちに会社に向かうのですが、今日は少し遅め、日の出直後くらいにアパートを出ました。 アウトバーンに乗ってしまうとまわりの家はまばらになるので、平原はほとんど雪の白い色が支配し、そこにすっかり葉を落としてしまって雪が積もった黒い樹木が立ち並ぶという、冬枯れのモノクロームの世界。まさにドイツの冬、という感じです。ちょっと出社時間がずれたおかげで幻想的な風景に出合うことができました。 今日の「箱からひとつまみ」はアバド/ウィーンフィルによるブラームスのハンガリー舞曲集。これも「名盤」としての評価が高いですね。 ブラームス:ハンガリー舞曲集 ウィーンフィルの音色は「ハンガリー舞曲」としては洗練されて過ぎているのかも知れませんが、癖のない演奏は作品自体が持つ面白さを引き出しているような気がします。また、ハンブルクの風景とハンガリー舞曲も本来はむすびつかないのですが、上記のような風景を見ながら、ハンガリー舞曲第1番の重厚な弦の響きを聴いていると、ここが日本ではないことをあらためて認識できます。 ***** 夕食は「Asia Lam」。お気に入りのNo.53「タイ風つけ麺 春巻と牛肉のオイスターソース炒めのせ」とジンジャーエールを。 ***** ふと思い立って、今週から逆立ちをしています。まあ、どのくらい効果があるのか分かりませんが、腰痛/肩こり持ちの私としては、肩や腰への負担を和らげるためにも、たまにアップサイド・ダウンしてみるのもいいかなと思いまして。 実は私が通っていた高校では体育の課題に「逆立ちで9m歩けること」というのがありまして、これができないと単位がもらえないことになっていました。9mというのはバレーボールコートの幅、あるいはセンターラインからエンドラインまでの距離です。 で、最後に逆立ちしたのがいつだったか覚えていないくらい久しぶりにやってみたのですが、自分の体がまったく言うことを聞かないことに驚いてしまいました。床を蹴って逆立ちの体勢になろうとするのですが、いわゆる「肩が入る」(肩の上に上半身を乗せる)状態にならないので頭から壁に突進してしまうことになります。足の蹴りも弱っているんだろうなあ。まあ、何回かチャレンジすればどうにか逆立ちの体勢にはなるのですが、両腕で自分の体重を支えることができず、(さすがに崩れ落ちることはありませんでしたが)10秒くらいしか姿勢を保つことができませんでした。 とはいえ、これでも(たった10秒でも)効果は絶大のようで、慢性的だった肩こりや腰痛が軽減されているような気がします。ちょっと継続してやってみようかなと思っています。 ちなみに平衡感覚をキープするために「立ったまま片足立ちで靴下をはく」というのはずっと続けています。継続は力なり。
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雪
気温はそんなに下がっていないのですが、今日は日中ずっと雪が降っていました。ハンブルクの北の地域では大雪のために学校が休校になった、と昼食時に聞きました。帰宅時にも降っており、タイヤがずるずるスリップするのがわかりました。 ***** 今日の「箱から一つまみ」は、ジュリアーノ・カルミニョーラによるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集。聞いたことがない曲ばかりだと思ったら、全て世界初録音なのだそうです。 ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと弦楽、通奏低音のための協奏曲 いわゆる「ピリオド演奏」なのですが、かなりアグレッシヴで鋭角的な印象があります。確かに今までにない斬新な潮流なのだと思いますが、もう少し落ち着いて聞ける演奏の方がいいなあ、というのが第一印象です。聞きこんだら印象は変わるのかも知れませんが。
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お家見学
かなり寒かった週の前半に比べて、この週末は少しは暖かいような気がします。まあ、それでも日中は零度をちょっと上回るくらいの気温なのですが。 気温は高いものの、今日は朝から吹雪。そんな中、今日も Halstenbek へ新しい家候補の見学に行きました。 実は最初に紹介された物件(もう2ヶ月くらい前のことですね)は Halstenbek 駅と日本人学校の中間に位置しているという絶好のロケーションだったのですが、私が見に行く前に借り手が見つかってしまい、残念な思いをしていました。今回見に行ったところはこの物件の近くで、前回がテラスハウス(集合住宅)だったのに対して、今回はドイツでポピュラーなドッペルハウス(左右対称の一軒家を2世帯でシェアするような形態)でした。地下室と2フロアというのは一般的な間取りなのですが、この物件は屋根裏部屋がついていて、その屋根裏部屋もかなり天井が高く、普通の部屋として問題なく使えそうです。地下のプレイルーム、1階のLDK、2階の主寝室+子供部屋2部屋、屋根裏部屋の2部屋、と家族3人で使うには十分(というか広過ぎ)です。 今までいろいろな物件を見に行って、どこも多少妥協せざるを得ないところがあったのですが、ここは申し分ありませんでした。決まりかな? ***** 余談。道中の BGM として、例のグラモフォン55枚組から「えいや」で引っ張り出したのが、カルロス・クライバー/ウィーンフィルによる、ベートーヴェンの交響曲第5番と第7番。「超名盤」として知られる盤です。 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第7番 実は、カルロス・クライバーにはあまり思い入れがなく、数年前に見たウィーンフィルのニューイヤーコンサートでの「くねくね指揮棒」に違和感を感じていたので、積極的に聞きたいと思う指揮者ではありませんでした。しかし、この盤は評判通り、聞いていて爽快です。ちょっと早めのテンポで、各声部の動きがとても明確に聞こえます。
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週末のお買い物
年が明けてドイツでの初めての休日なのですが、日本再帰国前の唯一の休日。おみやげを買う最後の機会なので街中へ買い出しに出かけました。 まずは自分に(笑)。SATURN に CD を買いに行きました。今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの CD がもう店頭に並んでいてびっくり。毎年ちらっと見る程度だったのですが、今年は珍しく自宅で新年を迎えたので比較的長い時間見ていました。85歳とは思えない元気さで、ユーモアを交えて演奏会を進めていたジョルジュ・プレートルはよかったのではないでしょうか。あまりオケをコントロールせずに任せていたような感じだったので、オケの方ものびのび演奏していたような印象です。ま、それはそれとして … Alfred Schnittke: Film Music, Vol. 4 [Hybrid SACD] 最近はまっているシュニトケの映画音楽。オーストリア(らしい)の CAPRICCIO というレーベルからシュニトケの映画音楽を集めたシリーズが出ていて、これは第4集になります。「スポーツ、スポーツ、スポーツ」「歯医者の冒険(なんじゃそりゃ)」という2つの映画のための音楽から再構成された組曲が収録されています。「スポーツ、スポーツ、スポーツ」の方は例によってジャズからバロック音楽までのアマルガムといった雰囲気で楽しいです。「歯医者の冒険」の方はオーソドックスというか、実用音楽に徹しているという感じです。 Bruckner: Symphonies Nos. 3 & 4 来月に控えたマゼール/ウィーンフィルの演奏会の予習のために。私がすでに持っているブルックナーの交響曲第3番はインバル/フランクフルト放送響の演奏なのですが、これは演奏される機会が少ないノヴァーク版第1稿での録音でした。予習用に購入したスコアはもっともポピュラーなノヴァーク版第3稿なので、この版を使った演奏が欲しかったのです。ブルックナーの交響曲の中ではマイナーな部類に入るのであまり選択肢がありません。ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送響の第3番と、ヤンソンス/コンセルトヘボウによるこの第3番/第4番のカップリングがほとんど同じ価格だったので、収録曲数が多い方を買ってしまいました。 Elgar: Enigma Variations こちらもエルガーの《エニグマ変奏曲》の予習用に。イギリスのオケによる演奏がいいかなあ?と思っていたのですが、お店の在庫にはほとんど選択肢がなく、このガーディナー/ウィーンフィルの盤を選びました。 For Children 現代音楽のコーナーで見つけた盤。このバウハウスを思わせるジャケット、ほとんどジャケ買いです。内容はというと「子供のために」とあるように、ジェルジ・クルターク、ヘルムート・ラッヘンマン、ソフィア・グバイドゥーリナ、それから演奏者であるシュテファン・シュライアーマッハーによって書かれた子供のためのピアノ作品が収録されています。 昼食はタイ料理店「Sala Thai」へ。ランチメニューのパド・タイ(ライスヌードルの焼きそば)です。 そのあと、週末用の食材や日本へのお土産をカールシュタットで購入。ほとんど「浜松におけるうなぎパイ」のような位置付けになっていますが、ハンブルクの北にある世界遺産の街リューベックの名物お菓子ニーダーエッガーを相当数買いました。スーツケースに入るんだろうか …
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バンド維新2010メモ
昨年末に「バンド維新2010」のラインナップが発表されていたようで、遅ればせながらメモしておきます。 北爪道夫 / Fanfare Rhythmic 後藤洋 / ソングズ ~ウインド・アンサンブルのための~ 佐藤允彦 / SIMOON 寺島陸也 / ピカソくんのファンファーレとマーチ 冨田勲(中橋愛生) / 交響詩「ジャングル大帝」~白いライオンの物語~ 原田敬子 / ウィンド・アンサンブルのためのタブロー I&II 山下康介 / エピソード ファイブ ~ウインド・アンサンブルのための~ 蓬田梓 / “In Shangri-la” for wind ensemble 個人的にはジャズ畑の佐藤允彦さん、林光さん率いるこんにゃく座でピアノを弾いている寺島陸也さんの作品に期待しています。 ***** 寺島陸也さんといえば、このアルバムでピアノを弾いています。林光の合唱組曲《原爆小景》の演奏もいいのですが、アンコールとして歌われた武満徹(林光編曲)の《死んだ男の残したものは》も素晴らしいです。谷川俊太郎による詩もいいのですが、クライマックスで原曲のメロディをあえて崩す林光の大胆な編曲もいいです。多少きれいにまとまっているきらいはありますが、とても感動的です。 原爆小景 合唱作品集
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仕事始め
前日寝たのが遅かった上、寒いのと時差ボケで寝たんだか寝てないんだかよくわからない状態で午前7時起床。10日近くもアパートを空けていると各部屋が暖房で暖まるまで時間がかかるのです。 多少ずれ込んで休暇を継続している人もいますが、実質的に今日から仕事始めです。日本の会社の冬休みと時間差があるので、こちらが休暇に入ってから届いたメールとか年末まで働いていた人からのメールとかがちょぼちょぼと入っています。まわりの人たちの仕事ぶりを見ていると「今日は初日だし」みたいな雰囲気はなく、ちゃんと通常モードに復帰しているようです。私も寝不足のわりにすっきりした頭で仕事ができたような気がします。 というわけで今日届いたCD。 Schnittke – Faust (Cantata); Concerto Grosso No.2 ロシアのレーベル、メロディアからリリースされているシュニトケの作品集。いわゆる「多様式主義」のぐにゃり感が満喫できる《合奏協奏曲第2番》と、《ファウスト・カンタータ》のカップリング。シュニトケと親交のあった指揮者ロジェストヴェンスキーとソ連文化省交響楽団による演奏です。(録音が1987年なのでまだソ連だった時代です)
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グリューワイン
日本に帰る前の最後の週末なので、いろいろと休日にしかできない用事を済ませました。 まずはヘアカット。私は「ヘア・サロン・マツナガ」というところで切ってもらっています。ここは銀座を中心に展開している「ヘアーサロン銀座マツナガ」のハンブルク支店で、日本から短期で派遣されてくる店員さんもいます。私がいつも切ってもらっている方は今年の7月から来年の1月までという期間で日本から来ているそうで、まあ、おそらく今回が最後ということになると思います。(私としては珍しく)会話が弾んだりして、ハンブルクでのいろいろな情報交換をしていました。今日初めて話題になったのですが、実は二人とも新潟県出身ということがわかって「このくらいの雪はどうってことないですよねえ(笑)」みたいな話をしていました。切り終わった後に「終わってしまいました …」とか言われたのでちょっとジーンときてしまいました。彼は東京のお店に戻るので、きっともうカットしてもらうことはないんですねえ。日本に帰ってからもがんばってほしいものです。 ここの隣りが日本食や雑貨を扱っている「OCS ハンブルク」なのでちょっと買い物を。息子が以前から好きだったので、妻からお土産にバウムクーヘンを頼まれていたのですが、いつもは置かれていないこの店にありました。What a coincidence! まあ何かの縁だと思って、これを買ってみることにしました。帰ってきてから調べてみたのですが、ベルリンにある有名なお店「RABIEN(ラビーン)」のものでした。日本だと新宿伊勢丹でしか買えないそうです。崩さずに持って帰ることができるのかちょっと心配です。 昼食は近くにある「EDEL CURRY」で。何度も来ていますが、今のところここで食べるカリーブルストがいちばん好きなのです。お腹が空いていたのでサラダ(これがでかいんだ …)も追加しました。 ソーセージにかけるソースは「クラシック(Klassische)」「フルーティ(Fruchtig)」「スパイシー(Pikant)」が選べます。何も言わないとデフォルトの「クラシック」になるようですが、今日は「フルーティ」にしてみました。差は微々たるものですが、少し甘酸っぱい感じになります。 その後はハンブルク歌劇場のチケットオフィスへ。来年7月4日に開催される特別コンサート「VIVE LA FRANCE」のチケットを買うためです。今年は「黄金の20世紀」というテーマで開催されたのですが、全ての定期公演が終わった後のリラックスした雰囲気の演奏会です。来年は「フランス万歳」ということで、ビゼー(《カルメン》とか《アルルの女》とかかなあ?)、デュカス(これは《魔法使いの弟子》でしょうなあ)、ベルリオーズ(《ラコッツィ》?)、サン=サーンス(《動物の謝肉祭》かなあ?)、オッフェンバック(《パリの喜び》?)などフランスの作曲家の作品を集めるようです。これが家族の「演奏会デビュー」になる予定です。息子はまだ数十分もかかる交響曲は耐えられないと思うので、こういう小曲を集めた演奏会ならちゃんと聞けるかなあ、と思ったので。《魔法使いの弟子》はすでに映画「ファンタジア」でインプット済ですし。あ、ちなみに定期会員は10%OFFで買えました。三人分が10%OFFになると思っていたら一人分ということだったのでちょっと残念でしたが。 ハンブルク歌劇場からJungfernstiegに向かう道沿いにCDショップがあったのでついふらっと … 品数は少ないですがクラシックは今まで見たお店でいちばん安いかも(ニヤリ)。というわけで … Richard Strauss: Orchestral Works [Box Set] ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンのコンビによるリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲集です。今年聞いたファビオ・ルイージ/シュターツカペレ・ドレスデンによる《アルプス交響曲》がとてもよかったので、このオケでシュトラウスの諸作品を聞いてみたいと思ったわけです。ルイージもこのオケでシュトラウスの作品を続々と録音しているのですが、まあ新譜は高いし … しかも、おそらくこの Brilliant Classics と同内容(と思われる)ボックスは EMI からも出ていて、最初はそちらを探していたのですが、ハンブルクではなかなか見つからないし … ということで、このボックスを買ってみることにしました。9枚組で19.99ユーロでした。新譜1枚分の価格です。このブログを書きながら流し聞きしていますが期待通りです。奇をてらわない解釈と少し重心が低いバランスのサウンド。きらびやかというよりはオケ全体がまとまった芳醇な音、という感じです。 で、Jungfernsteig 方面へ向かってブラブラと。そこかしこにマルクトが立ち並んでいるのですが、確かにこれだけ寒い中を歩いていると途中で暖かい食べ物や飲み物をとらないと耐えられないような気がします。「キリストがもっと暖かい、あるいは暑い時期に生まれていたらこんなに寒い中でクリスマスマルクトを開かなくても済むのになあ …」とか考えながら歩いていたら、いきなり楽器の音が聞こえてきました。 小さいけど見えますかね?ここは「アルスターハウス」というショッピングモールなのですが、そこの2階のバルコニーのようなところで傘をさして、サンタクロースの帽子をかぶって、雪が降る中でブラスアンサンブルをやっています。頼む方も頼む方だし、やる方もやる方ですが、はっきり言って演奏云々の前にシチュエーションがギャグです。みんな失笑しながら見上げていました。 あとは、まためぼしいクリスマスの風景を。「アルスターハウス」の横の通り「ノイヤー・ヴァル(Neuer Wall)」、そこからちょっと行ったところにある「オイローパ・パサージュ(Europa Passage)」です。 例によってカールシュタットで買い物をしたあと、近くのマルクトで待望のグリューワインをいただきました。 いわゆる「ホットワイン」で、赤ワイン(白ワインを使っているお店もあるようです)に香辛料などを入れて暖めたものです。上記のような陶器のコップに入れて出てきます。店によって価格は違うのかも知れませんが、コップを返す場合には2ユーロ、コップを持ち帰りたい場合には3ユーロでした。上の画像のようにハンブルクの市の紋章が入っていますし、「第42回ハンブルク・クリスマスマルクト」とか「2009」とかといった印刷もされているので記念にもよさそうです。
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(事実上の)仕事納め
本題に入る前に … 今日届いた CD を。 Michael Daugherty: American Icons キャディラック・ランチのジャケット写真が「いかにも」なマイケル・ドアティの作品集です。とりあえず、これで打ち止め。これもすでに廃盤なのでドイツ国内の中古 CD ショップから買いました。NDR のコンサートで聞いた《デッド・エルヴィス》はこの CD に収録されています。 ***** 会社としての夏休みがないように会社としての冬休みもないのですが、ほとんどの社員が来週と再来週の2週間休暇を取ります。(早い人(有休がたまっている人)は今週の頭から3週間の休みに入っていますが)そういうわけで今日が実質的に仕事納めになります。 そして、今日の午後3時から大会議室でクリスマスパーティーが開催されました。ここ数年、業績が厳しいので会社としてのクリスマスパーティーは自粛していたそうで(特に今年は創立25周年記念パーティーもありましたし)、その代わりに社員が自主的にクリスマスパーティーを開催するようになったのだそうです。多少買い出しはあったようですが、基本的には社員の持ち寄りで、手作りのケーキやらクッキーやらが用意されました。 ディスプレイに映っているのは暖炉の火のイメージビデオです。スピーカーからは当然クリスマスソングが流れています。 ちなみに、社員食堂も冬休みに入っているので今日は Dwenger で昼食をとったのですが、Stefan は「今日はケーキがあるから遠慮しとくわ」と言っていました。確かに彼の言っていることは正しいと、あとで思い知りました。ケーキだけで7〜8種類あったのでとても全種類味見というわけにもいきませんでした。 午後5時くらいにお開きになり、みんな帰って行きます。年内に顔を合わせるのはこれで最後なので「また来年」とか「日本までのフライト気をつけて(昼食の時とかにクリスマスは日本に帰るという話をしていたので)」とか声を掛け合います。ちなみに私は12/23まで仕事をして12/24のフライトで日本に帰ります。私がいるフロアは、ふだんは20人くらいで仕事をしているのですが、来週も仕事をするのは私ともう一人のようです。「じゃあ、まだ年末の挨拶はしなくていいな(笑)」みたいな話になりました。 ***** ここ数日、いわゆる「真冬日」が続きそうです。
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第3の箱
はい。続々届きます。 Deutsche Harmonia Mundi: 50 Years (1958-2008) [Box Set] いまさらですが、昨年(2008年)に話題になったDHM(ドイチュ・ハルモニア・ムンディ)の50枚組を買ってみました。古楽中心のレパートリーで構成されています。いろいろな人がレビューで書いていますが、こういうボックスでも買わなければ一生聞くことがないような作品の中で新しい発見があればいいなと。 Jackie O こちらはマイケル・ドアティのオペラ《ジャッキー・オー》。ジャケット写真(アンディ・ウォーホルっぽいですね)にもありますが、ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領夫人で、のちに大富豪オナシスと結婚したジャクリーン・オナシスのことです。このCDもそうですが、ARGO からまとまった数がリリースされていたドアティの作品は多くが廃盤になっているようです。これはドイツ国内の中古CDショップから買いました。 オペラは音だけ聞いてもよくわかりませんね。しかも車を運転しながらだったのでリブレットも見ていないのですが、ポピュラー音楽のスタイルを借用したサウンドといい、全体の流れといい、バーンスタインの《ウェスト・サイド・ストーリー》を連想しました。最近DVDもリリースされたようです。 Jackie O (Ws Sub Ac3) [DVD] [Import]
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今日買ったもの(シャンドス/ドアティ/シュニトケ)
私の中で一本の糸が切れてしまったようです … ハンブルク・フィルの演奏会へ行く前に SATURN に寄って CD を買ってしまいました。 Michael Daugherty: Metropolis Symphony 先日の演奏会でドアティを聞いて以来、ちょっとはまりそうです。《メトロポリス・シンフォニー》は ARGO から出ていましたが、これは NAXOS からリリースされたもの。カップリングは世界初録音の《デウス・エクス・マキナ》です。「デウス・エクス・マキナ」は直訳すると「機械仕掛けの神」という意味ですが、古代ギリシャ演劇などで最後の最後に超的な存在として物語を収束させる役割を持つ神のことを指すのだそうです、と「ノルウェイの森」の中でワタナベトオルくんも説明していました。 Milestones: 30 Years Of Chandos グラモフォンの箱を買ったので、シャンドスの箱も買わねば、ということで。30枚組です。シャンドスの CD は、グレインジャーの作品集(管弦楽、吹奏楽、室内楽)、吉松隆さんの作品集、ブライデン・トムソンによる RVW の交響曲全集、ティモシー・レイニッシュ/RNCMウィンドオーケストラによる吹奏楽作品集(そういえば、最近国別のアレって出ているんですかね?)、その他ウォルトン、アーノルド、ブリスなど吹奏楽でも演奏される作曲家の原曲、とかなりの枚数持っているのですが、このボックスとだぶっているのはレスピーギの《シバの女王ベルキス》(サイモン/フィルハーモニア管)だけのようでした。ラッキー。 Ten Symphonies それから最近 BIS から出たらしいシュニトケの交響曲全集。6枚組です。習作の第0番から脳卒中で右手が麻痺したので最後は左手でスコアを書いた絶筆の第9番まで10曲が収録されています。とりあえず第1番だけ聞いてみましたが、いわゆる多様式主義の作品でさまざまな音楽のスタイルが引用されます。失笑を禁じ得ませんが作品の持つエネルギーは凄いです。演奏もいいし、(ライヴなので)聴衆の反応もよく、最後のトラックには拍手と歓声のみが4分間に渡って収録されています。